1年生(親世代) 完結 (99話)
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14
変身術は、なんとかこなした。
闇の魔術への防衛術はスパルタだった。
…後世のあの情けなさはなんなんだろう…この時代の防衛術、しゃれにならん。
魔法史は…素敵な読書タイムになった。
そして…最大の鬼門。
魔法薬学の時間はやってきた・・・・・・
「・・・・・・これ、真似したんか・・・セブちゃん・・・・・・」
あたしの目の前で、魔法薬学の教師が延々と演説をしていた。
しかも。後世の魔法薬学教師と寸分たがわぬ演説を・・・・・・
「なにか言った?」
「なんでもないわ」
あたしの言葉を聞きつけたリリーに、教師の目がきらん、と光ったような気がした。
やばい;やばい!!
「ふむ・・・・・・このホグワーツにふさわしくないものがいるようだな」
ダンブルドア先生。
なんで魔法薬学は代々スリザリンなんすか・・・・・・
「“穢れた血”が教室にいるようだ」
自分の顔が、引きつったのがわかった。
教師が言うか!穢れた血、と!!
こいつ、最悪・・・
「この・・・っ」
「シリウス!」
思わずつかみかかろうとしたシリウスをジェームズが椅子に押さえつける。
シリウスだけじゃない。
グリフィンドール生全員が、険しい顔になっていた。
リリーは、身体を硬くしている。
あたしのリリーに向かってこんな暴言吐くとは。
許せん!
「先生」
あたしは、考えるより先に挙手していた。
「なんだ。・・・キリュウ、だったか」
こいつ・・・呼び捨てにしやがったわね・・・・・・
「はい。サクラ・キリュウと申します。発言をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「許そう。・・・グリフィンドール生にしては礼儀正しいようだ」
なんでこんなやつに、とシリウスたちが射殺すような視線を向けてきている。
でもね。日本にはこんな言葉があるのよ。
慇懃無礼。
っていう素敵な言葉がね。
「それでは失礼いたします」
がたん、と立ち上がって、あたしはにっこりと微笑んだ。
あのね。これでも20年生きてんのよ。
子どもだと思ってなめんじゃないわよ!!
「先生にお尋ねいたします」
「なんだ」
「先生はどちらの学校のご出身なのでしょう?」
「わたしか?わたしはホグワーツだ」
「まぁ。では、どちらの寮のご出身でいらっしゃいますか?」
「もちろん、わが栄光のスリザリンだ」
胸を張る教師にあたしはますますにっこりと微笑んだ。
そりゃ、あんたみたいのはスリザリンからしか出ないよ。
純血主義に凝り固まった頭がちがちの最低教師さん?
「やはり、スリザリンでいらっしゃいますか」
「当然だ!」
誇らしそうに笑っているスリザリン生たちをちらり、と見てあたしはまっすぐに教師を見つめた。
「では、仕方ないのかもしれませんわね」
「なにがだ?」
「このホグワーツを創設した方は、どなたでしょう?」
「もちろん、ホグワーツ四強。グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、そして最も偉大なるスリザリン」
こんなことも知らんのか、と言いたげな顔。
知ってるにきまってんだろーが。馬鹿教師。
「それでは、先生はスリザリン以外は取るに足りない魔法使い、魔女だ、とお思いなのでしょうか?」
「いや・・・それは・・・・・・」
気づいた?
これでも気づかなきゃあほよね。
「このホグワーツの教師ともあろう方が、ホグワーツの理念に同意されていらっしゃらないなどということはもちろんありえませんよね?」
「も・・・もちろん、だ・・・・・・」
何を言っているんだ、と言いたげに見上げてくるシリウスとジェームズ。
魔法だけじゃなくて、口と知識も武器になるのよw
「では、よもやハッフルパフのおっしゃられた『学ぶものをば選ぶまい』とのお言葉や、ホグワーツ四強のうちお三方までが選ばれた『純血以外の生徒もホグワーツで学ばせる』というお言葉をご存知ないわけではありませんよね?」
「も、もちろんだとも!」
男のひっくり返った声って聞けたもんじゃないわ。
あ~みっともない。
「その結果もご存知でしょうか?」
「・・・・・・ミ、ミス・キリュウ!きみは何を言いたいんだね!?」
へん。そんなのにひっかかったりおびえたりするもんかい。
「そんな。わたしはものを知らないものですから。深い知識をお持ちの教授に教えを賜りたいだけですわ」
「そ、そうか・・」
「では、お教えくださいませ」
ごほん、とわざとらしく咳払いをしてわざわざ居住まいを正した。
「・・・純血のみをホグワーツで教えようとおっしゃられたスリザリンは残念ながら他の3方と袂を分かち、ホグワーツを去られた」
「教授はそのスリザリンと同じ考えをお持ちですか?」
「ああ。もちろんだとも」
「では。教授もいつの日かホグワーツを去ることになるかもしれませんのね」
次の瞬間。
ざーっと音を立てるように教授の顔から血の気が引いた。
「そ、そ、そ、それは・・っ」
「もちろん、教授のお仕事は校長先生がお決めになることですけれど・・・先生の意思が固いのだと、よくわかりました。ぜひ校長先生にもお聞かせしたいですわ。先生の決意を」
「ミス・キリュウ!わ、わ、わたしはこのホグワーツで教えることに誇りを持っている!!」
「まぁ。それは失礼いたしました。それなら、先ほどのご発言が少々不適当であったと思いますが?」
「そ、そうか。いや・・・・・・そうだな・・・私も少々発言が不用意だったようだ」
「では、撤回していただけるのでしょうか?」
「て、撤回だと!?」
「あら、もちろんわたしは疑ってもおりませんとも。ホグワーツで魔法薬学の教授を勤められるような方が自分の過ちを認められないだなんてこと、もちろんあるわけありませんよね」
「・・・・・・そ、そうだな・・・すまなかった。私の“穢れた血”という言葉もホグワーツにふさわしくないという言葉も不適当であったと認めよう。教師としてあるまじき言葉だった」
スリザリン生とグリフィンドール生が目をむいた。
それは、ひっくり返せば、常日頃スリザリンが主張する穢れた血の生徒を入学させるな、という言葉を否定するもの。
どうして、今の会話でそんなことになる!?
「ありがとうございます。わたしも教授がご自分の非を認められる度量を持った方でうれしいです。生徒をお選びになったダンブルドア校長先生もお喜びになるとおもいますわ」
「そそそそそうか」
最後ににっこりと笑ってあたしは席に座った。
「貴重なお時間をいただいて申し訳ありません。お話の続きをお願いいたします」
その後。魔法薬学はとても順調に進んだ。
そう。不気味なぐらい。
「で、あれはなにがどうなったんだ?」
「なんか・・・サクラが分けわかんないことだーっと並べたら・・・なんか謝ったよな」
・・・・・・シリウスくんや。
わけわかんないことって・・・・・・
「あのね、よく考えてみて?」
「ん?」
「彼を雇ってるのは誰でしょう?」
「・・・ダンブルドアが決めてるな」
そう。教員の任命罷免の権限は校長にある。
「で、入学させる生徒を決めているのはだれでしょう?」
「・・・ダンブルドアたちだな」
「じゃあ、入学するにふさわしくない生徒を選んだのはダンブルドアたちってことになるのよね?」
「・・・・・・ああ」
「あ・・・っ」
おお。ジェームズは気がついたようで。
「ようするに、校長はもう判断能力が欠如している。校長なんかに入学者を決めさせてはだめだ、と発言したことになるのよ」
「・・・・・・で?」
「しかも、ホグワーツに勤めているくせにホグワーツの姿勢を否定もしたわよね」
「そうだな?」
・・・気づけよ。シリウス。
はうっなんか周りにいるひとたちもシリウスと一緒に首傾げて・・・っていつの間にこんなに!?
「はっきり言ってしまえば。自分をクビに出来る上司にお前なんかもうろくジジイだって喧嘩売ったことになるのよねw」
普通は買わないし、見てみぬふりするんでしょうけどw
あのダンブルドアに限って、それはないでしょw
きっと覚悟は出来てるようじゃのうとか言ってくれるでしょ。
「そして、スリザリンっていうのはそういったいざこざが原因でホグワーツから出ていったの」
だからスリザリンをにおわせた。
いつか、スリザリンみたいに学校にいられなくなってどこぞに放浪する羽目になるぞ、と。
「スリザリンのようになりたい、ってことはスリザリンのようにこの学校を出て行きたいっていう意味にもとれるでしょ」
それに。
あのスリザリン以外だめ、みたいな発言は使いようによっては他の寮の教師たちからの反発を呼ぶことが出来る。
そして…授業中に差別用語を平気で使うような教師を「純血ではない子どもを持つ保護者」はどう思うか。
ちょっと考えれば自分の発言でどれだけ足元が揺らぐのかは子どもでもわかる。
あ~馬鹿でよかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・おまえ、陰険なことやるなぁ・・・」
い・・・・・・・・・
「ちょ、ちょっとシリウス!」
「言いすぎだよ」
がっくりと力がぬけた・・・・・・
いんけんて・・・陰険って・・・!
そしてあたしは・・・単純な一言が与えるダメージの重さを知った・・・・・・
変身術は、なんとかこなした。
闇の魔術への防衛術はスパルタだった。
…後世のあの情けなさはなんなんだろう…この時代の防衛術、しゃれにならん。
魔法史は…素敵な読書タイムになった。
そして…最大の鬼門。
魔法薬学の時間はやってきた・・・・・・
「・・・・・・これ、真似したんか・・・セブちゃん・・・・・・」
あたしの目の前で、魔法薬学の教師が延々と演説をしていた。
しかも。後世の魔法薬学教師と寸分たがわぬ演説を・・・・・・
「なにか言った?」
「なんでもないわ」
あたしの言葉を聞きつけたリリーに、教師の目がきらん、と光ったような気がした。
やばい;やばい!!
「ふむ・・・・・・このホグワーツにふさわしくないものがいるようだな」
ダンブルドア先生。
なんで魔法薬学は代々スリザリンなんすか・・・・・・
「“穢れた血”が教室にいるようだ」
自分の顔が、引きつったのがわかった。
教師が言うか!穢れた血、と!!
こいつ、最悪・・・
「この・・・っ」
「シリウス!」
思わずつかみかかろうとしたシリウスをジェームズが椅子に押さえつける。
シリウスだけじゃない。
グリフィンドール生全員が、険しい顔になっていた。
リリーは、身体を硬くしている。
あたしのリリーに向かってこんな暴言吐くとは。
許せん!
「先生」
あたしは、考えるより先に挙手していた。
「なんだ。・・・キリュウ、だったか」
こいつ・・・呼び捨てにしやがったわね・・・・・・
「はい。サクラ・キリュウと申します。発言をさせていただいてもよろしいでしょうか?」
「許そう。・・・グリフィンドール生にしては礼儀正しいようだ」
なんでこんなやつに、とシリウスたちが射殺すような視線を向けてきている。
でもね。日本にはこんな言葉があるのよ。
慇懃無礼。
っていう素敵な言葉がね。
「それでは失礼いたします」
がたん、と立ち上がって、あたしはにっこりと微笑んだ。
あのね。これでも20年生きてんのよ。
子どもだと思ってなめんじゃないわよ!!
「先生にお尋ねいたします」
「なんだ」
「先生はどちらの学校のご出身なのでしょう?」
「わたしか?わたしはホグワーツだ」
「まぁ。では、どちらの寮のご出身でいらっしゃいますか?」
「もちろん、わが栄光のスリザリンだ」
胸を張る教師にあたしはますますにっこりと微笑んだ。
そりゃ、あんたみたいのはスリザリンからしか出ないよ。
純血主義に凝り固まった頭がちがちの最低教師さん?
「やはり、スリザリンでいらっしゃいますか」
「当然だ!」
誇らしそうに笑っているスリザリン生たちをちらり、と見てあたしはまっすぐに教師を見つめた。
「では、仕方ないのかもしれませんわね」
「なにがだ?」
「このホグワーツを創設した方は、どなたでしょう?」
「もちろん、ホグワーツ四強。グリフィンドール、レイブンクロー、ハッフルパフ、そして最も偉大なるスリザリン」
こんなことも知らんのか、と言いたげな顔。
知ってるにきまってんだろーが。馬鹿教師。
「それでは、先生はスリザリン以外は取るに足りない魔法使い、魔女だ、とお思いなのでしょうか?」
「いや・・・それは・・・・・・」
気づいた?
これでも気づかなきゃあほよね。
「このホグワーツの教師ともあろう方が、ホグワーツの理念に同意されていらっしゃらないなどということはもちろんありえませんよね?」
「も・・・もちろん、だ・・・・・・」
何を言っているんだ、と言いたげに見上げてくるシリウスとジェームズ。
魔法だけじゃなくて、口と知識も武器になるのよw
「では、よもやハッフルパフのおっしゃられた『学ぶものをば選ぶまい』とのお言葉や、ホグワーツ四強のうちお三方までが選ばれた『純血以外の生徒もホグワーツで学ばせる』というお言葉をご存知ないわけではありませんよね?」
「も、もちろんだとも!」
男のひっくり返った声って聞けたもんじゃないわ。
あ~みっともない。
「その結果もご存知でしょうか?」
「・・・・・・ミ、ミス・キリュウ!きみは何を言いたいんだね!?」
へん。そんなのにひっかかったりおびえたりするもんかい。
「そんな。わたしはものを知らないものですから。深い知識をお持ちの教授に教えを賜りたいだけですわ」
「そ、そうか・・」
「では、お教えくださいませ」
ごほん、とわざとらしく咳払いをしてわざわざ居住まいを正した。
「・・・純血のみをホグワーツで教えようとおっしゃられたスリザリンは残念ながら他の3方と袂を分かち、ホグワーツを去られた」
「教授はそのスリザリンと同じ考えをお持ちですか?」
「ああ。もちろんだとも」
「では。教授もいつの日かホグワーツを去ることになるかもしれませんのね」
次の瞬間。
ざーっと音を立てるように教授の顔から血の気が引いた。
「そ、そ、そ、それは・・っ」
「もちろん、教授のお仕事は校長先生がお決めになることですけれど・・・先生の意思が固いのだと、よくわかりました。ぜひ校長先生にもお聞かせしたいですわ。先生の決意を」
「ミス・キリュウ!わ、わ、わたしはこのホグワーツで教えることに誇りを持っている!!」
「まぁ。それは失礼いたしました。それなら、先ほどのご発言が少々不適当であったと思いますが?」
「そ、そうか。いや・・・・・・そうだな・・・私も少々発言が不用意だったようだ」
「では、撤回していただけるのでしょうか?」
「て、撤回だと!?」
「あら、もちろんわたしは疑ってもおりませんとも。ホグワーツで魔法薬学の教授を勤められるような方が自分の過ちを認められないだなんてこと、もちろんあるわけありませんよね」
「・・・・・・そ、そうだな・・・すまなかった。私の“穢れた血”という言葉もホグワーツにふさわしくないという言葉も不適当であったと認めよう。教師としてあるまじき言葉だった」
スリザリン生とグリフィンドール生が目をむいた。
それは、ひっくり返せば、常日頃スリザリンが主張する穢れた血の生徒を入学させるな、という言葉を否定するもの。
どうして、今の会話でそんなことになる!?
「ありがとうございます。わたしも教授がご自分の非を認められる度量を持った方でうれしいです。生徒をお選びになったダンブルドア校長先生もお喜びになるとおもいますわ」
「そそそそそうか」
最後ににっこりと笑ってあたしは席に座った。
「貴重なお時間をいただいて申し訳ありません。お話の続きをお願いいたします」
その後。魔法薬学はとても順調に進んだ。
そう。不気味なぐらい。
「で、あれはなにがどうなったんだ?」
「なんか・・・サクラが分けわかんないことだーっと並べたら・・・なんか謝ったよな」
・・・・・・シリウスくんや。
わけわかんないことって・・・・・・
「あのね、よく考えてみて?」
「ん?」
「彼を雇ってるのは誰でしょう?」
「・・・ダンブルドアが決めてるな」
そう。教員の任命罷免の権限は校長にある。
「で、入学させる生徒を決めているのはだれでしょう?」
「・・・ダンブルドアたちだな」
「じゃあ、入学するにふさわしくない生徒を選んだのはダンブルドアたちってことになるのよね?」
「・・・・・・ああ」
「あ・・・っ」
おお。ジェームズは気がついたようで。
「ようするに、校長はもう判断能力が欠如している。校長なんかに入学者を決めさせてはだめだ、と発言したことになるのよ」
「・・・・・・で?」
「しかも、ホグワーツに勤めているくせにホグワーツの姿勢を否定もしたわよね」
「そうだな?」
・・・気づけよ。シリウス。
はうっなんか周りにいるひとたちもシリウスと一緒に首傾げて・・・っていつの間にこんなに!?
「はっきり言ってしまえば。自分をクビに出来る上司にお前なんかもうろくジジイだって喧嘩売ったことになるのよねw」
普通は買わないし、見てみぬふりするんでしょうけどw
あのダンブルドアに限って、それはないでしょw
きっと覚悟は出来てるようじゃのうとか言ってくれるでしょ。
「そして、スリザリンっていうのはそういったいざこざが原因でホグワーツから出ていったの」
だからスリザリンをにおわせた。
いつか、スリザリンみたいに学校にいられなくなってどこぞに放浪する羽目になるぞ、と。
「スリザリンのようになりたい、ってことはスリザリンのようにこの学校を出て行きたいっていう意味にもとれるでしょ」
それに。
あのスリザリン以外だめ、みたいな発言は使いようによっては他の寮の教師たちからの反発を呼ぶことが出来る。
そして…授業中に差別用語を平気で使うような教師を「純血ではない子どもを持つ保護者」はどう思うか。
ちょっと考えれば自分の発言でどれだけ足元が揺らぐのかは子どもでもわかる。
あ~馬鹿でよかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・おまえ、陰険なことやるなぁ・・・」
い・・・・・・・・・
「ちょ、ちょっとシリウス!」
「言いすぎだよ」
がっくりと力がぬけた・・・・・・
いんけんて・・・陰険って・・・!
そしてあたしは・・・単純な一言が与えるダメージの重さを知った・・・・・・