3年生(親世代) 完結 (52話)
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42
その日、あたしは本を読んでいただけだった。
談話室で、ただ借りてきた本をもくもくと読んでいたら、突然「なあ」という声がする。
猫かい。
なあなあとうるさい。っていうか、呼ばれてんの誰よ。
なんて思っていたら、ぐいと後ろ髪を引っ張られた。
「痛い!」
「何回読んでも返事しないお前が悪い」
どういう理屈ですか、それは!
「し~り~う~す~」
「なあ・・・」
「・・・あたしはなあって名前じゃないの」
憮然とした顔で、シリウスが改めてあたしの名前を呼ぶ。
「なあ、サクラ」
「なによ」
「マグルと、魔法族って・・・同じ人間、なんだよな」
「当たり前でしょ」
何をいまさら。
「アンドロメダは、何を考えてマグルと結婚したんだろうな」
「知らないわよ。それはアンドロメダだけが知ってることでしょ」
「・・・エヴァンスと付き合ったら気持ちがわかるかと思ったんだけど」
「は!?」
「さっぱりわかんなかった」
「当たり前じゃないの!!」
何を言い出すか、このお子様は!
「アンドロメダの気持ちは、アンドロメダだけのものよ。あなたがリリーと付き合ったからってアンドロメダの気持ちがわかるわけないでしょう」
「・・・・・・・・・そう、なんだけどよ」
「アンドロメダは相手と、自分の心と、向き合ったから悩んで悩んで、あの答えを出したのよ?」
「・・・・・・・・・・わかりたかったんだ」
はあ・・・理解できる、と思うことがすでにすごいわ。
そんなこと、できるわけも無いのに。
「馬鹿ね・・・そんなこと、家も捨ててしまいたいぐらい好きな人が出来てから考えれば良いのよ・・・」
「出来るわけがない」
「アンドロメダもそう思ってたわよ。家を捨てるなんてって。だけど、最後はそれを選んだ。同じ立場にいない、同じ心を知らないあなたがいくら理由を思っても、理解しようとしても無理よ」
「アンドロメダにわかって俺にわからないことがあるとでも?」
「たくさんあるわ。だって、アンドロメダは、あなたより4年も長く生きているのよ?」
4年は長い。
本当に長い。
その歳月を過ごして、初めてわかることがたくさんある。
それは一足飛びで得て良いものではないのだから。
「・・・・・・・・・・・・・だけど、それじゃあ・・・俺が、次に進めない・・・」
うつむいて、ぼそぼそというシリウスの目じりがほのかに赤く染まっている。
こすったような、色。
考えてみれば、シリウスだって14歳だ。
「馬鹿ねえ・・・本当に」
理解するために、一番最初にしなきゃならないことは、その人の立場になることじゃないわ。
「何のために言葉があるの?手紙を書いて、アンドロメダと話をすればいいのよ。アンは何を思って彼を選んだのかって。正直に言えばいいの。アンがそれを教えてくれなければ、俺は次に進めないって。・・・アンは、嫌がったりしないわ」
きっと教えてくれる。
裏切る形になって、さらに苦しい立場に追い込んでしまった従弟をとても心配していたアンドロメダだから。
「たまには、素直になっても損はないわよ」
その日、あたしは本を読んでいただけだった。
談話室で、ただ借りてきた本をもくもくと読んでいたら、突然「なあ」という声がする。
猫かい。
なあなあとうるさい。っていうか、呼ばれてんの誰よ。
なんて思っていたら、ぐいと後ろ髪を引っ張られた。
「痛い!」
「何回読んでも返事しないお前が悪い」
どういう理屈ですか、それは!
「し~り~う~す~」
「なあ・・・」
「・・・あたしはなあって名前じゃないの」
憮然とした顔で、シリウスが改めてあたしの名前を呼ぶ。
「なあ、サクラ」
「なによ」
「マグルと、魔法族って・・・同じ人間、なんだよな」
「当たり前でしょ」
何をいまさら。
「アンドロメダは、何を考えてマグルと結婚したんだろうな」
「知らないわよ。それはアンドロメダだけが知ってることでしょ」
「・・・エヴァンスと付き合ったら気持ちがわかるかと思ったんだけど」
「は!?」
「さっぱりわかんなかった」
「当たり前じゃないの!!」
何を言い出すか、このお子様は!
「アンドロメダの気持ちは、アンドロメダだけのものよ。あなたがリリーと付き合ったからってアンドロメダの気持ちがわかるわけないでしょう」
「・・・・・・・・・そう、なんだけどよ」
「アンドロメダは相手と、自分の心と、向き合ったから悩んで悩んで、あの答えを出したのよ?」
「・・・・・・・・・・わかりたかったんだ」
はあ・・・理解できる、と思うことがすでにすごいわ。
そんなこと、できるわけも無いのに。
「馬鹿ね・・・そんなこと、家も捨ててしまいたいぐらい好きな人が出来てから考えれば良いのよ・・・」
「出来るわけがない」
「アンドロメダもそう思ってたわよ。家を捨てるなんてって。だけど、最後はそれを選んだ。同じ立場にいない、同じ心を知らないあなたがいくら理由を思っても、理解しようとしても無理よ」
「アンドロメダにわかって俺にわからないことがあるとでも?」
「たくさんあるわ。だって、アンドロメダは、あなたより4年も長く生きているのよ?」
4年は長い。
本当に長い。
その歳月を過ごして、初めてわかることがたくさんある。
それは一足飛びで得て良いものではないのだから。
「・・・・・・・・・・・・・だけど、それじゃあ・・・俺が、次に進めない・・・」
うつむいて、ぼそぼそというシリウスの目じりがほのかに赤く染まっている。
こすったような、色。
考えてみれば、シリウスだって14歳だ。
「馬鹿ねえ・・・本当に」
理解するために、一番最初にしなきゃならないことは、その人の立場になることじゃないわ。
「何のために言葉があるの?手紙を書いて、アンドロメダと話をすればいいのよ。アンは何を思って彼を選んだのかって。正直に言えばいいの。アンがそれを教えてくれなければ、俺は次に進めないって。・・・アンは、嫌がったりしないわ」
きっと教えてくれる。
裏切る形になって、さらに苦しい立場に追い込んでしまった従弟をとても心配していたアンドロメダだから。
「たまには、素直になっても損はないわよ」