宋暁まとめ
居眠り暁星塵
ぽかぽかと暖かく、随分と過ごしやすい季節になってきたなと思う時節。簡単に作った昼食を一緒に食べた後の、麗らかな昼下がりであった。
少しだけ仕事が残っているから、と自室に篭った星塵。何か珈琲でも差し入れようかと、宋嵐は星塵の名前を呼びつつ、部屋の扉を三回叩く。
いつもならば、はあい、とゆったりとした声が直ぐに聞こえて来る所だったが。部屋の主からは何の返答もなかった。
「星塵?」
それどころか、やけに静かである。
まさか、と思い音を立てぬよう、恐る恐る宋嵐は部屋の扉を開けてみる。
宋嵐の目に飛び込んで来たのは、机に伏せている星塵の姿。規則的な呼吸、呼吸に合わせて上下する肩。
まさに宋嵐の予想通り、星塵は眠りの世界にいた。
「子琛、」
ぽつり。寝言だろうか、名前を呟かれた事に少しだけどきりとする。
「………ふふふふっ」
楽しそうに、それでいて幸せそうに微笑む顔。一体、どのような夢を見ているのだろうか。
「……お前は夢の中でも楽しそうだな」
どうせ起きている時と、なんら変わらず。夢の中でも宋嵐を揶揄い、宋嵐の反応見て可笑しそうに笑っているのだろう。
ぽかぽかと暖かく、随分と過ごしやすい季節になってきたなと思う時節。簡単に作った昼食を一緒に食べた後の、麗らかな昼下がりであった。
少しだけ仕事が残っているから、と自室に篭った星塵。何か珈琲でも差し入れようかと、宋嵐は星塵の名前を呼びつつ、部屋の扉を三回叩く。
いつもならば、はあい、とゆったりとした声が直ぐに聞こえて来る所だったが。部屋の主からは何の返答もなかった。
「星塵?」
それどころか、やけに静かである。
まさか、と思い音を立てぬよう、恐る恐る宋嵐は部屋の扉を開けてみる。
宋嵐の目に飛び込んで来たのは、机に伏せている星塵の姿。規則的な呼吸、呼吸に合わせて上下する肩。
まさに宋嵐の予想通り、星塵は眠りの世界にいた。
「子琛、」
ぽつり。寝言だろうか、名前を呟かれた事に少しだけどきりとする。
「………ふふふふっ」
楽しそうに、それでいて幸せそうに微笑む顔。一体、どのような夢を見ているのだろうか。
「……お前は夢の中でも楽しそうだな」
どうせ起きている時と、なんら変わらず。夢の中でも宋嵐を揶揄い、宋嵐の反応見て可笑しそうに笑っているのだろう。
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