4年生(親世代) 完結 (35話)
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30
自習室で黙々と本を開いているシリウスのあごにくっきり青あざ。
あんなになるほど殴っちゃってたのねえ。
うう、さすがにしまった・・・。
「声が掛けにくいですか?」
「ひっ」
耳の真後ろから聞こえた声にさすがに飛び上がった口を大きな手が押さえた。
「こんにちは」
「れ、レギュラス・・・?」
「そうですよ」
気づかなかった。
いつの間にか手足大きくなり始めてたんだねえ。
そういえば、シリウスもこれぐらいの頃に急激に身長伸びてたっけ。
今もにょきにょき伸びてるけど。
誰かと思った。
「なんだか会うのも久しぶりねえ」
「ええ。ルシウスが卒業してから、あなたはスリザリンにいらっしゃいませんからね」
行かなくてすむもんなら行きたくないからですが、なにか。
「ま、そのうちね」
「そのうちでもいつでも結構ですよ、義姉上」
「・・・・・・・・・・・・・・今、なんと?」
「義姉上」
・・・・・・・・・・・なんで。
あたしゃあんたんちの養子になった覚えはない。
「あたしはサクラ・キリュウといいますが」
「存じていますよ」
「んじゃなんで義姉?」
「・・・・・・・せっかく自覚が出来たのかと思ったのですが。残念です」
「は?」
自覚って、なんの。
「それはともかく」
「ともかくじゃなくてさ」
「ただでさえ兄上は不利な立場にいらっしゃるのですから、醜聞はご遠慮願いたいのですけれど?いくらあなたでも」
「醜聞?」
「ミス・キリュウは婚約者となるはずのシリウス・ブラックが自分以外の人間と付き合っているのにずっと耐えてきたが、自分より格下であるミス・マッケンジーと一緒にいる姿を見て逆上し、涙ながらに訴えたが相手にされず、思い余って殴った、ということになっているようですが」
「格下ってなに」
ミス・マッケンジーっていったら、ハッフルパフの2年生・・・ん?シリウス、ついに2年生にまで手出したの!?
そりゃ犯罪でしょーが!!
せめて13歳以上で!
12歳っていったら小学生じゃないのよ!!
「入学した当初でしたか、あなたに兄上をもらうだのなんだの宣言して、虫の居所の悪かったあなたに徹底的に叩かれた女ですよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
したっけ。
んなこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーあーあーあ!!
思い出した。
あったあった。
なんだか知らないけど、シリウス様にふさわしいのはわたしだ、だのいかに私がブラック家にふさわしいかだの延々と横で語り続けてくれて、そんなもんあたしが知るか!と1週間付きまとわれた果てにあたしが説教した子だ。
新入生でありながら勉強よりもまず恋だのに興味をしめし、人間関係をつくろうともしないであたしに付きまとうなんて何を考えているのかって。
シリウスにふさわしいかどうかはシリウスが選ぶのであって、あなたに決めてもらうことではない。そんなことを言っている時点でシリウスのことを何も考えていない証拠だ、もう少し自覚を持って行動をするべきだ。
まずは寮で人間関係を作り、勉強に励みなさい。
あなたのことは監督生に伝えておく。しっかりと監督してもらいなさい。
とかなんとか言った覚えがある。
「人間として格下だのなんだの言うつもりないわよ。あれは新入生のしての姿勢がどうかと思っただけだったし。格下・・・人間に対して格下って嫌な言い方ねえ」
「そうですか?この世の中には相手をするに値しないものはいくらでもいるではないですか。あなたも付き合う相手は考えたほうが良いですよ」
「・・・またそういうこと言うし」
こればっかりは根強くて太刀打ちできないほどの思い込みなのよねえ。
純血主義の上に特権階級意識で育てられてくるとこれだから・・・。
人間を選ぶ権利なんて誰にもないはずなんだけど。
性格に難があったり、自分と会わなくてご遠慮したいってのはあるけどね。
「で、あたしがシリウスの婚約者になるだのなんだの言うのはなんなのよ」
「あなたが婚約者候補であることは誰もが噂していますよ」
「あたしがぁ?」
意外だ。つか、心外だ。
そんなこと欠片も考えたことすらない。
そんなこと勝手に決めないでほしい。
「ええ。血筋的になんの問題もなく、能力的にも問題はないが、その後見となるべき一族が全て死に絶えていることと、グリフィンドール生であることが邪魔をして決定を下されていない・・・そういうことになっているようですよ」
「はぁ・・・・・・・・・」
へー。
ボタン押したい。ボタン。
「ま、後はつりあう容姿ですかね」
「やかましい」
どうせあたしは十人並みだ。
スタイルもよろしくないよ。
ふん。
「シリウスみたいな美形の横に並んで釣り合いがとれるなんて思ったこともありませんとも」
恋愛感情抱いてたら並べないけど、あいにくとそういった感情を持っていないから容姿がどうだろうとさっぱり気にならない。
ははは。
世の中のお嬢さんたちも大変だねえ。
「大体、シリウスたちより綺麗な女の子がそうそういるわけないじゃないのよ」
そんなわかりきったことをいまさら追求する気なし。
アンドロメダやベラトリクスやナルシッサにシリウス母。
あれらを見たら世の中には美人っているんだなーぐらいしか感想抱きません。自分たちと違う人。
「どうしたんですか、突然」
「んー?飾っておきたい美形だなって。シリウスもレギュラスも」
「・・・・・・・・・・・はぁ」
あとアルファードさんもって思いかけて、余計なこと思い出した。
どよーんと気分が落ち込むわ・・・。
「呑気ですねえ・・・。今回の噂の広まり方がとんでもないことになっているのに」
「・・・・・・・・・・とんでもないこと?」
なんですか、それ。
「兄上はあなたを相手にしていないのにあなたが付きまとっている。だから思い上がりを正す、というものから」
あのぉ・・・・・・。
「あなたというものがありながらあっちにふらふらこっちにふらふらとしている兄上が悪い、だから兄上に己の行動の非を悟らせなければならないという余計なお世話」
だからさ・・・・・・・・・・・。
「ブラック家の妻となる人間が悋気ごときでこのような騒ぎを起こすのは問題がある。もっと心を広く持ちなさいという教育が必要だ・・・まあ、これは僕もそう思いますが」
「・・・・・・・・・大きなお世話だ」
ほっとけ。
どうやったらそんなアホな噂に成り果てるのさ。
「果てはこれを期にあなたから兄上を奪い、自分が婚約者となるのだ・・・。まあ、色々な思惑ですね」
「思惑でもなんでもいーから、あたしを巻き込まないで・・・」
「原因は誰ですか」
「・・・・・・・・・・あたしです・・・・・・・・・」
まさかこんなことになるなんてぇ・・・。
うえーん。
「どうするんですか、この噂」
「どうしよう・・・」
「早々にあなたが謝罪するなり、兄上と仲睦まじい様子を見せるなり・・・」
「・・・・・・・・・ねえ、レギュラス。あたしってさ、ほんっきでシリウスと恋愛してるって思われてるわけ・・・?」
「でしょうね」
「・・・・・・なんで?」
「なんでって・・・」
だってさあ、シリウスが誰といたってほっといてきたし、べったりくっついてることもないし、そんなに一緒に いるわけでもないし、どこぞの恋人たちみたいに一緒にいつも勉強してるわけでもないし・・・。
授業でペア組むのだって、シリウスはリーマスかピーターかジェームズで、図書室や自習室で勉強してたって、あたしはリリーたちかセブちゃんやルシウスやアンドロメダたちと一緒だったのに。
「兄上が心を許している女性があなただけ、だからではないですか?」
「え?」
そうなの?
「僕が見ていても、ああ、兄上はあなたを特別だと思っているのだなとはっきりとわかりますよ」
「・・・それは、嬉しくないとは言わないけど」
余計なお世話も随分してきたし、説教もしたし、色々やったからこそ。
邪魔扱いされても仕方ないかなと思ってたから。
大事な友達だと思われてるなら、それはすごく嬉しい。
「それで?」
「え?」
「兄上のことどうするんです?」
「・・・・・・・・・・謝ってまいりますです・・・」
仲睦まじいとか言われても、あたしがべったりくっついたら、絶対邪険にするもん。シリウス。
しっしとか、何か悪いもの食べたのかとか、不気味だとか絶対言うから!
その場でまた殴りそう。
「愉快な噂がこれ以上愉快になる前にぜひ何とかしてくださいね」
「・・・はい・・・・・・・・・」
自習室で黙々と本を開いているシリウスのあごにくっきり青あざ。
あんなになるほど殴っちゃってたのねえ。
うう、さすがにしまった・・・。
「声が掛けにくいですか?」
「ひっ」
耳の真後ろから聞こえた声にさすがに飛び上がった口を大きな手が押さえた。
「こんにちは」
「れ、レギュラス・・・?」
「そうですよ」
気づかなかった。
いつの間にか手足大きくなり始めてたんだねえ。
そういえば、シリウスもこれぐらいの頃に急激に身長伸びてたっけ。
今もにょきにょき伸びてるけど。
誰かと思った。
「なんだか会うのも久しぶりねえ」
「ええ。ルシウスが卒業してから、あなたはスリザリンにいらっしゃいませんからね」
行かなくてすむもんなら行きたくないからですが、なにか。
「ま、そのうちね」
「そのうちでもいつでも結構ですよ、義姉上」
「・・・・・・・・・・・・・・今、なんと?」
「義姉上」
・・・・・・・・・・・なんで。
あたしゃあんたんちの養子になった覚えはない。
「あたしはサクラ・キリュウといいますが」
「存じていますよ」
「んじゃなんで義姉?」
「・・・・・・・せっかく自覚が出来たのかと思ったのですが。残念です」
「は?」
自覚って、なんの。
「それはともかく」
「ともかくじゃなくてさ」
「ただでさえ兄上は不利な立場にいらっしゃるのですから、醜聞はご遠慮願いたいのですけれど?いくらあなたでも」
「醜聞?」
「ミス・キリュウは婚約者となるはずのシリウス・ブラックが自分以外の人間と付き合っているのにずっと耐えてきたが、自分より格下であるミス・マッケンジーと一緒にいる姿を見て逆上し、涙ながらに訴えたが相手にされず、思い余って殴った、ということになっているようですが」
「格下ってなに」
ミス・マッケンジーっていったら、ハッフルパフの2年生・・・ん?シリウス、ついに2年生にまで手出したの!?
そりゃ犯罪でしょーが!!
せめて13歳以上で!
12歳っていったら小学生じゃないのよ!!
「入学した当初でしたか、あなたに兄上をもらうだのなんだの宣言して、虫の居所の悪かったあなたに徹底的に叩かれた女ですよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・はい?」
したっけ。
んなこと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あーあーあーあ!!
思い出した。
あったあった。
なんだか知らないけど、シリウス様にふさわしいのはわたしだ、だのいかに私がブラック家にふさわしいかだの延々と横で語り続けてくれて、そんなもんあたしが知るか!と1週間付きまとわれた果てにあたしが説教した子だ。
新入生でありながら勉強よりもまず恋だのに興味をしめし、人間関係をつくろうともしないであたしに付きまとうなんて何を考えているのかって。
シリウスにふさわしいかどうかはシリウスが選ぶのであって、あなたに決めてもらうことではない。そんなことを言っている時点でシリウスのことを何も考えていない証拠だ、もう少し自覚を持って行動をするべきだ。
まずは寮で人間関係を作り、勉強に励みなさい。
あなたのことは監督生に伝えておく。しっかりと監督してもらいなさい。
とかなんとか言った覚えがある。
「人間として格下だのなんだの言うつもりないわよ。あれは新入生のしての姿勢がどうかと思っただけだったし。格下・・・人間に対して格下って嫌な言い方ねえ」
「そうですか?この世の中には相手をするに値しないものはいくらでもいるではないですか。あなたも付き合う相手は考えたほうが良いですよ」
「・・・またそういうこと言うし」
こればっかりは根強くて太刀打ちできないほどの思い込みなのよねえ。
純血主義の上に特権階級意識で育てられてくるとこれだから・・・。
人間を選ぶ権利なんて誰にもないはずなんだけど。
性格に難があったり、自分と会わなくてご遠慮したいってのはあるけどね。
「で、あたしがシリウスの婚約者になるだのなんだの言うのはなんなのよ」
「あなたが婚約者候補であることは誰もが噂していますよ」
「あたしがぁ?」
意外だ。つか、心外だ。
そんなこと欠片も考えたことすらない。
そんなこと勝手に決めないでほしい。
「ええ。血筋的になんの問題もなく、能力的にも問題はないが、その後見となるべき一族が全て死に絶えていることと、グリフィンドール生であることが邪魔をして決定を下されていない・・・そういうことになっているようですよ」
「はぁ・・・・・・・・・」
へー。
ボタン押したい。ボタン。
「ま、後はつりあう容姿ですかね」
「やかましい」
どうせあたしは十人並みだ。
スタイルもよろしくないよ。
ふん。
「シリウスみたいな美形の横に並んで釣り合いがとれるなんて思ったこともありませんとも」
恋愛感情抱いてたら並べないけど、あいにくとそういった感情を持っていないから容姿がどうだろうとさっぱり気にならない。
ははは。
世の中のお嬢さんたちも大変だねえ。
「大体、シリウスたちより綺麗な女の子がそうそういるわけないじゃないのよ」
そんなわかりきったことをいまさら追求する気なし。
アンドロメダやベラトリクスやナルシッサにシリウス母。
あれらを見たら世の中には美人っているんだなーぐらいしか感想抱きません。自分たちと違う人。
「どうしたんですか、突然」
「んー?飾っておきたい美形だなって。シリウスもレギュラスも」
「・・・・・・・・・・・はぁ」
あとアルファードさんもって思いかけて、余計なこと思い出した。
どよーんと気分が落ち込むわ・・・。
「呑気ですねえ・・・。今回の噂の広まり方がとんでもないことになっているのに」
「・・・・・・・・・・とんでもないこと?」
なんですか、それ。
「兄上はあなたを相手にしていないのにあなたが付きまとっている。だから思い上がりを正す、というものから」
あのぉ・・・・・・。
「あなたというものがありながらあっちにふらふらこっちにふらふらとしている兄上が悪い、だから兄上に己の行動の非を悟らせなければならないという余計なお世話」
だからさ・・・・・・・・・・・。
「ブラック家の妻となる人間が悋気ごときでこのような騒ぎを起こすのは問題がある。もっと心を広く持ちなさいという教育が必要だ・・・まあ、これは僕もそう思いますが」
「・・・・・・・・・大きなお世話だ」
ほっとけ。
どうやったらそんなアホな噂に成り果てるのさ。
「果てはこれを期にあなたから兄上を奪い、自分が婚約者となるのだ・・・。まあ、色々な思惑ですね」
「思惑でもなんでもいーから、あたしを巻き込まないで・・・」
「原因は誰ですか」
「・・・・・・・・・・あたしです・・・・・・・・・」
まさかこんなことになるなんてぇ・・・。
うえーん。
「どうするんですか、この噂」
「どうしよう・・・」
「早々にあなたが謝罪するなり、兄上と仲睦まじい様子を見せるなり・・・」
「・・・・・・・・・ねえ、レギュラス。あたしってさ、ほんっきでシリウスと恋愛してるって思われてるわけ・・・?」
「でしょうね」
「・・・・・・なんで?」
「なんでって・・・」
だってさあ、シリウスが誰といたってほっといてきたし、べったりくっついてることもないし、そんなに一緒に いるわけでもないし、どこぞの恋人たちみたいに一緒にいつも勉強してるわけでもないし・・・。
授業でペア組むのだって、シリウスはリーマスかピーターかジェームズで、図書室や自習室で勉強してたって、あたしはリリーたちかセブちゃんやルシウスやアンドロメダたちと一緒だったのに。
「兄上が心を許している女性があなただけ、だからではないですか?」
「え?」
そうなの?
「僕が見ていても、ああ、兄上はあなたを特別だと思っているのだなとはっきりとわかりますよ」
「・・・それは、嬉しくないとは言わないけど」
余計なお世話も随分してきたし、説教もしたし、色々やったからこそ。
邪魔扱いされても仕方ないかなと思ってたから。
大事な友達だと思われてるなら、それはすごく嬉しい。
「それで?」
「え?」
「兄上のことどうするんです?」
「・・・・・・・・・・謝ってまいりますです・・・」
仲睦まじいとか言われても、あたしがべったりくっついたら、絶対邪険にするもん。シリウス。
しっしとか、何か悪いもの食べたのかとか、不気味だとか絶対言うから!
その場でまた殴りそう。
「愉快な噂がこれ以上愉快になる前にぜひ何とかしてくださいね」
「・・・はい・・・・・・・・・」