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曦澄SSまとめ


ラブソングを歌うよ

あなたの笛の音が聴きたい。
そう告げたのは離れ難く、もう少しだけ一緒に居たいと感じる本心を隠して。
唐突なそれに嫌な顔ひとつせず微笑みを返され、穏やかな音色を奏でてくれた。
穏やかでいて染み渡る、優しい旋律。それでいて何処か切なく、心にちくりと刺さる。初めて耳にする、曲であった。
「この曲の名は?」
思わず尋ねれば、名前は無いと返ってくる。

「この曲の名を、あなたに付けて欲しい」

その声はとても穏やかで優しく、何処か切なくも思えた。
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