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仔狐

__はぁ…
土方は疲れていた。
先の仕事で攘夷浪士が徒党を組んで大規模なテロを起こそうとしたのだ。
起こす側はそんなこと考えていないかもしれないが、本当止めるこっちの身にもなって欲しいものである。
真選組に帰る足取りが重い、いっそここで倒れてしまうのも手か。
心配する隊士達が思い浮かんですぐにその考えを消した。
ガサガサと音がしたと思えば黄金色の尻尾がある…少年……?
一旦思考をフリーズさせる。
ハッとして目を擦ればそこにいたのは小さな葉っぱをのせた黄金色の尻尾がある赤い瞳の仔狐だった。
まさか仕事疲れか、相当限界だったらしい。
そういう幽霊的…非現実的なモノが怖いとかでは無いが、決して無いが帰りは少し急ぎ足で進むことにした。
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