5年生(親世代) 製作中
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くだらない社交。それは魔法界のみに収まりきらず、様々な場所へと呼び出されていた。
次期当主として、名と顔を覚えてもらうために。
ため息一つで流して、それは承知しておりますが、と前おいた。
「学業の妨げとなります」
「学業?」
ふぅわりと扇で口元を覆った。
その目がにぃ、と猫のように細く光る。
「母の耳に入らぬとでも?」
その声音に、背筋が凍った。
なにを、言い出すつもりなのか。
いや、さしたることもない。
彼女等との関係など、いまさらで、咎められるいわれもない。
ならば、なぜ、今。
「結婚前の遊びも良いが、ほどほどにしておかねば後に災いとなりますよ?」
「・・・・・・・・承知していますよ」
「どの娘を選ぶか決まりましたか?そなたもこの年です。選択を尊重しようと選ぶ機会を与 えたのですから、ブラック家にふさわしい娘を選ぶのでしょうね?」
それを選ぶ機会ということ自体が笑えるが、その意図しているところは不穏だった。
そうでない娘を選ぶと、思っているということか。
「キリュウといいましたか」
その名前に、一瞬、身体がこわばった。
「付き合う相手は、お考えなさい」
「そんなことは重々承知していますよ」
あいつは、そんな相手ではない。
誰よりも、何よりも近くにいる、唯一の女。
だが、女と思ったことはない。
あいつは、あくまで友だった。
「ブラック家の当主の妻は、純血の、家柄正しき娘でなければなりません」
「それならば、キリュウも適合していると思いますが?」
そう。あいつは、そういう意味では適合している。
由緒正しきキリュウ家の、スリザリン家系の直系の娘。
それも、ダンブルドア家とのつながりもある。
アルバス・ダンブルドア自体はうっとうしがられているが、もとを正せば、ダンブルドア家と てスリザリン家系の名家だ。
財産もある。家柄もある。由緒もある。
・・・考えてみれば、あいつもお嬢さまなのだ。
まったくらしくないが。
「血統はよろしくても、家がいけません」
ぴしりと言い切った母に、さめた目を向ける。
いうと、思った。
「滅びた家など、役にもたちません。滅びた家の残された娘と恋に落ちた美談ならば、レギ ュラスやグリフィスで十分。次期当主たるあなたである必要はないのですよ?レギュラスでももったいないというのに」
ぎり、と歯をかみ締めた。
美談、というか。
あいつに、そんな恋愛も、結婚も似合わない。
打算と、謀略に満ちた結婚など。
「夏休みに、一度会いました」
「は?」
誰と?
母が、サクラと!?
「あなたのことで話があるということだったので。あの子は、あなたが思っているような女性 ではありませんよ」
それがどうした。
どうせ悪く言おうとしていることぐらい予測がつく。
「私の交友関係に・・・」
「彼女が狙っているのは、キリュウ家の再興。もしくは、その血と名を残すこと」
ざわり、と全身の毛が逆立ったような気がした。
すこしも、キリュウの家をうかがわせない彼女。
だが、その再興を、思わないはずがない。
いや、むしろ。
そのためにこそ、ホグワーツにいるのかも、しれないのだ。
なぜ、そのことに今まで思い至らなかった。
「どちらにしろ、ブラック家という名は彼女にとってなによりも有益なものでしょう」
ブラックという名を、まさか、彼女も狙っていたのか。
ブラックという名を求めていたのか。
いや、違う。
サクラは、ただの一度も、ブラック家を匂わせなかった。
それどころか、あなたはあなたでいい、と言ってくれた。
その瞬間の、心がじわりとほどける瞬間を、忘れることなど出来ない。
だが、彼女は誰よりも頭がいい。
それは、シリウスも認めるところだった。
シリウスがそう感じることも、察していなかったとだれが言える。
「あなたでも、レギュラスでも良いと、あの娘はいいました」
頭の中を整理できないままに次々と覆いかぶさるように言葉が振ってくる。
毒にも、似た言葉が。
「あの娘から離れなさい。シリウス。これは命令です」
次期当主として、名と顔を覚えてもらうために。
ため息一つで流して、それは承知しておりますが、と前おいた。
「学業の妨げとなります」
「学業?」
ふぅわりと扇で口元を覆った。
その目がにぃ、と猫のように細く光る。
「母の耳に入らぬとでも?」
その声音に、背筋が凍った。
なにを、言い出すつもりなのか。
いや、さしたることもない。
彼女等との関係など、いまさらで、咎められるいわれもない。
ならば、なぜ、今。
「結婚前の遊びも良いが、ほどほどにしておかねば後に災いとなりますよ?」
「・・・・・・・・承知していますよ」
「どの娘を選ぶか決まりましたか?そなたもこの年です。選択を尊重しようと選ぶ機会を与 えたのですから、ブラック家にふさわしい娘を選ぶのでしょうね?」
それを選ぶ機会ということ自体が笑えるが、その意図しているところは不穏だった。
そうでない娘を選ぶと、思っているということか。
「キリュウといいましたか」
その名前に、一瞬、身体がこわばった。
「付き合う相手は、お考えなさい」
「そんなことは重々承知していますよ」
あいつは、そんな相手ではない。
誰よりも、何よりも近くにいる、唯一の女。
だが、女と思ったことはない。
あいつは、あくまで友だった。
「ブラック家の当主の妻は、純血の、家柄正しき娘でなければなりません」
「それならば、キリュウも適合していると思いますが?」
そう。あいつは、そういう意味では適合している。
由緒正しきキリュウ家の、スリザリン家系の直系の娘。
それも、ダンブルドア家とのつながりもある。
アルバス・ダンブルドア自体はうっとうしがられているが、もとを正せば、ダンブルドア家と てスリザリン家系の名家だ。
財産もある。家柄もある。由緒もある。
・・・考えてみれば、あいつもお嬢さまなのだ。
まったくらしくないが。
「血統はよろしくても、家がいけません」
ぴしりと言い切った母に、さめた目を向ける。
いうと、思った。
「滅びた家など、役にもたちません。滅びた家の残された娘と恋に落ちた美談ならば、レギ ュラスやグリフィスで十分。次期当主たるあなたである必要はないのですよ?レギュラスでももったいないというのに」
ぎり、と歯をかみ締めた。
美談、というか。
あいつに、そんな恋愛も、結婚も似合わない。
打算と、謀略に満ちた結婚など。
「夏休みに、一度会いました」
「は?」
誰と?
母が、サクラと!?
「あなたのことで話があるということだったので。あの子は、あなたが思っているような女性 ではありませんよ」
それがどうした。
どうせ悪く言おうとしていることぐらい予測がつく。
「私の交友関係に・・・」
「彼女が狙っているのは、キリュウ家の再興。もしくは、その血と名を残すこと」
ざわり、と全身の毛が逆立ったような気がした。
すこしも、キリュウの家をうかがわせない彼女。
だが、その再興を、思わないはずがない。
いや、むしろ。
そのためにこそ、ホグワーツにいるのかも、しれないのだ。
なぜ、そのことに今まで思い至らなかった。
「どちらにしろ、ブラック家という名は彼女にとってなによりも有益なものでしょう」
ブラックという名を、まさか、彼女も狙っていたのか。
ブラックという名を求めていたのか。
いや、違う。
サクラは、ただの一度も、ブラック家を匂わせなかった。
それどころか、あなたはあなたでいい、と言ってくれた。
その瞬間の、心がじわりとほどける瞬間を、忘れることなど出来ない。
だが、彼女は誰よりも頭がいい。
それは、シリウスも認めるところだった。
シリウスがそう感じることも、察していなかったとだれが言える。
「あなたでも、レギュラスでも良いと、あの娘はいいました」
頭の中を整理できないままに次々と覆いかぶさるように言葉が振ってくる。
毒にも、似た言葉が。
「あの娘から離れなさい。シリウス。これは命令です」