メンヘラJKと社畜
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ここ最近母親の機嫌が特に悪い。
原因は私だ。 あまりにも勉強が出来ないと罵られたのでムカついてしまったのだ。
『私より偏差値低い学校行ってたくせに!あなたの方が勉強出来ないでしょ!』
言った瞬間、しまったと思った。 彼女は一瞬目を見開き固まった。
「じゃあもう何もしない!洗濯もご飯も出さない!あんたなんか知らない!」
いつもより甲高い声で叫び母親はリビングを出て行った。 1人残された私は、面倒なことになったと顔をしかめるほかなかった。
ご飯がでないなら自分でやるしかない。 しかしこの家の冷蔵庫に私が無断で手を触れるのは自ら爆弾を落としに行くようなものだ。 そうなると基本外に出たくない私は家にあるインスタントラーメンを食べるのが一番だった。
しかしこれもそろそろ底をつく。 とうとう私は外に食料を買いに行か無ければならなくなった。 ついでに家出したとき用の服でも買っておくか。 使わないことを祈るけど。
とりあえずここら辺で1番大きいショッピングモールに行こう。 私は財布と携帯をリュックに入れて家を出た。 母はいつも6時には帰ってくるのでそれまでには帰らないと何を言われるか分かったもんじゃない。
夏休みということもあってか、平日にも関わらず人は結構いた。 なるべく知り合いに会うのは避けたい、基本的に人に会いたくない。
そそくさとラーメンやレトルトカレーなど調理しやすく冷蔵庫に入れずに済むものを買っていく。 あ、ポテチも買っとこ。
服はTシャツを2枚買った。 上の服が違えば下のジーパンを変えなくても不自然に見えないだろうからだ。 家出する際には荷物は少ない方がいい。
結局家に帰ったのは4時半くらいだった。 母が帰ってくるまでに夕飯を済ませ、念のための家出セットをつくっておいた。
ゆっくり出来る時間は残り30分くらい、私は布団に寝転がると携帯で遊ぶことに決めた。
《家出セット出来たー、最悪これで何とかなる》
SNSに書き込めば、何件かの「いいね」と共に気持ち悪いメッセージも届く。
【家出したの?俺ん家来てよー】
【大変だね、良かったら泊めるよ】
最初から泊めると言ってくる男で危なくない男はほとんどいない。 メンヘラにつけ込む男に堕ちるほど私は甘くないので完全に無視する。
家出したらネカフェにでも泊まるか、古びた神社に寝泊まりするしかない。 現金は3万円ほど持っているがこれで足りるのか、不安は尽きないけどそれを考えるだけでワクワクした。 あの人から解放される日々なんて素敵なんだろう、帰った後が怖いけど。
【仕事終わったー】
ふと気づくと「社畜D」さんからメッセージが来ていた。 仕事終わりの報告が最近ではお決まりになっていて彼と私を繋ぐモノが少し特別になっている気がして嬉しい。
《お疲れ様、残業じゃなかったんだね》
【明日休みだから仕事持ち帰ってきたからね、その分早く帰った】
《言っても、これが普通のはずじゃん笑》
【いや、残業すんのは俺が使えないせいだから】
《ホワイト企業なら残業とか持ち帰りの仕事は少ないらしいからね、よっぽど「社畜D」さんの会社はブラックなんだね…》
【でも俺がもうちょっと使える人間なら早く帰れてるから、俺が悪いんだよ】
「社畜D」さんは今日もネガティブ全開らしい。 しかし、ここは何とか楽しい話に持っていって気分を変えてもらいたい。
《ところで、明日休みなんでしょ。 何するの?》
【寝る】
わお、即答。 きっと全然寝てないんだろうな。
《返信早っ! どんだけ寝たいの笑笑》
【社畜の休みは睡眠で潰れるものだから】
《迷言じゃん笑》
良かった。 とりあえずネガティブモードからの脱出は出来たらしい。 自分でも彼の役に立てた気がしてなんだか嬉しかった。
これで会話にひと段落ついたし、もういいだろう。 私はそっと携帯を机に置いた。 久々に外に出たからか疲れた。
もう眠い、風呂は明日の朝でいいや。 私は枕に頭を埋めると、意識を手放した。
原因は私だ。 あまりにも勉強が出来ないと罵られたのでムカついてしまったのだ。
『私より偏差値低い学校行ってたくせに!あなたの方が勉強出来ないでしょ!』
言った瞬間、しまったと思った。 彼女は一瞬目を見開き固まった。
「じゃあもう何もしない!洗濯もご飯も出さない!あんたなんか知らない!」
いつもより甲高い声で叫び母親はリビングを出て行った。 1人残された私は、面倒なことになったと顔をしかめるほかなかった。
ご飯がでないなら自分でやるしかない。 しかしこの家の冷蔵庫に私が無断で手を触れるのは自ら爆弾を落としに行くようなものだ。 そうなると基本外に出たくない私は家にあるインスタントラーメンを食べるのが一番だった。
しかしこれもそろそろ底をつく。 とうとう私は外に食料を買いに行か無ければならなくなった。 ついでに家出したとき用の服でも買っておくか。 使わないことを祈るけど。
とりあえずここら辺で1番大きいショッピングモールに行こう。 私は財布と携帯をリュックに入れて家を出た。 母はいつも6時には帰ってくるのでそれまでには帰らないと何を言われるか分かったもんじゃない。
夏休みということもあってか、平日にも関わらず人は結構いた。 なるべく知り合いに会うのは避けたい、基本的に人に会いたくない。
そそくさとラーメンやレトルトカレーなど調理しやすく冷蔵庫に入れずに済むものを買っていく。 あ、ポテチも買っとこ。
服はTシャツを2枚買った。 上の服が違えば下のジーパンを変えなくても不自然に見えないだろうからだ。 家出する際には荷物は少ない方がいい。
結局家に帰ったのは4時半くらいだった。 母が帰ってくるまでに夕飯を済ませ、念のための家出セットをつくっておいた。
ゆっくり出来る時間は残り30分くらい、私は布団に寝転がると携帯で遊ぶことに決めた。
《家出セット出来たー、最悪これで何とかなる》
SNSに書き込めば、何件かの「いいね」と共に気持ち悪いメッセージも届く。
【家出したの?俺ん家来てよー】
【大変だね、良かったら泊めるよ】
最初から泊めると言ってくる男で危なくない男はほとんどいない。 メンヘラにつけ込む男に堕ちるほど私は甘くないので完全に無視する。
家出したらネカフェにでも泊まるか、古びた神社に寝泊まりするしかない。 現金は3万円ほど持っているがこれで足りるのか、不安は尽きないけどそれを考えるだけでワクワクした。 あの人から解放される日々なんて素敵なんだろう、帰った後が怖いけど。
【仕事終わったー】
ふと気づくと「社畜D」さんからメッセージが来ていた。 仕事終わりの報告が最近ではお決まりになっていて彼と私を繋ぐモノが少し特別になっている気がして嬉しい。
《お疲れ様、残業じゃなかったんだね》
【明日休みだから仕事持ち帰ってきたからね、その分早く帰った】
《言っても、これが普通のはずじゃん笑》
【いや、残業すんのは俺が使えないせいだから】
《ホワイト企業なら残業とか持ち帰りの仕事は少ないらしいからね、よっぽど「社畜D」さんの会社はブラックなんだね…》
【でも俺がもうちょっと使える人間なら早く帰れてるから、俺が悪いんだよ】
「社畜D」さんは今日もネガティブ全開らしい。 しかし、ここは何とか楽しい話に持っていって気分を変えてもらいたい。
《ところで、明日休みなんでしょ。 何するの?》
【寝る】
わお、即答。 きっと全然寝てないんだろうな。
《返信早っ! どんだけ寝たいの笑笑》
【社畜の休みは睡眠で潰れるものだから】
《迷言じゃん笑》
良かった。 とりあえずネガティブモードからの脱出は出来たらしい。 自分でも彼の役に立てた気がしてなんだか嬉しかった。
これで会話にひと段落ついたし、もういいだろう。 私はそっと携帯を机に置いた。 久々に外に出たからか疲れた。
もう眠い、風呂は明日の朝でいいや。 私は枕に頭を埋めると、意識を手放した。
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