3年生(親世代) 完結 (52話)
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7
「また泣いてんのか」
「また、なんて泣いてないよ・・・」
しかも、いつもの場所じゃなくてこっそり一人で泣いてたのに。
ルシウスが教えてくれた薔薇の茂みでこっそり。
「お前のどこが泣いてないんだよ」
「・・・いつも泣いてるわけじゃないもん」
はぁ、とため息をついてシリウスがあたしの隣に座って、じっと、あたしを見る。
なによ。居心地悪いし。
泣いてる女の顔をじろじろ見るもんじゃないでしょうが。
そういいたいけど、ひくっと、嗚咽が喉をふさいで、言葉にならない。
「馬鹿」
「・・・・・・・・・っ」
「そんな風に声殺して泣くなって、前に言っただろ」
ぐい、と頭の後ろに手が回されて、目の前が真っ暗になった。
暖かい肩に、シリウスの肩に、顔が押し付けられる。
「や、やだ・・・っ」
「いいからおとなしくしてろ」
前なら、シリウスのそんな気持ちが嬉しくて、黙っていたかもしれない。
でも、あたしは・・・あたしは、リリーの気持ちを知ってる。
だから、そんなこと出来ない。
精一杯、腕をシリウスの胸に突っ張った。
「あたしは!」
「サクラ」
「あたしは、いいから。だから・・・お願い、リリーのとこに、行ってあげて」
リリーが、泣いてるから。
だから。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、お前はどうするんだ?」
「あたしは」
「エヴァンスのところに俺が行ったら、お前の側には、誰がいるんだ?」
「あたしは一人で大丈夫だから!」
「・・・・・・・・・・ふざけるな!」
痛い。
つかまれた、腕が痛い。
「一人で泣くのが、一人で平気だってことなのか?違うだろう」
「大丈夫よ」
だって、あたしは子どもじゃない。
13歳の、子どもじゃない。
22に、なったのだ。
もう、22歳なのだから。
けれど、シリウスの目をみたら、崩れてしまいそうだから。
そんな姿、あなたたちの前でさらしたくなんて、ないから。
だから、一人にしてほしい。
お願い。
どうか。
「勝手にしろ」
吐き捨てるような言葉が聞こえると同時に、腕をつかんでいた手が離れて、足音が、体温が、あたしの側からシリウスが離れていったのを教えた。
膝を引き寄せて、身体を丸めて。
座り込んで、唇をかんだ。
大丈夫。
だって、なれてるもの。
傷つくのが嫌で、自分に言い訳をして後悔したあの時と違うもの。
だから、大丈夫。
「・・・・・・・・・・・ふぅ」
あー、やだやだ。
こんな風に、泣かなくてすむぐらい、強くなりたい。
強く、強く。
傷ついても、泣かなくてすむぐらい、強くなりたい。
「馬鹿か、お前は」
うあ!心臓止まるかとおもった!
「セ、セブルス!?」
がさごそと茂みの中から現れたのはお久しぶりなセブちゃんだった。
「なによ、ご挨拶ね」
久しぶりに出てきて早々。
「ブラックがお前を選んで慰めてくれようというのにわざわざ追い払うお前は馬鹿だ」
「・・・・・・・・・・うるさい」
簡単だ。
あたしより、リリーのほうがシリウスの手を必要としてる。
あたしより、リリーのほうが、シリウスが好き。
あたしは、一人で平気だもの。
一人で、いられるもの。
「ふん。ならば、その涙を引っ込めたらどうだ?』
「・・・・・・・・ひっこめろっていわれて引っ込むなら涙って言わないわよ」
「相変わらず屁理屈がうまいな」
「屁理屈じゃないもの・・・・・・」
・・・って。なんでこんなときにセブちゃんと馬鹿みたいな言い争いしなきゃならないのよぅ。
あなたこそリリーのとこにいけばいいのに。
「一人に、してくれないの?」
「一人にしたら、泣き止むのか?」
んなわけないでしょうが。一人になって思う存分泣いてすっきりして普通の顔に戻るのよ。
あー、でも、こんな風に泣くのも実はすっごく久しぶりなのよね。
「で、ここにいるの?」
「いてやる」
「いらない」
帰れ。ってかリリーのとこ行け。
「・・・・・・・・・・・・ぼ、ぼくがここにいたいからいるんだ!悪いか!」
「・・・・・・・・・・・いや、そんなにいたいなら好きにすればいいけどさ・・・」
特にこだわりはないし・・・。
どっちかってえとリリーのとこにいくべきだと心底思うけど。
「大体、僕が先にいたところにお前が勝手に来てめそめそ泣いているんだ。お前が悪い」
なんですか、その理論は!
まったくもー。
んなこといいながらあたしの隣にさっさと座り込んでいる。
「じゃ、いれば?でも泣いてる女の子にちょっかいかけるのは趣味良くないわよ?」
「・・・誰がかけるか!」
ならいいけどさー。
・・・あーあ。
この先、どうしよっかな。
リリーと顔あわせにくい。
・・・あそこまで言われたら、なかなかもう一度声かけるのはきっついわー。
いっそ、切り捨てちゃおうかしら。
なんて。
そんな考えが一瞬よぎる。
それでも、それは・・・嬉しくなかった。
「キリュウ」
「なによ」
もー!静かに想いにふけらせてくれたっていいでしょー!
「使え」
「はい?」
差し出されたのは、グレーのハンカチ。
「洗ってあるからな!」
・・・はぁ。
「ありがと」
ないわけじゃないんだけどさ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん」
まー。素直じゃないこと。
っていうか、何でこの人ここにいるのかしら・・・。
あたしに優しくするぐらいなら、リリーにしてあげてほしい。
そうしたら、きっとリリーは笑っていられるのに。
マグル生まれがイヤだって、泣かなくていいのに。
だけど、きっと・・・
きっと、そういっても、この人は答えてくれなさそうだった。
そして、結局セブちゃんは、あたしが泣きやんで寮に帰ろうとするまで、ずーっと隣に座っていたのだった。
「また泣いてんのか」
「また、なんて泣いてないよ・・・」
しかも、いつもの場所じゃなくてこっそり一人で泣いてたのに。
ルシウスが教えてくれた薔薇の茂みでこっそり。
「お前のどこが泣いてないんだよ」
「・・・いつも泣いてるわけじゃないもん」
はぁ、とため息をついてシリウスがあたしの隣に座って、じっと、あたしを見る。
なによ。居心地悪いし。
泣いてる女の顔をじろじろ見るもんじゃないでしょうが。
そういいたいけど、ひくっと、嗚咽が喉をふさいで、言葉にならない。
「馬鹿」
「・・・・・・・・・っ」
「そんな風に声殺して泣くなって、前に言っただろ」
ぐい、と頭の後ろに手が回されて、目の前が真っ暗になった。
暖かい肩に、シリウスの肩に、顔が押し付けられる。
「や、やだ・・・っ」
「いいからおとなしくしてろ」
前なら、シリウスのそんな気持ちが嬉しくて、黙っていたかもしれない。
でも、あたしは・・・あたしは、リリーの気持ちを知ってる。
だから、そんなこと出来ない。
精一杯、腕をシリウスの胸に突っ張った。
「あたしは!」
「サクラ」
「あたしは、いいから。だから・・・お願い、リリーのとこに、行ってあげて」
リリーが、泣いてるから。
だから。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ、お前はどうするんだ?」
「あたしは」
「エヴァンスのところに俺が行ったら、お前の側には、誰がいるんだ?」
「あたしは一人で大丈夫だから!」
「・・・・・・・・・・ふざけるな!」
痛い。
つかまれた、腕が痛い。
「一人で泣くのが、一人で平気だってことなのか?違うだろう」
「大丈夫よ」
だって、あたしは子どもじゃない。
13歳の、子どもじゃない。
22に、なったのだ。
もう、22歳なのだから。
けれど、シリウスの目をみたら、崩れてしまいそうだから。
そんな姿、あなたたちの前でさらしたくなんて、ないから。
だから、一人にしてほしい。
お願い。
どうか。
「勝手にしろ」
吐き捨てるような言葉が聞こえると同時に、腕をつかんでいた手が離れて、足音が、体温が、あたしの側からシリウスが離れていったのを教えた。
膝を引き寄せて、身体を丸めて。
座り込んで、唇をかんだ。
大丈夫。
だって、なれてるもの。
傷つくのが嫌で、自分に言い訳をして後悔したあの時と違うもの。
だから、大丈夫。
「・・・・・・・・・・・ふぅ」
あー、やだやだ。
こんな風に、泣かなくてすむぐらい、強くなりたい。
強く、強く。
傷ついても、泣かなくてすむぐらい、強くなりたい。
「馬鹿か、お前は」
うあ!心臓止まるかとおもった!
「セ、セブルス!?」
がさごそと茂みの中から現れたのはお久しぶりなセブちゃんだった。
「なによ、ご挨拶ね」
久しぶりに出てきて早々。
「ブラックがお前を選んで慰めてくれようというのにわざわざ追い払うお前は馬鹿だ」
「・・・・・・・・・・うるさい」
簡単だ。
あたしより、リリーのほうがシリウスの手を必要としてる。
あたしより、リリーのほうが、シリウスが好き。
あたしは、一人で平気だもの。
一人で、いられるもの。
「ふん。ならば、その涙を引っ込めたらどうだ?』
「・・・・・・・・ひっこめろっていわれて引っ込むなら涙って言わないわよ」
「相変わらず屁理屈がうまいな」
「屁理屈じゃないもの・・・・・・」
・・・って。なんでこんなときにセブちゃんと馬鹿みたいな言い争いしなきゃならないのよぅ。
あなたこそリリーのとこにいけばいいのに。
「一人に、してくれないの?」
「一人にしたら、泣き止むのか?」
んなわけないでしょうが。一人になって思う存分泣いてすっきりして普通の顔に戻るのよ。
あー、でも、こんな風に泣くのも実はすっごく久しぶりなのよね。
「で、ここにいるの?」
「いてやる」
「いらない」
帰れ。ってかリリーのとこ行け。
「・・・・・・・・・・・・ぼ、ぼくがここにいたいからいるんだ!悪いか!」
「・・・・・・・・・・・いや、そんなにいたいなら好きにすればいいけどさ・・・」
特にこだわりはないし・・・。
どっちかってえとリリーのとこにいくべきだと心底思うけど。
「大体、僕が先にいたところにお前が勝手に来てめそめそ泣いているんだ。お前が悪い」
なんですか、その理論は!
まったくもー。
んなこといいながらあたしの隣にさっさと座り込んでいる。
「じゃ、いれば?でも泣いてる女の子にちょっかいかけるのは趣味良くないわよ?」
「・・・誰がかけるか!」
ならいいけどさー。
・・・あーあ。
この先、どうしよっかな。
リリーと顔あわせにくい。
・・・あそこまで言われたら、なかなかもう一度声かけるのはきっついわー。
いっそ、切り捨てちゃおうかしら。
なんて。
そんな考えが一瞬よぎる。
それでも、それは・・・嬉しくなかった。
「キリュウ」
「なによ」
もー!静かに想いにふけらせてくれたっていいでしょー!
「使え」
「はい?」
差し出されたのは、グレーのハンカチ。
「洗ってあるからな!」
・・・はぁ。
「ありがと」
ないわけじゃないんだけどさ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・ふん」
まー。素直じゃないこと。
っていうか、何でこの人ここにいるのかしら・・・。
あたしに優しくするぐらいなら、リリーにしてあげてほしい。
そうしたら、きっとリリーは笑っていられるのに。
マグル生まれがイヤだって、泣かなくていいのに。
だけど、きっと・・・
きっと、そういっても、この人は答えてくれなさそうだった。
そして、結局セブちゃんは、あたしが泣きやんで寮に帰ろうとするまで、ずーっと隣に座っていたのだった。