詳細※憎珀天

・キメツ学園設定(以前リクエスト頂いた積怒夢(かけがえのない花)と同じ世界観、時間軸)



・夢主設定

夢主はキメツ学園中等部ニ年里芋組の女子生徒で大人しい性格。
困った事があると笑って誤魔化す癖がある。
鎖骨くらいまでの髪で金木犀の髪飾りを着けている。
夢主の両親は共に仕事人間なため実質独り暮らし同然の暮らしをしている。
竈門ベーカリーの常連で竈門兄妹(記憶あり)と仲良し。



・ストーリー設定

転生前の夢主は、まだ炭治郎達が産まれていない時代の鬼殺隊隊士で風の呼吸の使い手(夢主に前世の記憶はない)。

前世の死亡原因は当時上弦の肆の座に就いたばかりの半天狗と戦闘になった為
(本体を柱である恋人が追い詰めるも他の隊員達と戦闘していた分裂鬼達が憎珀天に変貌したため、その後逆に柱、仲間達と共に追い込まれ重傷を負い死亡した)
前世でも金木犀の簪(恋人に贈られた物)を髪に挿していたが憎珀天との戦闘で落ちて粉々になる。


それに対して憎珀天には前世の記憶があり夢主の事もしっかり覚えている。

他の隊員に比べて頭が良く技術も優れていた為敵ながら夢主を柱の次に称賛していた憎珀天。
重傷を負い木に寄りかかっている夢主を見て程なく死ぬと判断しその数分間くらいなら人間と話をするのも悪くないと夢主に近づき気紛れに話をする。
暫く言葉を交わした後目を閉じて事切れる夢主(自分が死んだとしても柱である彼が必ず本体の頸を斬ってくれると言う夢主に柱は死んだ、自分が喰ったと言う憎珀天に絶望の表情を浮かべる夢主)。
その目から一筋の涙が滑り落ちてその光景が何故か美しく感じる憎珀天。
その後力を得るために夢主の亡骸も喰べるが腹は満たされるものの虚しさを感じる憎珀天。

転生後は銀杏組の男子生徒で愈史郎(記憶あり)と友人関係を築いている。
夢主とはクラスが違う為接点がなかったが家が近いからと言う理由で風邪をひいた憎珀天にプリントを届けて欲しいと頼まれ地図を頼りに辿り着いた立派な日本家屋に驚きながらも門の側に呼び鈴にある事に気が付き鳴らす夢主。
その後玄関まで行くと不機嫌そうな憎珀天が出て来てビクリとしなる。

初対面なのに何故か嫌な感じがして早くこの場から立ち去りたいと思う夢主と夢主の顔を見た瞬間あの時の女だと気付き思わず腕を掴む憎珀天(あの時感じた虚しさの意味が分かるかも知れないと思う)。

プリントを出そうとしていた為突然腕を掴まれ驚き戸惑いの声を上げる夢主に構う事なく茶くらい出すと家に上がるように言う憎珀天。その何とも言えない雰囲気に警鐘が響き遠慮する夢主。

暫く上がれ上らないの攻防(言い争い)を玄関先で繰り広げていると兄達が帰宅し腕を掴んで引っ張っている憎珀天と憎珀天の手を外そうと掴まれていない方の手で憎珀天の手を掴み踏ん張っている涙目の夢主を見て思わず声を掛ける兄達。

その声に一瞬だけ憎珀天の力が緩んだのを見逃さず素早く体を動かした夢主にしまったと言う顔をする憎珀天。
素早く憎珀天から距離を取ると体調を気遣う言葉と別れの言葉を告げ逃げるように立ち去る夢主を忌々しげに見送る憎珀天(兄達にはしっかり頭を下げる夢主)。

そんな初めて見た弟と同い年の女の子に興味を示す兄達(穏やかなやり取りではないが)。

その出来事がきっかけで積極的に夢主に声を掛け帰りも同じ方向だからと半ば強引に途中まで一緒に帰るようになる(前世から同じ花の髪飾りを着けている夢主の事が気に食わず夢主には似合わないと言う憎珀天)。

最終的にはお互いに心を許し始めたくらいの時に夢主が他の男子生徒(前世の恋人(記憶なし))と楽しそうに話をしているのを見て嫉妬した憎珀天(嫉妬している事に気づいていない憎珀天)に強く当たられたことで前世の記憶が戻ってしまう夢主(姿がダブって見える)。

次の日からどこかぎこちない夢主に記憶が戻ったのかも知れないと思う憎珀天。

その後ぎくしゃくとしてしまうがこのままじゃ駄目だと竈門兄妹に相談しに行く(突拍子のない話だと前置きして前世の話をした後キメツ学園にはそういう人が多い事を知らされ自分達も記憶があると言われ驚く夢主)。

その後の二人の言葉に背中を押されその足で憎珀天の家に向かう夢主(過去の事を忘れろなんて言えないけど今の気持ちを大切にするべきなんじゃないかと優しく導いてくれる(その言葉にいつの間にか憎珀天の事が好きになっていた事に気が付く夢主))。

突然の夢主の訪問に驚く兄達だが直ぐに憎珀天の部屋に案内する(彼等の事も思い出す夢主と兄の客だぞの発言に怪訝な表情を浮かべるが夢主を見て驚く憎珀天)。

二人きりになり沈黙が支配する中突然の訪問を謝罪する夢主に返事を返す憎珀天(憎珀天もこのままではまずいと兄達に相談していて憎珀天が嫉妬して夢主を攻めた事や憎珀天が夢主に恋慕の情を抱いている事教えられていた)。

そして憎珀天からも先日の事を謝罪され返事を返す夢主。その後会話が続かず再び沈黙が続いた為躊躇いがちにどうしても話したい事があって来たと言い突拍子もない話だけどと前置きした後前世の記憶の話をしてキメツ学園には前世の記憶を持って生まれた人が多い憎珀天にもあるのではないかと言う夢主(それを聞いてやはり記憶が戻っていたのかと思う憎珀天)。

それに肯定を返し今まで溜め込んでいた事全てを吐き出し憎いかと尋ねる憎珀天。それに首を横に振り変な言い方だけど前世は前世今は今でしょ?と言い私は今を生きる【八雲憎珀天】と言う人が好きと言う夢主に驚く憎珀天。

そんな憎珀天を見て困った様な笑みを浮かべやっぱり薄情かなと言う夢主に否定を返し自分も同じ気持ちだと言う憎珀天。

(その後兄達に夕飯を食べて帰れと言われ遠慮しようとするも事情を憎珀天から聞いていたため却下され夕飯をごちそうになり賑やかな食卓に心が温かくなりその後憎珀天に家まで送ってもらう夢主)。

その別れ際に憎珀天から明日から一緒に学校に行こうと言われ恥ずかしそうに頷く夢主。
そんな夢主にポケットから小さな包装紙に包まれた物を取り出し押し付けやると言う憎珀天。

夢主がそれに戸惑っている間に短い挨拶をして帰ってしまう憎珀天。
その後部屋で包装紙を開けて出て来た白椿の髪飾りを見て以前言われた事を思い出し態々買ってくれたのかと頬が緩む夢主(どんな思いでお店に入ってどんな顔でこれを選んだんだろうと想像する夢主)。

翌日緊張気味に憎珀天の家の門の前で待つ夢主。

すると先に兄達が出てきた為慌てて挨拶をする夢主。

それに挨拶を返しながら夢主の髪飾りが以前の髪飾りではないことに気が付く兄達。
それを指摘するとあたふたしてしどろもどろになる夢主。そこに積怒と共に憎珀天がやって来て夢主の髪飾りに気が付く。

その視線におろおろしながら髪飾りのお礼を言った後不安そうに尋ねる夢主によく似合っていると言う憎珀天(それに恥ずかしそうに再びお礼を言う夢主)。

それを見て揶揄る様に事情を聞いてくる兄達に何でもないと夢主の手を引いて歩き出す憎珀天のお話。