4年生(親世代) 完結 (35話)
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33
気まずそうなふりを装って、シリウスを避ける。
いつも強気のあなたらしくないだのなんだの、色々言われても気にしなーい。
だって、これ嫌がらせだもん。
ざまーみろ。
だけど、シリウスったらにくったらしい!
平然としてるんだもの!!
あんの女ったらしときたら!
わざわざ人がいるところであの小娘といちゃつく!?
あんたが誰とくっつこうと二股三股四股かけようと好きにして!
だけど、おかげであたしがどんな思いしてると思ってんのよー!
まー、ひそひそひそひそとうるっさいったら。
なんであたしがあんたに捨てられて、しかもあの小娘にいやみたっぷりにふふんとか得意げに嘲笑われなけりゃならんのだ!!
と、手の中で手紙用のパッドがぐっしゃりきれいにしわしわになっていた。
いけない、いけない・・・。
そう。手紙。
そろそろ、決めなきゃとは思っていたのだ。
ルシウスのこと。
あの、電車の中での出来事がなければ、あたしはきっとルシウスを憎んで終わっていた。
痛みがなくなったわけじゃない。
授業を受けるたびに、ふとした瞬間に、思い出しては涙をこぼしてしまうほどに、まだ心の中には悲しみが残っている。
「でも、ねえ・・・」
あの言葉の真意がどこにあったのか、知りたい。
なんで、あんなことを言ったのか。
どうしてあの場に来たのか。
・・・・・・・・どうして、あたしだったのか。
知りたいと思った。
だけど、同時に思う。
きっと、ルシウスも答えは知らないのだろう。
そうでなければ、あの人があんなこと言いに来るはずがないから。
そう思えるぐらいには、あたしも復活したということだろうか。
「・・・だって、ねえ・・・許すことを恐れるな、なんて言われちゃ・・・ね・・・」
過去にとらわれず、過去を厭わず、未来を受け入れて、幸せになってほしい。
彼がそう望むから。
許したくなんてない。
だけど、憎しみと、好意が同居しているのだ。
許せないと思う気持ちと、悲しい気持ちと、それでも、大切に思う気持ちでいっぱい。
そう、あの人は言った。
愛することを知らない子供だから。
そう、言った。
あたしは、少なくとも愛されてきた。
あたしのことなんてなにも考えてくれてないと思ったこともあった。
みんながやっているのに、うちはうち、となにもさせてくれないとなじったこともあった。
くそババア、とか、殺してしまいたいと思ったこともあった。
生んでくれなんて頼んでない、と言って、泣かせたこともある。
だけど、今は知ってる。
あたしの両親が、どれほどあたしを愛してくれていたか。
・・・大切だと思ってくれていたか。
親に愛されないとは、どういうものなんだろう。
「本当に愛されていないっていうのが、わからないのよね・・・」
あたしは、愛されていないと思っても、ちゃんと愛情を注がれていた。
だけど、ルシウスは愛を知らないという。
本当に愛されていない子ども。
そして、きっとそれは・・・ブラック家の子どもたちもそうなのだろう。
シリウスも、レギュラスも、アンドロメダもナルシッサもベラトリクスも。
・・・・・・・・アルファードさんも。
愛を知らない子ども。
「・・・許すことを、恐れるな」
大丈夫。
あたしが、彼を許しても・・・あの二人は、怒らない。軽蔑したり、しない。
大丈夫。
あの人は、きっと微笑んでくれる。
大丈夫。
「あーあ・・・愛されてるなあ、あたし」
自分の選択のすべてを見守り、肯定し・・・正してくれる。
それが、愛されてなくてなんだろう。
ウィルも、イーシャ先生も、ダンブルドアも、絶対に何があっても、あたしを支えてくれる。
だから、あたしは自信を持って、自分の進みたい道を選べるのだ。
「あなたも、選んでいいよ・・・ルシウス」
ダンブルドアたちみたいに、絶対の肯定はできないけれど。
じっと見守っていることもできないけれど。
あたしは、あなたの進む道を見ているよ。
目をそらさない。
逃げない。
それだけは、伝えたい。
そう思いながら、ペンをとって、くしゃくしゃになった紙を捨てて。
まっしろな罫線の上に、書き出しを記した。
―――お久しぶり、ルシウス。
お元気ですか。
気まずそうなふりを装って、シリウスを避ける。
いつも強気のあなたらしくないだのなんだの、色々言われても気にしなーい。
だって、これ嫌がらせだもん。
ざまーみろ。
だけど、シリウスったらにくったらしい!
平然としてるんだもの!!
あんの女ったらしときたら!
わざわざ人がいるところであの小娘といちゃつく!?
あんたが誰とくっつこうと二股三股四股かけようと好きにして!
だけど、おかげであたしがどんな思いしてると思ってんのよー!
まー、ひそひそひそひそとうるっさいったら。
なんであたしがあんたに捨てられて、しかもあの小娘にいやみたっぷりにふふんとか得意げに嘲笑われなけりゃならんのだ!!
と、手の中で手紙用のパッドがぐっしゃりきれいにしわしわになっていた。
いけない、いけない・・・。
そう。手紙。
そろそろ、決めなきゃとは思っていたのだ。
ルシウスのこと。
あの、電車の中での出来事がなければ、あたしはきっとルシウスを憎んで終わっていた。
痛みがなくなったわけじゃない。
授業を受けるたびに、ふとした瞬間に、思い出しては涙をこぼしてしまうほどに、まだ心の中には悲しみが残っている。
「でも、ねえ・・・」
あの言葉の真意がどこにあったのか、知りたい。
なんで、あんなことを言ったのか。
どうしてあの場に来たのか。
・・・・・・・・どうして、あたしだったのか。
知りたいと思った。
だけど、同時に思う。
きっと、ルシウスも答えは知らないのだろう。
そうでなければ、あの人があんなこと言いに来るはずがないから。
そう思えるぐらいには、あたしも復活したということだろうか。
「・・・だって、ねえ・・・許すことを恐れるな、なんて言われちゃ・・・ね・・・」
過去にとらわれず、過去を厭わず、未来を受け入れて、幸せになってほしい。
彼がそう望むから。
許したくなんてない。
だけど、憎しみと、好意が同居しているのだ。
許せないと思う気持ちと、悲しい気持ちと、それでも、大切に思う気持ちでいっぱい。
そう、あの人は言った。
愛することを知らない子供だから。
そう、言った。
あたしは、少なくとも愛されてきた。
あたしのことなんてなにも考えてくれてないと思ったこともあった。
みんながやっているのに、うちはうち、となにもさせてくれないとなじったこともあった。
くそババア、とか、殺してしまいたいと思ったこともあった。
生んでくれなんて頼んでない、と言って、泣かせたこともある。
だけど、今は知ってる。
あたしの両親が、どれほどあたしを愛してくれていたか。
・・・大切だと思ってくれていたか。
親に愛されないとは、どういうものなんだろう。
「本当に愛されていないっていうのが、わからないのよね・・・」
あたしは、愛されていないと思っても、ちゃんと愛情を注がれていた。
だけど、ルシウスは愛を知らないという。
本当に愛されていない子ども。
そして、きっとそれは・・・ブラック家の子どもたちもそうなのだろう。
シリウスも、レギュラスも、アンドロメダもナルシッサもベラトリクスも。
・・・・・・・・アルファードさんも。
愛を知らない子ども。
「・・・許すことを、恐れるな」
大丈夫。
あたしが、彼を許しても・・・あの二人は、怒らない。軽蔑したり、しない。
大丈夫。
あの人は、きっと微笑んでくれる。
大丈夫。
「あーあ・・・愛されてるなあ、あたし」
自分の選択のすべてを見守り、肯定し・・・正してくれる。
それが、愛されてなくてなんだろう。
ウィルも、イーシャ先生も、ダンブルドアも、絶対に何があっても、あたしを支えてくれる。
だから、あたしは自信を持って、自分の進みたい道を選べるのだ。
「あなたも、選んでいいよ・・・ルシウス」
ダンブルドアたちみたいに、絶対の肯定はできないけれど。
じっと見守っていることもできないけれど。
あたしは、あなたの進む道を見ているよ。
目をそらさない。
逃げない。
それだけは、伝えたい。
そう思いながら、ペンをとって、くしゃくしゃになった紙を捨てて。
まっしろな罫線の上に、書き出しを記した。
―――お久しぶり、ルシウス。
お元気ですか。