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第2話 出逢い
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『………あっ…』
ドンッと鈍い音を立て向い側から歩いてきた集団にぶつかった。
「いッテぇな!てめ、どこ見て────」
ぶつかったのは派手な印象の人達。
はじめこそ文句を口にした男は、名前を見るなり急に黙った。
『肩が当たってしまったようで、大変申し訳ございません』
丁寧に謝罪をすると、ニヤニヤしながら仲間内で何かを話した。
その内の一人が名前の肩に腕を回す。
「ぜーんぜん大丈夫!あ、でも悪いと思ってんなら俺らに付き合ってよ」
肩に回された腕に更に力が加わり、名前を抱き寄せた。
傍から見れば恋人に見えなくもない。が、何とも不愉快な行為にそのまま投げ飛ばそうかと名前は思った。
『すみません。人を探してますので……』
そんな衝動に何とか堪え、大人な対応を取る。
肩に回された腕を右手で退かし早々に歩き出すが、2歩もしない内に止まった。
右の手首を強く握られ引き止められたからだ。
『………手を話して頂けませんか?』
さすがの名前も利き手の自由を奪われれば何もできない。
未だニヤニヤと気持ちの悪い笑みを浮かべる男。
「俺らとちょーっと遊んでくれるだけでいいからさ」
『………いいですよ』
ついには根負けして、男達に従うかに思われたが。
『私と一緒に交番までのお散歩は
ニッコリと屈託のない笑顔で行き先を告げた。
別にこの場で対処しても良かったが、これ以上の面倒事は避けたい。
しかし、それが男の逆鱗に触れたのか、男の顔色が変わった。
「ふざけんなよ、クソ女が!」
握られていた右手首が解放された刹那、名前は強く突かれた。
『しまっ……』
反射的に、崩れた姿勢を整えようと足を後ろに伸ばす。
しかし踏み出した先に床はなく、そこが階段であると理解した時には既に重力に従いながら降下をしていた。
『(落ちる………っ!!)』
その後すぐに訪れるであろう衝撃を覚悟した。