3年生(親世代) 完結 (52話)
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10
夜が明けて、駆け出すように会いに行ったアンドロメダは、スリザリン寮ではなく・・・決闘クラブの教室に、一人いた。
「どうしたの?暗い顔」
「・・・あなたこそ」
無事だった。
よかった・・・・・・。
・・・・・・・・何を、馬鹿なことを。
あれは、夢。
ただの夢なのに。
こんなに深刻になっちゃうなんて。
「嫌な、夢を見たの・・・」
あたしの言葉に、顔をしかめたアンドロメダが、いたずらっぽく微笑む。
「あら。あなたを参らせてしまう夢ってどんなのかしら。世界でも滅びてた?」
・・・あなたはあたしをどういう目で見てるんですか・・・。
「そんなんじゃ、ないよ」
世界が滅びたって、なんだって・・・どうでもいい。
だけど、ただ・・・あたしは、あたしが好きな人たちが苦しむ顔なんて、みたくない。
「アンドロメダは、どうしてココに?」
こんなところで、たった一人で。
「・・・・・・手紙を、ね・・・」
手紙?・・・あ。
「・・・もしかして、テッド・トンクス?」
すごい勢いで振り向いたアンドロメダが、鬼気迫った表情であたしにつかみかかった。
やめてくれい!!
あたしは食べてもおいしくないっっ
「どうして知っているの!?あの人の・・・あの人の名前を・・・っ」
そう。それを、アンドロメダは一度も言わなかった。
いつも注意深く、決して決定的な一言を言わずに。
それほどまでに、この恋を大切にしているのだ、と・・・あたしは、そう思っていた。
「あたしは、知ってるわ。アンドロメダ」
知ってる。ずっと、ずっと前から。
あなたと、テッドの間に生まれる娘のことも。
「大丈夫。うまくいく。絶対に」
あたしの知ってる未来。そこで語られたあなたは、確かに幸せだった。
「・・・あなたの予見も・・・はずれることがあるのね・・・」
アンドロメダ・・・?
かすかに微笑みさえするその顔は、いつもと変わらず美しいけれど。
「どうしたの・・・?」
「人の心は、変わらないものだと思う?」
「人の心は移ろうものよ」
変わらない心なんて、ありえない。
「愛は、信じられるもの・・・?」
「信じたいと、思うわ」
信じられる、とはいえないけど。
あたしは、信じたい。
「わたくしは…すべてを…すべてを捨てる覚悟をしたのよ…っ」
なのに、と顔を両手に伏せたアンドロメダの手に、きつく握られているもの。
それは。
「彼からの、手紙…?」
かすかにうなずくアンドロメダは…本当に、頼りない少女のように見えた。
いつも、ピンと背筋を伸ばして、誇り高く前を見ていたアンドロメダなのに。
ベラトリクスとは違う意味で、周囲を制する空気を持っている人。
「・・・・・・・・アンドロメダ・・・」
思えば、どうして、この人はトンクスを選んだのだろう。
シリウスを捨てて、彼を窮地に追い込むであろうことをわかっていて、どうして。
その恵まれた生活もすべて捨て去るほど、トンクスを愛したのは、なぜ?
アンドロメダだって純血主義だったはずだ。
あんな家に育てられて、そうじゃないはずがない。
なのに。
「前みたいに、愛してると言ってくれない。必ず一緒に暮らそう、と言っていたのに…!」
その理由は、あたしにはわからない。
「あの人は、卒業してから、どんどん変わっていく・・・・・・」
それは、そうだろう。
この闇の世。
次々とマグルや、マグル生まれがヴォルデモート卿の手にかかっていく。
その中で、マグル生まれの魔法使いはどれだけの恐怖を抱えているだろう。
まして、アンドロメダは、ブラック家にとどまれば安全なのだ。
とても、安全なのに、危険に引きずり込むまねが、誰に出来るだろう。
愛していれば、なおさらに。
だけど、それであっても。
共にすごす、といってほしい。
そう願うのは、子どもだからだろうか。
女性だからだろうか。
ううん。
人間だから。
人間だからこそ、そう願う。
「アンドロメダ」
あたしは、こう思う。
「なら、あなたから行けばいい。あなたから、彼の元に行けばいい。あなたを選ぶ、と・・・。すべてを捨ててでも、あなたを選ぶ、と飛び込んでいけばいい」
一瞬輝いた顔が、すぐに沈む。
「…でも、彼になぜ、来たんだ、なんていわれたら・・・っ」
そうね。
だけど・・・それを恐れている限り・・・彼もまた、手を差し伸べられない。
信じて、貫くことのできる強さ。
それが必要だと思う。
あたしには、もてない。
その強さが。
夜が明けて、駆け出すように会いに行ったアンドロメダは、スリザリン寮ではなく・・・決闘クラブの教室に、一人いた。
「どうしたの?暗い顔」
「・・・あなたこそ」
無事だった。
よかった・・・・・・。
・・・・・・・・何を、馬鹿なことを。
あれは、夢。
ただの夢なのに。
こんなに深刻になっちゃうなんて。
「嫌な、夢を見たの・・・」
あたしの言葉に、顔をしかめたアンドロメダが、いたずらっぽく微笑む。
「あら。あなたを参らせてしまう夢ってどんなのかしら。世界でも滅びてた?」
・・・あなたはあたしをどういう目で見てるんですか・・・。
「そんなんじゃ、ないよ」
世界が滅びたって、なんだって・・・どうでもいい。
だけど、ただ・・・あたしは、あたしが好きな人たちが苦しむ顔なんて、みたくない。
「アンドロメダは、どうしてココに?」
こんなところで、たった一人で。
「・・・・・・手紙を、ね・・・」
手紙?・・・あ。
「・・・もしかして、テッド・トンクス?」
すごい勢いで振り向いたアンドロメダが、鬼気迫った表情であたしにつかみかかった。
やめてくれい!!
あたしは食べてもおいしくないっっ
「どうして知っているの!?あの人の・・・あの人の名前を・・・っ」
そう。それを、アンドロメダは一度も言わなかった。
いつも注意深く、決して決定的な一言を言わずに。
それほどまでに、この恋を大切にしているのだ、と・・・あたしは、そう思っていた。
「あたしは、知ってるわ。アンドロメダ」
知ってる。ずっと、ずっと前から。
あなたと、テッドの間に生まれる娘のことも。
「大丈夫。うまくいく。絶対に」
あたしの知ってる未来。そこで語られたあなたは、確かに幸せだった。
「・・・あなたの予見も・・・はずれることがあるのね・・・」
アンドロメダ・・・?
かすかに微笑みさえするその顔は、いつもと変わらず美しいけれど。
「どうしたの・・・?」
「人の心は、変わらないものだと思う?」
「人の心は移ろうものよ」
変わらない心なんて、ありえない。
「愛は、信じられるもの・・・?」
「信じたいと、思うわ」
信じられる、とはいえないけど。
あたしは、信じたい。
「わたくしは…すべてを…すべてを捨てる覚悟をしたのよ…っ」
なのに、と顔を両手に伏せたアンドロメダの手に、きつく握られているもの。
それは。
「彼からの、手紙…?」
かすかにうなずくアンドロメダは…本当に、頼りない少女のように見えた。
いつも、ピンと背筋を伸ばして、誇り高く前を見ていたアンドロメダなのに。
ベラトリクスとは違う意味で、周囲を制する空気を持っている人。
「・・・・・・・・アンドロメダ・・・」
思えば、どうして、この人はトンクスを選んだのだろう。
シリウスを捨てて、彼を窮地に追い込むであろうことをわかっていて、どうして。
その恵まれた生活もすべて捨て去るほど、トンクスを愛したのは、なぜ?
アンドロメダだって純血主義だったはずだ。
あんな家に育てられて、そうじゃないはずがない。
なのに。
「前みたいに、愛してると言ってくれない。必ず一緒に暮らそう、と言っていたのに…!」
その理由は、あたしにはわからない。
「あの人は、卒業してから、どんどん変わっていく・・・・・・」
それは、そうだろう。
この闇の世。
次々とマグルや、マグル生まれがヴォルデモート卿の手にかかっていく。
その中で、マグル生まれの魔法使いはどれだけの恐怖を抱えているだろう。
まして、アンドロメダは、ブラック家にとどまれば安全なのだ。
とても、安全なのに、危険に引きずり込むまねが、誰に出来るだろう。
愛していれば、なおさらに。
だけど、それであっても。
共にすごす、といってほしい。
そう願うのは、子どもだからだろうか。
女性だからだろうか。
ううん。
人間だから。
人間だからこそ、そう願う。
「アンドロメダ」
あたしは、こう思う。
「なら、あなたから行けばいい。あなたから、彼の元に行けばいい。あなたを選ぶ、と・・・。すべてを捨ててでも、あなたを選ぶ、と飛び込んでいけばいい」
一瞬輝いた顔が、すぐに沈む。
「…でも、彼になぜ、来たんだ、なんていわれたら・・・っ」
そうね。
だけど・・・それを恐れている限り・・・彼もまた、手を差し伸べられない。
信じて、貫くことのできる強さ。
それが必要だと思う。
あたしには、もてない。
その強さが。