2年生(親世代) 完結 (35話)
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21
「聞いたぞ。レギュラスを怒鳴りつけて、手を上げたそうだな?」
「あら、さすがに情報が早いわね」
本当に…早すぎて嫌になる。
「当然だろう?」
にっこりと笑った顔に、あたしの背後で歓声が上がった。
…たしかに、かっこいいけどね。
・・・・・・・・・・・・・・・シリウスには負けるけど!!
でも、これはシリウスには一生持ち得ない顔だろうなあ…。
レギュラスならありうるかも。
「見とれるほど良い男か?」
「そうね。シリウスには負けるけど」
うっしゃ。勝利。
凍り付いて引きつったルシウスの顔なんてめったに見れるもんじゃないわね~。
「…まあ、いい。それより、お前らしくもない行動だな」
からかうように言われた言葉に、かちん、ときた。
「らしくないって言うけれど、あなたはあたしをどう思ってるの?レギュラスを怒鳴りつけたことがらしくない?」
「ああ」
「…ねえ、ルシウス。あたしは、あれをしていたのがあなたでも、ベラトリクスでも、叱りはしないわよ」
そんなの、無駄だと思ってるから。
「・・・・・・・・・・・・・」
ぐっと、ルシウスの眉間にしわが寄る。
「その人に、ふさわしいやり方というのがあると思うから。…あなたを軽んじてるわけじゃないわ」
「…当然だ」
自分は大切に扱われて当たり前、と言わんばかりのその態度に、あたしは苦笑するしかなかった。
そういうことを、言ってるんじゃないわ。
「あなたやベラトリクスに正攻法で怒鳴ってなにになるの?何も変わりはしない。でも、それ以上に、レギュラスのような下手な言い逃れはしないと思うわ」
「下手?」
「…いじめを、ただ黙って見ていたのは罪ではない、と…あなたなら言うかしら?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言わぬな」
ううん。言わないどころじゃない。
あなたは、多分…そうね、ああいう場所にいないで目的を達成するでしょうね。
それも、自分の名前が出てこないように。
だから、そうなる前に…手遅れになる前に、レギュラスを引きずってでも戻したかった。
人の道に。
「あなたなら、そんな場面を見られたりをそもそもしないでしょうけど。でも…そうね。それを見られたときに、あなたも、ベラトリクスも…それに、たぶんシリウスも…そういう言い逃れはしないと思う。そういう手法を叩き込まれてるでしょう?」
そうすることこそが正しい、と。
それに異を唱えるのは…シリウスだけ。
だから彼は、グリフィンドールに選ばれた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そういう人に、それはダメだ、やってはいけないことだ、なんていうだけ無駄なのよ。それでもやらせたくないなら、いうとを聞きたくなるように手法を変えればいい。…今回、レギュラスにやったのは、彼にふさわしいと思った言い方をしただけよ」
誰に、どういう言い方をするのが、もっともふさわしいのか。
レギュラスなら…彼ぐらいの年齢なら、シリウスという、絶対者を持つあの子なら…しかりつけるのも、ひとつの方法だと思った。
「・・・・・・お前は、スリザリンだな。本当に」
「そう?…あたし自身は、あまりそう思ってないのよ」
組み分け帽子に言われたときも、そう思った。
あたしは、スリザリンにふさわしい気質を持ち合わせてはいない。
「スリザリンだ。目的を遂げるためには…」
「手段を選ばない狡猾さ?」
うなずいて手をとろうとするルシウスの手を、払いのけた。
「でもね」
まっすぐに、ルシウスの目を見つめる。
「あたし、狡猾な人間って人間として最低だと思ってるから」
大きく見開かれる目を、黙って見つめて。
だけど、それがあたしの本音。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリュウ」
「狡猾さを持たないことはできない。この世界で生きていくために、それが必要になることもある」
まったく狡猾さを持たない人間なんて、存在できるはずもない。
この世は世知辛いんだから。
「・・・・・・・・・・・そうだとも。だからこそ・・・」
安心しないでよ。
「でも、それを言い訳に狡猾であることを良しとする人間は、最低よ」
いつだって、人の世には正しいものがある。
正義や、勇気や、友情や。
人の世で、ずっと尊ばれてきたもの。
それには、理由がある。
「人の弱みを握り、それに付け込み、法や、本人ではどうにもできない素質や性質…そんなものを利用して相手を従わせる、人を動かす、自分の目的を遂げる……それも、自分の欲のために。それって…人間として大切なものをどこかに落としてきた、ただの馬鹿よ」
人を傷つけ、苦しませることをなんとも思わない。
人がそういう感情を持つことを、理解しない。
そういう人間は、ただの馬鹿だ。
「そんな行動をすばらしいと思っているのも、ただの馬鹿。なにもわかってない。なにも見えてない」
そんなもので、本当に人を従えられるはずなんて、ない。
それを、恐怖政治というのだ。
その末路は…歴史がはっきりと示している。
「本当になにかを成し遂げたいのなら、自分の望みを伝える力を持つこと。それを人に納得させる力を持つこと。皆を惹きつけられるだけの人格を持つこと。そうすれば、おのずと人はその人のために動いてくれるものよ」
薄く笑って、その目を、じっと見つめる。
「あなたは…どちらの人間かしらね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あたしが、あなたを信用していると思った?信用や信頼や、そんなものでつながれると思った?」
そんなの。
「無理よ」
あたしとあなたの関係は、どこまで行っても。
「利害でしかない」
「…利害の存在しない関係などない」
「ええ。そのとおりね。利害のない関係なんてないわ」
「だけど、その利害が・・・好き嫌いという感情を含むか、含まないか…その違いはあるわね」
好き、という利があるから付き合う。
嫌い、という害があるから付き合わない。
それを利害と呼ぶのなら、人間関係はたしかに利害だろう。
「…では、お前は私が好きか?」
「はっきり言っても良いのかしら?」
「どうぞ?」
「どうでもいいわ。あなた自身に興味を持ったことも、持つこともないから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こういう本音を言うあたしは、あなたからすれば馬鹿でしょう?あたしもそう思うわ」
こんな風に言ってしまえば、それ以降の関係にひびが入るのは間違いないもの。
「なぜ」
「わかっていてするのか…なぜかしらね。案外・・・あたしもあなたのことが気に入ってるのかもしれないわ。変わってほしい、と・・・せめて、親しい人たちの心ぐらい、思いやれる人になってほしいと思ってるのかもしれない」
でなければ…こんな風に言っている説明がつかない。
本当にどうでもよければ、もっとあっさりとあしらっている。
つかず離れず、適当なお付き合い。
波風もたてずに、ただ、表面は笑って。
連絡が途絶えればあっさり付き合いが終わる。
そんな関係。
・・・・・・・・・・・もう、そんなのは嫌だ。
あっちにいるとき、あたしは・・・ずっとそうやって生きてきた。
振り返ってみれば、友達と呼べるのは、ほんの一握りの人間だけ。
中学も、高校も。
一緒に過ごした人の名前と顔も覚えていない。
その限りなく少ない友達も、本当に本音で付き合っているのか、不安になることさえあるぐらい。
相手がどう思っているのか、何を感じているのか、いないところでなにかを言われてるんじゃないか、あと数年すれば、通り過ぎてきた人たちと同じように遠い存在になっているのか。
そんな不安を絶えず抱えて、それでも笑って生きている。
そんな人生は、もう、嫌だった。
ここに来てまで、そんな人生を過ごしたくなんて、ない。
ジェームズや、シリウスや…リリーたちと、そんな人間関係を作りたくなんてなかった。
だから、一つ一つ、本音ですごしてきた。
これまでも、これからも。
「スリザリン生を見ていると、昔のあたしを思い出すわ。…もう、いらないと捨てたあたしをね」
捨てる、といって捨てきれるものではなくて。
それは、あたしの中にまだしっかりと根を下ろしてる。
何かをするたびに、言うたびに、そんなことをして、どうなるか、と…おとなしくしているのが一番だ、と声を上げるそれを押さえつけて、あたしは…。
「それは、お前が捨てるようなとるにたりないものだ、と言いたいのか?われわれを馬鹿にするつもりか」
凍りつくようなつめたいとげを張り巡らせたような声。
「違うわ」
「何が違う」
「ルシウス・マルフォイ。あたしが、スリザリンをいらない、と思ったのなら…あなたやベラトリクスやセブルスに近づくことすらしないわよ」
なんだかんだといっても、あたしは・・・あなたたちと付き合ってる。
「スリザリンも、グリフィンドールも…それだけではダメなのよ。どちらかだけではダメなの。…両方を、持っていないと…両方を認められないと、ダメなのよ」
汚さを認められない、子どもの勇気。
正義や勇気というものの価値を知らない、子どもの知恵。
それじゃあ、ダメなの。
「その意味がわかったなら…あなたも、変わったということかもしれないわね」
そうであることを、願う。
「…私には、お前が言っていることの意味がわからない」
「そう」
残念だわ。
「・・・だが……ひとつだけわかったことがある」
「なに?」
「お前が見ているこの世界は…私の見ているものと、違うな」
はい?
「お前に、この世界がどのように見えているのか…興味がある」
えーっと・・・・・・。
「それだけだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや。
言い捨てて去っていかないで。
今度はあたしが…あなたの言ってることがわかりません!!
「聞いたぞ。レギュラスを怒鳴りつけて、手を上げたそうだな?」
「あら、さすがに情報が早いわね」
本当に…早すぎて嫌になる。
「当然だろう?」
にっこりと笑った顔に、あたしの背後で歓声が上がった。
…たしかに、かっこいいけどね。
・・・・・・・・・・・・・・・シリウスには負けるけど!!
でも、これはシリウスには一生持ち得ない顔だろうなあ…。
レギュラスならありうるかも。
「見とれるほど良い男か?」
「そうね。シリウスには負けるけど」
うっしゃ。勝利。
凍り付いて引きつったルシウスの顔なんてめったに見れるもんじゃないわね~。
「…まあ、いい。それより、お前らしくもない行動だな」
からかうように言われた言葉に、かちん、ときた。
「らしくないって言うけれど、あなたはあたしをどう思ってるの?レギュラスを怒鳴りつけたことがらしくない?」
「ああ」
「…ねえ、ルシウス。あたしは、あれをしていたのがあなたでも、ベラトリクスでも、叱りはしないわよ」
そんなの、無駄だと思ってるから。
「・・・・・・・・・・・・・」
ぐっと、ルシウスの眉間にしわが寄る。
「その人に、ふさわしいやり方というのがあると思うから。…あなたを軽んじてるわけじゃないわ」
「…当然だ」
自分は大切に扱われて当たり前、と言わんばかりのその態度に、あたしは苦笑するしかなかった。
そういうことを、言ってるんじゃないわ。
「あなたやベラトリクスに正攻法で怒鳴ってなにになるの?何も変わりはしない。でも、それ以上に、レギュラスのような下手な言い逃れはしないと思うわ」
「下手?」
「…いじめを、ただ黙って見ていたのは罪ではない、と…あなたなら言うかしら?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・言わぬな」
ううん。言わないどころじゃない。
あなたは、多分…そうね、ああいう場所にいないで目的を達成するでしょうね。
それも、自分の名前が出てこないように。
だから、そうなる前に…手遅れになる前に、レギュラスを引きずってでも戻したかった。
人の道に。
「あなたなら、そんな場面を見られたりをそもそもしないでしょうけど。でも…そうね。それを見られたときに、あなたも、ベラトリクスも…それに、たぶんシリウスも…そういう言い逃れはしないと思う。そういう手法を叩き込まれてるでしょう?」
そうすることこそが正しい、と。
それに異を唱えるのは…シリウスだけ。
だから彼は、グリフィンドールに選ばれた。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「そういう人に、それはダメだ、やってはいけないことだ、なんていうだけ無駄なのよ。それでもやらせたくないなら、いうとを聞きたくなるように手法を変えればいい。…今回、レギュラスにやったのは、彼にふさわしいと思った言い方をしただけよ」
誰に、どういう言い方をするのが、もっともふさわしいのか。
レギュラスなら…彼ぐらいの年齢なら、シリウスという、絶対者を持つあの子なら…しかりつけるのも、ひとつの方法だと思った。
「・・・・・・お前は、スリザリンだな。本当に」
「そう?…あたし自身は、あまりそう思ってないのよ」
組み分け帽子に言われたときも、そう思った。
あたしは、スリザリンにふさわしい気質を持ち合わせてはいない。
「スリザリンだ。目的を遂げるためには…」
「手段を選ばない狡猾さ?」
うなずいて手をとろうとするルシウスの手を、払いのけた。
「でもね」
まっすぐに、ルシウスの目を見つめる。
「あたし、狡猾な人間って人間として最低だと思ってるから」
大きく見開かれる目を、黙って見つめて。
だけど、それがあたしの本音。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・キリュウ」
「狡猾さを持たないことはできない。この世界で生きていくために、それが必要になることもある」
まったく狡猾さを持たない人間なんて、存在できるはずもない。
この世は世知辛いんだから。
「・・・・・・・・・・・そうだとも。だからこそ・・・」
安心しないでよ。
「でも、それを言い訳に狡猾であることを良しとする人間は、最低よ」
いつだって、人の世には正しいものがある。
正義や、勇気や、友情や。
人の世で、ずっと尊ばれてきたもの。
それには、理由がある。
「人の弱みを握り、それに付け込み、法や、本人ではどうにもできない素質や性質…そんなものを利用して相手を従わせる、人を動かす、自分の目的を遂げる……それも、自分の欲のために。それって…人間として大切なものをどこかに落としてきた、ただの馬鹿よ」
人を傷つけ、苦しませることをなんとも思わない。
人がそういう感情を持つことを、理解しない。
そういう人間は、ただの馬鹿だ。
「そんな行動をすばらしいと思っているのも、ただの馬鹿。なにもわかってない。なにも見えてない」
そんなもので、本当に人を従えられるはずなんて、ない。
それを、恐怖政治というのだ。
その末路は…歴史がはっきりと示している。
「本当になにかを成し遂げたいのなら、自分の望みを伝える力を持つこと。それを人に納得させる力を持つこと。皆を惹きつけられるだけの人格を持つこと。そうすれば、おのずと人はその人のために動いてくれるものよ」
薄く笑って、その目を、じっと見つめる。
「あなたは…どちらの人間かしらね?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「あたしが、あなたを信用していると思った?信用や信頼や、そんなものでつながれると思った?」
そんなの。
「無理よ」
あたしとあなたの関係は、どこまで行っても。
「利害でしかない」
「…利害の存在しない関係などない」
「ええ。そのとおりね。利害のない関係なんてないわ」
「だけど、その利害が・・・好き嫌いという感情を含むか、含まないか…その違いはあるわね」
好き、という利があるから付き合う。
嫌い、という害があるから付き合わない。
それを利害と呼ぶのなら、人間関係はたしかに利害だろう。
「…では、お前は私が好きか?」
「はっきり言っても良いのかしら?」
「どうぞ?」
「どうでもいいわ。あなた自身に興味を持ったことも、持つこともないから」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「こういう本音を言うあたしは、あなたからすれば馬鹿でしょう?あたしもそう思うわ」
こんな風に言ってしまえば、それ以降の関係にひびが入るのは間違いないもの。
「なぜ」
「わかっていてするのか…なぜかしらね。案外・・・あたしもあなたのことが気に入ってるのかもしれないわ。変わってほしい、と・・・せめて、親しい人たちの心ぐらい、思いやれる人になってほしいと思ってるのかもしれない」
でなければ…こんな風に言っている説明がつかない。
本当にどうでもよければ、もっとあっさりとあしらっている。
つかず離れず、適当なお付き合い。
波風もたてずに、ただ、表面は笑って。
連絡が途絶えればあっさり付き合いが終わる。
そんな関係。
・・・・・・・・・・・もう、そんなのは嫌だ。
あっちにいるとき、あたしは・・・ずっとそうやって生きてきた。
振り返ってみれば、友達と呼べるのは、ほんの一握りの人間だけ。
中学も、高校も。
一緒に過ごした人の名前と顔も覚えていない。
その限りなく少ない友達も、本当に本音で付き合っているのか、不安になることさえあるぐらい。
相手がどう思っているのか、何を感じているのか、いないところでなにかを言われてるんじゃないか、あと数年すれば、通り過ぎてきた人たちと同じように遠い存在になっているのか。
そんな不安を絶えず抱えて、それでも笑って生きている。
そんな人生は、もう、嫌だった。
ここに来てまで、そんな人生を過ごしたくなんて、ない。
ジェームズや、シリウスや…リリーたちと、そんな人間関係を作りたくなんてなかった。
だから、一つ一つ、本音ですごしてきた。
これまでも、これからも。
「スリザリン生を見ていると、昔のあたしを思い出すわ。…もう、いらないと捨てたあたしをね」
捨てる、といって捨てきれるものではなくて。
それは、あたしの中にまだしっかりと根を下ろしてる。
何かをするたびに、言うたびに、そんなことをして、どうなるか、と…おとなしくしているのが一番だ、と声を上げるそれを押さえつけて、あたしは…。
「それは、お前が捨てるようなとるにたりないものだ、と言いたいのか?われわれを馬鹿にするつもりか」
凍りつくようなつめたいとげを張り巡らせたような声。
「違うわ」
「何が違う」
「ルシウス・マルフォイ。あたしが、スリザリンをいらない、と思ったのなら…あなたやベラトリクスやセブルスに近づくことすらしないわよ」
なんだかんだといっても、あたしは・・・あなたたちと付き合ってる。
「スリザリンも、グリフィンドールも…それだけではダメなのよ。どちらかだけではダメなの。…両方を、持っていないと…両方を認められないと、ダメなのよ」
汚さを認められない、子どもの勇気。
正義や勇気というものの価値を知らない、子どもの知恵。
それじゃあ、ダメなの。
「その意味がわかったなら…あなたも、変わったということかもしれないわね」
そうであることを、願う。
「…私には、お前が言っていることの意味がわからない」
「そう」
残念だわ。
「・・・だが……ひとつだけわかったことがある」
「なに?」
「お前が見ているこの世界は…私の見ているものと、違うな」
はい?
「お前に、この世界がどのように見えているのか…興味がある」
えーっと・・・・・・。
「それだけだ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・いや。
言い捨てて去っていかないで。
今度はあたしが…あなたの言ってることがわかりません!!