3年生(親世代) 完結 (52話)
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52
「ルシウス、卒業おめでとう」
ルシウスはここにいるような気がした。
1年のとき、不愉快な噂を立てられた、温室の薔薇の園。
初夏から秋にかけて咲く薔薇は今を盛りと咲き誇っているものから、すでに花を散らしているものまで様々だ。
「ああ・・・こことも、ようやくお別れだ」
「うれしそうね」
皮肉な笑いもすっかり見慣れた。
次の秋から、彼はもうここにいないのだと思うと不思議な感じがする。
「うれしいからな」
「そう・・・」
卒業後の彼の進路なんて、聞くまでもない。
デス・イーターにご就職だ。
「彼のところに行くんでしょ?」
「・・・油断ならなさは変わらないな。3年たっても」
「変わってたまるものですか」
あたしは知っているだけだからね。
すべてを。
「楽しかったわよ。あなたがいて」
「・・・それはそれは。どういう風の吹き回しだ?素直だな」
「あたしはいつも素直ですー」
こんな言葉遊びも、出来る相手は限られてくる。
「まあ、レギュラスどのが残っているから退屈することもなかろう。彼はさすがのブラック家だぞ」
でも、その彼はルシウスが逃げ出さなかったデス・イーターから逃げ出して殺される。
・・・ルシウスより賢かったのかもしれないけどさ。
でも、抜け目なさとか、狡猾さで言えばルシウスの方がより勝っているのだろう。
たとえ、卒業しても。
「ねえ、ルシウス・マルフォイ」
「ん?」
「もし・・・ね」
「どうした」
「どこで出会っても、どんな形であっても、昼の世界で、素顔で出会うときは・・・今までと同じ関係でいたいわ」
寂しいと感じるのだ。
この人と、二度とこんな会話も、こんな時間もないと思うと。
彼と初めて出会ったときから考えれば、とっても意外なのだけど。
「仲間になる気はないか?」
「ないわ」
考えるまでもなく。
即答できる。
あたしはデス・イーターにはなりたくない。
人の命を奪うなんてごめんだ。
「そうか」
残念そうに、ルシウスは笑った。
「では」
「ええ」
言葉にならないその先は。
いずれ敵同士で。
そう、握手を交わす。
「面白かったぞ」
「あたしもよ。あなたがいると退屈しなくて済んだわ」
「元気で」
「ルシウスも」
それでも時々は、昼の世界で、素顔で出会ったときぐらいは。
「またお茶でもして、お話しましょう」
「馴れ合う気はないぞ」
「馴れ合わなくて結構よ。そうねえ・・・17年後とかどうかしら」
・・・それまでこの世界にいるとは思えないけど。正直。
ま、いたら、ね?
「17・・・また気の長い話だな」
「ええ。でもそれぐらいでちょうどいいと思うわ」
ハリーがホグワーツに入学する年にでもね。
「いいだろう。それでは、な」
さようなら、ルシウス・マルフォイ。
血に手を染めていないあなたに会うのは最後ね。
手を振りながら去っていく彼の後姿を見送りながら、あたしはいろいろと思い出していた。
そういえば。
・・・・・・・・・・・・・・1年で、あたしあいつに呪いかけられなかったっけ・・・。
「・・・・・・一回ぐらい仕返ししておけばよかった」
ああ、後悔。
・・・あれ。前に言ってた頼みごとって、なんだったんだろう。
言い出さなかったわね、結局・・・。
ま、いいか・・・・・・。次に手紙でも聞けば。
「ルシウス、卒業おめでとう」
ルシウスはここにいるような気がした。
1年のとき、不愉快な噂を立てられた、温室の薔薇の園。
初夏から秋にかけて咲く薔薇は今を盛りと咲き誇っているものから、すでに花を散らしているものまで様々だ。
「ああ・・・こことも、ようやくお別れだ」
「うれしそうね」
皮肉な笑いもすっかり見慣れた。
次の秋から、彼はもうここにいないのだと思うと不思議な感じがする。
「うれしいからな」
「そう・・・」
卒業後の彼の進路なんて、聞くまでもない。
デス・イーターにご就職だ。
「彼のところに行くんでしょ?」
「・・・油断ならなさは変わらないな。3年たっても」
「変わってたまるものですか」
あたしは知っているだけだからね。
すべてを。
「楽しかったわよ。あなたがいて」
「・・・それはそれは。どういう風の吹き回しだ?素直だな」
「あたしはいつも素直ですー」
こんな言葉遊びも、出来る相手は限られてくる。
「まあ、レギュラスどのが残っているから退屈することもなかろう。彼はさすがのブラック家だぞ」
でも、その彼はルシウスが逃げ出さなかったデス・イーターから逃げ出して殺される。
・・・ルシウスより賢かったのかもしれないけどさ。
でも、抜け目なさとか、狡猾さで言えばルシウスの方がより勝っているのだろう。
たとえ、卒業しても。
「ねえ、ルシウス・マルフォイ」
「ん?」
「もし・・・ね」
「どうした」
「どこで出会っても、どんな形であっても、昼の世界で、素顔で出会うときは・・・今までと同じ関係でいたいわ」
寂しいと感じるのだ。
この人と、二度とこんな会話も、こんな時間もないと思うと。
彼と初めて出会ったときから考えれば、とっても意外なのだけど。
「仲間になる気はないか?」
「ないわ」
考えるまでもなく。
即答できる。
あたしはデス・イーターにはなりたくない。
人の命を奪うなんてごめんだ。
「そうか」
残念そうに、ルシウスは笑った。
「では」
「ええ」
言葉にならないその先は。
いずれ敵同士で。
そう、握手を交わす。
「面白かったぞ」
「あたしもよ。あなたがいると退屈しなくて済んだわ」
「元気で」
「ルシウスも」
それでも時々は、昼の世界で、素顔で出会ったときぐらいは。
「またお茶でもして、お話しましょう」
「馴れ合う気はないぞ」
「馴れ合わなくて結構よ。そうねえ・・・17年後とかどうかしら」
・・・それまでこの世界にいるとは思えないけど。正直。
ま、いたら、ね?
「17・・・また気の長い話だな」
「ええ。でもそれぐらいでちょうどいいと思うわ」
ハリーがホグワーツに入学する年にでもね。
「いいだろう。それでは、な」
さようなら、ルシウス・マルフォイ。
血に手を染めていないあなたに会うのは最後ね。
手を振りながら去っていく彼の後姿を見送りながら、あたしはいろいろと思い出していた。
そういえば。
・・・・・・・・・・・・・・1年で、あたしあいつに呪いかけられなかったっけ・・・。
「・・・・・・一回ぐらい仕返ししておけばよかった」
ああ、後悔。
・・・あれ。前に言ってた頼みごとって、なんだったんだろう。
言い出さなかったわね、結局・・・。
ま、いいか・・・・・・。次に手紙でも聞けば。