曦澄SSまとめ
待て、は得意じゃない
「どうして、誤魔化そうとするんだ」
いつも一方的な愛を寄越してくる癖に。
愛してますと飽きもせずに伝えてくる癖に。
一定の距離を保とうとし、此方が近付く度に上手く逃げようとする。
愛してますと一方的に伝えてくる癖に。
返事を聞こうとしない、曖昧な微笑みで此方の言葉を遮断する。
なんて、狡い男なのだろう。
「どうして、返事をさせてくれない」
「あなたの返事は、分かっているので」
もう止めましょう、などと今日もまた逃げようとしたその腕を掴む。
戸惑いと、多少の恐怖を浮かべていたその表情が。此方の言葉に一瞬目を見開き。
そうして直ぐに、柔らかい微笑みに変わる。
いつもとは違う、幸福に満ちたそれに。
「どうして、誤魔化そうとするんだ」
いつも一方的な愛を寄越してくる癖に。
愛してますと飽きもせずに伝えてくる癖に。
一定の距離を保とうとし、此方が近付く度に上手く逃げようとする。
愛してますと一方的に伝えてくる癖に。
返事を聞こうとしない、曖昧な微笑みで此方の言葉を遮断する。
なんて、狡い男なのだろう。
「どうして、返事をさせてくれない」
「あなたの返事は、分かっているので」
もう止めましょう、などと今日もまた逃げようとしたその腕を掴む。
戸惑いと、多少の恐怖を浮かべていたその表情が。此方の言葉に一瞬目を見開き。
そうして直ぐに、柔らかい微笑みに変わる。
いつもとは違う、幸福に満ちたそれに。