2年生(親世代) 完結 (35話)
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29
とりあえず、なだめて、すかして、お兄様へのご注進だけは思いとどまらせて。
この際だから、と根掘り葉掘り教えてもらうことにした。
ベラにきくより、アンドロメダにきくより、詳しい情報もってそうなんだもの。
特にシリウスについて。
「――――ことから我がブラック家は名門として名を馳せることになった」
「はあ…」
きけば聞くほどたいそうなおうちで。
というか、某ゲームの話の長い戦士の村の某村長さんを髣髴とさせる長い話だ。
「あ、ねえレギュラス、さっき読んだ本にね、魔力が強いと黒髪に灰色の目で生まれてくるって書いてあったんだけど」
シリウスって、黒髪に灰色の目、よね?
「ああ。兄上は数世代ぶりに生まれたブラックの申し子。・・・最も、分家にはいたが」
どこか苦々しげにはき捨てられたレギュラスのせりふ。
「だからこそ、兄上はだれよりもブラック家にふさわしくなくてはならない。先祖より最も尊い証を受け継がれたのだから、この高貴なる家を継ぐにもっともふさわしい方だ」
うっとりと陶酔するかのようなレギュラスに、こっそりため息をつく。
あーあ。こりゃ大変だわ、シリウス…。
レギュラスが語ったのは、連綿と続くブラック家の、栄光に満ちた歴史。
そして…いかにスリザリンという寮にあり続けたか、という伝統。
それは、ブラック家が代々謀略と暗躍にあけくれたという証。
「ブラック家という家を守り伝え、その誇りを守るというものはなによりも尊い仕事。その兄上の補佐ができることをなによりも僕は誇りに思える。兄上は歴代の誰よりも当主にふさわしく誇り高く美しい。なによりもその強い魔力こそが…」
とうとうと語り続けるレギュラス。
だけど、本当にそう思っている人は何人いるのだろう。
ベラトリクスからの手紙を見れば、当主にふさわしいと思っていないことはすぐにわかる。
アンドロメダもまた、違う意味で危惧をしている。
ルシウスは…どうシリウスを評価しているのかすらうかがわせない。
けれど、彼がブラック家の次期当主としてふさわしいと思っているのなら、こんなにも接触を持たないのはおかしい。
ただ、どんなことがあっても…シリウスがそれにふさわしくあろうとする限り、あたしは・・・それを応援するだけだ。
ブラック家にふさわしい、というのがどういうことを指すのかはわからないけれど。
グリフィンドール寮に帰る途中。
次の角を曲がれば寮への道、という角。
そこに、シリウスがいた。
腕組みをして、壁に寄りかかって、こちらを冷えた目で見つめている。
「最近、なにかをかぎまわっているらしいな?」
「…なんのこと」
「とぼけるならそれでもいい。だが…不用意に近づけば、相応の報いが来るぞ」
「あたしは、信用できない?」
「信用できるできないじゃないな。忠告はした」
「・・・・・シリウス」
「お前が考えているほど、生易しい相手ではない」
「あたしは、相手にしようって、してるわけじゃない」
ブラック家を、相手にしようなんて、考えてない。
ただ、知りたいだけだ。
だけど、シリウスの目は冷ややかだった。
「自分たちのことをかぎまわる人間を放置しておくような家ではない」
「・・・・・・・・だけ、ど・・・」
「好きにしろ。だが・・・どのような言い訳も通じるような相手じゃないということだけは覚えておけ。お前の思惑も、なにもかも…通じるものではない」
それきり、シリウスはあたしに背を向けた。
あたしには、その背中は、重いものを背負っているように、今にもたわみそうに見えた。
とりあえず、なだめて、すかして、お兄様へのご注進だけは思いとどまらせて。
この際だから、と根掘り葉掘り教えてもらうことにした。
ベラにきくより、アンドロメダにきくより、詳しい情報もってそうなんだもの。
特にシリウスについて。
「――――ことから我がブラック家は名門として名を馳せることになった」
「はあ…」
きけば聞くほどたいそうなおうちで。
というか、某ゲームの話の長い戦士の村の某村長さんを髣髴とさせる長い話だ。
「あ、ねえレギュラス、さっき読んだ本にね、魔力が強いと黒髪に灰色の目で生まれてくるって書いてあったんだけど」
シリウスって、黒髪に灰色の目、よね?
「ああ。兄上は数世代ぶりに生まれたブラックの申し子。・・・最も、分家にはいたが」
どこか苦々しげにはき捨てられたレギュラスのせりふ。
「だからこそ、兄上はだれよりもブラック家にふさわしくなくてはならない。先祖より最も尊い証を受け継がれたのだから、この高貴なる家を継ぐにもっともふさわしい方だ」
うっとりと陶酔するかのようなレギュラスに、こっそりため息をつく。
あーあ。こりゃ大変だわ、シリウス…。
レギュラスが語ったのは、連綿と続くブラック家の、栄光に満ちた歴史。
そして…いかにスリザリンという寮にあり続けたか、という伝統。
それは、ブラック家が代々謀略と暗躍にあけくれたという証。
「ブラック家という家を守り伝え、その誇りを守るというものはなによりも尊い仕事。その兄上の補佐ができることをなによりも僕は誇りに思える。兄上は歴代の誰よりも当主にふさわしく誇り高く美しい。なによりもその強い魔力こそが…」
とうとうと語り続けるレギュラス。
だけど、本当にそう思っている人は何人いるのだろう。
ベラトリクスからの手紙を見れば、当主にふさわしいと思っていないことはすぐにわかる。
アンドロメダもまた、違う意味で危惧をしている。
ルシウスは…どうシリウスを評価しているのかすらうかがわせない。
けれど、彼がブラック家の次期当主としてふさわしいと思っているのなら、こんなにも接触を持たないのはおかしい。
ただ、どんなことがあっても…シリウスがそれにふさわしくあろうとする限り、あたしは・・・それを応援するだけだ。
ブラック家にふさわしい、というのがどういうことを指すのかはわからないけれど。
グリフィンドール寮に帰る途中。
次の角を曲がれば寮への道、という角。
そこに、シリウスがいた。
腕組みをして、壁に寄りかかって、こちらを冷えた目で見つめている。
「最近、なにかをかぎまわっているらしいな?」
「…なんのこと」
「とぼけるならそれでもいい。だが…不用意に近づけば、相応の報いが来るぞ」
「あたしは、信用できない?」
「信用できるできないじゃないな。忠告はした」
「・・・・・シリウス」
「お前が考えているほど、生易しい相手ではない」
「あたしは、相手にしようって、してるわけじゃない」
ブラック家を、相手にしようなんて、考えてない。
ただ、知りたいだけだ。
だけど、シリウスの目は冷ややかだった。
「自分たちのことをかぎまわる人間を放置しておくような家ではない」
「・・・・・・・・だけ、ど・・・」
「好きにしろ。だが・・・どのような言い訳も通じるような相手じゃないということだけは覚えておけ。お前の思惑も、なにもかも…通じるものではない」
それきり、シリウスはあたしに背を向けた。
あたしには、その背中は、重いものを背負っているように、今にもたわみそうに見えた。