4年生(親世代) 完結 (35話)
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2
「死者に安息あれ・・・」
お葬式で、あたしは初めて知った。
ウィリアムが、離婚したわけを。
子どもを手放したわけを。
不死鳥の騎士団に入ることを決めたときに、離婚したんだそうな。
巻き込まないために。
だけどね、結局・・・何もさせてもらえなかった人は、どう思うんだろう。
ただ置いていかれて、遠ざけられて。
好きな人の危機も知らされないで。
そんなこともなにもかも知った上で離婚したような気もする。
その罪も、思いも、全て知った上で。
そんな、懐の大きさとつかみ所の無さを持った人だったから。
こんなご時世というのもあって、葬儀は、ひどく質素に見えた。
数人の魔法使いと、彼の家族と。
その中に、ジェームズの姿は無かった。
イーシャ先生のお葬式は、もっと質素だった。
家族が、一人もいなかったのだという。
マクゴナガル先生と、ハグリッドと、ダンブルドアと、あたしと。
4人だけの、ひっそりとした見送りになった。
胃のあたりが、ずしんと重くて、冷たくて熱いなにかをそこに抱えているような、そんな気分だった。
じわりじわりと感じる重さは、痛みとも違って鈍い不快感を伴って。
痛い、と言えなくも無い。
だけど、痛いわけじゃない。
どちらかというと、気持ち悪い。
不快。
苛々とした気分と、もやもやとしたものと、重苦しいものが身体の中に少しずつたまっていくみたいだ。
ああ、そうだ。
あの人が、いない。
この二人のお葬式なのに。
あの人がいない。
どうして・・・?
「ダンブルドア・・・おじさま」
「ん?」
「どうして、アルファードさんがいないの…?」
イーシャ先生のお葬式なのに。
ウィリアムのお葬式にも、いなかった。
どうして?
「し・・・っ彼は・・・ほら」
そっと、指差されたそこに、黒い影が見えた。
かすかに、その黒尽くめの姿が見えるぐらいの距離。
「アルファ・・・」
「彼の気持ちを無にするでない」
「そんな」
ここで、見送りたいだろうに。
どうして。
誰よりも、二人の死を悲しんでいるだろうに。
「彼は、ブラック家じゃよ」
「ブラック家だから?」
ブラック家なら、親しい友人の死を嘆くことも、葬儀に参列することも許されないの!?
「ブラック家は、ヴォルデモートに親しい家じゃ。その彼が・・・この葬儀に参列することはできん」
ひどい・・・。
そんな、家のせいで。
「彼はそれをわかっておる。・・・だから、ああして、影からそっと見送っているのじゃ」
視線の先で、黒い影が、動き、姿を消した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
「サクラ!・・・そっとしておいてやりなさい」
「嫌よ・・・だって」
そんなことって。
二人とも、なくしてしまうなんて。
嫌よ。
彼まで、失うなんて、嫌。
「死者に安息あれ・・・」
お葬式で、あたしは初めて知った。
ウィリアムが、離婚したわけを。
子どもを手放したわけを。
不死鳥の騎士団に入ることを決めたときに、離婚したんだそうな。
巻き込まないために。
だけどね、結局・・・何もさせてもらえなかった人は、どう思うんだろう。
ただ置いていかれて、遠ざけられて。
好きな人の危機も知らされないで。
そんなこともなにもかも知った上で離婚したような気もする。
その罪も、思いも、全て知った上で。
そんな、懐の大きさとつかみ所の無さを持った人だったから。
こんなご時世というのもあって、葬儀は、ひどく質素に見えた。
数人の魔法使いと、彼の家族と。
その中に、ジェームズの姿は無かった。
イーシャ先生のお葬式は、もっと質素だった。
家族が、一人もいなかったのだという。
マクゴナガル先生と、ハグリッドと、ダンブルドアと、あたしと。
4人だけの、ひっそりとした見送りになった。
胃のあたりが、ずしんと重くて、冷たくて熱いなにかをそこに抱えているような、そんな気分だった。
じわりじわりと感じる重さは、痛みとも違って鈍い不快感を伴って。
痛い、と言えなくも無い。
だけど、痛いわけじゃない。
どちらかというと、気持ち悪い。
不快。
苛々とした気分と、もやもやとしたものと、重苦しいものが身体の中に少しずつたまっていくみたいだ。
ああ、そうだ。
あの人が、いない。
この二人のお葬式なのに。
あの人がいない。
どうして・・・?
「ダンブルドア・・・おじさま」
「ん?」
「どうして、アルファードさんがいないの…?」
イーシャ先生のお葬式なのに。
ウィリアムのお葬式にも、いなかった。
どうして?
「し・・・っ彼は・・・ほら」
そっと、指差されたそこに、黒い影が見えた。
かすかに、その黒尽くめの姿が見えるぐらいの距離。
「アルファ・・・」
「彼の気持ちを無にするでない」
「そんな」
ここで、見送りたいだろうに。
どうして。
誰よりも、二人の死を悲しんでいるだろうに。
「彼は、ブラック家じゃよ」
「ブラック家だから?」
ブラック家なら、親しい友人の死を嘆くことも、葬儀に参列することも許されないの!?
「ブラック家は、ヴォルデモートに親しい家じゃ。その彼が・・・この葬儀に参列することはできん」
ひどい・・・。
そんな、家のせいで。
「彼はそれをわかっておる。・・・だから、ああして、影からそっと見送っているのじゃ」
視線の先で、黒い影が、動き、姿を消した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
「サクラ!・・・そっとしておいてやりなさい」
「嫌よ・・・だって」
そんなことって。
二人とも、なくしてしまうなんて。
嫌よ。
彼まで、失うなんて、嫌。