2年生(親世代) 完結 (35話)
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19
「レギュラス!あんたねー!いったい何してたのよ!」
ぎろり、とにらんだレギュラスは…あたしを見て、冷ややかに笑った。
「僕は何もしていませんが?」
「黙って腕組みしてみてたでしょ!?」
それを何もしていないなんていわない。
言わせない。
「それだけです。何をしたわけでもないでしょう」
にっこりと笑う顔は、本当に何もしていないように見えるけど。
でも、目の色が違う。
確信に満ちた、自分に絶対にそんな疑いが降りかかることなどない…そう思ってる。
そんな思い上がり、許しちゃいけない。
「黙ってみてるのを共犯っていうのよ!」
やってる人間だけが、犯人じゃない。
ただ黙って眺めている人間だって、悪い。
なにより悪いのは、そういう事態になるように仕向けるやつ!
こいつよ!レギュラス・ブラック!
「理解できないな。・・・だって、僕は何もしていない。それとも、何かした、という証拠でも?」
・・・あんたって子は・・・っ
「少しは反省しようって気持ちがないわけ!?」
「反省?なにを反省しなければならないことがあります?何もありません」
「あるでしょう!あんたは、たった今!ココで!一人の人間を多数で痛めつけてたでしょう!」
「頭の悪い人だな・・・僕はやってませんよ?」
「なにが頭が悪い、よ。頭が悪いのはそっちでしょう!?人の心を考えられない、人の立場になってものを考えられない人間を本当に頭が悪いって言うのよ!あんたの頭は史上最低の出来ね!」
「尊敬もしていない人間になにを言われたからといって、僕の心は何一つ動きません」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こンのぉ・・・・・・っ
ぐっと握り締めたこぶしに、レギュラスが、ふん、とせせら笑う。
「僕に手を出せば、理由なく殴ったということであなたが咎められ・・・」
最後まで聞く前に、あたしのこぶしが、レギュラスの顔にヒットしていた。
「それがどうしたのよ」
「な、殴ったな・・・っ!」
もう一発!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
今度こそ黙ったレギュラスを、あたしはにらみつけた。
「あたしは人間だわ。人の心を持った人間だわ。咎められようと、なんであろうと、間違ってることを間違ってると声を上げるのにためらうなんて真っ平ごめんよ!」
ただ黙ってみている横で、誰かが傷ついて。
それを見てみぬ振りするなんて、できない。
「あんたはしたことは間違ってる。あなたにそれを間違ってると教えられない周りの大人も間違ってる。なら、それを間違ってると知ってる人間が、どんな手段を使ってでも教えるべきだわ。今この場では、あたしよ」
間違っているのだ、と。
ううん。間違っている、と声を上げることができる人間がいるのだ、ということを・・・知って。
ねえ、レギュラス。
間違っている、とあたしは何度でもあなたに言うから。
聞いて。
自分のやっていることと向き合って。
…そんなあたしの思いは…通じるはずもなく。
「では、僕がなにかしたのかどうか…そこの当人に聞いてみたらいかがです?」
レギュラスは、せせら笑ってそういっただけだった。
全員の視線が集まったのにおびえてか、その子はあからさまにがたがたと震えだした。
「・・・ぼ、僕はなにも・・・っ何もしてないし、されてないです・・・っ」
転げるように逃げていった彼に、腹が立たないと言ったらうそになるけど。
そんなの、今はどうでもいい。
問題は、彼がそうしなければならないほど追い詰めた、こいつにある。
「・・・馬鹿みたいだ。あんなのを助けたくて、あなたはこんなおろかなことをするんですか?」
哀れむように、どこか、優越感を含んだ目で、レギュラスはあたしを見る。
「もう少し、頭の良い人間かと思っていましたよ」
そういった彼の顔は…ひどく醜く見えた。
「・・・ねえ、レギュラス。あなた、馬鹿?」
「な・・・・・・・・・っ」
「あなた、それを言って私が傷つくと思ってる?それとも、それを私に言うことで自分が優位なんだって、自分に言い聞かせたいの?」
ひくっと、レギュラスの顔が引きつった。
「きっと両方よね。だけど、それ、自分でやってて情けなくならないの?」
「僕を侮辱する気か・・・っ」
「侮辱?私にそれをしているあなたが言うの?」
「何を言ってるんです?本当に、あなたは理解できないな・・・」
笑って、レギュラスの視線に、取り巻いてる連中も笑って。
本当に、こいつは・・・自分の権力の使い方を心得てる。
集団の使い方を心得てる。
だけど、それって。
「最低じゃない?だって、あなたは私を傷つけようとしてるのよ?それも、集団で」
「最初に傷つけられたのは・・・っ」
「あたしだわ。こんな場面を見せられて、見てみぬふりをしろ、と強要される。それのどこが人を傷つけてないの?誰だって、こんな風に人を傷つける場面なんて見たくないし、それを楽しんでる人間を好きになったりしないわ」
不愉快そうな目で、あたしを見つめるだけのレギュラス。
「人間というのはね、ここに」
胸の上に手を置く。
心が、ここにある。
「良心、という名の心を持ってるの。誰もがそれを小さい頃から大切に育てて、ここに抱き続けるの。大人になって、それに反することをしなければならなくなったときでも、それが間違っていることだ、けれどしなければならないと言い聞かせながら行動するの」
誰だって、汚いこと、間違ってること、人を傷つけること・・・したくなんて、ない。
それでも、しなければならない瞬間が、社会というものには、ある。
「だけど、それが間違っていると、思うか思わないかが問題なのよ」
正しくないことをしているなら、正しくないのだ、と知ること。
「間違っているけれどしている自分を恥じ、自分がそれを人にさせる人間にはならないようにしよう、と決心する。そうやって・・・・社会というのは育っていく。間違った行動を、良心に反する行動をすることを、恥ずかしい、と思い、したくないと感じることが大切で、それができるから人間なのよ」
自分が間違ったことをしている、と認めることができることこそが…大切なのだ。
過ちを犯すことではなく、その過ちを犯した自分を…認められるかどうかが。
「あたしは、人間でいたい。だから、間違ってることには声を上げるわ。行動を起こすわ」
それが間違っている、おかしいと思う人間はたくさんいる。
それを言いたくても、言い出せない人もいる。
言うことによって、自分がその標的にされるのではないかとおびえる人がいる。
そんな人たちが、声を上げる勇気を。
その、きっかけを。
あたしがあげられるのなら、それはなんて幸せなことだろう。
「相手が、ルシウスなら、ベラトリクスなら、あたしはこういうやり方はしない。だけど、今のあなたには、こういうやり方が必要だわ。正面から、あなたのしていることは間違っていると教える人間が必要だと思ったから、あたしはこうする」
ルシウスやベラトリクス相手に、こんな言い方ややり方をするのは自殺行為。
相手をみてやり方を変え、言い方を変えるのが…大人のやり方だ。
20を超えた、あたしの、やるべき方法だ。
「何様のつもりです?たかが12の小娘が・・・」
「あ・た・し・は・21だー!!!!!!馬鹿にするな!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。
よ、余計なこと考えてたら…。
「は?」
「・・・・・・・・・・・・・・サクラ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・えへ。
ちょっと・・失言、だったかなあ・・・・・・・・・
それまでのが台無しじゃないのー!!!!
「レギュラス!あんたねー!いったい何してたのよ!」
ぎろり、とにらんだレギュラスは…あたしを見て、冷ややかに笑った。
「僕は何もしていませんが?」
「黙って腕組みしてみてたでしょ!?」
それを何もしていないなんていわない。
言わせない。
「それだけです。何をしたわけでもないでしょう」
にっこりと笑う顔は、本当に何もしていないように見えるけど。
でも、目の色が違う。
確信に満ちた、自分に絶対にそんな疑いが降りかかることなどない…そう思ってる。
そんな思い上がり、許しちゃいけない。
「黙ってみてるのを共犯っていうのよ!」
やってる人間だけが、犯人じゃない。
ただ黙って眺めている人間だって、悪い。
なにより悪いのは、そういう事態になるように仕向けるやつ!
こいつよ!レギュラス・ブラック!
「理解できないな。・・・だって、僕は何もしていない。それとも、何かした、という証拠でも?」
・・・あんたって子は・・・っ
「少しは反省しようって気持ちがないわけ!?」
「反省?なにを反省しなければならないことがあります?何もありません」
「あるでしょう!あんたは、たった今!ココで!一人の人間を多数で痛めつけてたでしょう!」
「頭の悪い人だな・・・僕はやってませんよ?」
「なにが頭が悪い、よ。頭が悪いのはそっちでしょう!?人の心を考えられない、人の立場になってものを考えられない人間を本当に頭が悪いって言うのよ!あんたの頭は史上最低の出来ね!」
「尊敬もしていない人間になにを言われたからといって、僕の心は何一つ動きません」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・こンのぉ・・・・・・っ
ぐっと握り締めたこぶしに、レギュラスが、ふん、とせせら笑う。
「僕に手を出せば、理由なく殴ったということであなたが咎められ・・・」
最後まで聞く前に、あたしのこぶしが、レギュラスの顔にヒットしていた。
「それがどうしたのよ」
「な、殴ったな・・・っ!」
もう一発!
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・っ」
今度こそ黙ったレギュラスを、あたしはにらみつけた。
「あたしは人間だわ。人の心を持った人間だわ。咎められようと、なんであろうと、間違ってることを間違ってると声を上げるのにためらうなんて真っ平ごめんよ!」
ただ黙ってみている横で、誰かが傷ついて。
それを見てみぬ振りするなんて、できない。
「あんたはしたことは間違ってる。あなたにそれを間違ってると教えられない周りの大人も間違ってる。なら、それを間違ってると知ってる人間が、どんな手段を使ってでも教えるべきだわ。今この場では、あたしよ」
間違っているのだ、と。
ううん。間違っている、と声を上げることができる人間がいるのだ、ということを・・・知って。
ねえ、レギュラス。
間違っている、とあたしは何度でもあなたに言うから。
聞いて。
自分のやっていることと向き合って。
…そんなあたしの思いは…通じるはずもなく。
「では、僕がなにかしたのかどうか…そこの当人に聞いてみたらいかがです?」
レギュラスは、せせら笑ってそういっただけだった。
全員の視線が集まったのにおびえてか、その子はあからさまにがたがたと震えだした。
「・・・ぼ、僕はなにも・・・っ何もしてないし、されてないです・・・っ」
転げるように逃げていった彼に、腹が立たないと言ったらうそになるけど。
そんなの、今はどうでもいい。
問題は、彼がそうしなければならないほど追い詰めた、こいつにある。
「・・・馬鹿みたいだ。あんなのを助けたくて、あなたはこんなおろかなことをするんですか?」
哀れむように、どこか、優越感を含んだ目で、レギュラスはあたしを見る。
「もう少し、頭の良い人間かと思っていましたよ」
そういった彼の顔は…ひどく醜く見えた。
「・・・ねえ、レギュラス。あなた、馬鹿?」
「な・・・・・・・・・っ」
「あなた、それを言って私が傷つくと思ってる?それとも、それを私に言うことで自分が優位なんだって、自分に言い聞かせたいの?」
ひくっと、レギュラスの顔が引きつった。
「きっと両方よね。だけど、それ、自分でやってて情けなくならないの?」
「僕を侮辱する気か・・・っ」
「侮辱?私にそれをしているあなたが言うの?」
「何を言ってるんです?本当に、あなたは理解できないな・・・」
笑って、レギュラスの視線に、取り巻いてる連中も笑って。
本当に、こいつは・・・自分の権力の使い方を心得てる。
集団の使い方を心得てる。
だけど、それって。
「最低じゃない?だって、あなたは私を傷つけようとしてるのよ?それも、集団で」
「最初に傷つけられたのは・・・っ」
「あたしだわ。こんな場面を見せられて、見てみぬふりをしろ、と強要される。それのどこが人を傷つけてないの?誰だって、こんな風に人を傷つける場面なんて見たくないし、それを楽しんでる人間を好きになったりしないわ」
不愉快そうな目で、あたしを見つめるだけのレギュラス。
「人間というのはね、ここに」
胸の上に手を置く。
心が、ここにある。
「良心、という名の心を持ってるの。誰もがそれを小さい頃から大切に育てて、ここに抱き続けるの。大人になって、それに反することをしなければならなくなったときでも、それが間違っていることだ、けれどしなければならないと言い聞かせながら行動するの」
誰だって、汚いこと、間違ってること、人を傷つけること・・・したくなんて、ない。
それでも、しなければならない瞬間が、社会というものには、ある。
「だけど、それが間違っていると、思うか思わないかが問題なのよ」
正しくないことをしているなら、正しくないのだ、と知ること。
「間違っているけれどしている自分を恥じ、自分がそれを人にさせる人間にはならないようにしよう、と決心する。そうやって・・・・社会というのは育っていく。間違った行動を、良心に反する行動をすることを、恥ずかしい、と思い、したくないと感じることが大切で、それができるから人間なのよ」
自分が間違ったことをしている、と認めることができることこそが…大切なのだ。
過ちを犯すことではなく、その過ちを犯した自分を…認められるかどうかが。
「あたしは、人間でいたい。だから、間違ってることには声を上げるわ。行動を起こすわ」
それが間違っている、おかしいと思う人間はたくさんいる。
それを言いたくても、言い出せない人もいる。
言うことによって、自分がその標的にされるのではないかとおびえる人がいる。
そんな人たちが、声を上げる勇気を。
その、きっかけを。
あたしがあげられるのなら、それはなんて幸せなことだろう。
「相手が、ルシウスなら、ベラトリクスなら、あたしはこういうやり方はしない。だけど、今のあなたには、こういうやり方が必要だわ。正面から、あなたのしていることは間違っていると教える人間が必要だと思ったから、あたしはこうする」
ルシウスやベラトリクス相手に、こんな言い方ややり方をするのは自殺行為。
相手をみてやり方を変え、言い方を変えるのが…大人のやり方だ。
20を超えた、あたしの、やるべき方法だ。
「何様のつもりです?たかが12の小娘が・・・」
「あ・た・し・は・21だー!!!!!!馬鹿にするな!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あ。
よ、余計なこと考えてたら…。
「は?」
「・・・・・・・・・・・・・・サクラ?」
・・・・・・・・・・・・・・・・えへ。
ちょっと・・失言、だったかなあ・・・・・・・・・
それまでのが台無しじゃないのー!!!!