ヒプマイ短編
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やっちまった、やっちまった。
目が覚めたら、目の前には男の人の胸板。 そして全裸の自分。 フカフカのベッド。
ここまでくれば馬鹿な私でもわかる。 私、誰か分かんない人とヤったんだ。
とりあえずこの人は誰なんだ。 あいにく顔を見ようにも上から押さえるように手があるので頭が動かせない。 詰んだ。
そうだ、昨日のことを思い出せばいいんだ。 必死に無い頭を働かせてみる。 確か昨日は金曜だから部署の飲み会でみんなで飲んでて……、ダメだそれくらいしか覚えてない。
「んっ」
上から声がする、聞いたことあるような、無いような声。 これだけでは分からない。 手をどけるか、起きるかしてくんないかな。
誰かさんに悪態をついたって仕方ないのは分かってる。 だって私が酒を飲みすぎたのが悪いんだから。 もー!!なんであんなに飲んだんだろ、対して強くもないのに。
心の中で再び愚痴ってみるが相変わらず誰かさんは起きない。 よし、やるしかない。
私は覚悟を決めた。 とりあえずシャワー浴びたいからベッドからでよう。
なるべくこの人を起こさないように、そっと動く。 なんでこんなにしっかり抱きしめられてんだよ私。
ゆっくり手をどかして、体を起こす。 なんとか起こさずにできたようだ。
まったく、面倒かけさせやがって一体どこのどいつなんだよ。 心の中で愚痴ってから、相手の顔を見てみる。
……は?
私は絶句した。もう何も言えない。 なんで、なんで、私は上司と……、入間さんとヤったの?
何度か目をこすって幻覚じゃないか確かめてみる。 それでも私の目の前で眠っているのは私の上司、あの入間銃兎さんに違いなかった。
間違いなくやらかした、人生終わった。こんなことなら、まだ知らない人との方が良かった。
落ち着け、落ち着け自分。 脳に暗示をかけてみるも、心臓の鼓動はうるさくなるばかりだ、
そ、そうだ。シャワー、浴びよう。 ようやく当初の目的を思い出した。 とりあえず水で体を流せば落ち着けるかもしれない。
そろそろと音をたてないようにシャワールームまで行く。 道中、一応ゴミ箱を確認してみたが完全にクロだった。 やっぱり、ヤったことに間違いないらしい。
『はぁ……』
私は蛇口を捻りながらため息をついた。 別に入間さんが嫌いとかそういう話ではない。 むしろ好きだ。 だからこそ、こんな風に体を重ねてしまったことが辛いのだ。
温かいお湯を浴びれば気分もスッキリすると思ったが、この雰囲気ではなりそうもない。 そろそろでるか。
ふと、鏡に映った自分の体を見てみる。
『っ!?』
デブすぎて驚いたとかそういうことではない。 私の体には沢山の赤い痕がついていた。 鏡に近づいてちゃんと確認してみる。 まずい、首にもついている。
人が見える位置につけたの? え、だいぶ迷惑なんですけど。 入間さん、なんてことしてくれたんだよ……
頭が混乱してきた。 とりあえず部屋に戻らないと。 あ、服回収してない。仕方ない、タオルでも巻いておこう。
部屋に戻ると入間さんは携帯を弄っていた。
「あぁ、シャワー浴びてたんですね、おはようございます」
『お、おはようございます』
入間さんは驚いてないみたいだ。 つまり彼には記憶があるのだろう。
『あ、あの』
「なんでしょう」
『私、実は記憶なくて……昨晩何があったのか教えて貰いたいんですけど……』
「貴方……覚えてないんですか」
『は、はい』
私がそう言うと入間さんはさも不機嫌そうに眉間に皺をよせた。
まぁそうですよね、ムカつきもしますよね。 昨夜のことを説明しろなんて言われたら、でも本当に覚えてないんですって!!
言えばさらに機嫌が悪くなるだろうから、心の中だけで必死に言い訳をしてみる。何やってんだろ、私……
「はぁ。 仕方ありませんね、面倒ですが説明しましょう」
『うぅ、すみません』
「昨日は貴方が飲みすぎて、途中で寝てしまったんですよ」
『はい、申し訳ありません』
「それで、私が介抱することになってしまい、貴方の家も知らないし自分の家には入れるのは気が引けたのでここへ来たんです、ここまでは理解出来ましたか」
『はい、出来ました』
「そしたら貴方が起きて私ごとベッドにダイブしてきたんですよ」
『そっそれは、申し訳ございませんっ!』
「まぁお互い酒がまわってましたからね、その後はこういうことですよ」
うわっ、全部私が悪いんじゃん。 入間さんごとベッドにダイブ? 何してんの、私。
「一応確認しますが、流石にあの事は覚えてますよね」
『あ、あの事とは』
「チッ、その様子だと覚えてないんですね」
舌打ちされた。 明らかに不機嫌だ。 でも覚えてないものは覚えていないのだから仕方ない。本当に昨日の自分が恨めしい。
「全く……貴方って人は。貴方が私に言ったでしょう、私のことが好きだと」
『はっ!?言ったんですか!?』
「えぇ、なんども聞きました。 強いて言うなら飲んでる時から私の横で言ってました」
死にたい、切実にそう思った。
『ち、ちなみに他の人は聞いてませんよね』
「チッ、恐らく聞いてないと思いますよ」
また舌打ちされた。 怒っている、明らかに怒っている。 きっと私の発言が不愉快なんだろう。改善しようにも何も分からないから無理な話ではあるが。
「あの発言、貴方は飲んだ勢いで言ってたんですか」
『え? いや……えーと』
「はっきり喋ったらどうです?」
『す、好きなことは事実ですっ!で、でも昨日そんな風に伝えてたと思わなくてっ!もう忘れてくれて構わないのでっ!!』
「チッ、はぁ……」
舌打ちとため息!? 私の今の発言のどこがいけなかったのか分からないけど、また不味いことを言ってしまったらしい。
「それは、無理な話ですね」
『うえぇっ!』
「だって、あのとき私は「私もだ」と言ってしまいましたからね」
『ふぁっ!?』
「やっぱり覚えていないんですね」
え?どういうことだ?私が入間さんに好きって言って、その後、入間さんが自分もって言ったってことは……
『りょ、両思い?』
「そういうことになるんじゃないですか?」
入間さんはさもどうでも良さそうに言ってのけた。 いや、私にとっては大問題なんですけど。
『うわぁぁぁぁ』
私は地面に崩れ落ちた。大好きだった上司と両思いと分かったことは嬉しい。だけどこんな形で伝えたくはなかった。嬉しい気持ちと悲しい気持ちがいり混ざって凄いしんどい。
「急に大きな声ださないでくださいよ」
『だって……、入間さんと両思いで嬉しいけどそんな伝え方したなんて、少し悲しいです』
「はぁ? 貴方って人は全くもって面倒な人ですね。 いいですか私は貴方が言ってくれて嬉しかったんですよ。 それなのに当の本人は悲しいと言っている。 これほどイラつくことはありますか」
『あ、ありがとうございます?』
「何言ってるんですか」
もう混乱して、ちゃんとした返事が出来ない。
でも、でも……
『私も、私も入間さんが自分もって言ってくれたって聞いて嬉しかったです』
「っ、はぁ……」
また、ため息!さっきから入間さんのため息ばっか聞いている気がする。
そんなことをブツブツ考えるといきなり入間さんがベッドから降りて近づいできた。
あ、パンツ。 さっきは落ちてたのに。 自分で履いたんだ。じゃなくて! 何考えてんの私!
「そんな顔しないでください」
『えっ?』
「私が困らせたみたいじゃないですか」
『そんな顔してますか?』
「してますね」
『ごめんなさい』
私がそう言うと入間さんはまた、ため息をついた。そして少し考えるようにじっと私を見てきた。
「とりあえずもう1回しときますか」
『えっ!?』
「問題ないでしょう?恋人同士になったんですから」
『いや、まぁそうなんですけど』
そういう問題じゃないっ!そう言おうとした瞬間、キスされた。彼の舌が入ってくる。
私はそのままベッドにお姫様抱っこで運ばれた。恥ずかしい、息が苦しい。
『ぷはっ』
ようやく口が離れると、どちらのものとも言えない唾液が糸を引いていた。 途端にもの凄い羞恥にかられる。 入間さんはそんな私の思いを知ってか、知らずかタオルをとろうとしてきた。
『ちょっ入間さん、やめましょう。 もう朝なんですよっ!』
「そんなの関係ないでしょう、先程からタオル1枚でいるし、可愛いらしい顔して私のこと見てくるし明らかに誘ってましたよね」
『さ、誘ってなんかいませんよ! ちょっと入間さん! やめときましょう! 延長料金とかかかりません?』
「それくらい大丈夫です。後、昨日は銃兎と呼んでくれたのに今日は呼んでくれないんですか名前」
『つっ!』
顔が赤くなるのが自分でも分かる、私が入間さんを銃兎って呼んだと? 嘘でしょ? しかも今入間さん、私のこと名前って……
「昨日みたいに可愛い声でないてください、ねぇ名前?」
『〜っ!!』
その日、私と入間さんがホテルをでたのは午後になってからだった。
目が覚めたら、目の前には男の人の胸板。 そして全裸の自分。 フカフカのベッド。
ここまでくれば馬鹿な私でもわかる。 私、誰か分かんない人とヤったんだ。
とりあえずこの人は誰なんだ。 あいにく顔を見ようにも上から押さえるように手があるので頭が動かせない。 詰んだ。
そうだ、昨日のことを思い出せばいいんだ。 必死に無い頭を働かせてみる。 確か昨日は金曜だから部署の飲み会でみんなで飲んでて……、ダメだそれくらいしか覚えてない。
「んっ」
上から声がする、聞いたことあるような、無いような声。 これだけでは分からない。 手をどけるか、起きるかしてくんないかな。
誰かさんに悪態をついたって仕方ないのは分かってる。 だって私が酒を飲みすぎたのが悪いんだから。 もー!!なんであんなに飲んだんだろ、対して強くもないのに。
心の中で再び愚痴ってみるが相変わらず誰かさんは起きない。 よし、やるしかない。
私は覚悟を決めた。 とりあえずシャワー浴びたいからベッドからでよう。
なるべくこの人を起こさないように、そっと動く。 なんでこんなにしっかり抱きしめられてんだよ私。
ゆっくり手をどかして、体を起こす。 なんとか起こさずにできたようだ。
まったく、面倒かけさせやがって一体どこのどいつなんだよ。 心の中で愚痴ってから、相手の顔を見てみる。
……は?
私は絶句した。もう何も言えない。 なんで、なんで、私は上司と……、入間さんとヤったの?
何度か目をこすって幻覚じゃないか確かめてみる。 それでも私の目の前で眠っているのは私の上司、あの入間銃兎さんに違いなかった。
間違いなくやらかした、人生終わった。こんなことなら、まだ知らない人との方が良かった。
落ち着け、落ち着け自分。 脳に暗示をかけてみるも、心臓の鼓動はうるさくなるばかりだ、
そ、そうだ。シャワー、浴びよう。 ようやく当初の目的を思い出した。 とりあえず水で体を流せば落ち着けるかもしれない。
そろそろと音をたてないようにシャワールームまで行く。 道中、一応ゴミ箱を確認してみたが完全にクロだった。 やっぱり、ヤったことに間違いないらしい。
『はぁ……』
私は蛇口を捻りながらため息をついた。 別に入間さんが嫌いとかそういう話ではない。 むしろ好きだ。 だからこそ、こんな風に体を重ねてしまったことが辛いのだ。
温かいお湯を浴びれば気分もスッキリすると思ったが、この雰囲気ではなりそうもない。 そろそろでるか。
ふと、鏡に映った自分の体を見てみる。
『っ!?』
デブすぎて驚いたとかそういうことではない。 私の体には沢山の赤い痕がついていた。 鏡に近づいてちゃんと確認してみる。 まずい、首にもついている。
人が見える位置につけたの? え、だいぶ迷惑なんですけど。 入間さん、なんてことしてくれたんだよ……
頭が混乱してきた。 とりあえず部屋に戻らないと。 あ、服回収してない。仕方ない、タオルでも巻いておこう。
部屋に戻ると入間さんは携帯を弄っていた。
「あぁ、シャワー浴びてたんですね、おはようございます」
『お、おはようございます』
入間さんは驚いてないみたいだ。 つまり彼には記憶があるのだろう。
『あ、あの』
「なんでしょう」
『私、実は記憶なくて……昨晩何があったのか教えて貰いたいんですけど……』
「貴方……覚えてないんですか」
『は、はい』
私がそう言うと入間さんはさも不機嫌そうに眉間に皺をよせた。
まぁそうですよね、ムカつきもしますよね。 昨夜のことを説明しろなんて言われたら、でも本当に覚えてないんですって!!
言えばさらに機嫌が悪くなるだろうから、心の中だけで必死に言い訳をしてみる。何やってんだろ、私……
「はぁ。 仕方ありませんね、面倒ですが説明しましょう」
『うぅ、すみません』
「昨日は貴方が飲みすぎて、途中で寝てしまったんですよ」
『はい、申し訳ありません』
「それで、私が介抱することになってしまい、貴方の家も知らないし自分の家には入れるのは気が引けたのでここへ来たんです、ここまでは理解出来ましたか」
『はい、出来ました』
「そしたら貴方が起きて私ごとベッドにダイブしてきたんですよ」
『そっそれは、申し訳ございませんっ!』
「まぁお互い酒がまわってましたからね、その後はこういうことですよ」
うわっ、全部私が悪いんじゃん。 入間さんごとベッドにダイブ? 何してんの、私。
「一応確認しますが、流石にあの事は覚えてますよね」
『あ、あの事とは』
「チッ、その様子だと覚えてないんですね」
舌打ちされた。 明らかに不機嫌だ。 でも覚えてないものは覚えていないのだから仕方ない。本当に昨日の自分が恨めしい。
「全く……貴方って人は。貴方が私に言ったでしょう、私のことが好きだと」
『はっ!?言ったんですか!?』
「えぇ、なんども聞きました。 強いて言うなら飲んでる時から私の横で言ってました」
死にたい、切実にそう思った。
『ち、ちなみに他の人は聞いてませんよね』
「チッ、恐らく聞いてないと思いますよ」
また舌打ちされた。 怒っている、明らかに怒っている。 きっと私の発言が不愉快なんだろう。改善しようにも何も分からないから無理な話ではあるが。
「あの発言、貴方は飲んだ勢いで言ってたんですか」
『え? いや……えーと』
「はっきり喋ったらどうです?」
『す、好きなことは事実ですっ!で、でも昨日そんな風に伝えてたと思わなくてっ!もう忘れてくれて構わないのでっ!!』
「チッ、はぁ……」
舌打ちとため息!? 私の今の発言のどこがいけなかったのか分からないけど、また不味いことを言ってしまったらしい。
「それは、無理な話ですね」
『うえぇっ!』
「だって、あのとき私は「私もだ」と言ってしまいましたからね」
『ふぁっ!?』
「やっぱり覚えていないんですね」
え?どういうことだ?私が入間さんに好きって言って、その後、入間さんが自分もって言ったってことは……
『りょ、両思い?』
「そういうことになるんじゃないですか?」
入間さんはさもどうでも良さそうに言ってのけた。 いや、私にとっては大問題なんですけど。
『うわぁぁぁぁ』
私は地面に崩れ落ちた。大好きだった上司と両思いと分かったことは嬉しい。だけどこんな形で伝えたくはなかった。嬉しい気持ちと悲しい気持ちがいり混ざって凄いしんどい。
「急に大きな声ださないでくださいよ」
『だって……、入間さんと両思いで嬉しいけどそんな伝え方したなんて、少し悲しいです』
「はぁ? 貴方って人は全くもって面倒な人ですね。 いいですか私は貴方が言ってくれて嬉しかったんですよ。 それなのに当の本人は悲しいと言っている。 これほどイラつくことはありますか」
『あ、ありがとうございます?』
「何言ってるんですか」
もう混乱して、ちゃんとした返事が出来ない。
でも、でも……
『私も、私も入間さんが自分もって言ってくれたって聞いて嬉しかったです』
「っ、はぁ……」
また、ため息!さっきから入間さんのため息ばっか聞いている気がする。
そんなことをブツブツ考えるといきなり入間さんがベッドから降りて近づいできた。
あ、パンツ。 さっきは落ちてたのに。 自分で履いたんだ。じゃなくて! 何考えてんの私!
「そんな顔しないでください」
『えっ?』
「私が困らせたみたいじゃないですか」
『そんな顔してますか?』
「してますね」
『ごめんなさい』
私がそう言うと入間さんはまた、ため息をついた。そして少し考えるようにじっと私を見てきた。
「とりあえずもう1回しときますか」
『えっ!?』
「問題ないでしょう?恋人同士になったんですから」
『いや、まぁそうなんですけど』
そういう問題じゃないっ!そう言おうとした瞬間、キスされた。彼の舌が入ってくる。
私はそのままベッドにお姫様抱っこで運ばれた。恥ずかしい、息が苦しい。
『ぷはっ』
ようやく口が離れると、どちらのものとも言えない唾液が糸を引いていた。 途端にもの凄い羞恥にかられる。 入間さんはそんな私の思いを知ってか、知らずかタオルをとろうとしてきた。
『ちょっ入間さん、やめましょう。 もう朝なんですよっ!』
「そんなの関係ないでしょう、先程からタオル1枚でいるし、可愛いらしい顔して私のこと見てくるし明らかに誘ってましたよね」
『さ、誘ってなんかいませんよ! ちょっと入間さん! やめときましょう! 延長料金とかかかりません?』
「それくらい大丈夫です。後、昨日は銃兎と呼んでくれたのに今日は呼んでくれないんですか名前」
『つっ!』
顔が赤くなるのが自分でも分かる、私が入間さんを銃兎って呼んだと? 嘘でしょ? しかも今入間さん、私のこと名前って……
「昨日みたいに可愛い声でないてください、ねぇ名前?」
『〜っ!!』
その日、私と入間さんがホテルをでたのは午後になってからだった。
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