1年生(親世代) 完結 (99話)
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10
船を下りて二人と別れたあと、あたしはジェームズとリリーを探した。
いた。ずいぶん先頭の方に四人集まってる。
「はぁいv」
「・・・・・・・・・・・・」
あら。冷たい視線ね。
ずいぶんな態度じゃないの。
「どうしたの?ジェームズ」
「・・・・・・・・・・・・あのさ」
「うん」
「なんでブラック家のやつと一緒にのろうなんて思ったわけ?」
・・・・・・それで、ですか。
さては悪口に花を咲かせてたわね。あんたたち。
「お礼。言おうと思って」
「・・・なんの」
「いや~・・・ほら。ジェームズ覚えてない?」
「なんの!」
「あたしたち初めて会ったときにのこと」
「・・・・・・・・ああ!!」
そうそう。忘れよったって忘れられるもんじゃないわよ、あれは。
あたしが目撃者だったらぜったい覚えている。
「なんだ?一体」
あたしに視線をむけないようにしてジョンがジェームズにだけ話しかける。
…いー度胸してんじゃないの、あんた。
「いや、買い物に行った時にさ、サクラがオリバンダーの店の前で…子どもを抱えてお尻叩いてたんだわ」
「はぁ!?」
「子ども泣き出してさ~。兄ちゃんらしいのが店から出てきて返してたんだけど・・・」
「あのお兄ちゃんがシリウス。あたしがお尻叩いたのがシリウスの弟のレギュラス」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ほらほら。目が零れ落ちるわよ。
事情のわからないリリーだけが首を傾げている。
「あの、さ」
「なぁに?」
「・・・お礼って、それ?」
「そうよ。あの後、いつ親に怒鳴り込まれるかひやひやしてたのよ~」
そりゃするわ、と納得顔の名門3人組。
「よりにもよってレギュラスを抱えて…人前でお尻を叩くとは・・・やるな!」
ぐっじょぶ!と親指を立てるジョンに笑顔で返す。
「で~…きっとシリウスがなだめてくれたのかぁ~と思って…御礼を言っておこうかと。もう話す機会なかったら言わずじまいになりそうだ ったから~…」
「ま、そうだよなぁ…スリザリンとは口ききたくないし…」
さっきまでの険悪ムードはどこへやら。
すっかりほんわかムードに摩り替わっています。
さすがあたし。
「それでもお礼言いに行こうってよく思えるよ。相手はブラックだぜ?」
「・・・・・・そうだけど」
ん~…さっきシリウスにも念押ししたけどぉ…この人たちにもやっといたほうが…楽しそうv
「…それにね、ひょっとしたら…シリウスって、他のブラックと違うかもしれないわよ?」
「そんなことありえねえって」
「そうそう。代々純血主義の鼻持ちならない最低の魔法使いさ!」
「じゃあ。もし、彼がスリザリン寮に組み分けされなかったら…どうする?」
「そんなこと、ありえない!」
・・・・・・なんか、段々わかったきたよーな気がする。
徹底した差別の中にいるのね…。
これは、スリザリン以外ありえないって思うわねぇ……。
「なったら?」
重ねて聞いたあたしに、ジェームズが考え込むような顔をした。
「おい、ジェームズ…そんなありえないことで悩むなよ」
「…いや。サクラ」
「なぁに?」
「もし、もし万が一、ブラック家の跡継ぎがスリザリンに組み分けされないようなことがあれば…僕は、君の下僕になってもいい」
「・・・・・そこまで言うか」
「それぐらいありえないことなんだ」
はぁ・・・さようですか。
もし、の可能性を考えてくれただけ譲歩なわけね…。
でも、やっぱりジェームズは頭も勘もいい。
あたしが言ってる言葉を、冗談だとは受け止めてない。
「そうね…下僕はいらないから、一つだけあたしの言うことを聞いてほしいわ。良いかしら?」
「いいよ」
あっさり頷いたわね……。
ふふん。後で見てなさい。
「・・・お話はおわりましたか?」
「・・・・・・・・・・・え?」
「わたくしがお話をしてもよろしいかしら?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃぃいぃぃぃぃぃっっ
「ご、ごめんなさいっ」
「いいえ。少しも緊張がないようで結構ですこと。もし、その調子でわたくしの授業を受けるようならすぐにでも家にお返しいたしますよ? 」
ぎゃああああああああああ!!
「ごめんなさい・・・・・・」
うなだれるしかなかった・・・・・・・
わたくしのすぐ後ろを歩きなさい、とマクゴナガル先生に命じられ…あたしはしくしくと嘆きながら大広間に入った。
「・・・・・・・・・・・・・・っ」
予想を遥かに超える、荘厳な広間だった。
広々とした空間。
押し寄せる、視線。
そして・・・・・・そこにたしかに存在する、歴史の重み。
「すごい・・・」
リリーもおもわず、というような声が聞こえる。
そして…あたしはマクゴナガル先生の後ろについて組み分け帽子の前にたどり着いた。
「・・・・・・・・・・・素敵なぼろぼろ帽子・・・」
感想。
うんうん、と横でジェームズが頷く。
「名前を呼ばれたら進み出て座りなさい」
あいよ~~。
Aの人から名簿が読み上げられる。
…ってことはすぐに彼かしら。
うんうん。楽しみだ。
「シリウス・ブラック!」
お。
うんざり、という顔で進み出るシリウス。
視線と一緒に、ひそひそと声が寄せられる。
――――ブラックだ。
――――本家の跡取りらしいぜ。
――――これでスリザリンも大喜びだな。
ちらっと視線をやれば、すでにスリザリンが拍手の準備をしている。
シリウスが椅子に座り、頭に帽子が載せられた。
わくわく。
さあ!何が起こるのかしら!!
目を閉じていたシリウスの表情が、ふと変わった。
「・・・・・・・・・・・え?」
ぽつん、ともらされた小さな声。
――――グリフィンドール!!
あがったのは、歓声ではなく、驚愕の声だった。
ダンブルドアが思わず、といったように腰を浮かせている。
頭から帽子がどけられても、シリウスは呆然として立ち上がれない。
そして…広間も、静けさを保ったまま。
誰もが、驚愕していた。
あの、純血一族が。
代々スリザリンの一族の…本家の長男が。
天敵ともいえるグリフィンドールに選ばれるとは。
そう、言いたげな顔。
「ブラック。次の組み分けがあります。お退きなさい」
よろよろと立ち上がるシリウスの視線がさまよった。
どこに行けばいいのか、わからない、と言いたげに。
それはそうだろう。
たぶん、スリザリンのテーブルしか確認していなかったのだろうから。
「シリウス」
小さな声で呼びかけたとたん、シリウスがほっとしたような顔をした。
「あっちあっち」
手をひいてグリフィンドールのテーブルを示す。
新入生全員が、彼のために道をあけた。
と、いうより。
明らかに遠ざかろうとしていた。
この、異端な名門の少年から。
「また後でね」
こそっとささやいて背中を押す。
すがるような視線が一瞬向けられて、シリウスはおとなしくグリフィンドールのテーブルに着いた。
次の、瞬間。
割れるような大歓声が、グリフィンドールから上がった。
苦虫を噛み潰したような顔のスリザリン。
反対に、大喜びの、グリフィンドール。
ああ、よかった。
グリフィンドールが、歓迎してくれて…よかった……。
「サクラ・キリュウ」
およ。喜びに浸ってる間になんか進んでるし。
さあ!あたしの腕の見せどころだわ!
シリウスに後で、って言っちゃったんだから意地でもグリフィンドールにいくわよ!!
帽子をかぶったとたん、あたしの意識は閉ざされた。
頭の中に、声が響く。
『ほう。お前さんがダンブルドアが言っていた女の子じゃな?』
あら。なにか言ってた?
『言っていた。ふむ。やはりかわっている』
何がよ
『頭の構造は、11歳の子どもではないのぅ』
・・・・・・一応。20歳デス
『困った。わたしの仕事は11歳の子どもの可能性を見ることでな。大人は対象外なのだ』
なんですと?
『ふむ…あえて言うのなら、君の中には…』
グリフィンドールで。
『なんだと!?』
グリフィンドールで。それ以外は嫌。
『し、しかし』
しかしもカカシもない!
カカシはなくちゃこまるけど!!
『・・・・・・お前さんの性質は・・・どちらかというとスリ…』
燃えてみる?
『・・・・・・そういうところがスリザ・・』
火をつける呪文ってインセンディオだったかしら。
『・・・・・・・・・・・・・・・ハッフルパフではどうかな?』
う~ん。それでも良かったけど。
でも、今はグリフィンドール。
『・・・・・・では』
グリフィンドール?
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
――――グリフィンドール!!(泣)
なによ!その最後のよけいなもの!!
しかも、なによ!その悲鳴を振り絞るような叫びは!!
思った瞬間、帽子が取り上げられた。
ま、終わりよければ全て良し、よね。
あたしは、笑顔で先に座っていたシリウスに手を振った。
船を下りて二人と別れたあと、あたしはジェームズとリリーを探した。
いた。ずいぶん先頭の方に四人集まってる。
「はぁいv」
「・・・・・・・・・・・・」
あら。冷たい視線ね。
ずいぶんな態度じゃないの。
「どうしたの?ジェームズ」
「・・・・・・・・・・・・あのさ」
「うん」
「なんでブラック家のやつと一緒にのろうなんて思ったわけ?」
・・・・・・それで、ですか。
さては悪口に花を咲かせてたわね。あんたたち。
「お礼。言おうと思って」
「・・・なんの」
「いや~・・・ほら。ジェームズ覚えてない?」
「なんの!」
「あたしたち初めて会ったときにのこと」
「・・・・・・・・ああ!!」
そうそう。忘れよったって忘れられるもんじゃないわよ、あれは。
あたしが目撃者だったらぜったい覚えている。
「なんだ?一体」
あたしに視線をむけないようにしてジョンがジェームズにだけ話しかける。
…いー度胸してんじゃないの、あんた。
「いや、買い物に行った時にさ、サクラがオリバンダーの店の前で…子どもを抱えてお尻叩いてたんだわ」
「はぁ!?」
「子ども泣き出してさ~。兄ちゃんらしいのが店から出てきて返してたんだけど・・・」
「あのお兄ちゃんがシリウス。あたしがお尻叩いたのがシリウスの弟のレギュラス」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
ほらほら。目が零れ落ちるわよ。
事情のわからないリリーだけが首を傾げている。
「あの、さ」
「なぁに?」
「・・・お礼って、それ?」
「そうよ。あの後、いつ親に怒鳴り込まれるかひやひやしてたのよ~」
そりゃするわ、と納得顔の名門3人組。
「よりにもよってレギュラスを抱えて…人前でお尻を叩くとは・・・やるな!」
ぐっじょぶ!と親指を立てるジョンに笑顔で返す。
「で~…きっとシリウスがなだめてくれたのかぁ~と思って…御礼を言っておこうかと。もう話す機会なかったら言わずじまいになりそうだ ったから~…」
「ま、そうだよなぁ…スリザリンとは口ききたくないし…」
さっきまでの険悪ムードはどこへやら。
すっかりほんわかムードに摩り替わっています。
さすがあたし。
「それでもお礼言いに行こうってよく思えるよ。相手はブラックだぜ?」
「・・・・・・そうだけど」
ん~…さっきシリウスにも念押ししたけどぉ…この人たちにもやっといたほうが…楽しそうv
「…それにね、ひょっとしたら…シリウスって、他のブラックと違うかもしれないわよ?」
「そんなことありえねえって」
「そうそう。代々純血主義の鼻持ちならない最低の魔法使いさ!」
「じゃあ。もし、彼がスリザリン寮に組み分けされなかったら…どうする?」
「そんなこと、ありえない!」
・・・・・・なんか、段々わかったきたよーな気がする。
徹底した差別の中にいるのね…。
これは、スリザリン以外ありえないって思うわねぇ……。
「なったら?」
重ねて聞いたあたしに、ジェームズが考え込むような顔をした。
「おい、ジェームズ…そんなありえないことで悩むなよ」
「…いや。サクラ」
「なぁに?」
「もし、もし万が一、ブラック家の跡継ぎがスリザリンに組み分けされないようなことがあれば…僕は、君の下僕になってもいい」
「・・・・・そこまで言うか」
「それぐらいありえないことなんだ」
はぁ・・・さようですか。
もし、の可能性を考えてくれただけ譲歩なわけね…。
でも、やっぱりジェームズは頭も勘もいい。
あたしが言ってる言葉を、冗談だとは受け止めてない。
「そうね…下僕はいらないから、一つだけあたしの言うことを聞いてほしいわ。良いかしら?」
「いいよ」
あっさり頷いたわね……。
ふふん。後で見てなさい。
「・・・お話はおわりましたか?」
「・・・・・・・・・・・え?」
「わたくしがお話をしてもよろしいかしら?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひぃぃいぃぃぃぃぃっっ
「ご、ごめんなさいっ」
「いいえ。少しも緊張がないようで結構ですこと。もし、その調子でわたくしの授業を受けるようならすぐにでも家にお返しいたしますよ? 」
ぎゃああああああああああ!!
「ごめんなさい・・・・・・」
うなだれるしかなかった・・・・・・・
わたくしのすぐ後ろを歩きなさい、とマクゴナガル先生に命じられ…あたしはしくしくと嘆きながら大広間に入った。
「・・・・・・・・・・・・・・っ」
予想を遥かに超える、荘厳な広間だった。
広々とした空間。
押し寄せる、視線。
そして・・・・・・そこにたしかに存在する、歴史の重み。
「すごい・・・」
リリーもおもわず、というような声が聞こえる。
そして…あたしはマクゴナガル先生の後ろについて組み分け帽子の前にたどり着いた。
「・・・・・・・・・・・素敵なぼろぼろ帽子・・・」
感想。
うんうん、と横でジェームズが頷く。
「名前を呼ばれたら進み出て座りなさい」
あいよ~~。
Aの人から名簿が読み上げられる。
…ってことはすぐに彼かしら。
うんうん。楽しみだ。
「シリウス・ブラック!」
お。
うんざり、という顔で進み出るシリウス。
視線と一緒に、ひそひそと声が寄せられる。
――――ブラックだ。
――――本家の跡取りらしいぜ。
――――これでスリザリンも大喜びだな。
ちらっと視線をやれば、すでにスリザリンが拍手の準備をしている。
シリウスが椅子に座り、頭に帽子が載せられた。
わくわく。
さあ!何が起こるのかしら!!
目を閉じていたシリウスの表情が、ふと変わった。
「・・・・・・・・・・・え?」
ぽつん、ともらされた小さな声。
――――グリフィンドール!!
あがったのは、歓声ではなく、驚愕の声だった。
ダンブルドアが思わず、といったように腰を浮かせている。
頭から帽子がどけられても、シリウスは呆然として立ち上がれない。
そして…広間も、静けさを保ったまま。
誰もが、驚愕していた。
あの、純血一族が。
代々スリザリンの一族の…本家の長男が。
天敵ともいえるグリフィンドールに選ばれるとは。
そう、言いたげな顔。
「ブラック。次の組み分けがあります。お退きなさい」
よろよろと立ち上がるシリウスの視線がさまよった。
どこに行けばいいのか、わからない、と言いたげに。
それはそうだろう。
たぶん、スリザリンのテーブルしか確認していなかったのだろうから。
「シリウス」
小さな声で呼びかけたとたん、シリウスがほっとしたような顔をした。
「あっちあっち」
手をひいてグリフィンドールのテーブルを示す。
新入生全員が、彼のために道をあけた。
と、いうより。
明らかに遠ざかろうとしていた。
この、異端な名門の少年から。
「また後でね」
こそっとささやいて背中を押す。
すがるような視線が一瞬向けられて、シリウスはおとなしくグリフィンドールのテーブルに着いた。
次の、瞬間。
割れるような大歓声が、グリフィンドールから上がった。
苦虫を噛み潰したような顔のスリザリン。
反対に、大喜びの、グリフィンドール。
ああ、よかった。
グリフィンドールが、歓迎してくれて…よかった……。
「サクラ・キリュウ」
およ。喜びに浸ってる間になんか進んでるし。
さあ!あたしの腕の見せどころだわ!
シリウスに後で、って言っちゃったんだから意地でもグリフィンドールにいくわよ!!
帽子をかぶったとたん、あたしの意識は閉ざされた。
頭の中に、声が響く。
『ほう。お前さんがダンブルドアが言っていた女の子じゃな?』
あら。なにか言ってた?
『言っていた。ふむ。やはりかわっている』
何がよ
『頭の構造は、11歳の子どもではないのぅ』
・・・・・・一応。20歳デス
『困った。わたしの仕事は11歳の子どもの可能性を見ることでな。大人は対象外なのだ』
なんですと?
『ふむ…あえて言うのなら、君の中には…』
グリフィンドールで。
『なんだと!?』
グリフィンドールで。それ以外は嫌。
『し、しかし』
しかしもカカシもない!
カカシはなくちゃこまるけど!!
『・・・・・・お前さんの性質は・・・どちらかというとスリ…』
燃えてみる?
『・・・・・・そういうところがスリザ・・』
火をつける呪文ってインセンディオだったかしら。
『・・・・・・・・・・・・・・・ハッフルパフではどうかな?』
う~ん。それでも良かったけど。
でも、今はグリフィンドール。
『・・・・・・では』
グリフィンドール?
『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・』
――――グリフィンドール!!(泣)
なによ!その最後のよけいなもの!!
しかも、なによ!その悲鳴を振り絞るような叫びは!!
思った瞬間、帽子が取り上げられた。
ま、終わりよければ全て良し、よね。
あたしは、笑顔で先に座っていたシリウスに手を振った。