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第1話 虎
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十五番街の西倉庫附近。
指定された倉庫のシャッターを国木田は難なく開けた。
開かれたシャッターの先に探偵社員の
「遅かったね、虎は捕まえたよ」
国木田に虎、と指差す太宰。
彼は目を覚ます様子のない敦を指差している。
国木田は敦と初対面ではない。
ほんの数時間前に国木田のお金でお茶漬けをしこたま食べた少年。
覚えてないはずがない。
「その小僧……。そいつが」
「虎の能力者だ。変身してる間の記憶がなかったんだね」
「全く、次から事前に説明しろ。肝が冷えたぞ」
敦の寝顔を観察する太宰に国木田が探偵社でも一度出した紙を懐から取り出した。
太宰が書いたメモには───────
《十五番街の西倉庫に虎が出る
逃げられぬよう周囲を固めろ》
簡潔に記された内容は非常に不十分で。
「おかげで非番の奴らまで駆り出す始末だ。
国木田が太宰に背を向けると、国木田の指示で周囲を固めていた社員が倉庫に現れた。