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勉強会
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もうすぐ期末テストがある。
ちょうど私のところにやってきていた
カエデちゃんと
カルマくんのとのろに来ていた渚
私とカルマくんが隣同士の席であり、
テストが近くなるとクラスでは
その話が中心となる。
テストに向けて、勉強会をしようと
言い出したのはカエデちゃんだった。
すぐ隣にいたカルマくんと渚を
誘ったのもカエデちゃんだ。
『じゃあ、私とAちゃん、渚にカルマくんでいいかな?』
『うん!私英語苦手だから頑張らないと…』
『ふーん、俺英語得意だから教えてあげよっか?』
『えっ!ほんと!?助かるー!』
今度、いちご煮オレ奢るね!
と一言添えてお礼を言った。
『場所はどうする?図書館だと多分もう予約は取れないかもしれないよ』
渚くんが考えながら言った。
図書館は予約制だ。
この時期は皆んなが同じ考えで
毎回早めに予約を取るため
多分もう空いてはいないだろう。
『うちで良ければいいけど?』
『カルマくんち?』
『うち、親はしょっちゅう旅行行ってて不在だし実質一人暮らしみたいなもんだし』
まぁみんながうちで良ければだけど
と付け足して頬杖を付いているカルマくん
実は私はカルマ君のことが好きだったりする。
もちろん、E組のみんなも好きだが
カルマくんは特別。1人の男の子として好きだ。
好きな人のおうち、すごく気になる!
2人きりではないものの
贅沢は言えない。
2人を誘ってくれたカエデちゃんには
感謝しかない。
『じゃあうちで決まりね』
日にちと時間を決めて
その日は何事もなく終わった。
ーーーーー当日ーーーーー
ピンポーン
『はーい』
扉が開くとカルマ君が顔を覗かせた
『カルマ君おはよう』
『はよ。…てかAちゃん1人で来たんだ?』
『あ、うん。カエデちゃんと渚は少し遅れるから一緒に来るみたい』
本当は待ち合わせ場所でカエデちゃんと渚と
合流をして3人で行く予定だったが。
『ふーん、じゃあ先に上がって』
『お、おじゃまします』
カルマくんの後ろをついて歩く
階段をのぼり、1番奥の部屋へ招かれ
『ここ、俺の部屋だから。飲み物持ってくるから適当に座っててよ』
『あ、うん。ありがとう』
1人になり部屋を見渡す。
綺麗に片付けられた部屋だ。
殺せんせーに渡されたのか
とても難しそうな参考書がベッドの横に
山積みにされている。
異性の部屋へ入るのは初めてだ。
好きな人の部屋なんて尚更緊張する。
カエデちゃんたちが来るまで
2人きり…なんだよね、、
ーガチャッ
『はい、麦茶でよかった?』
『うん、ありがとう。…部屋、綺麗だね』
『別に、普通じゃね?まー恥ずかしいからあんま見ないで』
少し照れたよに頬をポリポリかくカルマくんは
とても新鮮だったし、それでもかっこよかった。
『渚くんたちが来るまでどうする?先に勉強始めとく?』
『そうだね、時間も勿体無いし初めよっか』
『Aちゃんは英語だったよね、どの辺がわかんないの?』
『英文が苦手…かな』
そう言いながら英語の教科書を鞄から出して
ぺらぺら捲る。
『じゃあそこからやろうか』
勉強を始めようとした時、携帯が鳴った
『あ、カエデちゃんからだ』
『茅野さん、なんて?』
『えーっと、【Aちゃんごめ〜ん、用事が出来て行けなくなっちゃった!渚も私の用事手伝ってくれるみたいだから2人でよろしく】』
え?これじゃカルマくんと
ずっと2人きりじゃん…
『2人来れないんだ、じゃあ今日はどうする?』
『えっ…』
『俺はAちゃんが良いなら、別に2人でもいいけど?』
2人が来れないと連絡があって
更に緊張がたかぶる
急に恥ずかしさが込み上げてきて
カルマくんをいつも以上に意識してしまう
でも
『あ…じゃあ英語、お願いしようかな』
『オーケー』
あれから何分経ったのだろうか。
カルマくんがせっかく教えてくれているのに
全然頭に入ってこないどころか
頭の中はカルマくんのことで一杯だ。
こんな調子ではテストで良い点はとれない
『…あのさー、Aちゃんさっきから聞いてんの?』
『ぅえ!?あ…聞いてる!聞いてるよ!?』
『ふーん、じゃあ俺が今何について教えてたか言ってみてよ』
『え?あー、えっと…』
『ほら、全然聞いてないじゃん』
『ごめん…』
カルマくんも自分の勉強時間を割いて
教えてくれているのに
私なにしてるんだろう…
『それに、さっきからずっと顔赤いんだけど』
そう言いながらカルマくんは
私に近づく
そして
『もしかして俺のこと意識してんの?』
大正解である。
殺せんせーなら朱色の顔をして○状態だ。
彼のその一言で一気に顔が熱るのが
嫌でも分かった。
私だけ意識していて恥ずかしいのと
呆られてしまうんじゃないかという
恐怖心との葛藤だった。
『あの…ごめん、カルマくん私…』
『ちょっと待って…あー俺かっこわるっ』
『え…?』
『あまりにAちゃんが可愛くて意地悪言った』
『かわっ!?』
そう言うカルマくんは顔を片手で覆い
俯いている。
顔は見えないが…
『カルマくん…耳真っ赤…』
『ーっ、あんま今見ないでくれる?』
今どんな状況なのか。
恥ずかしがっているのは私だけで
カルマくんはずっと平然としていたのに
『なんつーか、2人きりなのが嬉しいっていうか』
俺も実は勉強どころでは無かったと
彼は言った。
『カルマくんは…私のこと』
『あーもう!好きだよ!』
カルマくんはわしゃわしゃと
赤い髪を掻きながら投げやりに言った
『わ、私も!その、カルマくんのこと…好き』
『そうかなとは思ってたわ』
『え!?気づいてたの!?』
『そりゃあ、あんだけ顔真っ赤にしてれば気付くっしょ』
恥ずかしい。
私のドキドキの時間を返して欲しいーー
『Aちゃん』
『な……んっ』
不意打ちのキス
多分今、私は茹で蛸みたいになっていると思う
『あはは!真っ赤!タコみてぇ』
『ひ…ひどい!いきなりなんてズルいよ!』
『へぇ、じゃあいきなりじゃなかったらいいんだ?』
出た。悪魔の顔。
『べ…別にカルマくんになら…いつでも』
言い出して恥ずかしくなり
ごにょごにょと語尾が小さくなっていく
が、カルマくんには通用しない
『そんな煽ってるとビッチ先生みたいなキス、しちゃうよ?』
そう言いながら私は彼の餌食になった
土曜の朝
ーーーーENDーーーー
『ねぇ、茅野。本当に良かったの?』
『いいのいいの!多分今頃…ふふふ』
『(…月曜日Aちゃん大丈夫かな)』
土曜日の朝
カエデと渚のやりとり
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