願い事は君
何か悩んでいる様子だった。わたしの歌詞はごまかしとはったりだらけ。それでも、わたしの夢見るファッションに、嘘偽りもなく、わたしが着たいもの。着てほしいもの。
「学、どうしたん?」
「オレ、女に見える?」
「学のこと、普通に男の人に見えるよ」
「ララの願い事ってなに?」
わたしのなりたいわたしを描いた絵の裏に、歌詞だったり願い事だったり、色々書いてしまっているのを学はなんとなく悲しんでいるように見えた。
「学が幸せでいてることよ」
そう。本当に、ただそれだけ。わたしの人生が思うようにいかないなら、応援したい人達の人生が上手くいきますように、と願う。
「ララは、オレのなにをえろいって思うの?」
「女みたいなところね」
「それひどい。嫌い。オレの願い事、知ってる?」
「わたしと映画を撮ること?」
「うん、そう。さよならサンドリヨン。読んだよ。昔の時代、外国、ララはトキって名乗って、でもライリーって男でも女でも通じるニックネームで呼ばれて、ずっと独身で女遊びしている背の高い男が、ドレス着てみたかったって言って、ララが、『あなたに似合う本当のメンズドレスわたしがデザインするわ』って言って二人でこそこそ楽しそうにしてるのを、雨上がりそばにいての主人公が、『二人が今、恋人なんだ。へーんなの。なんてな』って言った後で、すぐに場面が切り替わって、ショウが終わったあと、男がさ、すごく歩いているときは惨めだった。って言ったあとで『拍手喝采で知ったでしょう。女よりも素敵に着こなせていたって。惨めなものあるか』って笑ったララの顔を、明朗快活に、けれどもどこか寂しそうに。でオレ先読めたよ。結婚したし、そいつ。でね、ララ、オレこれ現代でしたい」
「学はどんな話にアレンジ…脚色するの?」
「オレとララが不幸な話。ララが貴族の娘のままなら、きっとできる話。オレね、ララのお世話する男」
「学は執事よりいつまでたっても小姓な気がするわ」
「こしょうって?」
「主人の世話をする、若くて美しい男のことや」
「作りたい。どうしたら、作れる?」
「題名は?」
「さよならサンドリヨンのままがいい」
「普通にスマホのカメラで撮ったらよさそう。三脚買って、カメラ固定して」
「ララの小説、難しい。だって、ララとオレの関係性わからんもん」
「学、どうしたん?」
「オレ、女に見える?」
「学のこと、普通に男の人に見えるよ」
「ララの願い事ってなに?」
わたしのなりたいわたしを描いた絵の裏に、歌詞だったり願い事だったり、色々書いてしまっているのを学はなんとなく悲しんでいるように見えた。
「学が幸せでいてることよ」
そう。本当に、ただそれだけ。わたしの人生が思うようにいかないなら、応援したい人達の人生が上手くいきますように、と願う。
「ララは、オレのなにをえろいって思うの?」
「女みたいなところね」
「それひどい。嫌い。オレの願い事、知ってる?」
「わたしと映画を撮ること?」
「うん、そう。さよならサンドリヨン。読んだよ。昔の時代、外国、ララはトキって名乗って、でもライリーって男でも女でも通じるニックネームで呼ばれて、ずっと独身で女遊びしている背の高い男が、ドレス着てみたかったって言って、ララが、『あなたに似合う本当のメンズドレスわたしがデザインするわ』って言って二人でこそこそ楽しそうにしてるのを、雨上がりそばにいての主人公が、『二人が今、恋人なんだ。へーんなの。なんてな』って言った後で、すぐに場面が切り替わって、ショウが終わったあと、男がさ、すごく歩いているときは惨めだった。って言ったあとで『拍手喝采で知ったでしょう。女よりも素敵に着こなせていたって。惨めなものあるか』って笑ったララの顔を、明朗快活に、けれどもどこか寂しそうに。でオレ先読めたよ。結婚したし、そいつ。でね、ララ、オレこれ現代でしたい」
「学はどんな話にアレンジ…脚色するの?」
「オレとララが不幸な話。ララが貴族の娘のままなら、きっとできる話。オレね、ララのお世話する男」
「学は執事よりいつまでたっても小姓な気がするわ」
「こしょうって?」
「主人の世話をする、若くて美しい男のことや」
「作りたい。どうしたら、作れる?」
「題名は?」
「さよならサンドリヨンのままがいい」
「普通にスマホのカメラで撮ったらよさそう。三脚買って、カメラ固定して」
「ララの小説、難しい。だって、ララとオレの関係性わからんもん」
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