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曦澄SSまとめ

君を甘やかして駄目にしたい


自惚れでもなんでもなく、江澄が常に感じる事。
自分はこの男に、酷く甘やかされている。

今だってそうだ。江澄の髪を結い上げようと、長い髪に櫛を通している。
自分でできる。そう言っても、決して江澄にさせようとしない。心なしか楽しそうにも、思える。

「男の髪を触って何が楽しいんだか」

呆れた様に思わず呟く。江澄の後ろにいる男は、その声に少しだけ笑った。

「楽しいですよ」

「……悪趣味だな」

悪態を吐きつつも、江澄にこの男からの施しへ抵抗する気は一切ない。

絆されている。けれども、それがどこか心地よくも思うなんて。
可笑しな話だ。
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