3年生(親世代) 完結 (52話)
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・・・あれ、いったいどんな顔して言ったんだろう。
というか、セブルスにあんなこといわれるなんて、思わなかった。
「憂い顔というのも良いものだな」
「はい?」
うわ、びびった!
なにしてんですか!アルファードさん!
というか、部外者がこんな堂々と歩き回ってていいのか、ホグワーツ!
ここ、図書室ですけど!?
「私が行けないところなど、この世に3箇所ぐらいだよ」
「・・・・・・・3箇所?」
なんで3箇所。
「ユリウスの寝室と、ダンブルドアの自宅と、帝王の本拠地ぐらいなものだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・は、はあ・・・」
なんでその中にイーシャ先生の寝室とか入るんでしょうか・・・。
理解不能。
「それは大人の秘密だよ」
「ああ、そうですか」
こないだやったけど、やられると腹立つもんね、このセリフ。
「・・・でも、仮にもブラック家なんだから、帝王の本拠地ぐらいはいけるんじゃないの?」
「気遣いといえば、今君が『帝王』と呼んだのもそうではないのか?」
「え?」
「ヴォルデモート卿の名前を呼ぶぐらい、大したことではないだろう」
「そうね。だけど、そう呼びたくない、そう呼んでほしくないと思ってる人の前でまで名前を呼ぶ必要ないでしょ?」
「そのとおり。だが、それもまた他人がどう思うか、考えての行動だろう。それは、普段の自分の行動を決定付けるのとどう違いがある?」
「・・・えーと」
こういうのは、気遣いよね。
普段、あたしがやって・・・というか、「大丈夫」っていうのは、気遣いじゃなくて・・・自分を、人の望むように作ることだ。
それって、あたし自身は、あたしらしさはどこにあるんだろう。
人によって作られた「らしさ」なんじゃないんだろうか。
そんな想いにとらわれる。
だから、違う気がする。
うん。
「それと、自分が果たすべき役割やどのような存在であることを求められているかを考えるのかは変わらないと思うが」
「でも・・・」
「他人がどう思うか、どうすれば不愉快にならないか、お互いに気持ちよくすごせるのか・・・それを考えない人間は傲慢だ」
「え・・・・・・・・・?」
「そうやってお互いに努力をするから気持ちよく、楽しく過ごせるのではないか?」
目からうろこがぽろぽろと。
すごい。そういう考え方もあるのか。
お互いに努力して、気持ちよくすごす・・・。そのために、する気遣い。他人にこの行動がどう思われるか考える・・・。
自分らしくとか、そういうことじゃなくて。
人と、過ごしやすくあるために。
そんなこと、考えたこともなかった。
「まだまだ子どもだな」
「・・・これでも、二十歳超えてるんですけど」
「・・・・・・・・・その見た目でか。それはうらやましい」
「アルファードさんに言われても」
ねえ。
とてつもない美形で。
30前に見える若作りで。
背も高ければすらっとした姿勢もよく、大人な男のしたたかさと、豊かさと、安定感の加わった優雅な物腰。
いや、もう。
文句のつけようもない方の気がしますが。
しかも、身分や家柄まで文句のつけようがないときた・・・
「それは光栄な評価だな」
それはともかく、と言い置いて、シリウスそっくりの大人な男性は、シリウスには出来ない笑い方をした。
「それは、笑っているのが苦しいから、大丈夫といいながら、人にその苦しさに気づいてほしいという思いがあるからだ」
・・・うん。そのとおりだ。
大丈夫って言ってるけど大丈夫じゃないんだよって、気づいてほしかった。
「だが、それを伝える努力をしないでそれを要求するのはおかしい。気づいてほしいなら、気づいてもらうためのやり方と言うものがある。それを押し隠していることに気づいている者たちはかえって苦しいだろう。君を思えば思うほど、無理をしている君に気づき、それを話してほしい、信じてほしいと願う。その願いを踏みにじるのは、共にすごすための努力とは言わないのではないか」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
「と、甥っ子の代弁をしてみたが、どうかな?」
「は?シリウス?」
「シリウスは、鋭い。あんな家に生まれ育っているおかげで、そういった人の機微を読み取る能力は君の予想以上だろう。その彼が、私に言ったよ。君を見ているのが苦しい。俺たちには信じろ、というくせにあいつ自身が俺たちを信じない、とね」
シリウス、が?
あたしが、信じていない?
「ついでに、私なら・・・このアルファードは信頼されているようだ。ずるい、とね」
「ずるいって・・・」
子どもじゃないんだからさ・・・。
「実に子どもらしい。だが・・・あれのそんな子どもらしさを、私は初めて見たよ」
子どもらしさを初めて・・・?
「アンドロメダが、君になら預けても大丈夫だと言った理由がよくわかる。あれに、世界は楽しいということを教えてやってくれ。・・・出来れば、君自身にも」
「・・・・・・・・アルファードさんに、誰が教えてくれたの?」
そんな優しい目で微笑むことを。
世界を楽しいと言い切れるほどの、喜びを。
「聞かなくてもわかるだろう?」
ああ、あの二人か。
ユリウス・イーシャ。ウィリアム・ポッター。
「彼らのためなら、私は共に過ごすための努力をするんだよ」
・・・あれ、いったいどんな顔して言ったんだろう。
というか、セブルスにあんなこといわれるなんて、思わなかった。
「憂い顔というのも良いものだな」
「はい?」
うわ、びびった!
なにしてんですか!アルファードさん!
というか、部外者がこんな堂々と歩き回ってていいのか、ホグワーツ!
ここ、図書室ですけど!?
「私が行けないところなど、この世に3箇所ぐらいだよ」
「・・・・・・・3箇所?」
なんで3箇所。
「ユリウスの寝室と、ダンブルドアの自宅と、帝王の本拠地ぐらいなものだろう」
「・・・・・・・・・・・・・・・・は、はあ・・・」
なんでその中にイーシャ先生の寝室とか入るんでしょうか・・・。
理解不能。
「それは大人の秘密だよ」
「ああ、そうですか」
こないだやったけど、やられると腹立つもんね、このセリフ。
「・・・でも、仮にもブラック家なんだから、帝王の本拠地ぐらいはいけるんじゃないの?」
「気遣いといえば、今君が『帝王』と呼んだのもそうではないのか?」
「え?」
「ヴォルデモート卿の名前を呼ぶぐらい、大したことではないだろう」
「そうね。だけど、そう呼びたくない、そう呼んでほしくないと思ってる人の前でまで名前を呼ぶ必要ないでしょ?」
「そのとおり。だが、それもまた他人がどう思うか、考えての行動だろう。それは、普段の自分の行動を決定付けるのとどう違いがある?」
「・・・えーと」
こういうのは、気遣いよね。
普段、あたしがやって・・・というか、「大丈夫」っていうのは、気遣いじゃなくて・・・自分を、人の望むように作ることだ。
それって、あたし自身は、あたしらしさはどこにあるんだろう。
人によって作られた「らしさ」なんじゃないんだろうか。
そんな想いにとらわれる。
だから、違う気がする。
うん。
「それと、自分が果たすべき役割やどのような存在であることを求められているかを考えるのかは変わらないと思うが」
「でも・・・」
「他人がどう思うか、どうすれば不愉快にならないか、お互いに気持ちよくすごせるのか・・・それを考えない人間は傲慢だ」
「え・・・・・・・・・?」
「そうやってお互いに努力をするから気持ちよく、楽しく過ごせるのではないか?」
目からうろこがぽろぽろと。
すごい。そういう考え方もあるのか。
お互いに努力して、気持ちよくすごす・・・。そのために、する気遣い。他人にこの行動がどう思われるか考える・・・。
自分らしくとか、そういうことじゃなくて。
人と、過ごしやすくあるために。
そんなこと、考えたこともなかった。
「まだまだ子どもだな」
「・・・これでも、二十歳超えてるんですけど」
「・・・・・・・・・その見た目でか。それはうらやましい」
「アルファードさんに言われても」
ねえ。
とてつもない美形で。
30前に見える若作りで。
背も高ければすらっとした姿勢もよく、大人な男のしたたかさと、豊かさと、安定感の加わった優雅な物腰。
いや、もう。
文句のつけようもない方の気がしますが。
しかも、身分や家柄まで文句のつけようがないときた・・・
「それは光栄な評価だな」
それはともかく、と言い置いて、シリウスそっくりの大人な男性は、シリウスには出来ない笑い方をした。
「それは、笑っているのが苦しいから、大丈夫といいながら、人にその苦しさに気づいてほしいという思いがあるからだ」
・・・うん。そのとおりだ。
大丈夫って言ってるけど大丈夫じゃないんだよって、気づいてほしかった。
「だが、それを伝える努力をしないでそれを要求するのはおかしい。気づいてほしいなら、気づいてもらうためのやり方と言うものがある。それを押し隠していることに気づいている者たちはかえって苦しいだろう。君を思えば思うほど、無理をしている君に気づき、それを話してほしい、信じてほしいと願う。その願いを踏みにじるのは、共にすごすための努力とは言わないのではないか」
「・・・・・・・・・・・・・はい」
「と、甥っ子の代弁をしてみたが、どうかな?」
「は?シリウス?」
「シリウスは、鋭い。あんな家に生まれ育っているおかげで、そういった人の機微を読み取る能力は君の予想以上だろう。その彼が、私に言ったよ。君を見ているのが苦しい。俺たちには信じろ、というくせにあいつ自身が俺たちを信じない、とね」
シリウス、が?
あたしが、信じていない?
「ついでに、私なら・・・このアルファードは信頼されているようだ。ずるい、とね」
「ずるいって・・・」
子どもじゃないんだからさ・・・。
「実に子どもらしい。だが・・・あれのそんな子どもらしさを、私は初めて見たよ」
子どもらしさを初めて・・・?
「アンドロメダが、君になら預けても大丈夫だと言った理由がよくわかる。あれに、世界は楽しいということを教えてやってくれ。・・・出来れば、君自身にも」
「・・・・・・・・アルファードさんに、誰が教えてくれたの?」
そんな優しい目で微笑むことを。
世界を楽しいと言い切れるほどの、喜びを。
「聞かなくてもわかるだろう?」
ああ、あの二人か。
ユリウス・イーシャ。ウィリアム・ポッター。
「彼らのためなら、私は共に過ごすための努力をするんだよ」