2年生(親世代) 完結 (35話)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
8
「あ、やっぱりまたここにいた」
「・・・お前か」
すっかりおなじみになっちゃったような気がします。
落ちこんだり、やなことがあるとここにくるシリウス。
それに、付き合いに来るあたし。
「今日の、さ」
「ん?」
「なんだったの?クィディッチ、断った理由」
途端に、シリウスが顔をしかめた。
「家の事情って言っただろ」
「それって、それ以上聞くなって意味であって、理由じゃないわ」
ほとんどの人はブラック家に遠慮して聞かないかもしれない。
だけどね。
そうやって、自分の中だけに押し込めて、苦しむのなら、言っちゃいなさいよ。
まだ、12歳でしょ。
自分の中に苦しみをためるのは、もっと年をとってからでいい。
「・・・・・・・・・わかってんなら聞くなよ」
「あたしは聞くわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・お前のことだから、聞くまでひかないんだよな?」
「その通りね」
にこっと笑って、こぶし3つ分、離れて座る。
ここが、あたしの定位置。
「肌寒くなってくる季節ね」
「もうすぐ秋だしな」
「で、理由は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仕方ねえなあ、とかいいながら頭をがりがりかいていたシリウスが、ぽつん、と言い放ったのは・・・。
「名誉なんて、いらねえよ」
「・・・・・・・・・はい?」
そんな、端的に言われてもわかりません。
「いやな話だぞ」
「あなたの実家はいつもじゃない」
「・・・お前も言うよな」
「ありがとう」
ほめてない。
そう突っ込まれるかと思ったのに、何も帰ってこなかった。
「ブラック家は・・・グリフィンドールの俺を、決してこころよくは思ってない」
そりゃそうだろうね。
あのクリスマスの時の強烈な反応ったら。
「夏休み中、言われ続けたよ。スリザリンに選ばれなかったなんて家の恥、この上は少しでも家の名誉のために、ってさ」
「うん・・・・・・」
「だから・・・本当は、クィディッチ選手になれるっていうのは・・・うれしいことのはずなんだ」
2年生からクィディッチの正選手に選ばれる。
それは、名誉といっていいはずだ。
監督生や、首席と同じように。
「だけど、なんでだかわからないけど、・・・いやだと思った。このまま、クィディッチの選手になるのは、嫌だと思った」
「・・・・・・シリウス」
それって、もしかして。
「言われた瞬間、母上の名誉のため、という言葉が浮かんだ。そうしたら・・・とっさに、断っていた」
「ねえ、それって・・・」
「わかんねえよ。理由なんて。・・・ただ、いやだっただけだ」
「家の人を、喜ばせるのが?」
「そうだ。あいつらを喜ばせるためだけの『クィディッチ選手』なんて・・・・・・」
自分が言った言葉に呆然とするシリウスに、あたしは微笑むことしか出来なかった。
しばらくあたしの顔を見ていたシリウスが、視線をそらして・・・ぽつり、とつぶやくように言った。
「久しぶりに帰ったあの家は・・・やっぱり、居心地が悪くて・・・どこか、変だ」
そうだね。
あなたは、嫌がっていた。
あの家に住まなければならなくなった、あの時も。
「早く、ここに帰ってきたかった・・・なんでだろうな。あそこは、俺の家なのに」
くるり、とインタリオをなぞるシリウスの感情につける名前を、あたしは知ってる。
それは、反発だ。
反抗、といってもいい。
普通は、中学生ぐらいで来るそれだけど。
シリウスのは、それよりずっとずっと・・・根が深い気がした。
「あ、やっぱりまたここにいた」
「・・・お前か」
すっかりおなじみになっちゃったような気がします。
落ちこんだり、やなことがあるとここにくるシリウス。
それに、付き合いに来るあたし。
「今日の、さ」
「ん?」
「なんだったの?クィディッチ、断った理由」
途端に、シリウスが顔をしかめた。
「家の事情って言っただろ」
「それって、それ以上聞くなって意味であって、理由じゃないわ」
ほとんどの人はブラック家に遠慮して聞かないかもしれない。
だけどね。
そうやって、自分の中だけに押し込めて、苦しむのなら、言っちゃいなさいよ。
まだ、12歳でしょ。
自分の中に苦しみをためるのは、もっと年をとってからでいい。
「・・・・・・・・・わかってんなら聞くなよ」
「あたしは聞くわよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・お前のことだから、聞くまでひかないんだよな?」
「その通りね」
にこっと笑って、こぶし3つ分、離れて座る。
ここが、あたしの定位置。
「肌寒くなってくる季節ね」
「もうすぐ秋だしな」
「で、理由は?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
仕方ねえなあ、とかいいながら頭をがりがりかいていたシリウスが、ぽつん、と言い放ったのは・・・。
「名誉なんて、いらねえよ」
「・・・・・・・・・はい?」
そんな、端的に言われてもわかりません。
「いやな話だぞ」
「あなたの実家はいつもじゃない」
「・・・お前も言うよな」
「ありがとう」
ほめてない。
そう突っ込まれるかと思ったのに、何も帰ってこなかった。
「ブラック家は・・・グリフィンドールの俺を、決してこころよくは思ってない」
そりゃそうだろうね。
あのクリスマスの時の強烈な反応ったら。
「夏休み中、言われ続けたよ。スリザリンに選ばれなかったなんて家の恥、この上は少しでも家の名誉のために、ってさ」
「うん・・・・・・」
「だから・・・本当は、クィディッチ選手になれるっていうのは・・・うれしいことのはずなんだ」
2年生からクィディッチの正選手に選ばれる。
それは、名誉といっていいはずだ。
監督生や、首席と同じように。
「だけど、なんでだかわからないけど、・・・いやだと思った。このまま、クィディッチの選手になるのは、嫌だと思った」
「・・・・・・シリウス」
それって、もしかして。
「言われた瞬間、母上の名誉のため、という言葉が浮かんだ。そうしたら・・・とっさに、断っていた」
「ねえ、それって・・・」
「わかんねえよ。理由なんて。・・・ただ、いやだっただけだ」
「家の人を、喜ばせるのが?」
「そうだ。あいつらを喜ばせるためだけの『クィディッチ選手』なんて・・・・・・」
自分が言った言葉に呆然とするシリウスに、あたしは微笑むことしか出来なかった。
しばらくあたしの顔を見ていたシリウスが、視線をそらして・・・ぽつり、とつぶやくように言った。
「久しぶりに帰ったあの家は・・・やっぱり、居心地が悪くて・・・どこか、変だ」
そうだね。
あなたは、嫌がっていた。
あの家に住まなければならなくなった、あの時も。
「早く、ここに帰ってきたかった・・・なんでだろうな。あそこは、俺の家なのに」
くるり、とインタリオをなぞるシリウスの感情につける名前を、あたしは知ってる。
それは、反発だ。
反抗、といってもいい。
普通は、中学生ぐらいで来るそれだけど。
シリウスのは、それよりずっとずっと・・・根が深い気がした。