5年生(親世代) 製作中
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1
待ち合わせは意外な場所だった。
おおよそ、彼にふさわしくない、寂しい場所。
・・・ある意味ふさわしいのだろうか。
あたし、ひょっとしてここから突き落とされるんじゃないでしょうね・・・。
あたしの目の前に、とてつもなく眺めのいい崖が広がっていた。
あたしの見立てでは、ルシウス・マルフォイという人間は、自分が助かるために他者を犠牲にして「私が至らなかったせいで・・・」と涙を流して見せるような人だった。
たとえそれが、自分のたくらみの末であったとしても、思惑通りだったとしても、そりゃあもう、いかにも悲しそうに人を惜しむのだ。
そんなところが、とてつもなく性質が悪いと思うが、同時に、それがないルシウスなんてつまらないとも思う。
ひとつだけ断言できることは、そんな性質の悪さを・・・実はひそかに気に入ってるのだということ。
ああ、我ながら趣味が悪い。
手首に巻いた腕時計に目を落とす。
時間は、まだまだやってこない。
「早く来過ぎたわねえ・・・」
それだけ緊張していたのだ。
彼に会うということに。
「ま、用事があるわけでないし」
それも、いい。
ここは眺めも良いし、穏やかだ。
そう。すべてが面倒になるぐらいには。
あたしってこんなキャラだったっけ。
最近、いろいろと妙に前向きだ。
なんで、こんなにがんばってしまうのかがわからない。
割と、飄々と諦めが肝心とかいいながら、適当に、逃げ道を用意しながら生きてきたはずだったのに。
なんでだか知らないけれど、最近妙に一生懸命生きている。
なんか影響されたかもしれない。
思い当たるところは鹿とか犬とかリリーさんだろうか。
セブちゃんも割りと一生懸命かもしれない。
ああ・・・それから。
ウィルと、イーシャ先生も。
ぶちっと地面の草を引っこ抜く。というか引きちぎる。
広げた手のひらから、きれっぱしが風にさらわれた。
また、ぶちぶちっと引っこ抜く。
マンドラゴラならさぞ楽しい悲鳴を聞けるだろう。
なんちゃって。
黙々とぶちぶちぶちぶち抜いていたらなんだか楽しくなってきた。
うーん。これって自然破壊。
あ、綺麗な花。
白くて、小さくて。
こっちは黄色。
これは濃いピンク。
シロツメクサはわかるぞー。
だけどこの季節にシロツメクサかー。
どんだけ寒いのさ、ここ・・・。
いや、ふきっさらしでしかも潮風だから寒いけど。
「ってなにしてんだよ・・・」
こんなに早く来て花眺めてどーするっっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「わかってるってば・・・」
自分で自分に突っ込みたいよ。
あたし、ここで何してんのさ・・・。
あはははは。
待ち合わせてんだよねえ。ルシウスと。
「なんで待ち合わせようなんて思ったかねえ・・・」
会わなきゃならんとか思ったからだよ。うん。
あれから、1年が過ぎた。
あの二人が死んだとき、目の前が真っ暗になって。
ルシウスが殺したのだと知ったとき、足元が崩れていった。
ついこの前まで、明るく笑っていた人たち。
先生と呼び、教えを受けていた。
生徒とし、教授していた。
お互いを憎むでもなく、殺意を持つでもなく、恨むでもなく。
ともにすごすことを当たり前としていた人を殺したルシウス。
殺された、ウィリアムとイーシャ先生。
それが、とても苦しかった。
どうして、昨日まで笑っていたのに、そのまま人の命を奪えるのか、と。
ぞっとした。
殺人者。
笑顔で人を殺すことができる人とついこの前まで話をして、お茶を飲んで。
そんな、ことが。
そんなことができる人と二人で過ごしていたのだという、純粋な恐怖。
まさか、としか言いようがない、現実に起きたこととは思えない。
二人を殺された、悲しみ。
自分もいつか殺されるかもしれないという恐怖。
全部が、ぐちゃぐちゃに入り混じって、わけがわからなくなって。
最後は、ただただ、怖くなった。
ルシウスが、怖かった。
出会ったら、相手が傷つくことも考えられずにひどい言葉を投げつけてしまいそうな自分が怖かった。
だから、ルシウスを避けた。
それもまた傷つくだろうに。
「だけど・・・それは自業自得よね・・・」
わかっていただろうに。
あの二人を殺すということが、あたしの怒りにつながると。
あたしの悲しみにつながると。
責められるだろうってわかっていたはずなのに、なぜ彼はあたしに会いに来たんだろう。
それを、1年たって、ようやく確かめる気になった。
それだけ。
その先は知らない。
怒鳴られても詰られても文句言う権利なんてない。
怒ったり泣いたりする権利なんてない。
わかっていたのにやったアンタが悪い。
それでそこまで言うなんて、って反応するなら・・・あたしは、ルシウスを見限る。
それだけ・・・って。
ルシウスが「酷い!そこまで言うなんて」って泣くシーン思い浮かべちゃったよ・・・。
うえ。気持ち悪。
待ち合わせは意外な場所だった。
おおよそ、彼にふさわしくない、寂しい場所。
・・・ある意味ふさわしいのだろうか。
あたし、ひょっとしてここから突き落とされるんじゃないでしょうね・・・。
あたしの目の前に、とてつもなく眺めのいい崖が広がっていた。
あたしの見立てでは、ルシウス・マルフォイという人間は、自分が助かるために他者を犠牲にして「私が至らなかったせいで・・・」と涙を流して見せるような人だった。
たとえそれが、自分のたくらみの末であったとしても、思惑通りだったとしても、そりゃあもう、いかにも悲しそうに人を惜しむのだ。
そんなところが、とてつもなく性質が悪いと思うが、同時に、それがないルシウスなんてつまらないとも思う。
ひとつだけ断言できることは、そんな性質の悪さを・・・実はひそかに気に入ってるのだということ。
ああ、我ながら趣味が悪い。
手首に巻いた腕時計に目を落とす。
時間は、まだまだやってこない。
「早く来過ぎたわねえ・・・」
それだけ緊張していたのだ。
彼に会うということに。
「ま、用事があるわけでないし」
それも、いい。
ここは眺めも良いし、穏やかだ。
そう。すべてが面倒になるぐらいには。
あたしってこんなキャラだったっけ。
最近、いろいろと妙に前向きだ。
なんで、こんなにがんばってしまうのかがわからない。
割と、飄々と諦めが肝心とかいいながら、適当に、逃げ道を用意しながら生きてきたはずだったのに。
なんでだか知らないけれど、最近妙に一生懸命生きている。
なんか影響されたかもしれない。
思い当たるところは鹿とか犬とかリリーさんだろうか。
セブちゃんも割りと一生懸命かもしれない。
ああ・・・それから。
ウィルと、イーシャ先生も。
ぶちっと地面の草を引っこ抜く。というか引きちぎる。
広げた手のひらから、きれっぱしが風にさらわれた。
また、ぶちぶちっと引っこ抜く。
マンドラゴラならさぞ楽しい悲鳴を聞けるだろう。
なんちゃって。
黙々とぶちぶちぶちぶち抜いていたらなんだか楽しくなってきた。
うーん。これって自然破壊。
あ、綺麗な花。
白くて、小さくて。
こっちは黄色。
これは濃いピンク。
シロツメクサはわかるぞー。
だけどこの季節にシロツメクサかー。
どんだけ寒いのさ、ここ・・・。
いや、ふきっさらしでしかも潮風だから寒いけど。
「ってなにしてんだよ・・・」
こんなに早く来て花眺めてどーするっっ
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「わかってるってば・・・」
自分で自分に突っ込みたいよ。
あたし、ここで何してんのさ・・・。
あはははは。
待ち合わせてんだよねえ。ルシウスと。
「なんで待ち合わせようなんて思ったかねえ・・・」
会わなきゃならんとか思ったからだよ。うん。
あれから、1年が過ぎた。
あの二人が死んだとき、目の前が真っ暗になって。
ルシウスが殺したのだと知ったとき、足元が崩れていった。
ついこの前まで、明るく笑っていた人たち。
先生と呼び、教えを受けていた。
生徒とし、教授していた。
お互いを憎むでもなく、殺意を持つでもなく、恨むでもなく。
ともにすごすことを当たり前としていた人を殺したルシウス。
殺された、ウィリアムとイーシャ先生。
それが、とても苦しかった。
どうして、昨日まで笑っていたのに、そのまま人の命を奪えるのか、と。
ぞっとした。
殺人者。
笑顔で人を殺すことができる人とついこの前まで話をして、お茶を飲んで。
そんな、ことが。
そんなことができる人と二人で過ごしていたのだという、純粋な恐怖。
まさか、としか言いようがない、現実に起きたこととは思えない。
二人を殺された、悲しみ。
自分もいつか殺されるかもしれないという恐怖。
全部が、ぐちゃぐちゃに入り混じって、わけがわからなくなって。
最後は、ただただ、怖くなった。
ルシウスが、怖かった。
出会ったら、相手が傷つくことも考えられずにひどい言葉を投げつけてしまいそうな自分が怖かった。
だから、ルシウスを避けた。
それもまた傷つくだろうに。
「だけど・・・それは自業自得よね・・・」
わかっていただろうに。
あの二人を殺すということが、あたしの怒りにつながると。
あたしの悲しみにつながると。
責められるだろうってわかっていたはずなのに、なぜ彼はあたしに会いに来たんだろう。
それを、1年たって、ようやく確かめる気になった。
それだけ。
その先は知らない。
怒鳴られても詰られても文句言う権利なんてない。
怒ったり泣いたりする権利なんてない。
わかっていたのにやったアンタが悪い。
それでそこまで言うなんて、って反応するなら・・・あたしは、ルシウスを見限る。
それだけ・・・って。
ルシウスが「酷い!そこまで言うなんて」って泣くシーン思い浮かべちゃったよ・・・。
うえ。気持ち悪。