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Hello,New world!

「ただいま」

庭で洗濯物を干していたら、後ろから声を掛けられた。

「あ、姉さん、おかえり。お疲れ様」

姉さんは微かに頷くと、持っていた手拭いを井戸水で濡らした。


星彩姉さんは美人だ。

本当に目鼻立ちが整っている。

寡黙な性格も相まって、クールビューティーって言葉がよく似合う。

……でも、姉さんの手足には、19歳の女の子とは思えないほどの傷痕が残っている。

それは、毎日の鍛錬であったり、実際戦に出たときについた傷だ。

……19歳の女の子が武器を持って戦に出る。

令和の日本に生きていた私には考えられないことだった。

でも姉さんは国のためにと武器を取り、父さんや兄さんと共に戦場を駆けている。

……私には、できない。

試しに、と武芸を習おうとしたこともあったが、壊滅的にセンスがなかった。

たとえセンスがあったとしても、私にはそんな度胸はないのだ。
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