詳細※半天狗(積怒)

鬼夢主で半天狗の分裂体の積怒夢
(時間軸は炭治郎が産まれる前)


・夢主設定

真面目で大人しい性格をした鬼。
誰に対しても語尾を伸ばさず常に敬語で話してあまり吃らない。
腰くらいまでの長髪をそのままに、耳の辺りに桔梗の花を挿している。
気弱な一面もあり口下手で自己主張が苦手。

夢主は上弦の鬼を補助し、場合によっては上弦の鬼を身を挺して守る役割を与えられている。
半天狗の補助に当たる事が多く、分裂体と行動する事が多いが自身の分をわきまえていて分裂体の常に後ろに付き従い控えている。

血鬼術は花の血鬼術で牡丹の花が辺り一面に咲き乱れ、手にした舞扇を振るう事で花弁が舞う。
風で運ばれた花弁は猛毒を纏った鋭い刃になり、その傷口から猛毒が身体中に回り即死する術を使用する。

遠距離攻撃が得意な為間合いに入られると不利。




・半天狗の分裂鬼たちとの関係性

話し掛ければ緊張気味に口を開き、体に触れれば身体を強張らせる夢主。その、何時まで経っても変わらない初な反応が良いと、暇さえあれば絡む可楽と、可楽程ではないが偶に絡む空喜。

その度に止めに入る積怒と夢主を気遣う哀絶。

夢主の髪に挿してある桔梗の花は積怒から贈られたとても大切な花。

積怒も夢主に無自覚に惹かれている。



・リクエスト内容

夢主は不器用で優しい積怒に惹かれているが積怒に迷惑を掛けられないと思い、想いを胸にしまい込んで従順に従っている。

積怒も夢主に無自覚に惹かれているが、今までそんな感情を抱いた事がなかったため、夢主に対する感情が理解出来ずにいる。

そのため自分達に従順に従う夢主を気に入っているだけだと思っている。(夢主に対して独占欲が強く不器用な優しさを持っている)

戦闘で夢主が危険な目に合うと、積怒はその度手助けをする。

他人に頼らず自分で何とかしようとする姿勢は好ましいが、夢主が無茶をするため、それを心配したと素直に言えず、戦闘が終わると夢主の腕を掴み小言を言う。

それに謝罪する夢主に謝罪は求めていないと言い、至近距離で夢主に戦闘時は自分の側から離れるな、夢主は自分の側に居れば良い。そうすれば自分が夢主を守ってやれると言う積怒。

半天狗や四鬼を補助し守る事が夢主の任された使命であるため、それに戸惑い言葉を紡ごうとする夢主の顎を掴み、反論は認めないと言い肯定を求める積怒。

それに気圧されて肯定を返す夢主と満足げにそれで良いと言う積怒。

そして顎から手を放し夢主の髪を撫でながら、お前は黙って自分の言う事を聞いていれば良いと言う積怒。

他の分裂体三鬼は積怒の気持ちに気付いていていつ積怒が自覚するのかと話をしている。

それと同時に積怒以外の分裂体は童磨も夢主に好意のようなものを抱いている事に気が付いているため童磨を警戒している。



そんなある日、突然無限城に分裂したまま収集される四鬼と夢主。

(追記:この招集の際呼び出された鬼は上弦〜下弦を含めた十二鬼月すべて)



そこで久し振りに顔を合わせた堕姫と妓夫太郎に挨拶をする夢主。はしゃぐ堕姫と、積怒の視線が痛すぎて話を早めに切り上げたい妓夫太郎。

その後、無惨から青い彼岸花の捜索に今まで以上に力を入れる様にと言い渡される上弦の鬼達。

話が終わり解散し始めた為、分裂体の元に戻ろうと歩き始める夢主。

そんな夢主を後ろから呼び止める童磨に振り返り、頭を下げて挨拶をする夢主。

その夢主の後ろ姿を少し離れた場所で見ながら、他の分裂体とはまた違う嫌な気持ちを童磨に感じ童磨を睨む積怒。


上位の鬼に緊張気味に必死に話をする夢主と積怒の視線に気付きながらも無視して楽しげに笑いながら話す童磨。

どんどん不機嫌になって行く積怒に他の分裂体達は状況が良くないと判断し、積怒に夢主の事が好きな事を自覚させようとする。

しかしそれを否定する積怒。

素直になれと言う可楽にくどいと言おうとした時、童磨の偶には半天狗殿から離れて俺の所においで(夢主が半天狗の元に居るのは無惨からの命令のため無惨の命令なしで勝手な事は出来ない)と言う言葉が聞こえ、そちらを見ると童磨が夢主に手を伸ばすのが見えて、次の瞬間には頭より先に体が勝手に動き夢主の腕を掴み自分の方に引き寄せ童磨の腕を振り払う積怒。

突然後ろに引き寄せられ抱き締められて固まる夢主と、腕を振り払われ一瞬驚いた顔をして直ぐに笑顔を浮かべるといきなり何をするのかと積怒に言う童磨。

積怒は自分で自分の行動が信じられず愕然とし沈黙する。

腕の中にいる夢主が戸惑いながら積怒の名前を呼んだ為目を向けると夢主と目が合う。その目を見て様々な事を思う。


血鬼術を使用する夢主の姿を決して口には出さないが美しいと思っている事、

自分が渡した花を受け取った時の控え目で優しく微笑んだ顔を見て自分が夢主を守りたいと思った事、

それとは対象的に自分以外の人物が夢主に触るのも夢主が誰かのものになるのも不愉快という事。


そこで先程の可楽の言葉が蘇り、腹ただしいと思いながらも心の中で肯定する。

そして先程の童磨の言葉に夢主に触れるなと言う積怒に笑いながら夢主は積怒殿のものではないよね?と言う童磨。

一発触発の雰囲気に可楽の肩に乗って見ていた本体は可楽に積怒を止めるように言うが楽しそうに笑うだけで何もしない。

そんな雰囲気の中夢主がニ鬼の間でおろおろしているのを見兼ねた黒死牟が窘める。

自分達より上位の鬼に窘められたニ鬼が漸く離れたため夢主は胸を撫で下ろす。

しかしまだ自分が積怒に抱き締められたままであることに気付き羞恥を覚え放して欲しい事を伝える。それに応えるように積怒が動き自然な流れで夢主の腕を強く掴み本体の元に夢主を引き摺るように早足で戻る積怒。

その後ろ姿を見送りながら童磨は怒り以外の感情ちゃんとあるんだ、興味深いなぁと呟き興味本位でこれ以上面倒事を起こすなと釘を指す黒死牟。



その日の夜鬼狩りとの戦闘後積怒と共に本体を捜す夢主。

その際に夢主は無限城での事のお礼を言う。

それに対して積怒は素っ気ない返事を返す。それでも本当に困っていたから助けに来てくれて本当に助かったと再びお礼を言う夢主。

そんな夢主を横目で見て立ち止まる積怒。突然立ち止まった積怒に疑問を投げかける前に頬に触れられる。それにびくりとして身体を強張らせる夢主に自分が怖いかと問う積怒に否定を返す夢主。

その言葉にもし自分が夢主の事が好きだと言ったらどうすると更に問う。

その言葉に一瞬驚くが直ぐに優しい笑みを浮かべ身体の力を抜くと積怒の手に自身の手をそっと重ねる。

その表情と手を重ね合わされるとは思っていなかった積怒は一瞬動きを止める。

そして夢主は自身も同じ気持ちだからその気持ちを受け入れると言う。

その返答に珍しく小さな笑みを浮かべて愛の言葉を告げ口付けを送る積怒。

その後他の分裂体と本体に報告する話。