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Hello,New world!

「そっちの料理、もう大丈夫ー⁉︎」

「あちらの卓、お酒足りませーん!」

くりやにはひっきりなしに女官が出入りして、怒号にも似た声を掛け合う。


今夜は、孫呉の皆さんをお招きして盛大に宴が行われている。

何日も前から料理の段取りやお酒の手配など、綿密な打ち合わせを重ねてきていたが、ひとつ大きな誤算があった。

まあ、孫呉の皆さんが飲むわ飲むわ。

父さん並みの飲みっぷりを見せる方がちらほら。

私もさっきから宴会場と厨を行ったり来たりしながら料理やお酒を運んでいる。


「月紫、大丈夫?」

忙しなく動き回っていたら、姉さんに声を掛けられた。

「さっきからお前、動きっぱなしだろ?少し座ったらどうだ?」

兄さんが自分の隣の空いている席を指差す。

「ありがと。でも大丈夫だよ。サボってられるほど人手に余裕もないしね」

卓の上の空いた皿をまとめて、その場を離れた。
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