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第2話 出逢い
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虎騒動が終わり、布団に入ったのは新聞配達のバイク音が微かに聞こえる明け方。
まぶたは重く、眠りにつくまで時間はかからなかった。
ヴーヴーヴーヴー
『……っ…!?』
聞き慣れたバイブレーター音に目を覚まし、布団から出ないまま手探りで携帯を手繰り寄せ、通話ボタンを押した。
「おはよう、
『お布団さんが引き止めるんです…』
布団に横になったまま、閉じるまぶたと格闘する。
「今からちょっと出てこれるかい?」
『また、いつものアレですか?』
与謝野からの電話は月に一度必ずある。
毎回用事は決まって同じ。
「そういうことさ。13時に探偵社集合で」
携帯からの無機質な音を聞きながら、名前は壁掛け時計を見る。
──────────
現在の時刻
12時45分
──────────
今から15分もないのだ。
眠気と戦っている余裕などない、たとえ社寮だとしても。
顔を洗い、髪を解き、手短な服を着る。
家を出た時には12時52分。
約束の時間まで、あと8分。