1年生(親世代) 完結 (99話)
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20
シメました。
あ~すっきり。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ほほほ。ぐうの音も出なくなったわね。
あ、もちろん、暴力には訴えてなくてよ?
女の子ですもの。そんなことできないわよね。
「・・・サクラ・キリュウ」
「サクラでいいわ」
「・・・・・・サクラ」
「なぁに?」
「・・・・・・すまなかった。謝る。・・・だからもう僕にかかわらないでくれ・・・・・・」
「嫌」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だって、セブルスって面白いんですもの。あ、次からセブちゃんって呼ぶわね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんかもごもご言ってたけど。
無視!
「あ、セブちゃん。あたしそろそろ行くわ。じゃあね」
何しに来たんだ、という思いもあるけど。
当初のゆったり読書気分じゃなくなっちゃったわ。
ジェームズと遊んでこよう。
「ジェームズ~」
ひょい、と手をあげたジェームズの隣で、今日もなにかを食べているシリウス。
「・・・シリウス。太るわよ?」
「だいじょうぶだいじょうぶ。なんか腹へって仕方ねーんだよ」
「・・・成長期?にはまだ早いわよねえ・・・」
マフィンが・・・8個ほど。
・・・・・・・胸焼けが。
「なんだ?成長期って」
「身体が突然大きくなったり声が低くなったりするの」
「…ん~・・・じゃあそうかもしれない。なんか骨が痛くてさ。みしみしいうし」
・・・成長痛?
見事にあっさりと食べつくしたシリウスが満足そうに机にだらりと伸びる。
「ん~・・・幸せ」
「お手軽ねえ…そんなに好きなら今度焼いてあげましょうか」
「なにっお前お菓子作れんの!?食いたい!チョコレートのやつ!」
「・・・・・・なんでそんなにチョコレートが好きなの?」
目を丸くして聞いてきたのはリリーだった。
「リリー」
あたしの隣に腰をおろして、まじまじとマフィンの入っていたカップを眺める。
「すごいわね…」
「ほんとに」
その時だった。
あたしたちの後ろから、くすくすと笑い声。
「まぁ。見てよ。あの意地汚さ」
「ほんとねぇ…やっぱり血筋がよくてもグリフィンドールに選ばれるというだけあって、野蛮なのね」
「ブラック家もとんだ跡取りをお持ちですこと」
ちらり、とジェームズを見る。
ジェームズも、小さく頷いた。
頭の中のブラックリストと照らし合わせる。
間違いない。
数日前にシリウスを笑っていたやつら。
「ねえ」
「わかってる」
「どれ?」
「・・・・・・水、かな」
「お菓子でも良いと思うわよ」
剣呑な目をして、ジェームズがパチン、と指を打ち鳴らした。
「それでいこう」
え?とリリーとシリウスが顔を上げるのと、その轟音は同時だった。
彼女たちの頭の上から、降り注ぐお菓子の山。
「きゃー!!!!」
「まぁ。先輩方。そんなにお菓子を散らかして。そんなにお菓子がお好きとは知りませんでした」
わざとらしく頬に手をあててそう叫んでやれば、視線だけで殺せるんじゃないか…なんてレベルではないけれど、きつい目でにらみつけてきた。
けれど、なにも言わずに立ち去る。
見送って、ため息を吐き出した。
「・・・あんな意地の悪いひとたちは嫌いよ」
「誰も好きな人はいないよ」
「・・・ねえ、なにしたの?」
「・・・一応、彼女たちの頭の上にお菓子を移動させただけ。…片付けるけどさ」
ひょい、と杖を振ればお貸しは跡形もなく消える。
「そういうこと、しないほうが良いわよ?」
「ま、そうなんだけど」
「黙って言わせておくのもしゃくに障る。…あいつらは、シリウスを馬鹿にして楽しみたいだけだ。シリウスが反撃してこないのを承知の上でね」
忌々しそうにはき捨てたジェームズの口調は、それだけではないような気がした。
「…何か、あったの?」
「……別に」
別に、って顔じゃないけど。
ぎゅっと、シリウスを抱きしめるみたいに引き寄せて。
…その握り締められた手が、白くなっていた。
「ジェームズ?どうかしたのか?」
「・・・・・・なんでもないって」
その唇が、守るから、と動いたような気がした。
シメました。
あ~すっきり。
「・・・・・・・・・・・・・・・」
ほほほ。ぐうの音も出なくなったわね。
あ、もちろん、暴力には訴えてなくてよ?
女の子ですもの。そんなことできないわよね。
「・・・サクラ・キリュウ」
「サクラでいいわ」
「・・・・・・サクラ」
「なぁに?」
「・・・・・・すまなかった。謝る。・・・だからもう僕にかかわらないでくれ・・・・・・」
「嫌」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「だって、セブルスって面白いんですもの。あ、次からセブちゃんって呼ぶわね」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
なんかもごもご言ってたけど。
無視!
「あ、セブちゃん。あたしそろそろ行くわ。じゃあね」
何しに来たんだ、という思いもあるけど。
当初のゆったり読書気分じゃなくなっちゃったわ。
ジェームズと遊んでこよう。
「ジェームズ~」
ひょい、と手をあげたジェームズの隣で、今日もなにかを食べているシリウス。
「・・・シリウス。太るわよ?」
「だいじょうぶだいじょうぶ。なんか腹へって仕方ねーんだよ」
「・・・成長期?にはまだ早いわよねえ・・・」
マフィンが・・・8個ほど。
・・・・・・・胸焼けが。
「なんだ?成長期って」
「身体が突然大きくなったり声が低くなったりするの」
「…ん~・・・じゃあそうかもしれない。なんか骨が痛くてさ。みしみしいうし」
・・・成長痛?
見事にあっさりと食べつくしたシリウスが満足そうに机にだらりと伸びる。
「ん~・・・幸せ」
「お手軽ねえ…そんなに好きなら今度焼いてあげましょうか」
「なにっお前お菓子作れんの!?食いたい!チョコレートのやつ!」
「・・・・・・なんでそんなにチョコレートが好きなの?」
目を丸くして聞いてきたのはリリーだった。
「リリー」
あたしの隣に腰をおろして、まじまじとマフィンの入っていたカップを眺める。
「すごいわね…」
「ほんとに」
その時だった。
あたしたちの後ろから、くすくすと笑い声。
「まぁ。見てよ。あの意地汚さ」
「ほんとねぇ…やっぱり血筋がよくてもグリフィンドールに選ばれるというだけあって、野蛮なのね」
「ブラック家もとんだ跡取りをお持ちですこと」
ちらり、とジェームズを見る。
ジェームズも、小さく頷いた。
頭の中のブラックリストと照らし合わせる。
間違いない。
数日前にシリウスを笑っていたやつら。
「ねえ」
「わかってる」
「どれ?」
「・・・・・・水、かな」
「お菓子でも良いと思うわよ」
剣呑な目をして、ジェームズがパチン、と指を打ち鳴らした。
「それでいこう」
え?とリリーとシリウスが顔を上げるのと、その轟音は同時だった。
彼女たちの頭の上から、降り注ぐお菓子の山。
「きゃー!!!!」
「まぁ。先輩方。そんなにお菓子を散らかして。そんなにお菓子がお好きとは知りませんでした」
わざとらしく頬に手をあててそう叫んでやれば、視線だけで殺せるんじゃないか…なんてレベルではないけれど、きつい目でにらみつけてきた。
けれど、なにも言わずに立ち去る。
見送って、ため息を吐き出した。
「・・・あんな意地の悪いひとたちは嫌いよ」
「誰も好きな人はいないよ」
「・・・ねえ、なにしたの?」
「・・・一応、彼女たちの頭の上にお菓子を移動させただけ。…片付けるけどさ」
ひょい、と杖を振ればお貸しは跡形もなく消える。
「そういうこと、しないほうが良いわよ?」
「ま、そうなんだけど」
「黙って言わせておくのもしゃくに障る。…あいつらは、シリウスを馬鹿にして楽しみたいだけだ。シリウスが反撃してこないのを承知の上でね」
忌々しそうにはき捨てたジェームズの口調は、それだけではないような気がした。
「…何か、あったの?」
「……別に」
別に、って顔じゃないけど。
ぎゅっと、シリウスを抱きしめるみたいに引き寄せて。
…その握り締められた手が、白くなっていた。
「ジェームズ?どうかしたのか?」
「・・・・・・なんでもないって」
その唇が、守るから、と動いたような気がした。