4年生(親世代) 完結 (35話)
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15
「あの男からの、遺言を伝えに来た」
アルファード・ブラックは、あの二人の友人は、そういって微笑んだ。
アルファードさんの要請で校長室に集められたのは、わずかな人数だった。
ジェームズ。校長。マクゴナガル先生。あたし。
4人だけ。
「では、ウィリアム・ポッターからの遺言を伝える」
書いた紙を取り出すでもなく、杖を取り出すでもなく、アルファードさんは淡々と語り始めた。
全てを覚えているのだ。
「最初に。これは相続や財産に関する遺言ではない。私が、君たちに残したいと願った言葉を、思いを、残すものである」
「怒って、泣いて、そして、笑ってほしい」
「誰かを愛することを恐れず、許すことを恐れず、生きてほしい」
「人間であることを心から楽しんでほしい」
「それが、私の望み」
「願わくば、君たちが心からこの世界と、人を愛してくれますように」
「知ってくれ」
「世界は美しくて優しいのだと」
「また人を愛してくれ。愛される喜びを、感じてほしい」
「どうか、幸せに。しあわせになってほしい」
「過去にとらわれず、過去を厭わず、未来を受け入れて、幸せになってほしい。これを、私、ウィリアム・ポッターの遺言とする」
不思議な、遺言だった。
どうして、こんな言葉が残せるのだろう。
まるで、わかっていたみたいだ。
死ぬことが。
そう考えて、背中がぞくりとした。
わかっていた?
そう、彼にはわかっていたのだ。
自分が死ぬことが。
覚悟をしていたとか、そういうことじゃない。
そんな覚悟なら、とうにしていたはずだ。
だから、後悔などしないように生きるのだと・・・後悔しても、この道を歩いてきたから今の自分がいるのだと胸をはれるような生き方をするのだと、笑っていた。
その彼が、わざわざ遺言を残したのなら・・・アルファードさんに伝えるよう頼んだのなら、それは、知っていたからに他ならない。
でも、なぜ?
あたしは、見ていない。
彼の死を、彼らの死を予見なんてしてない。
なのに、どうして。
「ミス・キリュウ」
思考にはまっていたあたしは、思わず声がひっくり返った。
「はい?」
なんであたしが呼ばれるの?
「この遺言を、私の大切な人に伝えてやってほしい」
「え?」
「これが、遺言の全文だ」
大切な人に、伝えてほしい?
「誰に?」
「君にならわかると言っていた」
「はい?」
わかりません。
なぜあたし?
ここにジェームズはいるし、他の親しい人なんて、あたしの知り合いにはいない。
「アルファードさんじゃダメなの?」
「あの男からはそう預かっている」
ウィルが最も信頼していたアルファードさんではダメなのだろうか。
大体、ウィルの大切な人なんて・・・。
「ユリウスのことではないだろうか。・・・一緒に逝ってしまったわけだが」
イーシャ先生?
だって、それは・・・・・・・。
「あ・・・・・・・・・・・・」
わかった。
ウィルがあたしに頼んでいくなら。
それは・・・。
「あの男からの、遺言を伝えに来た」
アルファード・ブラックは、あの二人の友人は、そういって微笑んだ。
アルファードさんの要請で校長室に集められたのは、わずかな人数だった。
ジェームズ。校長。マクゴナガル先生。あたし。
4人だけ。
「では、ウィリアム・ポッターからの遺言を伝える」
書いた紙を取り出すでもなく、杖を取り出すでもなく、アルファードさんは淡々と語り始めた。
全てを覚えているのだ。
「最初に。これは相続や財産に関する遺言ではない。私が、君たちに残したいと願った言葉を、思いを、残すものである」
「怒って、泣いて、そして、笑ってほしい」
「誰かを愛することを恐れず、許すことを恐れず、生きてほしい」
「人間であることを心から楽しんでほしい」
「それが、私の望み」
「願わくば、君たちが心からこの世界と、人を愛してくれますように」
「知ってくれ」
「世界は美しくて優しいのだと」
「また人を愛してくれ。愛される喜びを、感じてほしい」
「どうか、幸せに。しあわせになってほしい」
「過去にとらわれず、過去を厭わず、未来を受け入れて、幸せになってほしい。これを、私、ウィリアム・ポッターの遺言とする」
不思議な、遺言だった。
どうして、こんな言葉が残せるのだろう。
まるで、わかっていたみたいだ。
死ぬことが。
そう考えて、背中がぞくりとした。
わかっていた?
そう、彼にはわかっていたのだ。
自分が死ぬことが。
覚悟をしていたとか、そういうことじゃない。
そんな覚悟なら、とうにしていたはずだ。
だから、後悔などしないように生きるのだと・・・後悔しても、この道を歩いてきたから今の自分がいるのだと胸をはれるような生き方をするのだと、笑っていた。
その彼が、わざわざ遺言を残したのなら・・・アルファードさんに伝えるよう頼んだのなら、それは、知っていたからに他ならない。
でも、なぜ?
あたしは、見ていない。
彼の死を、彼らの死を予見なんてしてない。
なのに、どうして。
「ミス・キリュウ」
思考にはまっていたあたしは、思わず声がひっくり返った。
「はい?」
なんであたしが呼ばれるの?
「この遺言を、私の大切な人に伝えてやってほしい」
「え?」
「これが、遺言の全文だ」
大切な人に、伝えてほしい?
「誰に?」
「君にならわかると言っていた」
「はい?」
わかりません。
なぜあたし?
ここにジェームズはいるし、他の親しい人なんて、あたしの知り合いにはいない。
「アルファードさんじゃダメなの?」
「あの男からはそう預かっている」
ウィルが最も信頼していたアルファードさんではダメなのだろうか。
大体、ウィルの大切な人なんて・・・。
「ユリウスのことではないだろうか。・・・一緒に逝ってしまったわけだが」
イーシャ先生?
だって、それは・・・・・・・。
「あ・・・・・・・・・・・・」
わかった。
ウィルがあたしに頼んでいくなら。
それは・・・。