後でどう治療してやろうか、何回ピ━━してやろうかと、馴染みの百貨店（デパート）に着いてもそんな物騒な事をブツブツと呟く与謝野。
心なしか、彼女の前から歩いてくる者は道を開けている気さえした。



『今日は例の虎君の服を買いに来たんですよね…！？？』


尚呟き続ける与謝野に堪えきれず、名前が今日の目的について話を切り出した。


「そうだけど、まぁ服は国木田あたりが買うだろうねェ。妾（アタシ）はネクタイでも見てやろうか」



『そうですね。私は何にしましょうか……？』



今知っている情報として、国木田がシャツ、福沢がズボン、谷崎兄妹が靴を。賢治も色々と悩んでいるようだ。
太宰と乱歩に至っては全く予想ができない。




「見ている内に決まるンじゃないかぃ？」



『………それもそうですね！』


うんうんと悩む名前にひとつの提案をした。
名前も特にこれと言った物がなく、与謝野の提案に乗ることにした。