3年生(親世代) 完結 (52話)
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「テッメェ・・!!!なんであんな事をしたんだよ!」
がん、と壁に叩きつけられた。
背中が、肩が、痛い。
もれそうになる呻きを飲み込んで、あたしは、視線を伏せる。
その場にいる全員の目が、その中でもひときわ強く、シリウスの苛烈な視線が、あたしに向いていた。
憎しみと、非難をこめて。
「答えろよ…答えろ!」
胸倉をつかまれて引き寄せられた顔の前にあるのは、見たこともないほど怒り狂った、シリウスの顔。
その視線の険しさに、あたしは、視線をそらすしかなかった。
「・・・・・・・・・・ちっ」
舌打ちと共に、あたしの身体が軽々と放り出され、腰を床にしたたかに打ちつけた。
痛い。
でも。
「・・俺の前から消えろ!目障りだ!!」
憎悪に満ちた表情でそう吐き捨てたシリウスに、背筋が凍るような気がした。
あたしは、間違っていない。
絶対に、これが…これが、正しいと、思うから。
だけど。
だけど…!
そんな理屈も、嫌われる覚悟も、なにもかも、吹っ飛ぶほどに、その目は…恐ろしかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ごめんなさい、と言いかけた。
言いかけた、けれど…。
あたしの、意地が、それを言わせなかった。
あれが、間違っていたというのなら、あたしはいくらでも謝る。
自分の過ちを認める。
だけど。
あたしは、間違っていないはずだった。
あたしの想いは、たった一つ。
アンドロメダに、幸せになってほしかった。
ただ、それだけ。
たとえ世界を捻じ曲げることになろうとも、歴史を変えてしまうことになっても。
あたしは、アンドロメダに、笑っていてほしかった。
あんな、あの暗い家で見せた笑顔を、しないでほしかった。
それだけだった。
確信もあった。
絶対に、アンドロメダは死なない。
そして…学校から逃れた彼女は、彼女を迎えにきた聖マンゴで、ブラック家に保護される前に…テッド・トンクスと逃げられる。
そう、確信していた。
だから・・・・・押したのだ。
あの後、学校中は蜂の巣をつついたように大騒ぎになった。
たまたま落ちていくところを目撃したフリットウィック先生が呪文で受け止めなければ、彼女は確実に死んでいただろう 。
あたしがアンドロメダを落としたところにふくろう小屋にやってきた生徒たちの手であたしは、すぐに取り押さえられた。
サクラ・キリュウがアンドロメダ・ブラックを殺した。
そんな噂が学校中を駆け巡り、あたしは…マクゴナガル先生に寮から絶対に出ないように、と厳命を受けた。
そんなあたしを待っていたのは、グリフィンドール生たちによる、弾劾。
仕方ない。
そんなの、当たり前のことだ。
いくら確信があったとか、未来はこうだから、なんて思っていても、あたしは、一人の人間を突き落としたのだ。
死んでしまうような高さから。
痛い。
打ち付けられた背中も、腰も、ずきずきする。
「痛い・・・」
涙がこぼれて、仕方なかった。
とめたいのに。
とまらない。
あたしは、あたしは。
シリウスたちを、苦しめてる。
悲しませてる。
あたしがそんなことをするなんて、という悲しみ。
裏切られた、という苦しみ。
それを、させていることが辛い。
憎しみの目も、険しい言葉も、辛いけど、同じぐらい、そんな思いをさせていることが、辛かった。
痛かった。
うずくまるようにして、膝を抱える。
誰一人近寄らないだろうと思った。
視線だけで、過ぎ去っていく、と。
なのに、足が、視界に写った。
「・・・・・・・・・・・・・・・セブルス」
目の前に、セブルスが、いた。
「・・・まさか、貴様がそんな事をするとはな・・・・見損なった・・」
体の芯が凍ってしまいそうなほど冷たい目で見下ろして、セブルスは振り返ることなく、歩き去っていった。
ぎゅっと、唇をかみ締める。
握り締めた手のひらに、爪が刺さって痛い。
痛い。
こころが、いたい。
「・・・・・・・・馬鹿みたい」
アンドロメダを、幸せにしたかっただけなのに。
そんなこと、もう、どうでもいいような気さえしてくる。
こんなに、辛いなんて思わなかった。
逃げ出したい。
いますぐ、ここから。
すべてを投げ出して、逃げ出したい。
「お父さん…お母さん…帰りたいよ・・・・・・・・・」
ただただ、ここから逃れたかった。
ただ、逃れたかった。
「テッメェ・・!!!なんであんな事をしたんだよ!」
がん、と壁に叩きつけられた。
背中が、肩が、痛い。
もれそうになる呻きを飲み込んで、あたしは、視線を伏せる。
その場にいる全員の目が、その中でもひときわ強く、シリウスの苛烈な視線が、あたしに向いていた。
憎しみと、非難をこめて。
「答えろよ…答えろ!」
胸倉をつかまれて引き寄せられた顔の前にあるのは、見たこともないほど怒り狂った、シリウスの顔。
その視線の険しさに、あたしは、視線をそらすしかなかった。
「・・・・・・・・・・ちっ」
舌打ちと共に、あたしの身体が軽々と放り出され、腰を床にしたたかに打ちつけた。
痛い。
でも。
「・・俺の前から消えろ!目障りだ!!」
憎悪に満ちた表情でそう吐き捨てたシリウスに、背筋が凍るような気がした。
あたしは、間違っていない。
絶対に、これが…これが、正しいと、思うから。
だけど。
だけど…!
そんな理屈も、嫌われる覚悟も、なにもかも、吹っ飛ぶほどに、その目は…恐ろしかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ごめんなさい、と言いかけた。
言いかけた、けれど…。
あたしの、意地が、それを言わせなかった。
あれが、間違っていたというのなら、あたしはいくらでも謝る。
自分の過ちを認める。
だけど。
あたしは、間違っていないはずだった。
あたしの想いは、たった一つ。
アンドロメダに、幸せになってほしかった。
ただ、それだけ。
たとえ世界を捻じ曲げることになろうとも、歴史を変えてしまうことになっても。
あたしは、アンドロメダに、笑っていてほしかった。
あんな、あの暗い家で見せた笑顔を、しないでほしかった。
それだけだった。
確信もあった。
絶対に、アンドロメダは死なない。
そして…学校から逃れた彼女は、彼女を迎えにきた聖マンゴで、ブラック家に保護される前に…テッド・トンクスと逃げられる。
そう、確信していた。
だから・・・・・押したのだ。
あの後、学校中は蜂の巣をつついたように大騒ぎになった。
たまたま落ちていくところを目撃したフリットウィック先生が呪文で受け止めなければ、彼女は確実に死んでいただろう 。
あたしがアンドロメダを落としたところにふくろう小屋にやってきた生徒たちの手であたしは、すぐに取り押さえられた。
サクラ・キリュウがアンドロメダ・ブラックを殺した。
そんな噂が学校中を駆け巡り、あたしは…マクゴナガル先生に寮から絶対に出ないように、と厳命を受けた。
そんなあたしを待っていたのは、グリフィンドール生たちによる、弾劾。
仕方ない。
そんなの、当たり前のことだ。
いくら確信があったとか、未来はこうだから、なんて思っていても、あたしは、一人の人間を突き落としたのだ。
死んでしまうような高さから。
痛い。
打ち付けられた背中も、腰も、ずきずきする。
「痛い・・・」
涙がこぼれて、仕方なかった。
とめたいのに。
とまらない。
あたしは、あたしは。
シリウスたちを、苦しめてる。
悲しませてる。
あたしがそんなことをするなんて、という悲しみ。
裏切られた、という苦しみ。
それを、させていることが辛い。
憎しみの目も、険しい言葉も、辛いけど、同じぐらい、そんな思いをさせていることが、辛かった。
痛かった。
うずくまるようにして、膝を抱える。
誰一人近寄らないだろうと思った。
視線だけで、過ぎ去っていく、と。
なのに、足が、視界に写った。
「・・・・・・・・・・・・・・・セブルス」
目の前に、セブルスが、いた。
「・・・まさか、貴様がそんな事をするとはな・・・・見損なった・・」
体の芯が凍ってしまいそうなほど冷たい目で見下ろして、セブルスは振り返ることなく、歩き去っていった。
ぎゅっと、唇をかみ締める。
握り締めた手のひらに、爪が刺さって痛い。
痛い。
こころが、いたい。
「・・・・・・・・馬鹿みたい」
アンドロメダを、幸せにしたかっただけなのに。
そんなこと、もう、どうでもいいような気さえしてくる。
こんなに、辛いなんて思わなかった。
逃げ出したい。
いますぐ、ここから。
すべてを投げ出して、逃げ出したい。
「お父さん…お母さん…帰りたいよ・・・・・・・・・」
ただただ、ここから逃れたかった。
ただ、逃れたかった。