1年生(親世代) 完結 (99話)
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26
「サク、ぎょしゃ座ってカペラとエルナトと・・・」
「メンカリナンね」
「冬の第三角形がプロキオン、シリウス、ペテルギウス・・・」
カリカリと星図を記入する。
細かく冬の星座を書き込み、その運行と細かい星の名前を書き込んで。
でも水曜日までに仕上げないと地獄みるしねぇ…
「オリオンは~・・・」
「プトレマイオス48星座よ。一等星はペデルギウスとリゲル」
リリーに答えて最後の一つを書き込む。
「できた!」
「早いわねえ・・・サク・・・」
リリーの羽ペンが忙しく羊皮紙の上を動いていく。
そういうリリーも十分早い。
星図にとりかかるのはあたしより遅かったのに。
「これから薬草学よぉ~」
まったく。赤だの黄色だの…巨大な傘のきのことその効力を覚えるのも楽じゃない。
暗記なんて大嫌いだ・・・。
「あ~・・・肩凝る・・・」
とんでもない宿題の数なのだ。
毎日毎日、よく飽きないなと思うぐらい。
チェックする先生の方も大変でしょうに…。
分担するとあとでろくなことがないと実感しているだけに自分でやらざるをえない。
宿題の内容をわかっていないと授業がわからない!!
「ねえ、魔法史のレポートしあがった?」
「まだ。あとで調べてみたいことあって」
時代は古代エジプト。ちょうど第15王朝に入ったところ。
いくら偉大な魔術師でもそろそろ名前覚えたくなくなってくるわ・・・
「ねえ、リリー。ルーン文字って・・・」
「読めないわよ・・・」
「よねぇ・・・」
ルーン文字で書かれた資料はまださすがに読めない。
あれって3年生だったかしら・・・
「・・・お前ら、なにやってんの?」
「レポート」
あんたたちもやりなさいよ。
同じ宿題でてるってのに…なんでこの人たちは余裕って顔なの!?
「シリウスたちは?」
「俺たちは呪文調べ。ちょっと気になってるのがあって」
あ~そう。遊ぶ余裕があるの。
「レポート、終わったの?」
「いや。今晩やる」
「はぁ?資料無しで?」
「んなもん教科書で事足りるだろうが」
・・・こういう人、大嫌いよ!!
こっちは苦労してるってのにぃ。
「ん?サクラ 、なんでルーン文字なんて・・・」
「レポート書くのにヒエログリフ見てたらルーンが必要なところがあって。わかんないのよねぇ」
「ルーン文字か・・・ジェームズ、先行ってて」
「いや、付き合うよ」
なにを。
なにに付き合うって。
え?なんでシリウス、あたしの隣に座るの??
「え?」
「読んでやるよ。どこ?」
なんで読めるんだい。
ルーン文字を!!
「これか?ええと・・・『死者の書に記されている古き防御の魔術については・・・』」
唖然。
リリーも思わず手を止めてシリウスを見つめている。
すごい。まだ習ってもいない分野なのに、こうもすらすらと読めるだなんて。
「・・・リリー。こういうのをスタートが違うって言うのかしら・・・」
こくこくとうなずくリリー。
一方、ジェームズはつまらなさそうにシリウスの髪を弄っている。
どうも伸びてきているのが気になるらしい。
「ジェームズ。お前うっさいよ。触るなって」
「だってさらさらで気持ちいいんだよ。伸ばさない?」
「嫌だ。邪魔」
「つまんないなぁ。伸ばしてくれたらリボンで飾ったり編みこみにしたり・・」
「やったら絶交してやる」
「・・・・・・・仕方ない。あきらめるとしよう」
・・・楽しそうねぇ。
あんな騒ぎ起こしてくれただけあって。
「サクラ 、これでいいか?」
「え?」
いつの間にか訳された言葉を書きつけていたシリウスがその羊皮紙をさしだしていた。
「あ、ありがとう・・・」
ありがたいけど複雑だ。
「シリウス?きいてもいい?」
「ん?」
「なんで、ルーンなんて読めるの?」
ぴしって、音がするみたいに、シリウスの顔がこわばった。
「・・・家、で」
あ。
「家で教えられた。だから、ルーン文字とヒエログリフは読める」
「すご・・・」
さすがブラック家。
「ブラック、あなたの家ってどんな家なの?」
あ、そうか。リリーはマグルだから知らないんだ。
「・・・・・・・・・ふるいだけがとりえの家」
「・・・古い、の?」
「古い。・・・13世紀から続いているらしいな」
「すごいわね。系図残ってるんでしょ?」
「そりゃあな。ご大層な系図が飾られてる」
ああ。あの系図。高貴なるブラック家とかなんとか書かれたやつ。
「長男だから昔から勉強させられてる」
「じゃあブラックが家を継ぐの?」
「そうだな。そういうことになってる」
「それで・・・」
「エヴァンス」
きつい声だった。
鋭いというか、冷たいというか。
「悪いが、俺は自分の家についてぺらぺらしゃべるのは嫌いなんだ。知りたいなら勝手に調べてくれ」
「え?」
「どうせその辺にブラック家の本ぐらいあるだろう」
本になってるのか!!
それはすごい・・・・・・
「じゃあな」
ぴりぴりと緊張感を漂わせて立ち上がったシリウスに顔をしかめたジェームズがまかせろ、というようにウィンクをして・・
・
2人は呪文学の本棚に歩いていった。
「・・・ねえ、サク」
「なぁに?」
「わたし・・・悪いことを言ったかしら?」
「・・・シリウスは家のこと、あんまり話したくないみたいね」
「・・・そう。悪いことしたみたい・・・」
シリウスだってわかってるわよ。
リリーが悪意やブラック家への興味できいたんじゃないことぐらい。
でも・・・・・・
「シリウスは、家が嫌いなのかしらね」
リリーの言葉に、思わず手が止まった。
嫌いなのか、それとも。
「それを、あたしも量りかねているのよ・・・」
シリウスが、ブラック家と袂を分かつのが・・・いつのことになるのかも。
「サク、ぎょしゃ座ってカペラとエルナトと・・・」
「メンカリナンね」
「冬の第三角形がプロキオン、シリウス、ペテルギウス・・・」
カリカリと星図を記入する。
細かく冬の星座を書き込み、その運行と細かい星の名前を書き込んで。
でも水曜日までに仕上げないと地獄みるしねぇ…
「オリオンは~・・・」
「プトレマイオス48星座よ。一等星はペデルギウスとリゲル」
リリーに答えて最後の一つを書き込む。
「できた!」
「早いわねえ・・・サク・・・」
リリーの羽ペンが忙しく羊皮紙の上を動いていく。
そういうリリーも十分早い。
星図にとりかかるのはあたしより遅かったのに。
「これから薬草学よぉ~」
まったく。赤だの黄色だの…巨大な傘のきのことその効力を覚えるのも楽じゃない。
暗記なんて大嫌いだ・・・。
「あ~・・・肩凝る・・・」
とんでもない宿題の数なのだ。
毎日毎日、よく飽きないなと思うぐらい。
チェックする先生の方も大変でしょうに…。
分担するとあとでろくなことがないと実感しているだけに自分でやらざるをえない。
宿題の内容をわかっていないと授業がわからない!!
「ねえ、魔法史のレポートしあがった?」
「まだ。あとで調べてみたいことあって」
時代は古代エジプト。ちょうど第15王朝に入ったところ。
いくら偉大な魔術師でもそろそろ名前覚えたくなくなってくるわ・・・
「ねえ、リリー。ルーン文字って・・・」
「読めないわよ・・・」
「よねぇ・・・」
ルーン文字で書かれた資料はまださすがに読めない。
あれって3年生だったかしら・・・
「・・・お前ら、なにやってんの?」
「レポート」
あんたたちもやりなさいよ。
同じ宿題でてるってのに…なんでこの人たちは余裕って顔なの!?
「シリウスたちは?」
「俺たちは呪文調べ。ちょっと気になってるのがあって」
あ~そう。遊ぶ余裕があるの。
「レポート、終わったの?」
「いや。今晩やる」
「はぁ?資料無しで?」
「んなもん教科書で事足りるだろうが」
・・・こういう人、大嫌いよ!!
こっちは苦労してるってのにぃ。
「ん?サクラ 、なんでルーン文字なんて・・・」
「レポート書くのにヒエログリフ見てたらルーンが必要なところがあって。わかんないのよねぇ」
「ルーン文字か・・・ジェームズ、先行ってて」
「いや、付き合うよ」
なにを。
なにに付き合うって。
え?なんでシリウス、あたしの隣に座るの??
「え?」
「読んでやるよ。どこ?」
なんで読めるんだい。
ルーン文字を!!
「これか?ええと・・・『死者の書に記されている古き防御の魔術については・・・』」
唖然。
リリーも思わず手を止めてシリウスを見つめている。
すごい。まだ習ってもいない分野なのに、こうもすらすらと読めるだなんて。
「・・・リリー。こういうのをスタートが違うって言うのかしら・・・」
こくこくとうなずくリリー。
一方、ジェームズはつまらなさそうにシリウスの髪を弄っている。
どうも伸びてきているのが気になるらしい。
「ジェームズ。お前うっさいよ。触るなって」
「だってさらさらで気持ちいいんだよ。伸ばさない?」
「嫌だ。邪魔」
「つまんないなぁ。伸ばしてくれたらリボンで飾ったり編みこみにしたり・・」
「やったら絶交してやる」
「・・・・・・・仕方ない。あきらめるとしよう」
・・・楽しそうねぇ。
あんな騒ぎ起こしてくれただけあって。
「サクラ 、これでいいか?」
「え?」
いつの間にか訳された言葉を書きつけていたシリウスがその羊皮紙をさしだしていた。
「あ、ありがとう・・・」
ありがたいけど複雑だ。
「シリウス?きいてもいい?」
「ん?」
「なんで、ルーンなんて読めるの?」
ぴしって、音がするみたいに、シリウスの顔がこわばった。
「・・・家、で」
あ。
「家で教えられた。だから、ルーン文字とヒエログリフは読める」
「すご・・・」
さすがブラック家。
「ブラック、あなたの家ってどんな家なの?」
あ、そうか。リリーはマグルだから知らないんだ。
「・・・・・・・・・ふるいだけがとりえの家」
「・・・古い、の?」
「古い。・・・13世紀から続いているらしいな」
「すごいわね。系図残ってるんでしょ?」
「そりゃあな。ご大層な系図が飾られてる」
ああ。あの系図。高貴なるブラック家とかなんとか書かれたやつ。
「長男だから昔から勉強させられてる」
「じゃあブラックが家を継ぐの?」
「そうだな。そういうことになってる」
「それで・・・」
「エヴァンス」
きつい声だった。
鋭いというか、冷たいというか。
「悪いが、俺は自分の家についてぺらぺらしゃべるのは嫌いなんだ。知りたいなら勝手に調べてくれ」
「え?」
「どうせその辺にブラック家の本ぐらいあるだろう」
本になってるのか!!
それはすごい・・・・・・
「じゃあな」
ぴりぴりと緊張感を漂わせて立ち上がったシリウスに顔をしかめたジェームズがまかせろ、というようにウィンクをして・・
・
2人は呪文学の本棚に歩いていった。
「・・・ねえ、サク」
「なぁに?」
「わたし・・・悪いことを言ったかしら?」
「・・・シリウスは家のこと、あんまり話したくないみたいね」
「・・・そう。悪いことしたみたい・・・」
シリウスだってわかってるわよ。
リリーが悪意やブラック家への興味できいたんじゃないことぐらい。
でも・・・・・・
「シリウスは、家が嫌いなのかしらね」
リリーの言葉に、思わず手が止まった。
嫌いなのか、それとも。
「それを、あたしも量りかねているのよ・・・」
シリウスが、ブラック家と袂を分かつのが・・・いつのことになるのかも。