1年生(親世代) 完結 (99話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
17
「ほんと、むかつくな、あいつ」
「そうそう。あそこまで言わなくてもいいのにな」
「ピーター。そんなに落ち込むことないよ」
落ち込めよ。少しは。
リリーやアリスたちも一緒に怒っているのをみて、改めて感覚のずれを思い知る。
なんでだろうねぇ。
「なに?またなにか怒られたの?」
声にふりむくと、ハッフルパフの…たぶん一年生であろう少年たちがいた。
「そうなんだよ!あいつほんとにしつこいっていうか・・・」
どうやらジェームズと知り合いらしい。
・・・顔広いな。ずいぶん。
さすがジェームズ。
「わかるわかる。僕たちさ、スリザリンと一緒だろ?ほんとに最悪だぜ」
「細かいっていうか、重箱の隅をつつくっていうか・・・」
ごめ~ん。あたしわかんない。
「ふん。お前たちが無能なだけだろう」
「・・・・・・っ」
頭の上から降ってきた声に、あたしは振り向いて、のけぞった。
うわ。美形。
くっきりハンサムかっこいい!な美形のシリウスとはぜんぜん違うけど。
整ってて、顔色悪くて…うん。サナトリウムの美少年ってカンジ。
あ、サナトリウムって結核の末期患者の療養所ね。
性格の悪そうな表情と土気色の顔色と陰気な雰囲気で4割引きってとこかしら。
おしい。もうちょっとはかなげな風情を漂わせてくれると合格なんだけど。
「なんだよ、お前」
お、喧嘩腰だな、シリウスくんや。
「聞こえなかったか?耳も悪いらしいな」
「なに・・・っ」
「無能だからありがたい教えも嫌味にしか聞こえないんだろう?少しはまじめに勉学に励んではどうかな?」
「少なくとも」
ぴしっとした鋭い声は、ジェームズのもの。
机に頬杖を突いて少年を上目遣いに見ている目には、不適な光がある。
その姿には、威圧感があった。
あたりを制し、従えてしまうだけの、強い気配。
これを、カリスマっていうのかもしれない。
「スリザリン生のきみにとやかく言われることじゃない。とくに、そんな口調では」
そのジェームズの視線を受けて、少年はふん、と鼻で笑った。
ジェームズから視線をそらし、その隣で拳を握り締めるシリウスに向ける。
「名門ブラック家のご子息ともあろうものが、こんな連中と付き合っているからおかしな考えになる。早くスリザリンに立ち戻られることをお勧めしますよ」
「なにを・・・っ」
「シリウス!」
シリウスの握り締めた拳をジェームズがすばやく軽く握って抑えた。
「ふん。せいぜい出来がよくなるように勉強に励むんだな。もっとも、グリフィンドール生には無理かもしれないが」
笑いながら立ち去ろうとした少年に険しい目が贈られる。
んが。
「うわっ」
がすっ。
あーいい音した。
「な、な、な、なにをする!」
「ちょっとすねを蹴っ飛ばしただけよ」
ちょっとごつい革靴の靴底全体で。
「きさま・・・っ」
「少年や」
すっと顔を近づけて微笑めば、ぴたり、とその動きがとまる。
「人の頭の上からしゃべり続けるというのは失礼じゃないかな?」
「・・・・・・う」
「それにだね、いきなりやってきていきなり侮辱して立ち去るのはどうかと思うよ?」
「・・・・・・しかし」
「自分の意見を述べる時には正々堂々名前と所属をきちんと名乗った上で主張しないとねえ」
「・・・・・・悪かった」
よし。潔い。
「僕は、セブルス・スネイプ。スリザリンの一年生だ。いくら小さかったとはいえ、気づかずに頭上からしゃべっていたことを謝罪する」
「一言多いんじゃあ!!」
がすっ。
「・・・・・・・っお前は本当に女か!?肘を腹に入れるな!」
「まー薄いおなか。腹筋ないんじゃないの?今肋骨にあたったわよ」
おかげで痛かったじゃないの。
「・・・・もういい!」
「あらそ。じゃあね~セブルス」
ばいばい、とにこやかに手をふると足音も荒く去っていった。
まだまだお子様ねえ。セブルスくん。
ん・・・・・・・・・・・せぶるす?
・・・・・・・・・・・スネイプ教授!?
一人称が我輩じゃなかったからわからんかったよ!!!!
「 サク!」
「なぁに?」
「よくやった!!!!」
わっと群がられてあたまぐしゃぐしゃされてどつきまわされて…何が起こった!?
「な、な、な、な、なに!?」
「いやあ!よく言った!」
「さすが サク!」
「胸がすっとしたよ!!」
・・・なにがだ。
あたしはひとっこともピーターを助けてないし。
あたしが腹立てたのはシリウスへの発言とあたしを見下ろしたこととジェームズを馬鹿にしたことだけだよ?
うっわ。髪ぐしゃぐしゃ!
くしくし~と。
「それにしても、セブルス・スネイプだっけ?なんなの、あの人」
「知るか。これだからスリザリンは!」
・・・もしもし。そこの。はき捨てるように言ってますがあなたのご家族は全員スリザリンでは・・・。
「さあね。気にするなよ?ピーター。あんなやつ無視して堂々としてろ」
「うん・・・ありがとう、ジェームズ、シリウス、サクラ」
「・・・ サクでいいわ」
なんか、あんたにサクラって呼ばれると虫唾が走るから。
みんなに呼ばれる愛称より、きちんと名前呼ばれるほうが…なんか特別な感じがするのってあたしだけなのかしら。
「うん。ありがとう、サク」
ひょい、と肩をすくめて、あたしは肘を突いてまじまじとジェームズをみつめた。
「なんだい?そんな風に見つめられたらどきどきしちゃうじゃないか」
「それはいいから」
「・・シリウスとだったら遊ぶくせに」
「それより、さすがだったわよ、ジェームズ。貫禄たっぷり」
「ありがとう。でもさ、あいつ、腹立ったんだよな」
「ま、確かにいきなりではあったけどね」
言ってることはきつかったけど、間違いじゃない部分もあったし。
「でもね、ピーター」
「な、なに?」
「あなたが魔法薬学でちょっとミスが多いのは事実じゃない?」
「・・・・・・・・・・・うん」
「あの教授ももう少し考えて机間巡視したり、あなたたちの様子見たり、言い方を考える必要はあると思うわよ?」
そうすればミスが防げるのは事実なんだから。
もうちょっと素直に聞きたくなるような言い方を選べばいいのよね、あの人も。
「だけど、言ってることの中身自体は間違ってないわ。ミスが多い、話を聞いていれば防げるミスを繰り返してる。それは、やっぱりまずいと思うのよ」
「・・・・そう、だね」
「おい、そんな言い方・・・」
「だから!・・・しょうがないから、次の魔法薬学、あたしが組むわよ」
「え?」
「サク!?」
「リリー、悪いけど、リーマスかジェームズと組んでちょうだい」
「え、ええ・・・」
「まって。なんで僕なの?」
「リーマスはシリウスと組むなら安心できるんじゃない?それに、作業は丁寧そうだから大雑把なシリウスの穴埋めてくれそうだし」
「・・・なるほど」
「納得するなよ!」
「で、ピーターはあたしと組む、と。言っとくけど、あたしと組むからにはミスも許さないしスパルタでいくわよ?」
「う、うん・・・・・・」
これ以上点数減らされるのも、こんなことでイライラするのもごめんだし。
嫌だけど仕方ないじゃない。
「さ、次の授業にいきましょ。遅れるわ」
「サク!」
ピーターだった。
「ん?」
「ありがと!!」
「お礼言われることじゃないわよ」
ひらひらっと手をふってあたしは次の授業に向かう。
やっぱり、そんなピーターが、普通の少年にしか見えなかった。
どうして?
あたしは、どうしてピーターに手を差し伸べたのかしら。
どうして・・・・・・。
「ほんと、むかつくな、あいつ」
「そうそう。あそこまで言わなくてもいいのにな」
「ピーター。そんなに落ち込むことないよ」
落ち込めよ。少しは。
リリーやアリスたちも一緒に怒っているのをみて、改めて感覚のずれを思い知る。
なんでだろうねぇ。
「なに?またなにか怒られたの?」
声にふりむくと、ハッフルパフの…たぶん一年生であろう少年たちがいた。
「そうなんだよ!あいつほんとにしつこいっていうか・・・」
どうやらジェームズと知り合いらしい。
・・・顔広いな。ずいぶん。
さすがジェームズ。
「わかるわかる。僕たちさ、スリザリンと一緒だろ?ほんとに最悪だぜ」
「細かいっていうか、重箱の隅をつつくっていうか・・・」
ごめ~ん。あたしわかんない。
「ふん。お前たちが無能なだけだろう」
「・・・・・・っ」
頭の上から降ってきた声に、あたしは振り向いて、のけぞった。
うわ。美形。
くっきりハンサムかっこいい!な美形のシリウスとはぜんぜん違うけど。
整ってて、顔色悪くて…うん。サナトリウムの美少年ってカンジ。
あ、サナトリウムって結核の末期患者の療養所ね。
性格の悪そうな表情と土気色の顔色と陰気な雰囲気で4割引きってとこかしら。
おしい。もうちょっとはかなげな風情を漂わせてくれると合格なんだけど。
「なんだよ、お前」
お、喧嘩腰だな、シリウスくんや。
「聞こえなかったか?耳も悪いらしいな」
「なに・・・っ」
「無能だからありがたい教えも嫌味にしか聞こえないんだろう?少しはまじめに勉学に励んではどうかな?」
「少なくとも」
ぴしっとした鋭い声は、ジェームズのもの。
机に頬杖を突いて少年を上目遣いに見ている目には、不適な光がある。
その姿には、威圧感があった。
あたりを制し、従えてしまうだけの、強い気配。
これを、カリスマっていうのかもしれない。
「スリザリン生のきみにとやかく言われることじゃない。とくに、そんな口調では」
そのジェームズの視線を受けて、少年はふん、と鼻で笑った。
ジェームズから視線をそらし、その隣で拳を握り締めるシリウスに向ける。
「名門ブラック家のご子息ともあろうものが、こんな連中と付き合っているからおかしな考えになる。早くスリザリンに立ち戻られることをお勧めしますよ」
「なにを・・・っ」
「シリウス!」
シリウスの握り締めた拳をジェームズがすばやく軽く握って抑えた。
「ふん。せいぜい出来がよくなるように勉強に励むんだな。もっとも、グリフィンドール生には無理かもしれないが」
笑いながら立ち去ろうとした少年に険しい目が贈られる。
んが。
「うわっ」
がすっ。
あーいい音した。
「な、な、な、なにをする!」
「ちょっとすねを蹴っ飛ばしただけよ」
ちょっとごつい革靴の靴底全体で。
「きさま・・・っ」
「少年や」
すっと顔を近づけて微笑めば、ぴたり、とその動きがとまる。
「人の頭の上からしゃべり続けるというのは失礼じゃないかな?」
「・・・・・・う」
「それにだね、いきなりやってきていきなり侮辱して立ち去るのはどうかと思うよ?」
「・・・・・・しかし」
「自分の意見を述べる時には正々堂々名前と所属をきちんと名乗った上で主張しないとねえ」
「・・・・・・悪かった」
よし。潔い。
「僕は、セブルス・スネイプ。スリザリンの一年生だ。いくら小さかったとはいえ、気づかずに頭上からしゃべっていたことを謝罪する」
「一言多いんじゃあ!!」
がすっ。
「・・・・・・・っお前は本当に女か!?肘を腹に入れるな!」
「まー薄いおなか。腹筋ないんじゃないの?今肋骨にあたったわよ」
おかげで痛かったじゃないの。
「・・・・もういい!」
「あらそ。じゃあね~セブルス」
ばいばい、とにこやかに手をふると足音も荒く去っていった。
まだまだお子様ねえ。セブルスくん。
ん・・・・・・・・・・・せぶるす?
・・・・・・・・・・・スネイプ教授!?
一人称が我輩じゃなかったからわからんかったよ!!!!
「 サク!」
「なぁに?」
「よくやった!!!!」
わっと群がられてあたまぐしゃぐしゃされてどつきまわされて…何が起こった!?
「な、な、な、な、なに!?」
「いやあ!よく言った!」
「さすが サク!」
「胸がすっとしたよ!!」
・・・なにがだ。
あたしはひとっこともピーターを助けてないし。
あたしが腹立てたのはシリウスへの発言とあたしを見下ろしたこととジェームズを馬鹿にしたことだけだよ?
うっわ。髪ぐしゃぐしゃ!
くしくし~と。
「それにしても、セブルス・スネイプだっけ?なんなの、あの人」
「知るか。これだからスリザリンは!」
・・・もしもし。そこの。はき捨てるように言ってますがあなたのご家族は全員スリザリンでは・・・。
「さあね。気にするなよ?ピーター。あんなやつ無視して堂々としてろ」
「うん・・・ありがとう、ジェームズ、シリウス、サクラ」
「・・・ サクでいいわ」
なんか、あんたにサクラって呼ばれると虫唾が走るから。
みんなに呼ばれる愛称より、きちんと名前呼ばれるほうが…なんか特別な感じがするのってあたしだけなのかしら。
「うん。ありがとう、サク」
ひょい、と肩をすくめて、あたしは肘を突いてまじまじとジェームズをみつめた。
「なんだい?そんな風に見つめられたらどきどきしちゃうじゃないか」
「それはいいから」
「・・シリウスとだったら遊ぶくせに」
「それより、さすがだったわよ、ジェームズ。貫禄たっぷり」
「ありがとう。でもさ、あいつ、腹立ったんだよな」
「ま、確かにいきなりではあったけどね」
言ってることはきつかったけど、間違いじゃない部分もあったし。
「でもね、ピーター」
「な、なに?」
「あなたが魔法薬学でちょっとミスが多いのは事実じゃない?」
「・・・・・・・・・・・うん」
「あの教授ももう少し考えて机間巡視したり、あなたたちの様子見たり、言い方を考える必要はあると思うわよ?」
そうすればミスが防げるのは事実なんだから。
もうちょっと素直に聞きたくなるような言い方を選べばいいのよね、あの人も。
「だけど、言ってることの中身自体は間違ってないわ。ミスが多い、話を聞いていれば防げるミスを繰り返してる。それは、やっぱりまずいと思うのよ」
「・・・・そう、だね」
「おい、そんな言い方・・・」
「だから!・・・しょうがないから、次の魔法薬学、あたしが組むわよ」
「え?」
「サク!?」
「リリー、悪いけど、リーマスかジェームズと組んでちょうだい」
「え、ええ・・・」
「まって。なんで僕なの?」
「リーマスはシリウスと組むなら安心できるんじゃない?それに、作業は丁寧そうだから大雑把なシリウスの穴埋めてくれそうだし」
「・・・なるほど」
「納得するなよ!」
「で、ピーターはあたしと組む、と。言っとくけど、あたしと組むからにはミスも許さないしスパルタでいくわよ?」
「う、うん・・・・・・」
これ以上点数減らされるのも、こんなことでイライラするのもごめんだし。
嫌だけど仕方ないじゃない。
「さ、次の授業にいきましょ。遅れるわ」
「サク!」
ピーターだった。
「ん?」
「ありがと!!」
「お礼言われることじゃないわよ」
ひらひらっと手をふってあたしは次の授業に向かう。
やっぱり、そんなピーターが、普通の少年にしか見えなかった。
どうして?
あたしは、どうしてピーターに手を差し伸べたのかしら。
どうして・・・・・・。