2年生(親世代) 完結 (35話)
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25
そして、結局さっていったレギュラスを見送り…あたしは、すすけた背中をさらしている子どもに目を向けた。
…やれやれ。手のかかる兄弟だねえ…。
がさがさばきばきと枝やら草やらを踏みしめながら近づいて、シリウスの背中に一言。
「…寂しそうな背中」
「・・・・・・・・・うるせえ」
とっくに気づいていたシリウスが動じることすらなく。
憮然としたそんな一言が返ってきただけ。
でも、あたしは彼が何を見ていたのか知っている。
こんなところでひざを抱えて、何を見ていたのか、知っている。
「そんなに一人が寂しいならジェームズと一緒にクィディッチやればよかったのに」
たった一人で、チームメイトたちとクィディッチをやるジェームズをだまーって見つめていた。
とても、さびしそうに。
「いやだっつっただろ」
「…意地っ張り」
いつだって、ジェームズと一緒だったシリウス。
そこに、リーマスがいて。ピーターがいて。
少しずつ、少しずつ…広がっていた世界だったのに。
「あら?リーマスとピーターは?」
「…応援してる」
きっと、向こうでってことかな。
「…なら、行けばいいじゃない」
こんなところに一人でぽつんといないで。
「嫌だ」
「なんでよ」
そんな寂しそうな顔してるのに。
「…ここは、人がいすぎる…俺は、一人でも平気なのに…」
は?
なに言ってんの?そんなに寂しそうなのに、。
「そんなせりふ、10年早い」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うるせえ」
「一人でいるのが、平気な人なんていないわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
誰だって、一人ではいられない。
一人で平気、といくら言っても、結局…不安になって、辛くて。
最後は、辛いのかすら、わからなくなる。
そんな人が、どんな顔になるのか、あたしは知ってる。
顔から、表情がなくなる。
どうやれば笑えるのか、どうすれば泣けるのか、それすらもわからなくなる。
昔、あたしがそうだったように。
「俺は平気だ」
「んなわけないでしょう。馬鹿ねえ」
それは平気なふりをしてるだけじゃないの。
ぜんぜん平気なんかじゃないわ。
「・・・・・・・・・・・・・平気でなきゃ、ならないんだ」
「なんでよ」
なぜ平気じゃなきゃいけないわけ?
そんなの、人間でいちゃいけないっていうのと同じじゃない。
「ブラック家を支えるなら…あの家を継ぐなら、一人であることを恐れてはならないから…」
「・・・・・・・・・・お馬鹿」
「・・・・・・・・・お前、さっきからムカつくぞ・・・」
「だって馬鹿なんだもの。なんで一人なのよ。あんたには味方がいるじゃないの」
「いない」
あーあ。報われないったら。
レギュラスも、アンドロメダも。
あなたを支えようとしているのに。
でも、ねえ。
あの二人は、シリウスにとって…どんな存在なのかしら。
それがわかんないとなんとも言いようがないし…。
まあ、とりあえず?
「あたしは、味方じゃないわけ?」
「・・・・・・・・・・・・・は?」
「あんたにとって、あたしは味方じゃないの?ジェームズは?リーマスは?ピーターは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんな、びっくりした顔しなくても。
しかし、こんな顔でも鳩が豆鉄砲食らったような、とか形容できない美形ってどうなの!?
なんか不公平を感じるんですけど!
「お前たちは…その・・・・・・」
「友達甲斐のない人ねえ。あたしたちじゃ物足りないって言うの?」
「いや、そんなことは言ってないし…」
「思ったこともないわけだ」
失礼な。
「…だって、お前たちは…お前たちは、俺たちにかかわりはないし…」
「はあ?友だちというだけじゃだめなの?それってかかわりって言わないの?」
「だけど、あいつらは…その…ブラック家は、違うから…」
「はっきり聞くわよ?あなたは、あたしたちの仲間じゃないわけ?友だちじゃないの?」
「いや。友達だ」
そう答える時のシリウスの顔にも、声にも、なんの迷いもない。
「でも、今のあなたの言い方は、あたしたちと、あなたを俺たちとそれ以外って区別してたわよ」
「・・・・・・・・・・・・いや、そういうことじゃ」
「そういうことじゃなければ何?」
ほらほら。言い訳してごらん。
できないだろ~。
でも、しなくていい。
自分に言い訳したり、ごまかしたり。
そんなことをしていたら、いつか、後悔する。
そうやって、ごまかし続けなければならなくなる。
だから、素直なほうがいい。
せめて、自分にくらいは。
「・・・・・・・・・・・・ブラック家に、かかわってほしくない。かかわらせたくない」
「あなた、いつもそういうわよね。でも、誰も言ってないじゃない。ブラック家にかかわりたいなんて」
「そ、そうだよな…」
やっぱり、そうだよな、とか暗い顔になってるけどさ。
「ブラック家にかかわるんじゃなくて、あなたと友だちでいたいのよ」
ブラック家の闇に足を踏み入れたいなんて、正直、思わない。
あの家は、恐い。
だけどね、シリウス。あなたには、かかわりたいよ。
「あなたが苦しんでたり、悩んでたり、辛くても泣けないでいたら、どうしたのって声をかけることも、泣く場所をあげることもできるわよ。話を聞いてあげることも、なんとかするための手助けをすることもできなくても、手を差し伸べてあげることはできる。それが…味方っていうことじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・なん、だよ…それ…」
「難しく考えないでよ。あなたがあなたである限り、受け止めるわよって言ってる人がここにいるんだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、シリウス。あなたは、あたしを友だちだと思ってる?」
「・・・・・・・・・・・・思ってる」
「じゃあ、あたしはあなたの味方だわ。どんなことがあっても、いつでも、あなたを信じて、あなたに手を差し伸べるわ。あなたが、あなたである限り」
あなたが、この手をほしい、と思うのなら。
「・・・・・お前が言うことは、いつも難しくて、よくわからない」
…う。
「だけど、お前が俺の味方だというのなら…俺を信じてくれるというのなら、それは、嬉しい」
そして、結局さっていったレギュラスを見送り…あたしは、すすけた背中をさらしている子どもに目を向けた。
…やれやれ。手のかかる兄弟だねえ…。
がさがさばきばきと枝やら草やらを踏みしめながら近づいて、シリウスの背中に一言。
「…寂しそうな背中」
「・・・・・・・・・うるせえ」
とっくに気づいていたシリウスが動じることすらなく。
憮然としたそんな一言が返ってきただけ。
でも、あたしは彼が何を見ていたのか知っている。
こんなところでひざを抱えて、何を見ていたのか、知っている。
「そんなに一人が寂しいならジェームズと一緒にクィディッチやればよかったのに」
たった一人で、チームメイトたちとクィディッチをやるジェームズをだまーって見つめていた。
とても、さびしそうに。
「いやだっつっただろ」
「…意地っ張り」
いつだって、ジェームズと一緒だったシリウス。
そこに、リーマスがいて。ピーターがいて。
少しずつ、少しずつ…広がっていた世界だったのに。
「あら?リーマスとピーターは?」
「…応援してる」
きっと、向こうでってことかな。
「…なら、行けばいいじゃない」
こんなところに一人でぽつんといないで。
「嫌だ」
「なんでよ」
そんな寂しそうな顔してるのに。
「…ここは、人がいすぎる…俺は、一人でも平気なのに…」
は?
なに言ってんの?そんなに寂しそうなのに、。
「そんなせりふ、10年早い」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・うるせえ」
「一人でいるのが、平気な人なんていないわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
誰だって、一人ではいられない。
一人で平気、といくら言っても、結局…不安になって、辛くて。
最後は、辛いのかすら、わからなくなる。
そんな人が、どんな顔になるのか、あたしは知ってる。
顔から、表情がなくなる。
どうやれば笑えるのか、どうすれば泣けるのか、それすらもわからなくなる。
昔、あたしがそうだったように。
「俺は平気だ」
「んなわけないでしょう。馬鹿ねえ」
それは平気なふりをしてるだけじゃないの。
ぜんぜん平気なんかじゃないわ。
「・・・・・・・・・・・・・平気でなきゃ、ならないんだ」
「なんでよ」
なぜ平気じゃなきゃいけないわけ?
そんなの、人間でいちゃいけないっていうのと同じじゃない。
「ブラック家を支えるなら…あの家を継ぐなら、一人であることを恐れてはならないから…」
「・・・・・・・・・・お馬鹿」
「・・・・・・・・・お前、さっきからムカつくぞ・・・」
「だって馬鹿なんだもの。なんで一人なのよ。あんたには味方がいるじゃないの」
「いない」
あーあ。報われないったら。
レギュラスも、アンドロメダも。
あなたを支えようとしているのに。
でも、ねえ。
あの二人は、シリウスにとって…どんな存在なのかしら。
それがわかんないとなんとも言いようがないし…。
まあ、とりあえず?
「あたしは、味方じゃないわけ?」
「・・・・・・・・・・・・・は?」
「あんたにとって、あたしは味方じゃないの?ジェームズは?リーマスは?ピーターは?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
そんな、びっくりした顔しなくても。
しかし、こんな顔でも鳩が豆鉄砲食らったような、とか形容できない美形ってどうなの!?
なんか不公平を感じるんですけど!
「お前たちは…その・・・・・・」
「友達甲斐のない人ねえ。あたしたちじゃ物足りないって言うの?」
「いや、そんなことは言ってないし…」
「思ったこともないわけだ」
失礼な。
「…だって、お前たちは…お前たちは、俺たちにかかわりはないし…」
「はあ?友だちというだけじゃだめなの?それってかかわりって言わないの?」
「だけど、あいつらは…その…ブラック家は、違うから…」
「はっきり聞くわよ?あなたは、あたしたちの仲間じゃないわけ?友だちじゃないの?」
「いや。友達だ」
そう答える時のシリウスの顔にも、声にも、なんの迷いもない。
「でも、今のあなたの言い方は、あたしたちと、あなたを俺たちとそれ以外って区別してたわよ」
「・・・・・・・・・・・・いや、そういうことじゃ」
「そういうことじゃなければ何?」
ほらほら。言い訳してごらん。
できないだろ~。
でも、しなくていい。
自分に言い訳したり、ごまかしたり。
そんなことをしていたら、いつか、後悔する。
そうやって、ごまかし続けなければならなくなる。
だから、素直なほうがいい。
せめて、自分にくらいは。
「・・・・・・・・・・・・ブラック家に、かかわってほしくない。かかわらせたくない」
「あなた、いつもそういうわよね。でも、誰も言ってないじゃない。ブラック家にかかわりたいなんて」
「そ、そうだよな…」
やっぱり、そうだよな、とか暗い顔になってるけどさ。
「ブラック家にかかわるんじゃなくて、あなたと友だちでいたいのよ」
ブラック家の闇に足を踏み入れたいなんて、正直、思わない。
あの家は、恐い。
だけどね、シリウス。あなたには、かかわりたいよ。
「あなたが苦しんでたり、悩んでたり、辛くても泣けないでいたら、どうしたのって声をかけることも、泣く場所をあげることもできるわよ。話を聞いてあげることも、なんとかするための手助けをすることもできなくても、手を差し伸べてあげることはできる。それが…味方っていうことじゃないの?」
「・・・・・・・・・・・なん、だよ…それ…」
「難しく考えないでよ。あなたがあなたである限り、受け止めるわよって言ってる人がここにいるんだから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ねえ、シリウス。あなたは、あたしを友だちだと思ってる?」
「・・・・・・・・・・・・思ってる」
「じゃあ、あたしはあなたの味方だわ。どんなことがあっても、いつでも、あなたを信じて、あなたに手を差し伸べるわ。あなたが、あなたである限り」
あなたが、この手をほしい、と思うのなら。
「・・・・・お前が言うことは、いつも難しくて、よくわからない」
…う。
「だけど、お前が俺の味方だというのなら…俺を信じてくれるというのなら、それは、嬉しい」