1年生(親世代) 完結 (99話)
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25
その日から、なんとはなしに、マギーたちはあたしと距離を置くようになった。
距離とは言っても…今までと付き合い方は大して変わらない。
けれど、感じるのは心の距離。
気まずさからか…ううん、きっと。
シリウスと仲良くなれるまで、ああ言った手前、話しにくいのかもしれない。
それでも、あの日の朝、まるでなにか重大なことでも打ち明けるみたいにシリウスを呼び止めたマギーとアリスは、必死な様子でおはよう!といった。
かなりの勇気が必要だったんだろう。
だけどね。あの後を見なかったのはあまりにももったいないと思う。
2人が去っていったあと、呆然と2人を見送ったシリウスが見せた・・・あの、笑顔。
あたしも、リリーも、ほうけた。
きれいな端正な顔に浮かんだ・・・あまりにもはかなく、きれいな微笑み。
本当に、うれしそうで・・・無防備な笑顔で。
うん。あれを見ておけばあの2人だってもうちょっと近くなるのにね。
まあ、それはともかく。
自然と、あたしはリリーと2人で行動するようになっていた。
グループの分裂ってのはよくあるしね。
それに、リリーはマグル育ちでシリウスに対する偏見がないから付き合いやすい。
呪文学でも2人でペアを組むことが多い。
今日も、そうだった。
今日の呪文は開錠の呪文。そう。アロホモラ。
リリーは、結構てこずっていた。
「う~ん・・・どうしてコントロールって難しいのかしら」
鍵を3つ破壊したリリーはフリットウィック先生に次までにできるようになること、と課題を出されていた。
もっとも、リリーだけじゃないんだけど。
「本当に・・・サクってすごいわよね」
「あたしよりジェームズやシリウスの方がすごいわ」
飛びぬけた能力。強い魔法力。吸収する力。そして、回転が速くて応用力のある頭脳。
本当に怖いものなしという言葉がぴったり。
ここのところ、グリフィンドールで点数をはじき出してるのはもっぱらこの2人組だった。
ジェームズが孤独だと言っていた理由がよくわかる。
あの2人は、他と違いすぎるのだ。
「あの2人は別格よね・・・」
能力があまりにも違いすぎて…たぶん、周囲から浮き上がっている。
今は2人だからいい。
あれが一人一人だったら。
目立ちすぎて、距離を置かれるだろう。
あえて言うなら、幼稚園児の中に小学生が混ざっているようなものだ。
それぐらい、周囲とあの2人には能力に開きがある。
それに加えて、あの2人には生まれたときから魔法に囲まれていたという実績がある。
それに…シリウスは隠してるけど、あたしの予測はたぶん、正しい。
シリウスは、ホグワーツに来るかなり前から魔法を使っている。
あの杖を買う前から、簡単な魔法や…いくつかの呪いを使えるはずだ。
そうでなければ説明がつかないような杖の扱い方や、魔法の使い方をしている。
そして、それはセブルスもだった。
ジェームズは違う。確実に、ホグワーツに来て初めて魔法を使っている。
…きっとご両親が教えたらよからぬことに使うと思って教えなかったに違いない。
なんて先見の明がある人たちだ!
・・・勝手に決めてるだけだけど。
「サクだって、魔法薬学に妖精の呪文…それに、なにより闇の魔術に対する防衛術の授業!」
「ああ…だって、それは…杖のおかげだもの」
そう。なぜか、あたしは闇の魔術に対する防衛術が得意といえる。
…シリウスはとても苦手らしい。そりゃそうだ。彼が学んできた魔法は…多分それに防衛されるほうの術だろうから。
それでも他の人たちよりすばらしくよくできるんだからまったく大したものだ。けっ。
ジェームズと…それから、リーマスも得意といえる。…リーマスって闇に属する生物だったような気もするんだけどね…。
だからこそだろうか。リーマスのこの授業への取り組みは他の人より遥に真剣だ。
で、肝心のあたしは、というと。
術の成功率がやたらに高い。
その効果も高い。
たぶん、それは杖のおかげだとおもう。
あたしの杖は、他の人と少し違う材質。
榊という日本の木。
ツバキ科の常緑樹。
これは、日本では神事に用いる木。
つまり、聖性が強い。
それにさらに聖なる獣であるユニコーンの一部をあわせている。
ようするに、聖性がきわめて強い杖だ。
こちらで魔を払う木だと…ヒイラギなんだけどね。
榊は魔を払うというより清めるという能力の方が強いかんじがする。
ああ、そうか。ハリーの杖のヒイラギと不死鳥はそういう組み合わせよね。
魔を払い、退けるヒイラギと燃やすことで浄化する不死鳥。
ハリーの杖は魔を払う能力が高い。
あたしの杖は、どちらかというと魔を払うのではなく、清めが強い。
それがぴったり合うというあたしの能力は、やっぱり清め・・・魔を近づけないとか魔に汚された場をきれいにするのがむいているんだと思う。
闇の魔術に対する防衛術は、将来はともかく、今のところはそんな方向で勉強しているから余計にあたしができるようにみえるんだろう。
そう?とかあいまいな返事をしたリリーが、ちょっと落ち込んだ顔で呟いた。
「スタートが違うとこうも違うものかしら…」
「え?あたし、この学校くるまで魔法とか知らなかったわよ?」
そりゃあもう。ぜんぜん。
本で読んでただけ。しかも、ハリポタシリーズ。
リリーが目を丸くしていた。
「ええ?そうなの?」
「うん。ぜんぜん。だからスタートはリリーと一緒ね」
ふっと、リリーが立ち止まる。
「リリー?」
うつむいてしまったりリーに、しまった、と思った。
なにか気を悪くするようなことを言っただろうか・・・・・
「・・・負けてられないわ」
「え?」
「スタートが同じなのに負けてなんていられないじゃない!!」
・・・もしも~し?リリーさ~ん?
「サク!」
「はいっ」
なんですか!姉御!
「負けないわ!わたしだって魔女だもの!」
いや、あたし勝つつもりありませんから!!残念!!じゃなくって!!
「リリー?!」
「見てなさい・・・ポッター、ブラック・・・あなたたちぐらいに使えるようになってみせる!!」
・・・こりゃだめだ。
完全に燃えてる。
・・・ま、将来首席だし。
いっか。ほっといて。
「が、がんばってね・・・」
あたし、張り合うほど勉強する気ないのよ。
「何言ってるのっ2人で首席を目指すわよ!!」
いや!目指したくない!
「さ~!勉強あるのみ、よ!」
「い~や~ぁ~~~」
したくな~い!!
その日から、なんとはなしに、マギーたちはあたしと距離を置くようになった。
距離とは言っても…今までと付き合い方は大して変わらない。
けれど、感じるのは心の距離。
気まずさからか…ううん、きっと。
シリウスと仲良くなれるまで、ああ言った手前、話しにくいのかもしれない。
それでも、あの日の朝、まるでなにか重大なことでも打ち明けるみたいにシリウスを呼び止めたマギーとアリスは、必死な様子でおはよう!といった。
かなりの勇気が必要だったんだろう。
だけどね。あの後を見なかったのはあまりにももったいないと思う。
2人が去っていったあと、呆然と2人を見送ったシリウスが見せた・・・あの、笑顔。
あたしも、リリーも、ほうけた。
きれいな端正な顔に浮かんだ・・・あまりにもはかなく、きれいな微笑み。
本当に、うれしそうで・・・無防備な笑顔で。
うん。あれを見ておけばあの2人だってもうちょっと近くなるのにね。
まあ、それはともかく。
自然と、あたしはリリーと2人で行動するようになっていた。
グループの分裂ってのはよくあるしね。
それに、リリーはマグル育ちでシリウスに対する偏見がないから付き合いやすい。
呪文学でも2人でペアを組むことが多い。
今日も、そうだった。
今日の呪文は開錠の呪文。そう。アロホモラ。
リリーは、結構てこずっていた。
「う~ん・・・どうしてコントロールって難しいのかしら」
鍵を3つ破壊したリリーはフリットウィック先生に次までにできるようになること、と課題を出されていた。
もっとも、リリーだけじゃないんだけど。
「本当に・・・サクってすごいわよね」
「あたしよりジェームズやシリウスの方がすごいわ」
飛びぬけた能力。強い魔法力。吸収する力。そして、回転が速くて応用力のある頭脳。
本当に怖いものなしという言葉がぴったり。
ここのところ、グリフィンドールで点数をはじき出してるのはもっぱらこの2人組だった。
ジェームズが孤独だと言っていた理由がよくわかる。
あの2人は、他と違いすぎるのだ。
「あの2人は別格よね・・・」
能力があまりにも違いすぎて…たぶん、周囲から浮き上がっている。
今は2人だからいい。
あれが一人一人だったら。
目立ちすぎて、距離を置かれるだろう。
あえて言うなら、幼稚園児の中に小学生が混ざっているようなものだ。
それぐらい、周囲とあの2人には能力に開きがある。
それに加えて、あの2人には生まれたときから魔法に囲まれていたという実績がある。
それに…シリウスは隠してるけど、あたしの予測はたぶん、正しい。
シリウスは、ホグワーツに来るかなり前から魔法を使っている。
あの杖を買う前から、簡単な魔法や…いくつかの呪いを使えるはずだ。
そうでなければ説明がつかないような杖の扱い方や、魔法の使い方をしている。
そして、それはセブルスもだった。
ジェームズは違う。確実に、ホグワーツに来て初めて魔法を使っている。
…きっとご両親が教えたらよからぬことに使うと思って教えなかったに違いない。
なんて先見の明がある人たちだ!
・・・勝手に決めてるだけだけど。
「サクだって、魔法薬学に妖精の呪文…それに、なにより闇の魔術に対する防衛術の授業!」
「ああ…だって、それは…杖のおかげだもの」
そう。なぜか、あたしは闇の魔術に対する防衛術が得意といえる。
…シリウスはとても苦手らしい。そりゃそうだ。彼が学んできた魔法は…多分それに防衛されるほうの術だろうから。
それでも他の人たちよりすばらしくよくできるんだからまったく大したものだ。けっ。
ジェームズと…それから、リーマスも得意といえる。…リーマスって闇に属する生物だったような気もするんだけどね…。
だからこそだろうか。リーマスのこの授業への取り組みは他の人より遥に真剣だ。
で、肝心のあたしは、というと。
術の成功率がやたらに高い。
その効果も高い。
たぶん、それは杖のおかげだとおもう。
あたしの杖は、他の人と少し違う材質。
榊という日本の木。
ツバキ科の常緑樹。
これは、日本では神事に用いる木。
つまり、聖性が強い。
それにさらに聖なる獣であるユニコーンの一部をあわせている。
ようするに、聖性がきわめて強い杖だ。
こちらで魔を払う木だと…ヒイラギなんだけどね。
榊は魔を払うというより清めるという能力の方が強いかんじがする。
ああ、そうか。ハリーの杖のヒイラギと不死鳥はそういう組み合わせよね。
魔を払い、退けるヒイラギと燃やすことで浄化する不死鳥。
ハリーの杖は魔を払う能力が高い。
あたしの杖は、どちらかというと魔を払うのではなく、清めが強い。
それがぴったり合うというあたしの能力は、やっぱり清め・・・魔を近づけないとか魔に汚された場をきれいにするのがむいているんだと思う。
闇の魔術に対する防衛術は、将来はともかく、今のところはそんな方向で勉強しているから余計にあたしができるようにみえるんだろう。
そう?とかあいまいな返事をしたリリーが、ちょっと落ち込んだ顔で呟いた。
「スタートが違うとこうも違うものかしら…」
「え?あたし、この学校くるまで魔法とか知らなかったわよ?」
そりゃあもう。ぜんぜん。
本で読んでただけ。しかも、ハリポタシリーズ。
リリーが目を丸くしていた。
「ええ?そうなの?」
「うん。ぜんぜん。だからスタートはリリーと一緒ね」
ふっと、リリーが立ち止まる。
「リリー?」
うつむいてしまったりリーに、しまった、と思った。
なにか気を悪くするようなことを言っただろうか・・・・・
「・・・負けてられないわ」
「え?」
「スタートが同じなのに負けてなんていられないじゃない!!」
・・・もしも~し?リリーさ~ん?
「サク!」
「はいっ」
なんですか!姉御!
「負けないわ!わたしだって魔女だもの!」
いや、あたし勝つつもりありませんから!!残念!!じゃなくって!!
「リリー?!」
「見てなさい・・・ポッター、ブラック・・・あなたたちぐらいに使えるようになってみせる!!」
・・・こりゃだめだ。
完全に燃えてる。
・・・ま、将来首席だし。
いっか。ほっといて。
「が、がんばってね・・・」
あたし、張り合うほど勉強する気ないのよ。
「何言ってるのっ2人で首席を目指すわよ!!」
いや!目指したくない!
「さ~!勉強あるのみ、よ!」
「い~や~ぁ~~~」
したくな~い!!