五部
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ライターの火を再点火した者へ襲いかかるポルポのスタンドが、ジョルノの脚を掴む。蹴り飛ばそうとしても逆にその脚を掴まれ、逃げる事が出来なくなったところでポルポのスタンドが口を開き『矢』を出してきた。
それが完全に口から出る直前、コーイチと行動を共にしてトムと呼ばれていた黒髪の美少年が叫んだ。
「ナギニ!」
ジョルノの襟首を冷たい何かがすり抜ける。それは勢いよく襟首から飛び出したかと思うと、白い大蛇となってポルポのスタンドへと襲いかかった。
顎間接なんて関係ないとばかりに開かれた大口から覗いた牙が、躊躇もなくポルポのスタンドへと食らいつく。そのまま身を巻き付かせてスタンドを締め付ける白い大蛇を、トムが真剣そうに見つめていた。
「……やっぱり。ナギニにはスタンドが見えるのか。後で父さんに教えなきゃ」
「《ACT3 FREEZE》!」
康一がスタンドを出して叫ぶ。途端にポルポの両手が沈んだ。
「ぼくのエコーズACT3の能力は『物やスタンド』を『重く』する能力!」
その言葉通りにポルポのスタンドの手が地面へとめり込む勢いで沈んでいく。地面へ罅が入り穴が空き、大蛇へ締め付けられながらもしかしポルポのスタンドはジョルノの足を離そうとはしなかった。
大蛇が巻き付いていたスタンドの身体が影の中へ沈んでいく。流石にそうなると大蛇も巻き付いてはいられないらしく、食らいつくのを止めると歩み寄ったトムへと這い寄って戻り、トムが差し出した手から肩へと登っていた。
「ジョルノ。さっきの鏡を貸してくれるかい?」
ジョルノが先程トムから返された、部屋に掛けていたはずの鏡をトムへ渡す。トムがその鏡で太陽の光をポルポのスタンドへ当てるように反射させた。どうやらトムにはそのスタンドが見えていないようだったが、ジョルノの掴まれて動かせない足を見ておおよその見当を付けているらしい。
鏡を反射した太陽光を浴びてスタンドが苦しげに呻く。
「この辺かな? ……ありがとうナギニ。コイツが影の中でしか動けないのなら影を無くせばいいんだろ? ならこういうのはどうだい?」
耳元で舌を揺らめかせる大蛇の肌を撫で、トムが冷ややかに笑った。その手にあった筈の鏡がいつの間にか“いくつも”にも増えている。
それらの鏡が沈みかけの太陽の光を反射して、ポルポのスタンドが激しく苦しみだした。
「手術室のライトを知ってるかい? あれは執刀医の手の影を作らないように様々な角度から光を当てているんだ。影なんて弱者の逃げまどう場所を住処にしてしまった事が敗因だろうけれど、僕に負けるのは当然だから仕方ないよね」
それが完全に口から出る直前、コーイチと行動を共にしてトムと呼ばれていた黒髪の美少年が叫んだ。
「ナギニ!」
ジョルノの襟首を冷たい何かがすり抜ける。それは勢いよく襟首から飛び出したかと思うと、白い大蛇となってポルポのスタンドへと襲いかかった。
顎間接なんて関係ないとばかりに開かれた大口から覗いた牙が、躊躇もなくポルポのスタンドへと食らいつく。そのまま身を巻き付かせてスタンドを締め付ける白い大蛇を、トムが真剣そうに見つめていた。
「……やっぱり。ナギニにはスタンドが見えるのか。後で父さんに教えなきゃ」
「《ACT3 FREEZE》!」
康一がスタンドを出して叫ぶ。途端にポルポの両手が沈んだ。
「ぼくのエコーズACT3の能力は『物やスタンド』を『重く』する能力!」
その言葉通りにポルポのスタンドの手が地面へとめり込む勢いで沈んでいく。地面へ罅が入り穴が空き、大蛇へ締め付けられながらもしかしポルポのスタンドはジョルノの足を離そうとはしなかった。
大蛇が巻き付いていたスタンドの身体が影の中へ沈んでいく。流石にそうなると大蛇も巻き付いてはいられないらしく、食らいつくのを止めると歩み寄ったトムへと這い寄って戻り、トムが差し出した手から肩へと登っていた。
「ジョルノ。さっきの鏡を貸してくれるかい?」
ジョルノが先程トムから返された、部屋に掛けていたはずの鏡をトムへ渡す。トムがその鏡で太陽の光をポルポのスタンドへ当てるように反射させた。どうやらトムにはそのスタンドが見えていないようだったが、ジョルノの掴まれて動かせない足を見ておおよその見当を付けているらしい。
鏡を反射した太陽光を浴びてスタンドが苦しげに呻く。
「この辺かな? ……ありがとうナギニ。コイツが影の中でしか動けないのなら影を無くせばいいんだろ? ならこういうのはどうだい?」
耳元で舌を揺らめかせる大蛇の肌を撫で、トムが冷ややかに笑った。その手にあった筈の鏡がいつの間にか“いくつも”にも増えている。
それらの鏡が沈みかけの太陽の光を反射して、ポルポのスタンドが激しく苦しみだした。
「手術室のライトを知ってるかい? あれは執刀医の手の影を作らないように様々な角度から光を当てているんだ。影なんて弱者の逃げまどう場所を住処にしてしまった事が敗因だろうけれど、僕に負けるのは当然だから仕方ないよね」