5年生(親世代) 製作中
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12
なあんてのんびりしたことを言っている場合ではない。
まったくもって場合ではなかった。
なんてこったい。
「聞いていますか?ミス・キリュウ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ。ですから、先ほどから申し上げているとおり・・・」
「何もやっていないという言葉は聴きました。でしたらなぜ、寮のあなたの部屋からそれだけの私物が出てきたのですか?それも、無くなったと訴えのあったものとまったく同じものが」
さあねえ・・・・・・。
知らんですよ。
しかも寮ってところが悪質ぅ。
寮はグリフィンドール生しか入れない。
他の生徒が入るにしてもグリフィンドール生と一緒でなければならない。
そして入り口には門番がいる。
入り込むことは不可能に近い。
だというのに、寮の、あたしの荷物の中から出てきたというのはなんとも・・・まぁ・・・。
救いは、グリフィスが味方だと言う事ぐらいだろうか。
意外?
そうでもない。
なにを隠そう、レギュラスさまさま。
あなたがそんなことをする必要があるとは思えませんね、の一言で協力を申し出てくれたのだ。
・・・なんか、過去のルシウスよりよっぽど役に立つというか、安心できる味方なのですが。
当然、主家のレギュラスがそう命じればグリフィスは二つ返事で了承する。
ただし、シリウスの言葉が無ければ。
その辺は徹底している。
グリフィスの主はブラック家の次期総領。
だからレギュラスよりシリウスが優先。
それが当然という顔をしているのが彼だった。
「そうですね、やはり寮に出入りしているものたちを考えるとグリフィンドールが協力していると考えるのが妥当でしょう」
「そうは簡単にいかないのよ。女子っていったって、上級生の部屋に下級生がほいほい入ってはこないでしょ?」
「かといって上級生はあなたに対してそれほど批判的な人はいない・・・」
もちろん。
あたしを1年生のときから知っている上級生達はあたしの行動にあまり注意を払わない。
いつものこと、とあっさり流してくれるし、むしろ親しい。
今回のことも自分のことのように怒ってくれた人たちが多かった。
下級生はしらーっとした調子であたしを眺めたり、近づくとあからさまに避けたりする子はいるけど、それだって正面切って出来るわけじゃない。
なにしろジェームズがにらみを利かせている。
ジェームズ、シリウス、リーマス、ピーターの4人組は確かに影響力が強い。
そりゃあ毎日あれだけ騒動を巻き起こしていれば当然といったところだけど、あいつらは基本人気がある。
誰もが次はなにをやってくれるんだろうと心待ちにしている人気者。
・・・ムッキーズを校内に行進させたり、電波ジャックとか言って校内にゆかいな放送を流したり、トイレを爆破したり、魔法薬学の材料の代わりにピクシー妖精があふれ出したり、シャンデリアにろうそくの火の代わりに鬼火が縛り付けられていたり、花火がどんぱち上がっていたり、色々やらかしてますが。
おかげでグリフィンドールで表立ってなにか言ってくる子もいない。
・・・考えてみたら、あたし、ルシウスとかシリウスとかジェームズと一緒に居なければまったく目立たない生徒なんじゃないだろうか。
っていうか、有名な生徒とかじゃないはずなんだけど、なんでこんな嫌がらせの嵐にあっているの。
「原因はどうであれ、今回はどうするという話です。犯人をみつけないとあなたの評判が悪くなるではないですか」
「・・・評判か・・・」
「あなたの評判が悪いと兄上にまで影響します。少しは考えていただかないと」
「はぁい・・・」
なんで考えなきゃならんのかわからないけど、どっちにしろシリウスに迷惑をかけるのはよろしくないよね。
「まさか本当にあれらのものが欲しかったわけではないでしょうね?」
「・・・いらんから」
あたしはここの住人じゃない。
ここの住人になろうと思ってない。
ようするに、ここで働く気はほとんどない。
ダンブルドアには予見者として手助けをするのが礼儀だと思うけれど、それだけだ。
ダンブルドアもお金を残して欲しいとはまったく言っていない。
だからほしいものは遠慮なく買ってるし、別に欲しいものがない。
学校に居る限り、食と住居と家具は揃ってる。
服だって普段は制服で、土日ぐらいしか私服にもならない。
レース飾りやアクセサリーは自分で選ぶ。
ペンも魔法のインクは要らない。
普通で十分。
授業用の羽ペンに羽が重くなるような宝石もいらんし。
香水はにおいがきつくてあたしには合わない・・・気がする。
「自分で選んで自分で買うわ」
「でしょうね」
ふと、思い出した。
寮に出入りするのは、寮の生徒。
そして?
「・・・ねえ。寮に出入りするのって、生徒だけ?」
「寮監はするでしょうね」
「誰が、掃除や洗濯をしてくれて、いるの?」
「・・・・・・・・・しもべ妖精!」
「それよ!」
彼らなら荷物に触ることもある。
洗濯のついでに忘れ物やプレゼントを届けておいて、とお願いしたらやってくれる。
なにしろ、彼らは人の役にたつことをするのが大好きなのだ。
「そうか、しもべ妖精に頼めば荷物に紛れ込ませることが出来る・・・問題はどうやってそれを証明するか、ですが・・・」
「案外行って聞いてみるのが早いかも」
「しもべ妖精のところへ、ですか?」
なんかいやーな顔をしているね。
「そうよ。悪い?」
「悪くはないですが、僕たちが聞くよりも効果的な方法があります」
「え?」
「クリーチャー」
ふえ!?
そそそそそそそれって!!
それって、ブラック家のしもべさんじゃなかったでしたっけ!?
あのブツブツいやみな妖精!
「お呼びですか、ご主人様」
「うわっ」
どどどどどうやって聞こえてどうやって現れるわけ!?
「この学校のしもべ妖精で最近サクラ・キリュウの荷物にプレゼントや忘れ物を届けたものがいないか調べてくれ」
「承知いたしました」
鷹揚に頷いてそこからクリーチャーが消えるのを、あたしは呆然と見守っていた。
いや、呆然とっていうか・・・
「何を固まっているのですか?」
「ええと・・・その・・・・・・」
シリウスに対する態度を見ていただけにいつ穢れた血とかなんとか冷たい目で言われるのかとちょっとおびえました。はい。
「あれはブラック家のしもべ妖精。いずれあなたにも仕えるものなのですからそのように固まらなくとも。ダンブルドア家にもこのホグワーツにもしもべ妖精はいるでしょうに」
「はあ・・・まあ、そうなんだけど・・・・・・・・・・・・・っていずれあたしに仕える?」
「ええ。兄上と結婚されるのでしょう?」
「誰が?」
「あなたが」
「・・・あたし、婚約者じゃないけど!?」
「ドロメダとの婚約が破棄された以上、まだ兄上に婚約者はおりませんし、問題ありません」
「いや、あるから」
っていうかあんたもかいっ!!
いつからそういう思い込みを!?
「ドロメダから兄上のことを頼まれたのではないのですか?」
「そうだけど」
「アルファード叔父上からも」
「そうだけど」
「二つ返事でまかせてと答えたそうですね?」
「そうだけど」
「ならばそういうことでしょう。がんばってください。両親も兄上たっての願いとなれば聞き入れるはずです」
それって、ブラック家の総領としてきちんと勤めるとか、なんとかそういう条件と引き換えじゃないの?
「それはそうでしょう。大丈夫ですよ。それでもいいから結婚すると兄上はいずれ言うはずです」
「いや、ないから」
あたしとシリウスの間にそういう感情も関係もないということにいい加減気づいて。
「ありますよ。兄上にとってあなたは最高の選択肢ですから」
「だーかーらー・・・」
「純血で、キリュウ家の遺産を所持していて、純血一族の生き残りで、ダンブルドアからの庇護を受けている。なにより、他の純血一族の息が掛かっていないから利害がない。ブラック家から血統が遠い。それだけでも好条件なのに、さらには予見者という魔法界でも一目置かれる存在でしょう」
「・・・・・・って条件かい!!」
「それ以外に結婚になんの利益が?」
言い切ったよ!!
恋とか愛とかはいらないの!?
「恋や愛はそのうち冷めます。必要なのは嫌いでないことと条件が揃っているということだけです。それであれば離婚や破綻はありえませんから」
「そ、そうですか・・・・・・」
「それに、あなたのことは兄上も気に入っていらっしゃる。ブラック家の当主として気を張り詰める兄上にとって安らぎの場となると同時に、あなたならばブラック家の令夫人として兄上をささえ、役割を果たしてくれるでしょう。だからこそ、ドロメダも、アルファード叔父も、僕もあなたを兄上の側にと望んだのですから」
・・・・・・・・・ええ、と。
あの。
その・・・・・・・・・・・・・。
「あなたは兄上を裏切らないでしょう?それで十分です」
「いや、裏切らないけど・・・・けど・・・」
「けれど?」
「結婚ぐらい、夢、みたいなー・・・なんて」
あたしだって愛とか恋とかさあ・・・愛する人とウェディングドレスきて結婚式とかいう夢が、ねえ・・・?
そういったとたん、レギュラスの眉がきりきりとあがった。
「あの、すばらしい兄上に、いったい、なんの不満があると!?」
「ございません!」
怖っ!!
なあんてのんびりしたことを言っている場合ではない。
まったくもって場合ではなかった。
なんてこったい。
「聞いていますか?ミス・キリュウ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ええ。ですから、先ほどから申し上げているとおり・・・」
「何もやっていないという言葉は聴きました。でしたらなぜ、寮のあなたの部屋からそれだけの私物が出てきたのですか?それも、無くなったと訴えのあったものとまったく同じものが」
さあねえ・・・・・・。
知らんですよ。
しかも寮ってところが悪質ぅ。
寮はグリフィンドール生しか入れない。
他の生徒が入るにしてもグリフィンドール生と一緒でなければならない。
そして入り口には門番がいる。
入り込むことは不可能に近い。
だというのに、寮の、あたしの荷物の中から出てきたというのはなんとも・・・まぁ・・・。
救いは、グリフィスが味方だと言う事ぐらいだろうか。
意外?
そうでもない。
なにを隠そう、レギュラスさまさま。
あなたがそんなことをする必要があるとは思えませんね、の一言で協力を申し出てくれたのだ。
・・・なんか、過去のルシウスよりよっぽど役に立つというか、安心できる味方なのですが。
当然、主家のレギュラスがそう命じればグリフィスは二つ返事で了承する。
ただし、シリウスの言葉が無ければ。
その辺は徹底している。
グリフィスの主はブラック家の次期総領。
だからレギュラスよりシリウスが優先。
それが当然という顔をしているのが彼だった。
「そうですね、やはり寮に出入りしているものたちを考えるとグリフィンドールが協力していると考えるのが妥当でしょう」
「そうは簡単にいかないのよ。女子っていったって、上級生の部屋に下級生がほいほい入ってはこないでしょ?」
「かといって上級生はあなたに対してそれほど批判的な人はいない・・・」
もちろん。
あたしを1年生のときから知っている上級生達はあたしの行動にあまり注意を払わない。
いつものこと、とあっさり流してくれるし、むしろ親しい。
今回のことも自分のことのように怒ってくれた人たちが多かった。
下級生はしらーっとした調子であたしを眺めたり、近づくとあからさまに避けたりする子はいるけど、それだって正面切って出来るわけじゃない。
なにしろジェームズがにらみを利かせている。
ジェームズ、シリウス、リーマス、ピーターの4人組は確かに影響力が強い。
そりゃあ毎日あれだけ騒動を巻き起こしていれば当然といったところだけど、あいつらは基本人気がある。
誰もが次はなにをやってくれるんだろうと心待ちにしている人気者。
・・・ムッキーズを校内に行進させたり、電波ジャックとか言って校内にゆかいな放送を流したり、トイレを爆破したり、魔法薬学の材料の代わりにピクシー妖精があふれ出したり、シャンデリアにろうそくの火の代わりに鬼火が縛り付けられていたり、花火がどんぱち上がっていたり、色々やらかしてますが。
おかげでグリフィンドールで表立ってなにか言ってくる子もいない。
・・・考えてみたら、あたし、ルシウスとかシリウスとかジェームズと一緒に居なければまったく目立たない生徒なんじゃないだろうか。
っていうか、有名な生徒とかじゃないはずなんだけど、なんでこんな嫌がらせの嵐にあっているの。
「原因はどうであれ、今回はどうするという話です。犯人をみつけないとあなたの評判が悪くなるではないですか」
「・・・評判か・・・」
「あなたの評判が悪いと兄上にまで影響します。少しは考えていただかないと」
「はぁい・・・」
なんで考えなきゃならんのかわからないけど、どっちにしろシリウスに迷惑をかけるのはよろしくないよね。
「まさか本当にあれらのものが欲しかったわけではないでしょうね?」
「・・・いらんから」
あたしはここの住人じゃない。
ここの住人になろうと思ってない。
ようするに、ここで働く気はほとんどない。
ダンブルドアには予見者として手助けをするのが礼儀だと思うけれど、それだけだ。
ダンブルドアもお金を残して欲しいとはまったく言っていない。
だからほしいものは遠慮なく買ってるし、別に欲しいものがない。
学校に居る限り、食と住居と家具は揃ってる。
服だって普段は制服で、土日ぐらいしか私服にもならない。
レース飾りやアクセサリーは自分で選ぶ。
ペンも魔法のインクは要らない。
普通で十分。
授業用の羽ペンに羽が重くなるような宝石もいらんし。
香水はにおいがきつくてあたしには合わない・・・気がする。
「自分で選んで自分で買うわ」
「でしょうね」
ふと、思い出した。
寮に出入りするのは、寮の生徒。
そして?
「・・・ねえ。寮に出入りするのって、生徒だけ?」
「寮監はするでしょうね」
「誰が、掃除や洗濯をしてくれて、いるの?」
「・・・・・・・・・しもべ妖精!」
「それよ!」
彼らなら荷物に触ることもある。
洗濯のついでに忘れ物やプレゼントを届けておいて、とお願いしたらやってくれる。
なにしろ、彼らは人の役にたつことをするのが大好きなのだ。
「そうか、しもべ妖精に頼めば荷物に紛れ込ませることが出来る・・・問題はどうやってそれを証明するか、ですが・・・」
「案外行って聞いてみるのが早いかも」
「しもべ妖精のところへ、ですか?」
なんかいやーな顔をしているね。
「そうよ。悪い?」
「悪くはないですが、僕たちが聞くよりも効果的な方法があります」
「え?」
「クリーチャー」
ふえ!?
そそそそそそそれって!!
それって、ブラック家のしもべさんじゃなかったでしたっけ!?
あのブツブツいやみな妖精!
「お呼びですか、ご主人様」
「うわっ」
どどどどどうやって聞こえてどうやって現れるわけ!?
「この学校のしもべ妖精で最近サクラ・キリュウの荷物にプレゼントや忘れ物を届けたものがいないか調べてくれ」
「承知いたしました」
鷹揚に頷いてそこからクリーチャーが消えるのを、あたしは呆然と見守っていた。
いや、呆然とっていうか・・・
「何を固まっているのですか?」
「ええと・・・その・・・・・・」
シリウスに対する態度を見ていただけにいつ穢れた血とかなんとか冷たい目で言われるのかとちょっとおびえました。はい。
「あれはブラック家のしもべ妖精。いずれあなたにも仕えるものなのですからそのように固まらなくとも。ダンブルドア家にもこのホグワーツにもしもべ妖精はいるでしょうに」
「はあ・・・まあ、そうなんだけど・・・・・・・・・・・・・っていずれあたしに仕える?」
「ええ。兄上と結婚されるのでしょう?」
「誰が?」
「あなたが」
「・・・あたし、婚約者じゃないけど!?」
「ドロメダとの婚約が破棄された以上、まだ兄上に婚約者はおりませんし、問題ありません」
「いや、あるから」
っていうかあんたもかいっ!!
いつからそういう思い込みを!?
「ドロメダから兄上のことを頼まれたのではないのですか?」
「そうだけど」
「アルファード叔父上からも」
「そうだけど」
「二つ返事でまかせてと答えたそうですね?」
「そうだけど」
「ならばそういうことでしょう。がんばってください。両親も兄上たっての願いとなれば聞き入れるはずです」
それって、ブラック家の総領としてきちんと勤めるとか、なんとかそういう条件と引き換えじゃないの?
「それはそうでしょう。大丈夫ですよ。それでもいいから結婚すると兄上はいずれ言うはずです」
「いや、ないから」
あたしとシリウスの間にそういう感情も関係もないということにいい加減気づいて。
「ありますよ。兄上にとってあなたは最高の選択肢ですから」
「だーかーらー・・・」
「純血で、キリュウ家の遺産を所持していて、純血一族の生き残りで、ダンブルドアからの庇護を受けている。なにより、他の純血一族の息が掛かっていないから利害がない。ブラック家から血統が遠い。それだけでも好条件なのに、さらには予見者という魔法界でも一目置かれる存在でしょう」
「・・・・・・って条件かい!!」
「それ以外に結婚になんの利益が?」
言い切ったよ!!
恋とか愛とかはいらないの!?
「恋や愛はそのうち冷めます。必要なのは嫌いでないことと条件が揃っているということだけです。それであれば離婚や破綻はありえませんから」
「そ、そうですか・・・・・・」
「それに、あなたのことは兄上も気に入っていらっしゃる。ブラック家の当主として気を張り詰める兄上にとって安らぎの場となると同時に、あなたならばブラック家の令夫人として兄上をささえ、役割を果たしてくれるでしょう。だからこそ、ドロメダも、アルファード叔父も、僕もあなたを兄上の側にと望んだのですから」
・・・・・・・・・ええ、と。
あの。
その・・・・・・・・・・・・・。
「あなたは兄上を裏切らないでしょう?それで十分です」
「いや、裏切らないけど・・・・けど・・・」
「けれど?」
「結婚ぐらい、夢、みたいなー・・・なんて」
あたしだって愛とか恋とかさあ・・・愛する人とウェディングドレスきて結婚式とかいう夢が、ねえ・・・?
そういったとたん、レギュラスの眉がきりきりとあがった。
「あの、すばらしい兄上に、いったい、なんの不満があると!?」
「ございません!」
怖っ!!