2年生(親世代) 完結 (35話)
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10
「さあ、みなさん、今日もしっかり勉強しましょう」
にこやかなイーシャ先生が抱えてきたものに、あたしは思わず教科書とペンを取り落とした。
「そそそそそそれはなんですか!?」
「今日の授業に使うものだよ」
のほほんと言わないでくださいっ
高さ、2メートル超えてるし!
横幅も1メートルぐらいあるし!
どうやって抱えてるんだろう、この人っ
「今日はこの鏡の特性について学びます」
はらっと、布を取り払われたそれは・・・・・・。
「鏡・・・?」
巨大な鏡だった。
「わたし・・・は・・・あ、なたの・・・」
まさか。
「みぞの、鏡・・・」
「おや、良く知っていたね、ミス・キリュウ。グリフィンドールに5点あげよう」
やった!
「さて、これはみぞの鏡という。これについて知っている人はいるかな?」
本人の隠された心の望みを写す鏡。
ハリーは・・・この鏡で、死んだ両親を見たんだっけ。
ジェームズと、リリーを。
「はい。みぞの鏡はのぞいた人間の本当の心の望みを写します。」
「よろしい。グリフィンドールに5点あげよう」
つらつらとイーシャ先生が説明する内容をノートに書き取り・・・・・・
ん?でもさ。
「先生、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんですか?ミス・キリュウ」
「・・・なんで、闇の魔術に対する防衛術でみぞの鏡が出てくるんですか?」
なんっの関係もないと思うんですが。
「それはですねえ・・・」
まさか、これにかかってる術って闇の魔術とか?
それとも・・・
「面白そうだったからです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は?」
「私はみぞの鏡が大好きなんですよー。面白いじゃないですか。ボガートと同じくらい好きですねえ!」
「・・・ボガート、好きなんですか?」
「ええ。わざと怖いものをころころ変えてやると混乱しておろおろするのがすごくかわいいんですよ」
イーシャ先生。
・・・・・・・・・・・・・・・・・あんたは、変だ。
「イーシャ先生」
「なんですか?」
「あなた、グリフィンドールでしょう」
「よくわかりましたねえ!そうです、私はグリフィンドール出身ですよ」
ははは・・・・・・やっぱり。
「・・・それは、どういう意味だろうね、サク・・・」
「お前、俺たち馬鹿にしてない?」
「してないよぉ?」
だけどさあ
「こういう、面白いもの好きとか、何でも面白がるとことか、どんなもの相手でも遊ぼうとするところとか、グリフィンドールらしいよね」
・・・・・・・・・なぜだろう。
その場にいた全員が自分の胸に手をあてて考え込み、うっとかうめいている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図星か。
図星だな!?
「あとなんにでも首を突っ込む好奇心」
今度は頭を抱えてなにやらぶつぶつと。
「いやあ。ミス・キリュウはよく自分のことがわかってますねえ」
「あ、そうか!サクもグリフィンドールなんだからおんなじじゃないか。なに人事みたいに言ってるんだよ」
・・・それはどうかな?
にやり。
「さて、それでは一人ずつのぞいてみましょう!」
にっこりと笑ったイーシャ先生に思わず頬を染める男と女。
こら。人生間違うな。
たしかに美人さんなんだけどねえ・・・。
「人間、自分の望みを知っておくのも大切なことですよ」
・・・ぞろっと、鏡の前に列が出来た。
みなさん、そんなに見たいかね。
あたしは、自分の真実の望みなんて、そんなに知りたくない。
もし、自分が望んでいるものが・・・とんでもないものだったら?
望んでも、絶対に手が届かないものだったら?
そんな想いを、わざわざしたくない。
傷つきたくないよ。
子どもの頃みたいに、他愛ない夢なら、いくら抱いていてもいいかもしれない。
だけど、今の夢は・・・見たくない。
そんなことを考えながら列の一番後ろにいたあたしの横を、足早に通り過ぎていく人がいた。
「あれ・・・?シリウス?」
ジェームズに引きずられるように一番前にいたのに。
心なしか、顔色が悪い。
表情が暗い・・・・・・
いや、何よりも。
その、目の色が。
灰色の目のその奥に、誰も寄せ付けようとしない闇が、あった。
「・・・一人でいたい。ほっといてくれ」
しぼりだすようなその声に、シリウスを惹きとめようとしたあたしの手が、落ちる。
教室を出て行く後姿を見送って。
なにが、あったのだろう。
いや・・・・・・彼は、なにを見たのだろう。
あの、鏡で・・・・・・
「さあ、みなさん、今日もしっかり勉強しましょう」
にこやかなイーシャ先生が抱えてきたものに、あたしは思わず教科書とペンを取り落とした。
「そそそそそそれはなんですか!?」
「今日の授業に使うものだよ」
のほほんと言わないでくださいっ
高さ、2メートル超えてるし!
横幅も1メートルぐらいあるし!
どうやって抱えてるんだろう、この人っ
「今日はこの鏡の特性について学びます」
はらっと、布を取り払われたそれは・・・・・・。
「鏡・・・?」
巨大な鏡だった。
「わたし・・・は・・・あ、なたの・・・」
まさか。
「みぞの、鏡・・・」
「おや、良く知っていたね、ミス・キリュウ。グリフィンドールに5点あげよう」
やった!
「さて、これはみぞの鏡という。これについて知っている人はいるかな?」
本人の隠された心の望みを写す鏡。
ハリーは・・・この鏡で、死んだ両親を見たんだっけ。
ジェームズと、リリーを。
「はい。みぞの鏡はのぞいた人間の本当の心の望みを写します。」
「よろしい。グリフィンドールに5点あげよう」
つらつらとイーシャ先生が説明する内容をノートに書き取り・・・・・・
ん?でもさ。
「先生、お聞きしてもよろしいでしょうか?」
「なんですか?ミス・キリュウ」
「・・・なんで、闇の魔術に対する防衛術でみぞの鏡が出てくるんですか?」
なんっの関係もないと思うんですが。
「それはですねえ・・・」
まさか、これにかかってる術って闇の魔術とか?
それとも・・・
「面白そうだったからです」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「は?」
「私はみぞの鏡が大好きなんですよー。面白いじゃないですか。ボガートと同じくらい好きですねえ!」
「・・・ボガート、好きなんですか?」
「ええ。わざと怖いものをころころ変えてやると混乱しておろおろするのがすごくかわいいんですよ」
イーシャ先生。
・・・・・・・・・・・・・・・・・あんたは、変だ。
「イーシャ先生」
「なんですか?」
「あなた、グリフィンドールでしょう」
「よくわかりましたねえ!そうです、私はグリフィンドール出身ですよ」
ははは・・・・・・やっぱり。
「・・・それは、どういう意味だろうね、サク・・・」
「お前、俺たち馬鹿にしてない?」
「してないよぉ?」
だけどさあ
「こういう、面白いもの好きとか、何でも面白がるとことか、どんなもの相手でも遊ぼうとするところとか、グリフィンドールらしいよね」
・・・・・・・・・なぜだろう。
その場にいた全員が自分の胸に手をあてて考え込み、うっとかうめいている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・図星か。
図星だな!?
「あとなんにでも首を突っ込む好奇心」
今度は頭を抱えてなにやらぶつぶつと。
「いやあ。ミス・キリュウはよく自分のことがわかってますねえ」
「あ、そうか!サクもグリフィンドールなんだからおんなじじゃないか。なに人事みたいに言ってるんだよ」
・・・それはどうかな?
にやり。
「さて、それでは一人ずつのぞいてみましょう!」
にっこりと笑ったイーシャ先生に思わず頬を染める男と女。
こら。人生間違うな。
たしかに美人さんなんだけどねえ・・・。
「人間、自分の望みを知っておくのも大切なことですよ」
・・・ぞろっと、鏡の前に列が出来た。
みなさん、そんなに見たいかね。
あたしは、自分の真実の望みなんて、そんなに知りたくない。
もし、自分が望んでいるものが・・・とんでもないものだったら?
望んでも、絶対に手が届かないものだったら?
そんな想いを、わざわざしたくない。
傷つきたくないよ。
子どもの頃みたいに、他愛ない夢なら、いくら抱いていてもいいかもしれない。
だけど、今の夢は・・・見たくない。
そんなことを考えながら列の一番後ろにいたあたしの横を、足早に通り過ぎていく人がいた。
「あれ・・・?シリウス?」
ジェームズに引きずられるように一番前にいたのに。
心なしか、顔色が悪い。
表情が暗い・・・・・・
いや、何よりも。
その、目の色が。
灰色の目のその奥に、誰も寄せ付けようとしない闇が、あった。
「・・・一人でいたい。ほっといてくれ」
しぼりだすようなその声に、シリウスを惹きとめようとしたあたしの手が、落ちる。
教室を出て行く後姿を見送って。
なにが、あったのだろう。
いや・・・・・・彼は、なにを見たのだろう。
あの、鏡で・・・・・・