スタァと黒服
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本当の年齢なんて知らない。身分証を見せてなんて言わない。わたしと貴方が出会ったこの場所は、現実的じゃない。ただの夢
オレの女は十七個下。オレに夢中になるわけがわからん。ただ、言えること。
二度と会いたくない。
ひどい。ひどすぎる。わたしは会いたい。続きを読む
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星影
どんな道を辿るかなんて、きっと歩いている間にはわからない。きっと、辿ろうとして、辿れなかった話。とてつもなく滑稽だけれど、それもそのはず。すべては幻となりて、消えゆらん。君、おぼほゆかな。
オレにとって、この女がオレと再婚できんのは、いつだってこの女の後ろに着いてる男等がこわいからや。この女に着いてるのは、半グレもやくざも警察も国も全部やからや。オレが特別なんは、オレが黒服をしていたことと、この女がオレに一目惚れしたことだけや。それだけや。続きを読む
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聖籠
本当に離婚するとは思っていませんでしたよ。なんですか? オレ、確かに面倒はきちんと見てられなかったかもしれません。今でも愛してますよ。離婚したのは、言われたんです。「子どもを可愛いと思えないなら、会いたくない」って。一緒に住んでましたよ。一年半ほど。子どもは後ですよ。オレ、浮気なんてしてませんから。するわけないでしょう。愛してるんですよ、つらいに決まってるじゃないですか! オレのこといつもなんて思ってたんでしょう、好きとか愛してとか可愛いひとでした。ああ、癖ですよね。掴んでる手首を擦ってきたり、握り締めてきたりするの……。オレ、なんのために生きてるんでしょうね。親には、雰囲気変わったって言われました。好みの男になりたいだけですよ。あー、つら。綺麗な女を、年下の女を掴めたら勝ち組って思ってましたよ。でも、それでもああ、嫌ですね。つらい。どうして、オレから離れていくんだろう。すみません、オレの顔、わからないですか? いえ、代わりに答えないでください。オレの声、わからないですか? 怯えないでください。愛してるんです、今でもずっと。続きを読む
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鈴生
鈴生りの白き先行く人ありて見しや恋しや人のいいなり 秋津続きを読む
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