4年生(親世代) 完結 (35話)
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34
ごろん、とあたしの背後に転がっていたシリウスが本を枕にぐーすか眠ってる。
・・・邪魔。
人が練習している横でふらーっとやってきて何にも言わないで座り込んでさ。
何するかと思ったら寝てるし。
なーにーがー寝るのにちょうどいい日当たり、よ!
あたしとあんたは冷戦中ってことになってんだからね。
あんたがすんなり許さなかったせいで!
「いてっ」
「さっさと寮に帰んなさいよ!」
いつまでここにいるのよー!
「へえ。帰ってもいいんだ」
・・・なんか、そういえばシリウスと正面から話すの、久しぶりかも。
「・・・・・・・・・・いいわよ」
「へえ・・・ほんっとに帰ってもいいんだ」
「帰れって言ってんでしょ」
「ふぅん・・・」
さらさらとした髪が眼にかかるのをうっとうしげにかきあげて、シリウスが笑った。
・・・こ、こんなことでも動揺する己がうらめし・・・
・・・でも。これだけ美形なら、そりゃするわ・・・。
しかも、シリウスの場合、迫力までついてるしー。なんていうんだろ、存在感っていうか・・・・・・。
はっこんなことやってる場合じゃないし!!
「早く帰ってよね。そこにいられると気が散るのよ」
「へえ・・・・・・」
ま、いいかとかなんとかつぶやきながらシリウスが意味ありげに言った。
「あ、そういえばあれ、なんて言ったっけ」
「え?」
にやっと笑った顔に、不吉な予感がした。
「もうそろそろ出てくる時間だよなあ。すっかり外も暗いしさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ここは明かりついてるもんな。きっと出てくるよなあ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ん?どうした?俺は帰るぞ」
「・・・・・・いてください」
あたしの手は、しっかりシリウスの制服のすそをつかんでいた。
「しょうがねえな。そこまで言うならいてやるよ」
くっそー・・・くやしい・・・。
も、むしむし。
練習~っと。
これできなかったら大変まずいことになるのよね!
「・・・あれ、でもお前さ」
「なによ」
「前は結構成績よかったよな?」
「今でも悪くはないわよ」
失礼な。
あんたたちみたいに学年でも1位2位独占してる連中と比べないでちょうだいっ
あたしはマグル育ちの一般人なの!!
「・・・じゃあなんで居残り練習してんだ?」
やかましいわねっっ
「どうもねー…相性が悪いというか…攻撃系の呪文、苦手なのよ」
「へえ…よくわからん」
そりゃあんたは破壊しまくるの得意ですから。
実技が、どうも苦手。
特に最近の攻撃魔法の類は、本当に苦手なのよね。
声を出さずに呪文を使うとか、そういうことならできるようになったんだけど…。
強力な破壊呪文となると…。
はあ・・・シリウスは実に得意なのよねー。破壊呪文。
くっそー。悔しい!
「ディフィンド、裂けよ!」
・・・・・・・まーたー途中で止まるしー!!
一回ぐらいすっきり裂けろ!
ため息と一緒に裂けかけた布をレパロで直して、教科書を片付ける。
「・・・なんだ、終わったのか?」
「終わらないわよ・・・。も、いい。あきらめた」
「・・・・・・あきらめんなって・・・」
仕方ねえなあ、とかいいながらむくっと起き上がったシリウスがあたしの腕をつかんだ。
「なによ」
「協力してやる」
なぬ?
協力??
「魔力出せ。コントロールしてやるから。ちゃんと感覚覚えろよ?」
「あ、なるほど」
「魔力の方向性がおかしいんだ。せっかくの攻撃呪文なんだから・・・」
手から伝わってくるシリウスの魔力にあたしの魔力が引きずられる。
体の中からあふれてくる、魔力としか呼びようのない力。
それが、あふれ出すように、手に集まって、杖の先から噴出すのを感じた。
違う。
今までの力の使い方と、本当に違う。
理論や思考の壁のない、純粋な力の放出。
これは・・・感覚のないあたしには厳しいわ!
生まれて、思考するより先に魔力を操っていた子たちと、ある程度思考力がついてから魔力を持つ羽目になったあたしと。
そりゃ、絶対違うとは思ったけど・・・。
なるほどぉ。この感覚か・・・。
「ありがとう・・・」
「いや・・・気にすんな」
「だけど・・・」
ああ、そういえば。
まだ許してもらってなかったんだっけ。
これって、許したってことなのかねえ。
そこまで歩み寄ったならこっちも妥協してあげよう。
断じて謝らんとか思ってたけど。
「・・・・・・ごめんね」
「ん?」
「殴って」
さすがにあれは理不尽だったと認めます。うん。
やつ当たっちゃってしまった。
・・・なんというか、シリウスって八つ当たりしやすいのよね。
ちょっとやそっとじゃ砕けないし。
ジェームズもそうなんだけど、やっぱりシリウスのほうがしやすいんだなあ・・・。
この違いはなんだろう。
「・・・・・・いい」
「ありがとう」
「いいって」
こっちを見ようとしないシリウス。
未熟者め。
「あのね」
「なんだ」
「一緒に、帰ろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不気味」
なんだとこのヘタレ犬。
・・・・・・・・はっいけない、いけない。
一応ね、仲直りしたって姿を見せ付けておかないとまたうるさいからさ!
「ん」
・・・・・・・・・って、なんで手が出る、ヘタレ犬。
なんで手をあたしに差し出してるんですかッ
「帰るぞ」
「うん」
ちょっと嬉しそうな感じを装わなきゃならないこの辛さッ
ああ、かゆい!!
ごろん、とあたしの背後に転がっていたシリウスが本を枕にぐーすか眠ってる。
・・・邪魔。
人が練習している横でふらーっとやってきて何にも言わないで座り込んでさ。
何するかと思ったら寝てるし。
なーにーがー寝るのにちょうどいい日当たり、よ!
あたしとあんたは冷戦中ってことになってんだからね。
あんたがすんなり許さなかったせいで!
「いてっ」
「さっさと寮に帰んなさいよ!」
いつまでここにいるのよー!
「へえ。帰ってもいいんだ」
・・・なんか、そういえばシリウスと正面から話すの、久しぶりかも。
「・・・・・・・・・・いいわよ」
「へえ・・・ほんっとに帰ってもいいんだ」
「帰れって言ってんでしょ」
「ふぅん・・・」
さらさらとした髪が眼にかかるのをうっとうしげにかきあげて、シリウスが笑った。
・・・こ、こんなことでも動揺する己がうらめし・・・
・・・でも。これだけ美形なら、そりゃするわ・・・。
しかも、シリウスの場合、迫力までついてるしー。なんていうんだろ、存在感っていうか・・・・・・。
はっこんなことやってる場合じゃないし!!
「早く帰ってよね。そこにいられると気が散るのよ」
「へえ・・・・・・」
ま、いいかとかなんとかつぶやきながらシリウスが意味ありげに言った。
「あ、そういえばあれ、なんて言ったっけ」
「え?」
にやっと笑った顔に、不吉な予感がした。
「もうそろそろ出てくる時間だよなあ。すっかり外も暗いしさ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ここは明かりついてるもんな。きっと出てくるよなあ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「ん?どうした?俺は帰るぞ」
「・・・・・・いてください」
あたしの手は、しっかりシリウスの制服のすそをつかんでいた。
「しょうがねえな。そこまで言うならいてやるよ」
くっそー・・・くやしい・・・。
も、むしむし。
練習~っと。
これできなかったら大変まずいことになるのよね!
「・・・あれ、でもお前さ」
「なによ」
「前は結構成績よかったよな?」
「今でも悪くはないわよ」
失礼な。
あんたたちみたいに学年でも1位2位独占してる連中と比べないでちょうだいっ
あたしはマグル育ちの一般人なの!!
「・・・じゃあなんで居残り練習してんだ?」
やかましいわねっっ
「どうもねー…相性が悪いというか…攻撃系の呪文、苦手なのよ」
「へえ…よくわからん」
そりゃあんたは破壊しまくるの得意ですから。
実技が、どうも苦手。
特に最近の攻撃魔法の類は、本当に苦手なのよね。
声を出さずに呪文を使うとか、そういうことならできるようになったんだけど…。
強力な破壊呪文となると…。
はあ・・・シリウスは実に得意なのよねー。破壊呪文。
くっそー。悔しい!
「ディフィンド、裂けよ!」
・・・・・・・まーたー途中で止まるしー!!
一回ぐらいすっきり裂けろ!
ため息と一緒に裂けかけた布をレパロで直して、教科書を片付ける。
「・・・なんだ、終わったのか?」
「終わらないわよ・・・。も、いい。あきらめた」
「・・・・・・あきらめんなって・・・」
仕方ねえなあ、とかいいながらむくっと起き上がったシリウスがあたしの腕をつかんだ。
「なによ」
「協力してやる」
なぬ?
協力??
「魔力出せ。コントロールしてやるから。ちゃんと感覚覚えろよ?」
「あ、なるほど」
「魔力の方向性がおかしいんだ。せっかくの攻撃呪文なんだから・・・」
手から伝わってくるシリウスの魔力にあたしの魔力が引きずられる。
体の中からあふれてくる、魔力としか呼びようのない力。
それが、あふれ出すように、手に集まって、杖の先から噴出すのを感じた。
違う。
今までの力の使い方と、本当に違う。
理論や思考の壁のない、純粋な力の放出。
これは・・・感覚のないあたしには厳しいわ!
生まれて、思考するより先に魔力を操っていた子たちと、ある程度思考力がついてから魔力を持つ羽目になったあたしと。
そりゃ、絶対違うとは思ったけど・・・。
なるほどぉ。この感覚か・・・。
「ありがとう・・・」
「いや・・・気にすんな」
「だけど・・・」
ああ、そういえば。
まだ許してもらってなかったんだっけ。
これって、許したってことなのかねえ。
そこまで歩み寄ったならこっちも妥協してあげよう。
断じて謝らんとか思ってたけど。
「・・・・・・ごめんね」
「ん?」
「殴って」
さすがにあれは理不尽だったと認めます。うん。
やつ当たっちゃってしまった。
・・・なんというか、シリウスって八つ当たりしやすいのよね。
ちょっとやそっとじゃ砕けないし。
ジェームズもそうなんだけど、やっぱりシリウスのほうがしやすいんだなあ・・・。
この違いはなんだろう。
「・・・・・・いい」
「ありがとう」
「いいって」
こっちを見ようとしないシリウス。
未熟者め。
「あのね」
「なんだ」
「一緒に、帰ろ?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・不気味」
なんだとこのヘタレ犬。
・・・・・・・・はっいけない、いけない。
一応ね、仲直りしたって姿を見せ付けておかないとまたうるさいからさ!
「ん」
・・・・・・・・・って、なんで手が出る、ヘタレ犬。
なんで手をあたしに差し出してるんですかッ
「帰るぞ」
「うん」
ちょっと嬉しそうな感じを装わなきゃならないこの辛さッ
ああ、かゆい!!