4年生(親世代) 完結 (35話)
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12
チョコレートバーを食べさせられた。
おいしいとはあまり思わなかったけど…本当に大丈夫なんかい、これペンギンが食べて…。
不安だ…。
ひざの上でひとしきりかまわれた。
ぬれてないペンギンって、結構ふわふわらしい。
さすが鳥。
ちょっぴり馬鹿みたいな気分になって、あたりをぐるぐる走ってみたり、ずべーっとスライディングしてみたり。
うん…。
シリウスがしっぽ追いかけてた理由がなんかわかった…。
馬鹿みたい、とか…人間のときはやらないようなことなのに、どうもこの姿になるとそういう気持ちより、動物としての本能というか、馬鹿みたいなことをしたくなるような気持ちの方が強い。
馬鹿だよなーと思いつつやっちゃう。
んで、やってるときもやってからも後悔しなかったし、楽しいのに、きっとこれ元に戻ったら自己嫌悪に陥るんだろうなって考えてる自分がどこかにいるの。
変な気分だわぁ。
そして。
暗くなる空を見上げて、シリウスがため息をついた。
深くて、暗い、肺の中の空気も、重い気持ちも、全て吐き出そうとしてしまうかのような。
「…そろそろ、帰らなきゃな…」
んだねえ。
夕食の関係あるし。
あたしはおじさまと食べるって言ってあるけど。
そういいながらも、シリウスの手はあたしをかまってる。
…そんなに帰りたくないのか。
なんでだろう。
そんなにグリフィンドールって彼にとって嫌なところ?
グリフィスは部屋に戻ればついてこないだろうし。
部屋に戻ればリーマスや、ピーターやジェームズが・・・。
あ。
そっか。今ジェームズがダメなんだっけ。
リーマスたちじゃジェームズに何もいえないでるし、フランクはどちらかというと端で見守るタイプだし、ジョンはジョンでなんか抱えてるみたいだし…。
あの暗雲背負ったジェームズの面倒を見てるのって、シリウスなのねー…。
学校はグリフィスとレギュラス。
家では両親。
寮はグリフィスで、部屋はジェームズ。
・・・うーん。大変そう。
がんばろうねえ、シリウス…めげちゃだめだからね!
「お前はいいなあ…。楽そうで」
人の目の前にねこじゃらしの草をぶんぶん振り回しながらそんなことをつぶやかれた。
猫じゃないっ!
「…お前、またここにいるか?」
うなずく。
いや、そのためになったんだし。
アニメーガス。
ちょっぴり予定と違ったけど。
「じゃあ、かえる、か・・・またな」
うん。帰りましょうか。
「・・・ついてくんなって。ちゃんと帰れよ」
こくこく、とうなずく。
再び歩き出す。
ふりむく。
「だーっっなんでついてきてんだよ!お前!!」
いや、部屋まで。
この姿なら入れるかなーって。
んで、みんなの様子みたいなーって。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、別に思ってないわよ!
ひょっとしたらなにかいいもの見れるかも!なんて思ってないからねっ!
ジェシリとか、シリルとか、期待はしてないんだから!
ちゃんと心の底からシリウスと向き合おうって思ったからがんばってアニメーガスになったんだから!
「仕方ねえなあ・・・・・・騒ぐなよ?」
「…シリウス、なんだい、それ…」
「俺にはペンギンに見えるんだけど」
「どこの誰に魔法かけたんだい」
「ペンギンなんて珍しいね!」
部屋に入った瞬間、取り囲まれた。
まてまてまてまて。
なんだい、その子供みたいな目は!
近頃、みんなそろって僕たち大人になりました的にすましかえってたくせに!
「なんか・・・なつかれちまった」
「え、じゃあ、それ本物のペンギンなの?」
興味深々、と顔に書いて近づいてきたジョンがつんつん頬をつっつく。
やめんかい。
「らしいな」
「らしいって・・・どこから拾ってきたのさ」
「何回帰れって言ってもついてくんだよ、こいつ」
ええと、とかつぶやきながら教科書をめくっていたシリウスがあったあった、と杖を持ち上げた。
・・・・・・・・・・・・な、なにをする気っ!!
まさか魔法を解こうとか・・・バレた!?
「さむっ!部屋の中寒くすることないだろ!シリウス!」
「だってこの部屋の温度じゃこいつには暑いだろ」
うん。今すっごく快適。
あんまりにも快適だから踊っちゃえ。
片手を挙げて、片足あげて、くるーりと一回転。
どーだ。
「おおー」
手をたたく一同。
やあやあ、みなさん、どーもどーも。
・・・・・・・・・・・・じゃなくって!
この騒ぎでもちらりとも動かないカーテンが閉められたベッドが一つ。
「・・・ジェームズ、おい」
返事はない。
やっぱりジェームズですか、これ・・・。
「めし、は?」
もごもごと何か小さな音か、声かよくわからないものが聞こえてきて、シリウスがうん、とか答えるのが聞こえた。
「ペンギンでもダメか・・・」
「仕方ないって。立ち直るまでまとう。あいつだってこの時代に生きてきた人間だ。現実を見たら、立ち直るさ」
「うん・・・」
ぼそぼそとそんなことを言い合う同級生たちにかわるがわる抱き上げられながら、あたしは、ずっと、カーテンを握り締めて立ちながら声をかけ続けるシリウスをじっと見ていた。
チョコレートバーを食べさせられた。
おいしいとはあまり思わなかったけど…本当に大丈夫なんかい、これペンギンが食べて…。
不安だ…。
ひざの上でひとしきりかまわれた。
ぬれてないペンギンって、結構ふわふわらしい。
さすが鳥。
ちょっぴり馬鹿みたいな気分になって、あたりをぐるぐる走ってみたり、ずべーっとスライディングしてみたり。
うん…。
シリウスがしっぽ追いかけてた理由がなんかわかった…。
馬鹿みたい、とか…人間のときはやらないようなことなのに、どうもこの姿になるとそういう気持ちより、動物としての本能というか、馬鹿みたいなことをしたくなるような気持ちの方が強い。
馬鹿だよなーと思いつつやっちゃう。
んで、やってるときもやってからも後悔しなかったし、楽しいのに、きっとこれ元に戻ったら自己嫌悪に陥るんだろうなって考えてる自分がどこかにいるの。
変な気分だわぁ。
そして。
暗くなる空を見上げて、シリウスがため息をついた。
深くて、暗い、肺の中の空気も、重い気持ちも、全て吐き出そうとしてしまうかのような。
「…そろそろ、帰らなきゃな…」
んだねえ。
夕食の関係あるし。
あたしはおじさまと食べるって言ってあるけど。
そういいながらも、シリウスの手はあたしをかまってる。
…そんなに帰りたくないのか。
なんでだろう。
そんなにグリフィンドールって彼にとって嫌なところ?
グリフィスは部屋に戻ればついてこないだろうし。
部屋に戻ればリーマスや、ピーターやジェームズが・・・。
あ。
そっか。今ジェームズがダメなんだっけ。
リーマスたちじゃジェームズに何もいえないでるし、フランクはどちらかというと端で見守るタイプだし、ジョンはジョンでなんか抱えてるみたいだし…。
あの暗雲背負ったジェームズの面倒を見てるのって、シリウスなのねー…。
学校はグリフィスとレギュラス。
家では両親。
寮はグリフィスで、部屋はジェームズ。
・・・うーん。大変そう。
がんばろうねえ、シリウス…めげちゃだめだからね!
「お前はいいなあ…。楽そうで」
人の目の前にねこじゃらしの草をぶんぶん振り回しながらそんなことをつぶやかれた。
猫じゃないっ!
「…お前、またここにいるか?」
うなずく。
いや、そのためになったんだし。
アニメーガス。
ちょっぴり予定と違ったけど。
「じゃあ、かえる、か・・・またな」
うん。帰りましょうか。
「・・・ついてくんなって。ちゃんと帰れよ」
こくこく、とうなずく。
再び歩き出す。
ふりむく。
「だーっっなんでついてきてんだよ!お前!!」
いや、部屋まで。
この姿なら入れるかなーって。
んで、みんなの様子みたいなーって。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや、別に思ってないわよ!
ひょっとしたらなにかいいもの見れるかも!なんて思ってないからねっ!
ジェシリとか、シリルとか、期待はしてないんだから!
ちゃんと心の底からシリウスと向き合おうって思ったからがんばってアニメーガスになったんだから!
「仕方ねえなあ・・・・・・騒ぐなよ?」
「…シリウス、なんだい、それ…」
「俺にはペンギンに見えるんだけど」
「どこの誰に魔法かけたんだい」
「ペンギンなんて珍しいね!」
部屋に入った瞬間、取り囲まれた。
まてまてまてまて。
なんだい、その子供みたいな目は!
近頃、みんなそろって僕たち大人になりました的にすましかえってたくせに!
「なんか・・・なつかれちまった」
「え、じゃあ、それ本物のペンギンなの?」
興味深々、と顔に書いて近づいてきたジョンがつんつん頬をつっつく。
やめんかい。
「らしいな」
「らしいって・・・どこから拾ってきたのさ」
「何回帰れって言ってもついてくんだよ、こいつ」
ええと、とかつぶやきながら教科書をめくっていたシリウスがあったあった、と杖を持ち上げた。
・・・・・・・・・・・・な、なにをする気っ!!
まさか魔法を解こうとか・・・バレた!?
「さむっ!部屋の中寒くすることないだろ!シリウス!」
「だってこの部屋の温度じゃこいつには暑いだろ」
うん。今すっごく快適。
あんまりにも快適だから踊っちゃえ。
片手を挙げて、片足あげて、くるーりと一回転。
どーだ。
「おおー」
手をたたく一同。
やあやあ、みなさん、どーもどーも。
・・・・・・・・・・・・じゃなくって!
この騒ぎでもちらりとも動かないカーテンが閉められたベッドが一つ。
「・・・ジェームズ、おい」
返事はない。
やっぱりジェームズですか、これ・・・。
「めし、は?」
もごもごと何か小さな音か、声かよくわからないものが聞こえてきて、シリウスがうん、とか答えるのが聞こえた。
「ペンギンでもダメか・・・」
「仕方ないって。立ち直るまでまとう。あいつだってこの時代に生きてきた人間だ。現実を見たら、立ち直るさ」
「うん・・・」
ぼそぼそとそんなことを言い合う同級生たちにかわるがわる抱き上げられながら、あたしは、ずっと、カーテンを握り締めて立ちながら声をかけ続けるシリウスをじっと見ていた。