3年生(親世代) 完結 (52話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
19
堂々と校内を歩いてグリフィンドールにたどり着いて。
まあ、いま授業中だから誰にも会わなかったけどさ。
ドアが・・・あかないなあ・・・。
うわー、みみっちいイヤガラセ・・・。
あたしがいない間に合言葉変えますか・・・。
「マダムー。あけて」
「合言葉は?」
「知らない」
「ではあけられません」
「あら、そう?」
ぐるんぐるんとまくった腕を振り回し始めたあたしに、太った婦人の額に汗が伝った。
よしゃ。もう一押し。
「な、な、な、なにをするつもりです!?」
ふところからあたしがさっと取り出したのは、パレットナイフ。
そう!美術でおなじみ、色を混ぜる道具ー!
そして左手にはパレット。
「マダム、何色が好き?」
「ピンク・・・」
「あら、そう?」
おもむろにパレットナイフにピンクを取る。
「それをどうするつもりです」
「どこに塗ってほしいですか?」
「や、や、やめ・・・っ」
「・・・・・・・・・・なにしてるのかなー」
おんや。
この声は。
「ジェームズ」
「楽しそうだけど、やめときなよ。後でまた悪口の種になる」
いや、いまさら。
「RED RAM」
・・・・・・・・・・・・・なぬ。それが合言葉!?
さらにイヤガラセかい!!
いやん。グリフィンドール生も結構根性座ってるわね。
ま、スリザリンにいたらこんなもんじゃすまないんでしょうけど!!
ああ!あたしは3年前、なんて正しいことをしたのかしら!
「・・・ジェームズ、授業は?」
「サボり」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
結構なご身分ですこと・・・。
「色々聞いたよ」
「・・・・・・そう」
色々聞いたでしょうとも。
「さて。あたし、謹慎なの。しばらく会えないわね」
「それは残念」
残念と思っているような思っていないような、微妙な返答だった。
うーん。やっぱりこの子、読みにくい・・・。
「いつまで?」
「未定」
ああ、そうだ。
この際だからこのところ出来なかったことでもしようかしら。
幸いとアレはあるし!
と、そのとき、がちゃ、とドアが開く音がした。
振り返ってその人を確かめた瞬間、自分の顔がこわばったのがわかった。
「これはこれは。殺人者のミス・キリュウではありませんか。このようなところでいかがされました?」
思いっきり皮肉に顔をゆがめるように笑って、そう穿き捨てたのは・・・シリウスだった。
「やめろよ」
「いいじゃねえか。アンドロメダをあんな目にあわせて、まだここにいられるなんていい根性してるよなあ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お褒めいただき、ありがとうぐらい言ってるはずなのに。
舌がこおりついて、喉の奥に何かが詰まったように、声も、息もできなかった。
「さっさと出て行きやがれ。お前には…スリザリンすらふさわしくない」
ざくっと、なにかが、刺さったような気がした。
痛い。
「謹慎処分だってさ」
あたしの代わりに、そう答えたジェームズに、シリウスが目をむいた。
「謹慎!?冗談だろう!?」
「ダンブルドアのお考えだ。さっき、彼女が誰に呼ばれたのか知ってるだろう?」
ちっと舌打ちして、シリウスがあたしを、にらみつける。
かたかたと、震えがとまらないのを、ぎゅっときつく、硬くこぶしを握ることでこらえて。
早く。早くいなくなって。
足が、動かなくて。
ここから去ることも出来ない。
「ブラック家の娘を殺しかけて謹慎か。良いご身分だな」
「言いすぎだぞ、シリウス」
「知るか」
はき捨てるような、語調が痛い。
「彼女は、友達だろう」
「こんな女、友達でもなんでもねえよ」
淡々と、単なる事実を告げるように言うからこそ、心に、突き刺さる。
仕方ない。
仕方ない、と思わせるだけのことを、した。
「・・・シリウス、コレをとりに来たんだろ?先行っててくれ」
「あ、ああ・・・・・・」
ジェームズの手から何かを受け取ったシリウスが、あたしの側をすれ違いざま、はき捨てた。
「さっさと消えろ」
頭が、真っ白になった。
あたし、そこまで言われなきゃならないほど悪いことをした?
アンドロメダが、あんなに苦しんでたのに、あなたは知ってた?
アンドロメダを助けようと、あなたは思った?
たった一人で秘密を抱えて、想いを抱えて、泣いている彼女を、見た?
あなたは、何もしなかったじゃない。
婚約者で、従弟で、誰よりも好きな従姉だと言ったのに、あなたは何もしなかったじゃない…!
「大丈夫かい?サク」
肩に乗せられた手の暖かさに、凍り付いていた身体が溶けていくような気がした。
そういえば、ルシウス以外と触れるの、久しぶりな気がしてしまう。
そんなに時間がたってるわけじゃないのに。
「はい」
「え?」
差し出されたハンカチに、泣いていたことを知った。
「ちょっと、座らない?」
「・・・シリウス、待ってるんじゃないの?」
「大丈夫。少しぐらい待たせて頭を冷やしてたほうがいいんだよ。君にあんなこと言うなんて」
耳に、シリウスのはき捨てた言葉がよみがえる。
だめ。
こんなこと、思っていいわけがない。
シリウスを、責めることなんて、出来ない。
振り払うようにぎゅっと目を瞑って。
「仕方、ないよ・・・」
「なにが?」
「なにがって・・・・・・」
ようやく見たジェームズの目に、今まで見たこともないぐらい強い怒りがある。
「何が仕方ないのさ。友達を信用しないで、ののしって。何が仕方ないって言うんだい?」
「・・・・・・・・・・・・それ、は・・・」
「サクが逆の立場なら?そうやってシリウスにひどいことを言う?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「言わない、わ」
何がわけがあったのだと思うから。
シリウスが決めたのなら、それを信じるだけだ。
だって、何があっても味方でいるよって。そう言ったから。
「だろう?友達なら、まず何でそんなことをしたのって聞くだろう。違うかい?」
・・・慰めるつもりで言ってるならかーなーりー逆効果なんですが・・・。
「どうせ、あたしは友達と思われてないわよ・・・」
「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて!」
わかってるけどねえ。
傷つくものは傷つくの!!
「ねえ、ジェームズ」
「なに?」
「皆が、あなたじゃないのよ」
みんなが、ジェームズのようにはなれない。
「シリウスだって、リリーだって、わかってるはずなの」
あたしを信じることが出来ない自分を。
どうして、とききたくても訊けない自分を。
怒りに、抑えることができない自分を。
「あたしが、ここで聞いてって泣き叫んでも、あたしじゃないって叫んでも、皆が苦しい思いをするだけよ」
「・・・・・・・・・僕は、君がそういう態度でいて、シリウスがさっきみたいに暴言を吐くほうが苦しいけどな」
「知ってる」
「・・・知ってて、僕にはそういう思いをしろって?」
うん。そう。
「じゃあ、我慢するから一つだけ教えてくれる?」
「何を?」
内容によるけど。
「不思議だったんだ。どうして、君がそんなことをするのか、とか。なぜアンドロメダだったのかとか」
「・・・・・・・・あたしは・・・」
言えない。
だって・・・。
「当てて見せようか。アンドロメダを恋人の所に行かせるため。違う?」
なんで!?
どうして、ジェームズがそれをしってるの!?
「ま、答えは単純さ。君たちが決闘クラブにいたとき、その廊下で仕掛けを作ってたんだ」
うあ。うかつ・・・っ
「普通は聞こえない音だったけど、組み合わせが不思議でさ。確かにアンドロメダ・ブラックとよく話しはしていたけど、そんなところでこそこそしなきゃならないような間柄じゃないだろう?」
「でも・・・」
「で、アイテム使って盗み聞きしたわけ。大丈夫。側には誰もいなかったよ。会話の危険さにすぐあたりは確かめたから
ね」
確かに。
確かに危険な会話だった。
純血主義の名家、ブラック家の娘が、マグル生まれの人を好きだなんて。
「でも、どうしてスリザリンのためにそこまでしたんだい?」
スリザリンのためって・・・。
「アンドロメダは、スリザリンじゃないわ」
「スリザリンの一員じゃないか!」
「でも、アンドロメダ・ブラックっていう一人の人間よ・・・」
「なお悪い!ブラック家の娘だろ。闇の魔術に首までどっぷりつかった純血主義者だ」
ならどーしてマグル生まれと結婚しようとするよ!?
「それ、シリウスに当てはめて言ってごらん?」
言うてみろ。あんたの友達だろーが。
「・・・・・・シリウスは・・・・・・」
まさしく絶句。困り果てた顔のジェームズなんて初めて見た。
「一人の人間を一人の人間として認識できないのは最悪よ。ジェームズ」
むっとした顔だけどね。
確かに、まだ難しいかなぁ・・・。
ジェームズだって、まだ13歳よね。
厳しいのかなあ。
「だから、突き落としたの?」
ぐ。人の痛いところを唐突につくわね。
「一人の人間として認識したら突き落とせるのかい?僕はそれだけがわからない。どうして君は理由があったにせよ、人を殺そうと思える?」
「思ってないけど」
うん。まったく。
「でも、あの高さは死ぬよ?フリットウィック先生がいたのは偶然で・・・・・・」
偶然、じゃないかもしれない。
あの夢がなければ、あたしはきっと確信なんてしなかった。
なら、それは・・・。
「必然、だったのよ」
アンドロメダが引き寄せた、運。
アンドロメダが掴み取った未来。
それは、偶然じゃなくて、必然。
「なるほど・・・予見者さまは言うことが違う」
・・・・・・・・・・・・まてい。
「なんでそれを・・・っ」
「叔父さんから」
・・・・・・・・・なんつー、口の軽い・・・。
「さて。僕はそろそろ行くよ。大体の経過はわかったし、理由もわかったし、君の気持ちもわかったから」
「あら、そう」
こっちは疲れたわよ。
「僕は、君を信じてるよ」
「ありがとう」
笑って。
急いで階段を駆け上がった。
だって、いまさらかもしれないけど。
なんとなく、恥ずかしいじゃない?
年下の男の子に涙、みられるなんて。
堂々と校内を歩いてグリフィンドールにたどり着いて。
まあ、いま授業中だから誰にも会わなかったけどさ。
ドアが・・・あかないなあ・・・。
うわー、みみっちいイヤガラセ・・・。
あたしがいない間に合言葉変えますか・・・。
「マダムー。あけて」
「合言葉は?」
「知らない」
「ではあけられません」
「あら、そう?」
ぐるんぐるんとまくった腕を振り回し始めたあたしに、太った婦人の額に汗が伝った。
よしゃ。もう一押し。
「な、な、な、なにをするつもりです!?」
ふところからあたしがさっと取り出したのは、パレットナイフ。
そう!美術でおなじみ、色を混ぜる道具ー!
そして左手にはパレット。
「マダム、何色が好き?」
「ピンク・・・」
「あら、そう?」
おもむろにパレットナイフにピンクを取る。
「それをどうするつもりです」
「どこに塗ってほしいですか?」
「や、や、やめ・・・っ」
「・・・・・・・・・・なにしてるのかなー」
おんや。
この声は。
「ジェームズ」
「楽しそうだけど、やめときなよ。後でまた悪口の種になる」
いや、いまさら。
「RED RAM」
・・・・・・・・・・・・・なぬ。それが合言葉!?
さらにイヤガラセかい!!
いやん。グリフィンドール生も結構根性座ってるわね。
ま、スリザリンにいたらこんなもんじゃすまないんでしょうけど!!
ああ!あたしは3年前、なんて正しいことをしたのかしら!
「・・・ジェームズ、授業は?」
「サボり」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
結構なご身分ですこと・・・。
「色々聞いたよ」
「・・・・・・そう」
色々聞いたでしょうとも。
「さて。あたし、謹慎なの。しばらく会えないわね」
「それは残念」
残念と思っているような思っていないような、微妙な返答だった。
うーん。やっぱりこの子、読みにくい・・・。
「いつまで?」
「未定」
ああ、そうだ。
この際だからこのところ出来なかったことでもしようかしら。
幸いとアレはあるし!
と、そのとき、がちゃ、とドアが開く音がした。
振り返ってその人を確かめた瞬間、自分の顔がこわばったのがわかった。
「これはこれは。殺人者のミス・キリュウではありませんか。このようなところでいかがされました?」
思いっきり皮肉に顔をゆがめるように笑って、そう穿き捨てたのは・・・シリウスだった。
「やめろよ」
「いいじゃねえか。アンドロメダをあんな目にあわせて、まだここにいられるなんていい根性してるよなあ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
お褒めいただき、ありがとうぐらい言ってるはずなのに。
舌がこおりついて、喉の奥に何かが詰まったように、声も、息もできなかった。
「さっさと出て行きやがれ。お前には…スリザリンすらふさわしくない」
ざくっと、なにかが、刺さったような気がした。
痛い。
「謹慎処分だってさ」
あたしの代わりに、そう答えたジェームズに、シリウスが目をむいた。
「謹慎!?冗談だろう!?」
「ダンブルドアのお考えだ。さっき、彼女が誰に呼ばれたのか知ってるだろう?」
ちっと舌打ちして、シリウスがあたしを、にらみつける。
かたかたと、震えがとまらないのを、ぎゅっときつく、硬くこぶしを握ることでこらえて。
早く。早くいなくなって。
足が、動かなくて。
ここから去ることも出来ない。
「ブラック家の娘を殺しかけて謹慎か。良いご身分だな」
「言いすぎだぞ、シリウス」
「知るか」
はき捨てるような、語調が痛い。
「彼女は、友達だろう」
「こんな女、友達でもなんでもねえよ」
淡々と、単なる事実を告げるように言うからこそ、心に、突き刺さる。
仕方ない。
仕方ない、と思わせるだけのことを、した。
「・・・シリウス、コレをとりに来たんだろ?先行っててくれ」
「あ、ああ・・・・・・」
ジェームズの手から何かを受け取ったシリウスが、あたしの側をすれ違いざま、はき捨てた。
「さっさと消えろ」
頭が、真っ白になった。
あたし、そこまで言われなきゃならないほど悪いことをした?
アンドロメダが、あんなに苦しんでたのに、あなたは知ってた?
アンドロメダを助けようと、あなたは思った?
たった一人で秘密を抱えて、想いを抱えて、泣いている彼女を、見た?
あなたは、何もしなかったじゃない。
婚約者で、従弟で、誰よりも好きな従姉だと言ったのに、あなたは何もしなかったじゃない…!
「大丈夫かい?サク」
肩に乗せられた手の暖かさに、凍り付いていた身体が溶けていくような気がした。
そういえば、ルシウス以外と触れるの、久しぶりな気がしてしまう。
そんなに時間がたってるわけじゃないのに。
「はい」
「え?」
差し出されたハンカチに、泣いていたことを知った。
「ちょっと、座らない?」
「・・・シリウス、待ってるんじゃないの?」
「大丈夫。少しぐらい待たせて頭を冷やしてたほうがいいんだよ。君にあんなこと言うなんて」
耳に、シリウスのはき捨てた言葉がよみがえる。
だめ。
こんなこと、思っていいわけがない。
シリウスを、責めることなんて、出来ない。
振り払うようにぎゅっと目を瞑って。
「仕方、ないよ・・・」
「なにが?」
「なにがって・・・・・・」
ようやく見たジェームズの目に、今まで見たこともないぐらい強い怒りがある。
「何が仕方ないのさ。友達を信用しないで、ののしって。何が仕方ないって言うんだい?」
「・・・・・・・・・・・・それ、は・・・」
「サクが逆の立場なら?そうやってシリウスにひどいことを言う?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「言わない、わ」
何がわけがあったのだと思うから。
シリウスが決めたのなら、それを信じるだけだ。
だって、何があっても味方でいるよって。そう言ったから。
「だろう?友達なら、まず何でそんなことをしたのって聞くだろう。違うかい?」
・・・慰めるつもりで言ってるならかーなーりー逆効果なんですが・・・。
「どうせ、あたしは友達と思われてないわよ・・・」
「いや、そういう意味で言ったんじゃなくて!」
わかってるけどねえ。
傷つくものは傷つくの!!
「ねえ、ジェームズ」
「なに?」
「皆が、あなたじゃないのよ」
みんなが、ジェームズのようにはなれない。
「シリウスだって、リリーだって、わかってるはずなの」
あたしを信じることが出来ない自分を。
どうして、とききたくても訊けない自分を。
怒りに、抑えることができない自分を。
「あたしが、ここで聞いてって泣き叫んでも、あたしじゃないって叫んでも、皆が苦しい思いをするだけよ」
「・・・・・・・・・僕は、君がそういう態度でいて、シリウスがさっきみたいに暴言を吐くほうが苦しいけどな」
「知ってる」
「・・・知ってて、僕にはそういう思いをしろって?」
うん。そう。
「じゃあ、我慢するから一つだけ教えてくれる?」
「何を?」
内容によるけど。
「不思議だったんだ。どうして、君がそんなことをするのか、とか。なぜアンドロメダだったのかとか」
「・・・・・・・・あたしは・・・」
言えない。
だって・・・。
「当てて見せようか。アンドロメダを恋人の所に行かせるため。違う?」
なんで!?
どうして、ジェームズがそれをしってるの!?
「ま、答えは単純さ。君たちが決闘クラブにいたとき、その廊下で仕掛けを作ってたんだ」
うあ。うかつ・・・っ
「普通は聞こえない音だったけど、組み合わせが不思議でさ。確かにアンドロメダ・ブラックとよく話しはしていたけど、そんなところでこそこそしなきゃならないような間柄じゃないだろう?」
「でも・・・」
「で、アイテム使って盗み聞きしたわけ。大丈夫。側には誰もいなかったよ。会話の危険さにすぐあたりは確かめたから
ね」
確かに。
確かに危険な会話だった。
純血主義の名家、ブラック家の娘が、マグル生まれの人を好きだなんて。
「でも、どうしてスリザリンのためにそこまでしたんだい?」
スリザリンのためって・・・。
「アンドロメダは、スリザリンじゃないわ」
「スリザリンの一員じゃないか!」
「でも、アンドロメダ・ブラックっていう一人の人間よ・・・」
「なお悪い!ブラック家の娘だろ。闇の魔術に首までどっぷりつかった純血主義者だ」
ならどーしてマグル生まれと結婚しようとするよ!?
「それ、シリウスに当てはめて言ってごらん?」
言うてみろ。あんたの友達だろーが。
「・・・・・・シリウスは・・・・・・」
まさしく絶句。困り果てた顔のジェームズなんて初めて見た。
「一人の人間を一人の人間として認識できないのは最悪よ。ジェームズ」
むっとした顔だけどね。
確かに、まだ難しいかなぁ・・・。
ジェームズだって、まだ13歳よね。
厳しいのかなあ。
「だから、突き落としたの?」
ぐ。人の痛いところを唐突につくわね。
「一人の人間として認識したら突き落とせるのかい?僕はそれだけがわからない。どうして君は理由があったにせよ、人を殺そうと思える?」
「思ってないけど」
うん。まったく。
「でも、あの高さは死ぬよ?フリットウィック先生がいたのは偶然で・・・・・・」
偶然、じゃないかもしれない。
あの夢がなければ、あたしはきっと確信なんてしなかった。
なら、それは・・・。
「必然、だったのよ」
アンドロメダが引き寄せた、運。
アンドロメダが掴み取った未来。
それは、偶然じゃなくて、必然。
「なるほど・・・予見者さまは言うことが違う」
・・・・・・・・・・・・まてい。
「なんでそれを・・・っ」
「叔父さんから」
・・・・・・・・・なんつー、口の軽い・・・。
「さて。僕はそろそろ行くよ。大体の経過はわかったし、理由もわかったし、君の気持ちもわかったから」
「あら、そう」
こっちは疲れたわよ。
「僕は、君を信じてるよ」
「ありがとう」
笑って。
急いで階段を駆け上がった。
だって、いまさらかもしれないけど。
なんとなく、恥ずかしいじゃない?
年下の男の子に涙、みられるなんて。