4年生(親世代) 完結 (35話)
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18
アルファードさんは、結局何が言いたかったのか。
あたしにゃ理解不能。
「・・・サク」
「ジェームズ?」
どわ。びっくりした。
なんで柱の影に隠れてるかな。
「あの、さ」
「うん?」
「・・・・・・・俺、どうしたらいいんだろう」
「・・・・・・・・・・・・・なにをさ」
何がどうなってそういう言葉が出てきたのか、200字以内で説明せよ。
今のは簡潔じゃなくてわけわからんというのだ。
「今までのこと、とか」
「はあ・・・」
「その・・・ウィルの、遺言とか・・・」
「そのまんまだと思うよ・・・」
そう。別にアルファードさんだけが頭にあったわけじゃなかろう。
あの人は、たぶん、みんなに幸せになってほしいだけだ。
その中にあたしが含まれていない可能性は若干あるけどさ。
元の世界に戻るのも戻らないのもなるようにしかならんとか言ってた人だから!!
確かにそうですけどね!
・・・違うか。
自分で幸せになろうとする人間と、しようとしない人間。
その差かな。
自分の力で幸せになろうと努力するだろう、あたしとダンブルドア。
自分の力だけでは幸せになることができない、ジェームズ。
幸せなんて、なることすら思わないであろう、アルファードさん。
「これから、どうしたらいいんだろう・・・」
「そのままでいいんじゃない?」
「ウィリアムが死んで、自分しか見えなくて・・・みんなにひどいことしたし」
「謝るしかないでしょうが」
うだうだうだうだ言わないっ!
「・・・あ」
思い出した。
ジェームズ、アルファードさんがウィルの親友だったって・・・知らないんじゃ。
「え?」
「ちょっと、アルファードさんってさっき校長室に行ったわよね?」
話した後、そっちに向かったわよね。
「う、うん」
「話しておきたいことがあるの。・・・ウィルと、イーシャ先生と、アルファードさんのこと」
「3人の、こと?」
「そ。どうしてアルファードさんにウィルが遺言を託したと思う?」
「え・・・・・あ・・・・・・ええ?」
考えても見なかったな。
ぐるぐる回るガーゴイルがいつのっかってもこっちの目が回りそうになる。
ひょっとしてあたしが乗ってるときだけ嫌がらせに余計にまわってんじゃないでしょうね。
「たのもー」
「もすこし静かにおとなしくはいってこれんものかのー・・・重要な話をしてるかもとか気遣いしてくれんかのー・・・」
「無理」
きっぱり言い切って、あたしはジェームズをアルファードさんの前に押し出した。
「紹介するわ。ウィルの親友の、アルファード・ブラックさんよ」
「・・・・・・・・・・・親友!?」
その声は、ありありとスリザリンとグリフィンドールが!?といっていた。
「そ。スリザリンとグリフィンドールが。ブラック家とグリフィンドールが」
「どうして・・・」
「さあ。気があったんじゃないの?あなたとシリウスみたいに」
「本当、ですか?」
「・・・・・・・・・・そうだ。彼は、ウィルは、私の親しい友人だ。今でも」
ちょっとはなくなってほしいのよ。
このブラック家だから、とかスリザリンのくせに、とかいう偏見。
ブラック家のやつら、って言うたびにシリウスがどれだけ傷ついてると思ってんの。
あの子結構大人だから外に出さないけど!
あの大人ぶった子どもをこれ以上傷つけないでちょうだい!
ブラック家にだってステキな人はいるんだから。
「ジェームズ、アルファードは、ウィルとユーリの葬儀にも、来てくれてたのよ」
「え?」
ジェームズの視線に、ダンブルドアが優しい顔でうなずく。
「そうでしたか・・・あの、ブラックさん」
「なにかな?」
「今度は、一緒に行きましょう。ウィル叔父も、喜びます」
「それはできない」
「え?」
「ブラック一族である私が行けば、あの二人の名誉を傷つけることになる」
「そんなことで揺らぐような矜持をポッター一族は持ち合わせていない」
きっぱりと言い切るのはいいけどさ。
「ウィルは、闇と戦って誇りを持って死んだ。その弔いにどんな友人が現れようと、その誇りは揺らがない」
なんつーことを言うんだ、アルファードさんの心遣いに対して。
「だから、来て下さい。・・・もし、苦痛でないのなら。ウィリアムに、僕の両親に、会いに来て下さい」
アルファードさんは、その目を細めただけだった。
「さあ、子どもたちはもう寮に戻りなさい。大事な話があるのだよ」
ダンブルドアにそう促されるってことは、潮時。
そう判断してジェームズを引きずるようにしてまたガーゴイルに飛び乗る。
ああ、また目がまわる・・・。いっそ今度愉快なあだ名でもつけてやろうかしら。
「ブラック家も悪い人ばかりじゃないんだな」
「そうよー」
「俺の叔父さんが選んだ人なんだから、悪い人であるわけがないんだよな」
「当たり前じゃないの」
「シリウスとか、アルファードさんとか、そういう人もいるんだ・・・スリザリンの中にも・・・純血主義の中にも・・・」
そう。
シリウスも、アルファードさんも。
もちろんアンドロメダも。
ベラトリクスやルシウスだって、決して、全てが悪いわけじゃない。
「許せる行為と、許せない行為がある。スリザリンだから、グリフィンドールだから、大人だから、闇の魔法使いだから。そんな区分なんてどうでもいいけど、やっていいことと悪いことの区別だけは、つけてほしいと心から願うわ」
「そうだね・・・」
だから、あたしは、許さない。
ルシウス・マルフォイを、許さない。
決して。
だけど。
「嫌いには、ならない」
「え?」
積み上げてきた時間も、何もかも。
あたしとルシウスの間にはある。
彼の全てが駄目なんていわない。
けれど、あたしは思い出すだろう。
彼を見るたびに。
彼がウィルとイーシャ先生を殺したことを。
笑って、殺したことを。
自らの欲と望みをかなえるために、あたしの大切な人を殺したことを。
だから、もう彼に微笑むことは出来ない。
心からの笑顔を向けることは出来ない。
それが、あの人のしたこと。
決して消せない罪だから。
それが、あたしの出した結論だった。
アルファードさんは、結局何が言いたかったのか。
あたしにゃ理解不能。
「・・・サク」
「ジェームズ?」
どわ。びっくりした。
なんで柱の影に隠れてるかな。
「あの、さ」
「うん?」
「・・・・・・・俺、どうしたらいいんだろう」
「・・・・・・・・・・・・・なにをさ」
何がどうなってそういう言葉が出てきたのか、200字以内で説明せよ。
今のは簡潔じゃなくてわけわからんというのだ。
「今までのこと、とか」
「はあ・・・」
「その・・・ウィルの、遺言とか・・・」
「そのまんまだと思うよ・・・」
そう。別にアルファードさんだけが頭にあったわけじゃなかろう。
あの人は、たぶん、みんなに幸せになってほしいだけだ。
その中にあたしが含まれていない可能性は若干あるけどさ。
元の世界に戻るのも戻らないのもなるようにしかならんとか言ってた人だから!!
確かにそうですけどね!
・・・違うか。
自分で幸せになろうとする人間と、しようとしない人間。
その差かな。
自分の力で幸せになろうと努力するだろう、あたしとダンブルドア。
自分の力だけでは幸せになることができない、ジェームズ。
幸せなんて、なることすら思わないであろう、アルファードさん。
「これから、どうしたらいいんだろう・・・」
「そのままでいいんじゃない?」
「ウィリアムが死んで、自分しか見えなくて・・・みんなにひどいことしたし」
「謝るしかないでしょうが」
うだうだうだうだ言わないっ!
「・・・あ」
思い出した。
ジェームズ、アルファードさんがウィルの親友だったって・・・知らないんじゃ。
「え?」
「ちょっと、アルファードさんってさっき校長室に行ったわよね?」
話した後、そっちに向かったわよね。
「う、うん」
「話しておきたいことがあるの。・・・ウィルと、イーシャ先生と、アルファードさんのこと」
「3人の、こと?」
「そ。どうしてアルファードさんにウィルが遺言を託したと思う?」
「え・・・・・あ・・・・・・ええ?」
考えても見なかったな。
ぐるぐる回るガーゴイルがいつのっかってもこっちの目が回りそうになる。
ひょっとしてあたしが乗ってるときだけ嫌がらせに余計にまわってんじゃないでしょうね。
「たのもー」
「もすこし静かにおとなしくはいってこれんものかのー・・・重要な話をしてるかもとか気遣いしてくれんかのー・・・」
「無理」
きっぱり言い切って、あたしはジェームズをアルファードさんの前に押し出した。
「紹介するわ。ウィルの親友の、アルファード・ブラックさんよ」
「・・・・・・・・・・・親友!?」
その声は、ありありとスリザリンとグリフィンドールが!?といっていた。
「そ。スリザリンとグリフィンドールが。ブラック家とグリフィンドールが」
「どうして・・・」
「さあ。気があったんじゃないの?あなたとシリウスみたいに」
「本当、ですか?」
「・・・・・・・・・・そうだ。彼は、ウィルは、私の親しい友人だ。今でも」
ちょっとはなくなってほしいのよ。
このブラック家だから、とかスリザリンのくせに、とかいう偏見。
ブラック家のやつら、って言うたびにシリウスがどれだけ傷ついてると思ってんの。
あの子結構大人だから外に出さないけど!
あの大人ぶった子どもをこれ以上傷つけないでちょうだい!
ブラック家にだってステキな人はいるんだから。
「ジェームズ、アルファードは、ウィルとユーリの葬儀にも、来てくれてたのよ」
「え?」
ジェームズの視線に、ダンブルドアが優しい顔でうなずく。
「そうでしたか・・・あの、ブラックさん」
「なにかな?」
「今度は、一緒に行きましょう。ウィル叔父も、喜びます」
「それはできない」
「え?」
「ブラック一族である私が行けば、あの二人の名誉を傷つけることになる」
「そんなことで揺らぐような矜持をポッター一族は持ち合わせていない」
きっぱりと言い切るのはいいけどさ。
「ウィルは、闇と戦って誇りを持って死んだ。その弔いにどんな友人が現れようと、その誇りは揺らがない」
なんつーことを言うんだ、アルファードさんの心遣いに対して。
「だから、来て下さい。・・・もし、苦痛でないのなら。ウィリアムに、僕の両親に、会いに来て下さい」
アルファードさんは、その目を細めただけだった。
「さあ、子どもたちはもう寮に戻りなさい。大事な話があるのだよ」
ダンブルドアにそう促されるってことは、潮時。
そう判断してジェームズを引きずるようにしてまたガーゴイルに飛び乗る。
ああ、また目がまわる・・・。いっそ今度愉快なあだ名でもつけてやろうかしら。
「ブラック家も悪い人ばかりじゃないんだな」
「そうよー」
「俺の叔父さんが選んだ人なんだから、悪い人であるわけがないんだよな」
「当たり前じゃないの」
「シリウスとか、アルファードさんとか、そういう人もいるんだ・・・スリザリンの中にも・・・純血主義の中にも・・・」
そう。
シリウスも、アルファードさんも。
もちろんアンドロメダも。
ベラトリクスやルシウスだって、決して、全てが悪いわけじゃない。
「許せる行為と、許せない行為がある。スリザリンだから、グリフィンドールだから、大人だから、闇の魔法使いだから。そんな区分なんてどうでもいいけど、やっていいことと悪いことの区別だけは、つけてほしいと心から願うわ」
「そうだね・・・」
だから、あたしは、許さない。
ルシウス・マルフォイを、許さない。
決して。
だけど。
「嫌いには、ならない」
「え?」
積み上げてきた時間も、何もかも。
あたしとルシウスの間にはある。
彼の全てが駄目なんていわない。
けれど、あたしは思い出すだろう。
彼を見るたびに。
彼がウィルとイーシャ先生を殺したことを。
笑って、殺したことを。
自らの欲と望みをかなえるために、あたしの大切な人を殺したことを。
だから、もう彼に微笑むことは出来ない。
心からの笑顔を向けることは出来ない。
それが、あの人のしたこと。
決して消せない罪だから。
それが、あたしの出した結論だった。