4年生(親世代) 完結 (35話)
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6
久しぶりに帰ってきたホグワーツは、あたしには、よそよそしく感じられた。
ダンブルドアが、いない。
ウィリアムと、イーシャ先生もいない。
あたしの家は、ここにない。
いや、どこにもないのかもしれない。
3年。
もう、ここにきて、丸3年がたってる。
なのに、まだ帰る方法は見つからなくて。
このまま、ここにいなければならないのかしら。
ここで生きていかなければならないの?
卒業して、就職して。
生きていかなければならないの?
あたしは、ここで生きていくなんて、考えもしていなかった。
いつか帰る方法を見つけて、向こうに帰ってから、大切な思い出として残せればいいと思ってた。
そんな、軽い気持ちでいた。
ずっと、ずっと。
だから、本当に好き勝手にすごしてる。
やり直したい。
こんな後悔ばかりの人生じゃなくて、もっと自分の生きたいように生きたかったから。
だから、それをぶつけるように3年間、過ごしてきた。
もし、ここでこれからの人生を過ごさなければならないとわかっていたら、あたしは…あたしは、こんな日々を過ごしただろうか。
間違いなく、もっと違う人生を生きようとする。
もっと、穏やかに、うまく人の間を渡って。
コネを見つけて、就職に有利にして。
苦労しなくても、そこそこの人生を送れるように。
もっと、同年代でも、年上でも、将来を一緒に過ごせそうな人を探して。
そんな日々を送った。
帰らないつもりなんて、少しもなかった。
帰って、当然のように、元のような生活をするつもりだった。
ここにいる間だけ、少しぐらい自由に、思うようにすごしてもいいじゃないって。
やり直せない日々を、やり直したっていいじゃないって。
そんな気持ちでいた。
選ぶなんて、少しも思わなかった。
だって、選んだら、この世界に深くかかわらなきゃならなくなる。
なにかを選ぶということは、そのことに積極的にかかわるということだ。
選択の余地がない、は違う。
かかわりたくなくても、仕方なくやらなければならないこと。
だけど、選ぶということは。
選ぶためには、その物事について、深く知らなきゃならない。
深く知るためには、そのことを調べて、話を聞いて、深くかかわることになる。
だから、選びたくなんてなかった。
選ぶことで、家がどんどん遠くなるような気がした。
トリップ夢、なんて呼んで、気軽に読んでいたネットの小説と同じ感覚でいた。
あの中でしたようなどきどき感が楽しくて、あたしがその中にいることが得意で。
あのキャラクターたちをこんなに深く知ることが出来て、ドリーム小説で見ていたように、自分のしたいように生きて。
だから、選ぶことを迫られたとき、怖くなった。
レギュラスに言われて、気づいた。
あたしは、この世界に、どれだけ深くかかわってしまっているんだろう。
みんな、生きているんだ。
夢なんかじゃない。
「いずれ、そのままではいられなくなります・・・か」
「サク、なにか言った?」
「・・・何でもない」
満月が、空に大きく輝いていた。
きれいだった。
「これだけは、変わらないのよね」
「月?」
「うん。日本と、変わらない」
「・・・サク、日本に帰りたい?」
「帰りたいわよ」
あたしの家に。
家族がいる家に帰りたい。
「家族に、会いたい」
リリーが、息をのんだ。
「あの、サク・・・」
「・・・会えないのぐらい、わかってる。だけど、家族に会いたいのよ・・・」
魔法界の「キリュウ家」はあたしを除いて全員が死んだことになっている。
だけど、あたしの本当の家族は死んだわけじゃない。
だけど、このままなら、死んでも会えなくなる。
いつか会えるとしても、正面から、「あたしだよ」って名乗ることはできない。
年齢が違いすぎるから。
「帰りたい」
家に、帰りたい。
ううん。
今は・・・
ダンブルドアに会いたい。
久しぶりに帰ってきたホグワーツは、あたしには、よそよそしく感じられた。
ダンブルドアが、いない。
ウィリアムと、イーシャ先生もいない。
あたしの家は、ここにない。
いや、どこにもないのかもしれない。
3年。
もう、ここにきて、丸3年がたってる。
なのに、まだ帰る方法は見つからなくて。
このまま、ここにいなければならないのかしら。
ここで生きていかなければならないの?
卒業して、就職して。
生きていかなければならないの?
あたしは、ここで生きていくなんて、考えもしていなかった。
いつか帰る方法を見つけて、向こうに帰ってから、大切な思い出として残せればいいと思ってた。
そんな、軽い気持ちでいた。
ずっと、ずっと。
だから、本当に好き勝手にすごしてる。
やり直したい。
こんな後悔ばかりの人生じゃなくて、もっと自分の生きたいように生きたかったから。
だから、それをぶつけるように3年間、過ごしてきた。
もし、ここでこれからの人生を過ごさなければならないとわかっていたら、あたしは…あたしは、こんな日々を過ごしただろうか。
間違いなく、もっと違う人生を生きようとする。
もっと、穏やかに、うまく人の間を渡って。
コネを見つけて、就職に有利にして。
苦労しなくても、そこそこの人生を送れるように。
もっと、同年代でも、年上でも、将来を一緒に過ごせそうな人を探して。
そんな日々を送った。
帰らないつもりなんて、少しもなかった。
帰って、当然のように、元のような生活をするつもりだった。
ここにいる間だけ、少しぐらい自由に、思うようにすごしてもいいじゃないって。
やり直せない日々を、やり直したっていいじゃないって。
そんな気持ちでいた。
選ぶなんて、少しも思わなかった。
だって、選んだら、この世界に深くかかわらなきゃならなくなる。
なにかを選ぶということは、そのことに積極的にかかわるということだ。
選択の余地がない、は違う。
かかわりたくなくても、仕方なくやらなければならないこと。
だけど、選ぶということは。
選ぶためには、その物事について、深く知らなきゃならない。
深く知るためには、そのことを調べて、話を聞いて、深くかかわることになる。
だから、選びたくなんてなかった。
選ぶことで、家がどんどん遠くなるような気がした。
トリップ夢、なんて呼んで、気軽に読んでいたネットの小説と同じ感覚でいた。
あの中でしたようなどきどき感が楽しくて、あたしがその中にいることが得意で。
あのキャラクターたちをこんなに深く知ることが出来て、ドリーム小説で見ていたように、自分のしたいように生きて。
だから、選ぶことを迫られたとき、怖くなった。
レギュラスに言われて、気づいた。
あたしは、この世界に、どれだけ深くかかわってしまっているんだろう。
みんな、生きているんだ。
夢なんかじゃない。
「いずれ、そのままではいられなくなります・・・か」
「サク、なにか言った?」
「・・・何でもない」
満月が、空に大きく輝いていた。
きれいだった。
「これだけは、変わらないのよね」
「月?」
「うん。日本と、変わらない」
「・・・サク、日本に帰りたい?」
「帰りたいわよ」
あたしの家に。
家族がいる家に帰りたい。
「家族に、会いたい」
リリーが、息をのんだ。
「あの、サク・・・」
「・・・会えないのぐらい、わかってる。だけど、家族に会いたいのよ・・・」
魔法界の「キリュウ家」はあたしを除いて全員が死んだことになっている。
だけど、あたしの本当の家族は死んだわけじゃない。
だけど、このままなら、死んでも会えなくなる。
いつか会えるとしても、正面から、「あたしだよ」って名乗ることはできない。
年齢が違いすぎるから。
「帰りたい」
家に、帰りたい。
ううん。
今は・・・
ダンブルドアに会いたい。