3年生(親世代) 完結 (52話)
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6
「リリー!」
振り返ったリリーがあたしを見て表情をこわばらせるのに、思わずとまりかかった足を必死で動かした。
大丈夫。大丈夫。
だって、シリウスに勇気をもらったのだから。
「・・・・・・・・・・なに?」
「・・・・・・・・・・あたし」
大きく息を吸って。
吐いて。
「リリーと、仲悪くなりたくない。だから・・・だから、あたしが何かしたなら、言って。お願い」
「・・・・・・・・・・・別に」
「別に、って顔じゃないから言ってるの」
「なんでもないわ」
「なんでもないなら、どうしてあたしを避けるの?」
それでも、リリーは黙って、うつむいたままだった。
教科書をつかむ手が、真っ白になるぐらい、それを握り締めている。
「リリー!」
必死だった。
今までにないぐらい。
だって。
出来ると思った。
今度こそ。
ちゃんと、正面からぶつかって、気持ちを確かめることが、今なら出来るって。
だけど、やっぱり傷つきたくなくて。
わかって、ほしくて。
リリー。
お願い。
どうか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「列車のことが、原因?」
びくり、とリリーの肩が震えた。
「レギュラスが、あなたを無視したから?」
唇を噛むリリーが、痛々しい。
「レギュラスのことが、原因なら・・・」
謝らせる。
だから。
そういおうとしたときだった。
「サク。あたしが、一番傷ついたのはね」
リリーの緑の目が、あたしをにらむようだった。
「あなたが、いることだよ」
頭が、真っ白になった。
あたしが、いるから?
あたしがいることが、リリーを傷つける?
「あの人は、あいつは、あなたにはちゃんと相手をするじゃない。でも、私はダメなの。私は、存在することだってダメって言われる」
それは、間違った考え方だよ。
それは、知ってるじゃない。
そういいたいのに、声にならない。
「あのまま、いてほしくなかった」
だって、リリーの目は、あたしが今まで出会ったことのない感情を宿していた。
「あなたに慰められたら、あいつにちゃんと相手にされてるあなたが側にいたら、あの人たちをやり込めたら・・・っ」
それは、憎しみだと、あたしは思った。
「私が、惨めになるだけじゃない・・・!」
そういって、泣き伏したリリーに、あたしはかける言葉がなかった。
「ごめん・・・・・・」
ようやく、それだけ言って。
あたしは、足早にリリーの前を離れた。
これ以上、リリーの前で普通の顔でいられる自信がなかった。
「リリー!」
振り返ったリリーがあたしを見て表情をこわばらせるのに、思わずとまりかかった足を必死で動かした。
大丈夫。大丈夫。
だって、シリウスに勇気をもらったのだから。
「・・・・・・・・・・なに?」
「・・・・・・・・・・あたし」
大きく息を吸って。
吐いて。
「リリーと、仲悪くなりたくない。だから・・・だから、あたしが何かしたなら、言って。お願い」
「・・・・・・・・・・・別に」
「別に、って顔じゃないから言ってるの」
「なんでもないわ」
「なんでもないなら、どうしてあたしを避けるの?」
それでも、リリーは黙って、うつむいたままだった。
教科書をつかむ手が、真っ白になるぐらい、それを握り締めている。
「リリー!」
必死だった。
今までにないぐらい。
だって。
出来ると思った。
今度こそ。
ちゃんと、正面からぶつかって、気持ちを確かめることが、今なら出来るって。
だけど、やっぱり傷つきたくなくて。
わかって、ほしくて。
リリー。
お願い。
どうか。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「列車のことが、原因?」
びくり、とリリーの肩が震えた。
「レギュラスが、あなたを無視したから?」
唇を噛むリリーが、痛々しい。
「レギュラスのことが、原因なら・・・」
謝らせる。
だから。
そういおうとしたときだった。
「サク。あたしが、一番傷ついたのはね」
リリーの緑の目が、あたしをにらむようだった。
「あなたが、いることだよ」
頭が、真っ白になった。
あたしが、いるから?
あたしがいることが、リリーを傷つける?
「あの人は、あいつは、あなたにはちゃんと相手をするじゃない。でも、私はダメなの。私は、存在することだってダメって言われる」
それは、間違った考え方だよ。
それは、知ってるじゃない。
そういいたいのに、声にならない。
「あのまま、いてほしくなかった」
だって、リリーの目は、あたしが今まで出会ったことのない感情を宿していた。
「あなたに慰められたら、あいつにちゃんと相手にされてるあなたが側にいたら、あの人たちをやり込めたら・・・っ」
それは、憎しみだと、あたしは思った。
「私が、惨めになるだけじゃない・・・!」
そういって、泣き伏したリリーに、あたしはかける言葉がなかった。
「ごめん・・・・・・」
ようやく、それだけ言って。
あたしは、足早にリリーの前を離れた。
これ以上、リリーの前で普通の顔でいられる自信がなかった。